新・魔法少女リリカルなのは-Requiem-   作:エディさん

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ようやく一話が書けました。一度書いた作品とはいえ、リメイクするのはやっぱり難しいですね(´・_・`)

では、どうぞ


#01 出会いと暗躍と

闇の書事件から六年後…

 

 

時刻は八時過ぎ。梅雨を終えて暑い日差しが降り注ぐ。そう、季節は夏に近づいていた。

 

「んー、えぇ天気やなー」

 

そんな日差しが降り注ぐ中を一人、茶髪のショートカットで赤と黄色の髪留めをした少女、八神はやてが空を眺めながら学校へ向かって歩いていた。

 

「そうだね。でもちょっと暑いかな?」

 

「にゃはは、確かにね」

 

はやての近くを歩く二人の少女、一人は腰まで伸びた金髪に紅い瞳の少女、フェイト・T・ハラオウンとはやてより明るい茶髪ので背中まで伸びた茶色の髪を左のサイドテールで束ねた少女、高町なのはは日差しに目を細めながら空を見上げた。

この三人はとあることがきっかけで魔法を使う魔導師となり、今では管理局と呼ばれる魔導組織を代表するエースと呼ばれるまでに成長したのだった。だがそんな彼女達でも、今はまだ普通の学生であり、極々当たり前の生活をしているのだった。

 

「そういえば二人はあの噂、聞いた?」

 

ふとフェイトが思い出したようにして2人に聞いた。

 

「噂って…確か最近局の魔導師が次々に襲撃されているって噂の?」

 

「うん、それ」

 

思い出したように言うはやてに対して、フェイトは小さく頷いた。

そう。ここ数週間、何者かによって管理局の魔導師が次々に襲撃されているのだ。施設も破壊され、被害だけでもかなりとの話らしい。

 

「誰がそんなことしてるんだろうね?」

 

「さぁ…管理局も絶対ってわけじゃないからね」

 

絶対的な存在など、この世にはない。管理局もまた絶対的な存在ではないのだ。そんな管理局に異議を唱える者もいれば、反発する者だっている。今回もそのような類の人間が起こしているのだろう。

 

「局員の間でも、警戒はしているらしいよ。ただ、地上本部は警戒はしてるけど、具体的な対策はしないんだって」

 

「地上本部は相変わらずやなぁ…あの時の事とかなんにも思ってないんやろうか?」

 

はやての言うあの時とは二ヶ月前に起きた空港事故だ。密輸されていたロストロギアが暴走、空港全体が炎の海に包まれしまい、多くの人間が被害を受けた。

当時現場指揮を取っていたはやてだったが、地上本部の対応の遅さに痛感し、いつしか自分の部隊を持ち、いち早く対応出来る部隊を設立したいと考えたのだ。

 

「まぁ、はやてが部隊を設立してくれれば、救える人達も多くなるよね」

 

「だね。私たちも協力するから、はやてちゃん頑張ってね!」

 

「うん、任せてや。必ず設立するから」

 

にっこりと笑って力こぶをアピールするようなポーズを取るはやて。そんなはやてを見てクスリと笑うなのはとフェイト。それはいつもの三人の関係。友達であり、一緒にがんばる仲間であり、一度戦場に出れば背中を預けあう戦友同士なのだ。

そんな三人も今はまだ学生であり、学業が優先のため、学校へ通うのが日課だ。時折、管理局の仕事もくるが、それでも三人は学業に励んでいるのだ。こうやって何気ない会話をしながら登校するのも、彼女達の日課なのだ。

 

「きゃっ」

 

「おうふ…」

 

突如道の角から誰かが現れ、はやてとぶつかった。その勢いではやては倒れそうになるが…

 

「っと…」

 

ぶつかった相手ははやての手を掴み、倒れるのを防いでくれた。はやては何気なくぶつかってきた人物に視線を向ける。まず目に入ったのは紫の瞳。宝石のような、アメジストに輝く瞳だ。その瞳が少し隠れるかどうかと言う長さの黒い前髪。髪と同じく黒い学生服を着た少年がはやての手を掴んでいた。

 

「…姉さん?」

 

「…え?」

 

少年はマジマジとはやてを見ていたが、やがて何かを思い出したかのような表情をして頭を左右に振った。

 

「いえ、ごめんなさい。大丈夫ですか?」

 

「あ、はい…こちらこそごめんなさい」

 

はやてと少年はお互い謝り合い、軽く頭を下げた。

 

「すみません。ちょっと急いでたもので…」

 

「いえいえ、こっちこそ会話に夢中やったから…そっちこそ大丈夫ですか?」

 

「はい、大丈夫です。頑丈なのが取り柄なので」

 

少年はニコッと笑い、それを見たはやても小さく笑った。

 

「ん?そのバック…」

 

はやてが何気なく少年の持つバックに視線を向ける。

 

「ん?バック?」

 

「いや、隣の男子校の生徒さんなんやなぁって思って」

 

はやて達の通う聖祥大付属中学校は女子校と男子校と分かれているのだが、道路を挟んで隣同士に設立されている学校なのである。

 

「はい、最近転校してきたんですよ」

 

男に言われてみれば確かに学生服がまだ新しい。シワも少なく、真新しさを感じる。

 

「そうやったんですか。あ、何年生?」

 

「3年生です。つい一週間前に」

 

「そっか、同じ歳なんやね」

 

「あ、そうなんだ?」

 

「うん」

 

二人はいつの間にか仲良く会話を始め、なのはとフェイトは不思議そうに二人を見ていた。

 

「…あ、ごめん。友達と登校中…」

 

男は申し訳なさそうにしながら軽く頭を下げた。

 

「ううん、ええよ。折角やし、一緒に行かへん?」

 

「え?」

 

「どうやろか?」

 

はやてはそう言ってなのは達に振り返る。すると、2人は互いの顔を見て頷きあい、はやてを見てにっこりと笑った。

 

「うん、もちろん良いよ」

 

「こうして会えたのも何かの縁だし」

 

「えと…ほんとに良いの?なんかお邪魔じゃ…」

 

「ほらほら、はよ行かな遅刻するで。行こ?」

 

「あっ、うん」

 

男ははやてに言われるがまま一緒に歩くことになり、登校することとなったのだった。

 

「そういえば名前言ってなかったね。オレは榴斗、神崎榴斗(カンザキリュウト)って言うんだ」

 

「私ははやて。八神はやてって言うんや。よろしくな、榴斗くん」

 

「うん、よろしく。八神さん」

 

2人は軽く自己紹介をすると、はやての後ろからなのはとフェイトが顔を出してきた。

 

「私なのは、高町なのはだよ。よろしくね」

 

「私はフェイト。フェイト・T(テスタロッサ)・ハラオウン。名前が長いから、フェイトでも良いよ」

 

よろしくねーと言って軽く手を振る2人だが、榴斗はなのはの後ろにいるフェイトに視線を向けた。

 

「…ハラオウン?」

 

何やら鋭い目付きに変わる榴斗。まるで何か獲物を見つけたような、そんな冷たさを感じるような目だ。

 

「え?あっ、うん。そう、変わった名前かな?」

 

いきなりそんな風な目を向けられてフェイトは思わず驚いてしまう。そんなフェイトを見て榴斗は慌てて首を左右に振った。

 

「あ…いや、そんなわけじゃないけど…知り合いにもハラオウンっていたような~ってちょっと気になって。アハハ」

 

どこか誤魔化すようにして笑う榴斗。3人はまぁ良いかと思って一緒に笑い合い、歩を進めていく。

 

「そういえば榴斗くん、はやてちゃんをお姉さんと間違えてたみたいだけど…」

 

なのはが先ほどの事を思い出したようにして聞いてみた。

 

「あー…うん、そうだね。そっくりだったから、びっくりしちゃった」

 

「そんなに似てるん?私が榴斗くんのお姉さんに」

 

はやての問いに榴斗は黙って頷いた。そして懐かしいような、すこし悲しげな表情をしながら口を開いた。

 

「オレにとって、憧れ…だったんだ」

 

だった。それを聞いて3人はどこか悲しげな表情をした理由が分かり、それでも黙って榴斗の言葉を聞いていた。

 

「強くて、優しくて…いつかオレも、そんな風になれたらな…って、思ってたんだけども」

 

頭を掻きながら榴斗は苦笑した。

 

「これがなかなか難しくてね。頑張ってはいるんだけども…」

 

「…でも頑張ってるんなら、いつかなれるんやない?」

 

はやてが何気なく呟くように言い、榴斗は少し驚いたようにしてはやてに視線を向けた。

 

「榴斗くんならなれるよ。なんとなく、そんな感じがするだけやけども」

 

根拠とないんやけども、と言って苦笑するはやてだが、榴斗はどこか嬉しそうに笑みを向けて

 

「八神さん」

 

「ん?」

 

「…ありがとう。オレ、頑張ってみるよ」

 

「榴斗くん…うん、応援してるで。私」

 

そうしている間にもお互いの学校の校門の前までたどり着いた。

 

「もう着いちゃった…早いな」

 

「それじゃ、私たちはこの辺でな」

 

「うん、ありがと八神さん。高町さんにハラオウンさんも」

 

ニッコリと笑って榴斗はお礼を言い、3人は良いよと言って小さく笑った。

 

「それじゃ…えと、なんて言うのかな?こんな時…?」

 

「また明日っていうのは時間的にはちょっと早い…よね?」

 

「確かにね」

 

苦笑し合う4人。先ほどからこんな感じで笑いあってばっかりだ。

 

「それじゃ…また」

 

「うん、またね。榴斗くん」

 

「またねー」

 

軽く手を振り、はやて達に背を向けて歩き出す。

 

「うん。ほんなら、私達も行こか」

 

「うん」

 

「そうだね」

 

3人は頷き合い、その場を離れて学校へと向かって行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふぅん…アレがターゲットか…」

 

聖祥大付属中学校から数メートル離れた建物の屋上、校門前にいたなのは達に視線を向けている銀髪の男…砂漠世界にいたルナと呼ばれる男が立っていた。

 

「えっと…確かアレは空のエース・オブ・エースってヤツと、海にいる執務官と陸(おか)にいる特別捜査官…映像データと一致するところみてまず間違いはないか…あとはあの特別捜査官の側にいる噂の夜天の書の守護騎士ってヤツらの姿は無いが…まぁ主は見つけたんだし、そのままおびき出せば良いか」

 

ふむ、とルナは腕を組んでそのままその場に座り込んだ。

 

「さてさて…まずはドクターに報告、そのあとはあいつらにも増援を頼んで…ったく、なんでこんな事をしなきゃいけないんだよ…」

 

毒づきながらも黙々と作業を続けるルナ。リーダーである以上、みんなの見本とかにならないといけなくはあるんだが…

 

「オレは戦えばそれで良いんだがなぁ…」

 

呟きながら空を眺めるルナ。朝だからだろうか、澄んだ真っ青な空がどこまでも広がっている。

 

「随分と、平和な世界だな…ここは」

 

自分がかつて居た世界とこんな感じに平和だった。あの日…管理局がその平和を壊すまでは…

 

「…忘れねぇよ。あの日だけはな」

 

ルナのその目に、再び炎が灯る。憎しみという名の炎が…

 

「さぁて、あいつらがどこまでオレらに噛み付いてくれるのか…楽しみだ」

 

そう呟くルナの表情はどこか狂気に歪んでいく。それはまるで、その先にある戦いを楽しみに待ち望んでいるように…

 

 




色々書いて思ったんですが、文字の部分に・とかつけたりとか、どうやってやるんでしょう?徐々に慣れていくまで頑張ってみます
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