ドキドキプリキュア 前日譚異伝~MISSING SWORD~   作:メガネ虎

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お待たせしました!
テストでゴタゴタしていまして・・・。
今回は最終章の前に1つやっておきたい事があったので先にそっちをやります。
本格的な最終章は次回以降でしょうか。


再会と恩返しとドリームマッチ

「「「「1・2! 1・2! 1・2! 1・2!」」」」

ブレイドとソードがジコチューを倒した次の日、ラルクとランサーとソードら3人のプリキュアに加え剣崎もトランプ王国のプリキュア達が毎日やっているという練習に付き合っていた。

 

「フゥ、フゥ・・ナツミさんもマキさんも退院早々やり過ぎじゃないですか?また倒れますよ!」

「いやいやこれ位頑張らなきゃ!」

「私達も助けてもらってばかりではいられません!」

いつもよりハードな練習をする二人にマコトは身を案じるがマキもナツミもまだやるつもりのようだ。

 

「俺もしばらく休みたい。30分も走り続けているからトイレ行きたくなった」

 

剣崎がトイレに行きたいという申し出によって練習はしばらくストップ、体力の限界がきていたマコトはベンチでほっと一息ついていた。

「ふぅ、スッキリした」

目的を終えて剣崎は3人のもとに戻ろうとしたが目の前に昨日見たメガネをかけた中年男性ーー名前は確か鳴滝といったか、その男は剣崎に昨日とほとんど同じ事を聞いてきた。

 

「ブレイド、もう一度言う。私と共にこの世界から出ていき来てほしい所があるのだが・・・」

「俺ももう一度言う、断る!」

王女から守って欲しいと頼まれ、キュアソードと絆を深めた剣崎は昨日よりもしっかりと強く答えを伝えた。

 

「そうか、ならば前回より更に強い戦士で貴様を連れ戻す!」

「・・ヘシン」「change」

ライダーがくることを察知した剣崎はすぐにブレイドに変身した。

 

それとほぼ同時に昨日のような灰色の壁が出現しライダーが3体現れた。

それは剣崎にとって最高の仲間であり、一番戦いたくない者達だった。

 

「!?・・始、ムッキー、橘さん・・」

ブレイドの目の前には仮面ライダーカリス、仮面ライダーレンゲル、仮面ライダーギャレンが立っていた。

 

3人ともブレイドを見るや鎌で、槍で、銃で襲いかかりブレイドは必死でそれを捌きながらライダー達に呼びかける。

 

「橘さん!ナズェまた襲うんです!?俺のこと忘れたんですか?」

まず銃で撃ってきた赤きダイヤのライダー、ギャレンに剣で銃弾を受けながら説得しようとする。

 

最初は騙されていた為にボコボコにされた事もあったが、一番長く共に戦った先輩ライダーの橘さんなら分かってくれると思ったのだ。

 

しかし、ギャレンに近づく前にブレイドはレンゲルの槍に刺され吹っ飛んでしまった。

 

「ムッキー!俺だよ、剣崎だよ!!」

続いて剣崎は金色のクラブの戦士、レンゲルを説得しようとする。

 

アンデットに操られていた為に敵対する事もあったが最後は自分のキングラウザーでそのアンデットを封印する事に成功した良い後輩だった。

 

「・・・・・。」

だが名前を呼んでもレンゲルは攻撃を止めようとしない。

 

そこにカリスの鎌ーーカリスアローがブレイドに向かって斬りかかる。

 

ブレイドはギリギリかわしてハートの戦士、カリスの攻撃を避けながらカリスに強く言う。

 

「始!俺達はアンデット同士なんだぞ!!あの時の事を忘れたのか!?戦うのを止めるんだ!!!」

「・・・・・」

かつて世界を滅ぼすのを防ぐためお互い永遠に出会ってはいけない、という苦渋の選択を選んだ仲間の攻撃を遂に受け止めてしまうがカリスは更にブレイドをぶっ飛ばした。

 

「グワァーー!!」

 

 

何故だ、何故なんだ。

何故かつて共に戦った仲間が襲いかかってくる?

 

そんな疑問に頭を占領され、ブレイドは体が動けなくなっていた。

 

再び攻撃を始めようと3人のライダーが構えたそのとき

 

「燃え盛れ!ハイヒートボウショット!」

「砕け散れ!スノースライドスピアー!」

「煌めけ!ホーリーソード!!」

3人のプリキュアがライダー達に攻撃を浴びせた。

 

ラルクの必殺技はギャレンにいったが間一髪で伏せてかわされた。

 

ランサーの必殺技はレンゲルの方に行ったがレンゲルの槍ーーレンゲルラウザーに弾かれてしまった。

 

ソードの必殺技はカリスの方に行くが全ての攻撃をカリスアローで捌き、ノーダメージだった。

 

「大丈夫ですか?ここは私達に任せてください」

「こっちも助けてもらってばかりじゃいられないからね、恩返しといきますか!」

「早く!」

「・・すまない!」

 

ライダーはひとまず3人のプリキュアに任せ、ブレイドは一時撤退する。

 

未知の脅威が出現したためか、3人のライダーは更なる姿に変わった。

 

「フュージョンジャック」

「フュージョンジャック」

「ワイルド」

 

ギャレンは孔雀の力を胸に融合し、ブレイドのものと同じように一部分が金色になっている強化フォーム「フュージョンジャック」に変化。

 

レンゲルは象の力を新たに融合し、ただでさえマッシブな体型が更にがっしりとした姿となり、ブレイドともギャレンとも違う雰囲気の強化フォーム「フュージョンジャック」に変化。

 

カリスは13枚のカードを1枚に集約し、スキャンしたことで他の3体のライダーシステムとは異なる進化を遂げた全体的に緑色な強化フォーム「ワイルドフォーム」に変化した。

 

ギャレンはラルクに、レンゲルはランサーに、カリスはソードに襲いかかった。

 

ギャレンは飛びながらラルクに銃弾を撃ち、ラルクは何とかかわしながら矢のエネルギーを放つがことごとく避けられる。

 

「クッ・・空から攻撃するから軌道が読めません・・・!」

ギャレンの銃弾をバック転やロンダートのような動きでかわすも反撃のチャンスの暇がなくラルクは焦っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

同じ頃ランサーはレンゲルと戦っていたが、戦局は圧倒的にレンゲルに向いていた。

 

「何このパワー、これでも私パワーには自信があるんだけどもこんなに押されるなんて!?」

レンゲルのジャックフォームはブレイドやギャレンのような空を飛ぶ機能が無い代わりに超人的なパワーを得ており、たった一撃でも新幹線に轢かれるような衝撃を受ける事になる。

レンゲルの横なぎを伏せてかわすも同時に巻き起こった突風に吹き飛ばされてしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「たぁっ!ふっ・・!」

ソードはカリスと戦うも苦戦していた。

攻撃をかわして背後から手刀を叩きこもうとしてもカリスは後ろを見ることなくカリスアローで受け、逆に人の動きを越えているような速さの斬撃をお見舞いされた。

 

人であらざる者(ジョーカー)が変身する仮面ライダーカリスはその身体能力を活かしたアクロバティックな動きで相手を翻弄する戦士で、4人のライダーの中でも屈指の強さを持つ。

 

そんな戦士が強化フォームになっても何とか戦えているソードはむしろ凄く、人並みの努力で彼女がプリキュアになったわけではないのを物語っている。

 

「はぁっ!」

ソードはカリスの攻撃を避けて一瞬の隙を突いた剣のエネルギー攻撃を足下に撃つ。

 

ほんの少しだがカリスがバランスを崩す事に成功した。

 

「 煌めけ!!ホーリーソード!!!」

これを逃したら二度とチャンスは来ない、ソードはそんな思いをのせて渾身の必殺技を叩き込んだ。

 

バランスを崩しながらもホーリーソードを防ぐカリスだが流石にこの状況で全ては出来ず、左肩にダメージを受けた。

 

「!?」

ダメージを受けた左肩を見てソードは戦慄した。

左肩からは機械のコードが露出したのだ。

 

 

 

 

 

 

 

その頃ブレイドは一時撤退しようとしたが、異様な現象に驚愕していた。

走っても走ってもプリキュア達からの距離が伸びず、同じ所を何度も戻ってしまうのだ。

 

「ハハハッ私の手にかかれば貴様を逃がさないことなど造作もない」

鳴滝がブレイドを嘲笑いながら迫る。

 

「さあ、少しは気が変わったか?」

「・・・・・」

鳴滝の問いに答えずブレイドはプリキュアの戦い、特にソードを見ていた。

 

「キャァァァァ!!!」

限界がきたのか遂にソードはカリスの斬撃にぶっ飛ばされた。

 

一方カリスの方を見ると左肩からコードが出ている。

ーーあれは始じゃない、こいつ(鳴滝)の操り人形ってことか!

 

すぐに理解したブレイドはラウズアブゾーバーに『クイーン』のカードを入れる。

 

「アブゾーブクイーン」

キュゥゥン・・キュゥゥン・・

アブゾーバーから出た2枚のうち、前回使った物とは違うもう1枚のカードをスキャンした。

 

「エボリューションキング」

その音声と共にブレイドはソードのもとへ走ったーー。

 

 

 

 

 

 

 

 

ソードに更なる追い討ちをかけようとするカリスの斬撃が迫りくる。

「ここまでなの・・?」

ソードは自分の実力を悔やみながら下を向く。

 

 

ザシュン!!!

斬撃音がしてもなんともないソードは正面を見ると重厚な金色の騎士がカリスの攻撃を防いでいた。

 

金の鎧を身に纏い、持っているものはブレイラウザーよりも長く大きい両手剣ーーキングラウザーになっている。

 

これがブレイドが13体のアンデットと融合することで現す最強形態「キングフォーム」である。

 

「・・・行け!」

ブレイドはソードにそれだけを言ってカリスとの戦いをバトンタッチした。

ソードはすぐにラルクの所へ駆け出した。

 

 

 

 

 

 

 

ギャレンの銃撃の嵐に翻弄されていたラルクは時折矢のエネルギーを放ちながら、ある可能性を考えていた。

ーー先程からエネルギーを放つと銃撃を止める、もしかしてあまりあの姿の状態を使いこなせて無い?

 

彼女の考えは当たっていた。

ギャレンは装備している銃ーーギャレンラウザーによる攻撃を主とする戦い方なのだが、変身者の橘は何故か異様に格闘戦を好み銃はそれほど使わないのだ。

 

空中から狙撃するジャックフォームもあまり使わず、そのためかジャックフォームでの戦績も良くない。

 

ラルクがエネルギーを再び放つと銃撃を止めて何とか旋回してかわした。

 

ーーいける!

考えを確信に変えたラルクは連続でエネルギー攻撃を撃ち、ギャレンをかわす事に集中させ、距離を詰めて遂にパンチを胸に当てる事ができた。

 

しかしギャレンもただではやられない。

ギャレンラウザーからカードを展開し1枚ラウズした。

ピピピッ「ジェミニ」

 

ギャレンは自身の姿を分身させる「ジェミニ」を使い縦横無尽に銃弾を撃つ。

 

万事休すか、と思われたその時

颯爽と放ったソードの跳び蹴りがギャレンのうちの一体に炸裂!

分身だったがそれでも反撃の糸口を見つける事ができた。

 

ラルクとソード、師弟関係にあるふたりのプリキュアは十八番のアクロバットな動きでギャレンを追い詰める。

 

片方がギャレンを引き付ければ片方が攻撃、片方が地上からエネルギー攻撃でギャレンを撹乱させれば片方が空中で狙撃する。

 

そしてソードはギャレンと取っ組み合い地上に落とし、戦っている隙にラルクはランサーのもとに向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

ランサーは圧倒的なパワーのレンゲルに苦戦していた、パワーではダメなのは分かっているが今まで力押しの戦いが多かったため他の戦い方が思いつかない。

 

レンゲルがまた凄まじい力で槍を振るおうとしたその時、レンゲルの顔面にラルクの矢のエネルギーが命中した。

全然ダメージを受けていないようだが、ラルクはそれも折り込み済みだった。

 

「こっち来て」

ランサーに合図してラルクはレンゲルと距離を取る。

飛び道具の無いレンゲルは苛立ち、ふたりに向かって突進してきた。

 

ラルクもレンゲルの何倍もの速さでレンゲルに向かって走り、レンゲルの足をかけて転ばせた。

 

圧倒的なパワーを生み出すマッシブな体型を逆利用し、すぐに起き上がれないレンゲルをよそにラルクはランサーの耳にある提案をした。

 

「・・・・・・・・・」

「!?そんなのできるわけ・・」

「大丈夫、あなたならできます。どれだけ一緒に戦ってきたと思ってるのですか?」

「・・分かった」

 

伝えるべき事を伝えたラルクは妹分(ソード)の所に戻っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

ソードはギャレンに格闘戦を挑むがやはり一日の長があるせいか敵わない。

ギャレンまた空に飛び立ち、銃撃をかましてきた。

 

そこにラルクが戻ってきた。

ラルクは矢のエネルギーを放つ、ギャレンはかわすがそれだけでは終わらない。

ラルクの手に力を込めるとかわしたはずのエネルギーが旋回し、ギャレンに命中したのだ。

 

ギャレンが何が起こったのか分からず思考停止している間にソードに耳打ちする。

 

「とにかくアレに向かってホーリーソードを放ってください」

ラルクが何を考えているか分からないが頭の良い先輩のことだから何か策があるのだろう。

信頼しているラルクの言葉を信じてギャレンの方に走る先輩(ラルク)をよそにソードは必殺技の準備に入った。

 

漸く体勢を整えたギャレンはせめて一体でも反抗者を潰そうと3枚のカードをラウズした。

 

ピピピッ「バレット」

ピピピッ「ラピッド」

ピピピッ「ファイア」

「バーニングショット」

 

「煌めけ!ホーリーソード!!」

3枚のカードで放つ火炎の銃撃とスペードの光の剣が互角に放たれる。

 

結果は引き分けに終わったがギャレンにとって引き分けとはならない事態が発生する。

 

「燃え盛れ!ハイヒートボウショット!!」

背後からラルクの必殺技がギャレンの背中を撃ち抜いた。

 

ソードにホーリーソードを撃たせたのはギャレンに攻撃させて周りの状況を探る隙を無くすためにあったのだ。

 

ギャレンはそのままレンゲルの方に墜落していく。

レンゲルの槍はギャレンに向いていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーー30秒前ーー

ピピピッ「ラッシュ」

ピピピッ「ブリザード」

ピピピッ「ポイズン」

「ブリザードベノム」

 

レンゲルが3枚のカードをラウズし必殺技の準備に入る。

 

「アレの槍を力づくで私達がいる方に向けてください」

ラルクはランサーにこの頼みを言っていた。

ーー引き受けたけど出来るかなぁ・・・。

通常攻撃を何度か受けたら誰でも分かるほど力の差は歴然としているのは分かっている。

 

「大丈夫、あなたならできます」

ーーでもこう言われたらやるしかないよな。

ランサーは出来る限りの力を込めて必殺技のタメに入る。

 

レンゲルが冷気と毒々しい力の槍をランサーに差しかかる、ランサーはそれを全力で拮抗しようと渾身の必殺技を放った。

「砕け散れ!スノースライドスピアー!!!」

 

 

ガキィィィィン!!!

最初は互角だったが、段々ランサーは押されていく。

 

もはやこれまでかと思った次の瞬間、他の場所で起こったとんでもないエネルギー同士のぶつかり合いによる風圧が体の大きくなっているレンゲルに直撃してバランスを崩し、力が抜ける。

 

「ダァァァァァァァ!!!!!!」

何が起こったのかよく分からないがとにかくチャンスを見いだしたランサーは最後の力を振り絞りレンゲルの槍を押し返した。

 

レンゲルの槍はランサーではなくギャレンを突き刺し、ギャレンは槍といっしょに凍りついた。

そしてランサーはレンゲルの腹部のベルトに思いきりぶっ刺した。

 

ここでレンゲルとギャレンは戦闘不能になり、ランサーは膝から崩れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーー1分前ーー

 

ソードから引き継いだブレイドはキングフォームでカリスを圧倒していた。

 

13体のアンデットと融合しているだけあってブレイドのフォームの中でもスピードは落ちるがパワーと防御力はとても高い。

 

形態逆転したカリスは1枚しかないカードをスキャンした。

「ワイルド」

 

対するブレイドは5枚のカードをキングラウザーに入れた。

「10」「ジャック」「クイーン」「キング」「エース」

「ロイヤルストレートフラッシュ」

 

カリスとブレイドは互いの必殺技を打ち合う。

ドシャァァァァッッ!!!!!!

最強の技と最強の技がぶつかり合い周囲に衝撃波を放ち、その後まばゆい閃光が起こった。

 

この激闘の勝者は

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カリスの体が配線のコードやネジを吹き出しながら崩壊。

勝利の女神はブレイドに微笑んだ。

 

「もうどうなっても知らんぞ・・」

3体のライダーを倒したブレイドとプリキュアを見て、鳴滝は灰色のオーロラに飲まれていった。

 

 

 

 

全員それぞれの変身を解く。

 

「みんな大丈夫か?」

「だいじょばない・・」

「あぁっ!マキ!!」

「マキさん!!」

 

ブレイドとラルクとソードはあまり怪我はないが力を使い果たしたランサーは倒れてしまった。

 

・・が肩を貸してきたナツミに呟いた。

 

「頑張ったからご飯一杯食べたい・・」

「・・もう」

 

・・ただの空腹だけらしい。

 

こうして全員無事だった4人は王宮に戻った。

 

 

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