新・魔法少女リリカルなのは-Requiem- 作:エディさん
戦闘メインと言いながらもまだ始まらない戦闘…次の話でどうにかして戦闘に持って行きたいな…ほんとに(´・_・`)
では、どうぞ
時間というのはあっという間に過ぎていく時もあれば、全然進まないと感じる時もある。時間の流れというのは不思議だ。全く同じペースで時間は刻まれていくというのに…
(まぁ、1日が終わったからええことにしよか)
とある教室の窓際の席。帰りのHRも終わり、その席に座っていたはやては思い切り背伸びをした後、バックに教科書類を入れていく。
「はーやてちゃん」
呼びかけられてそちらに視線を向けると、そこには既に帰りの準備を終えたなのはとフェイトがそこに立っていた。
「なのはちゃん、フェイトちゃんも…早かったんやね」
「うん、まぁね」
「一緒に帰ろ?」
「うん、もちろんや。ちょっと待ってな」
少し急いで準備を進める。ノートと筆箱も中に入れて確認する…よし、準備完了だ。
「おし、準備完了…ん?」
「はやて?どうかした」
何かに気づいたはやてに首を傾げるフェイト。はやてはアレ、と言いながら視線を窓の外に向ける。そこに見えたのは、今朝出会った榴斗がグランドをゆっくりと歩いていた。
「確か…榴斗、だったよね」
「せやね。今から行けばまた会えるかな?」
「折角だし、一緒に帰っていろんなとこ寄ってみる?」
「ええね!そのアイデアいただきや。はよ行こか」
「うん」
「そうだね」
3人は頷き合って教室を後にし、急いで校門も出る。
すると、男子校の校門の壁に寄りかかり、何やら電話で話をしている榴斗の姿があった。はやては軽く手を振ってみると、榴斗もその姿を見たのだろう。電話をしながらも手を振って返してくれた。
「ごめん…後でかけ直す。じゃっ」
榴斗のそんな声がしたと思えば電話を切り、スマホを学生服のポケットに入れ、そのままはやて達の元へと向かった。
「お疲れ様、八神さん」
「榴斗くんもお疲れや」
「高町さんもハラオウンさんも。お疲れ様」
「うん」
「お疲れ様、榴斗」
お互い軽く挨拶を済ませ、その場から離れて歩き出すはやて達。
「まさか帰りにも会えるなんて思わなかった」
「私達もや。何してたん?」
「まぁちょっと知り合いと連絡をね。そっちは?」
「榴斗くんの姿が見えたからね。これから時間あったりする?」
「えっと…」
スマホを取り出して、軽く操作をしている。すると手が止まり、目が大きく見開いた。
「あー…なんか用事があったん?ごめんな…」
はやてが少し残念そうな表情をしながら謝ると、榴斗は首を振ってスマホをポケットにしまった。
「ううん、今日は8時から降臨クエストが来る予定だったから」
「…降臨クエスト?」
「何それ?」
なのはとフェイトが聞き慣れる言葉に首を傾けた。
「えっ、知らないの?引っ張りハンティングで有名なモンs…」
「榴斗くん!それ以上はあかん!この小説の存続に関わってしまうから!」
てかここまで言ったらもう誰だって分かるだろうに…
「まぁ…とりあえず、大丈夫ってのは分かったからええわ」
「うん、何かするの?」
「榴斗くんってこの街に来て一週間なんだよね?」
「ん?うん、まぁね」
なのはの問いに頷いて答える。何かあるのだろうか?
「街には慣れた?」
今度はフェイトからの問い。それに関してだけは榴斗は首を横に振った。
「自分が住んでる場所に何があるかとか、学校までの道のりぐらいしか…そんなところかな?」
「ほんなら折角やし、いろんな所見て回ろうかなって思うんやけど、どうやろ?」
「え?良いの?そんなことまで付き合って貰って」
「もちろんや。ね?なのはちゃん、フェイトちゃん」
そう言うはやてに、なのはとフェイトは首を縦に振り、笑顔で答えた。
「折角知り合ったんだもん。仲良くなりたいし。ねっ?フェイトちゃん」
「うん。早く街に慣れたらきっと買い物とかかなり楽になるよ」
「それもそうだね…それなら、お願いしようかな」
それを聞いてはやての表情が明るくなり、嬉しそうに頷く。
「うん、任せてや!ほんなら行こか!」
笑顔で早く歩き出すはやてに、榴斗は小さく笑って後に続いた。
「はやてちゃん、なんかご機嫌だね?」
「そうだね。友達ができた感じで嬉しいのかな?」
「にゃはは、そうかもね」
榴斗に続くようにして歩くなのはとフェイトはそんなことを呟きながら2人の後を追うようにして歩き出したのだった。
学校から歩いて数分たったとある場所に、はやて達は到着した。
「わぁ~、すごい場所だねここ」
到着して榴斗の第一声。無理もないだろう。平日なのに人は多くて混雑しており、周りにはいろんな雑貨店、ファッションショップ、飲食店など、様々なお店が所狭しと並んでいた。
「ここって何?お店がいっぱいあるけど…」
「ショッピングモールや。最近できたらしいんよ」
ここ一ヶ月前くらいである。海鳴市にできた新しいショッピングモールは、平日でもこの騒ぎ。週末辺りになると、人混みが更に増えて迷子がよく出てくるとか。
「ふぇ~なるほど。こんなにお店が多いと確かに色々買い物とかできそうだね」
「ほんならみんな行こか」
「うん」
「そうだね。行こうか」
そう言って4人はショッピングモール内に入っていく。
「…わぁ」
またしても驚く榴斗。外にいた時も遥かに多い人の数、それに合わせて造られたであろう通路はとても広く、まだ真新しさを感じさせる。少し上を見れば二階の通りも見え、手摺に身を預けて辺りを見渡す人もいた。
「…迷子になりそうだね。これは」
「にゃはは、そうだね。平日でもこれだけ多いもんね」
榴斗の隣にいたなのはもさすがの人の多さに苦笑する。
「それに、この時間帯なら学生さんも多いのか」
部活に行っていない帰宅部であろう学生も確認できる。街の中心部に位置するだけあって色んな制服を着たの学生も見て取れた。
「それで、八神さんはどこに行きたいの?」
ここまで来て目的を今更聞くのもなんだが、何か買うものでもあるのだろうか?
「んー…まずは雑貨屋さんかな?日用品の物を探しに」
「なるほど」
「こういうとこやと、その辺に地図とかあると思うんやけど…」
「はやて、あそこ」
フェイトが指差す先に、柱に取り付けられたショッピングモール内の地図が表示されていた。4人は地図を見てお目当の雑貨店を探す。
「えーっと…うわ、結構広いね」
「せやね。雑貨店探すんはちょっと…あっ、意外と早く見つかったわ」
そう言いながらはやてはお目当の雑貨店の場所に指を刺した。ちょうど二階の南側エリアの一番端。分かりやすい場所だ。
「えーっと、現在位置がここ…北側エリアの入り口やから…」
「すぐそこの階段を上がって真っ直ぐか。迷わずには進めそうだね」
「ほんなら行ってみよか」
3人は頷いて返事をして、目的の店へ向かう。エスカレーターを上り、真っ直ぐに南側エリアへ。その間、通路から色んな店を見ながら目的の店へと向かう。
「あった。ここや、ここ」
はやての視線の先にお目当の雑貨店を見つけた。最初に目に入ったのはコテージを思わせる外装。まだ真新しさを感じさせ、光に反射して壁が輝いている。入り口の周りには木製のベンチが左右に設置されており、その上には籠が置いてあった。中には様々な色の付いたビーズのアクセサリーなどが1つ1つ透明な袋に小分けされていた。
「へー、洒落た店だね」
「これ可愛いかも。フェイトちゃんも見て見て!」
「ほんとだ。可愛いね」
なのはとフェイトが入り口前に置いてあったビーズのアクセサリーに興味を持ち、袋を手にとって1つ1つ見比べあっている。
「なのは、とりあえず後でにしよっか」
「あっ、そうだね。ごめんごめん」
てへっと言いながら苦笑するなのは。
「ほんなら中に入ってみよか」
そう言われてはやての後に続いて雑貨店の中に入る。中も外装と同じくコテージを思わせる空間になっており、壁には民族的な首飾りや壁掛け用の飾り。その下にある棚には皿やコップ。レジの近くには手紙などの封筒などが販売されていた。
「いろんな商品がいっぱい…」
「フフ、雑貨屋さんだからね。でもほんとに色々あるからすごいね」
榴斗とフェイトが店内を見渡して呟く。
「フェイトちゃん、ここにも可愛いものあるよー」
「ほんと?どこどこ?」
なのはに呼ばれてフェイトが近づいてアクセサリーの棚の前に立つ。こうして見ると、本当に仲良いんだなと改めて思わせる。
「えっと…おっ、あったあった」
はやてがお目当の品物が見つかったのか、何やら喜びながらその商品に近く。
「八神さん。お目当の物見つかった?」
「うん、これ」
そう言って見せてくれたのは、明るい茶色の革製でできた小さな入れ物のような物だった。
「それは…?」
「お財布。といっても小銭入れなんやけども」
「なるほど、それは確かに必要な物だね」
「スーパーとかお買い物行くときとか小銭出すときが少し手間がかかってな?小銭入れがあるなら探す手間が少しは改善されると思って」
「確かに小銭入れあると便利だもんね」
役に立つし、と言って榴斗も財布が置いてある棚に視線を向けた。革製の財布が1つ1つ丁寧に並べられている。恐らく几帳面な店員が並べたのだろう。
「榴斗くんは何か買うものとかないん?」
「オレ?そうだな…」
腕を組んで考えながら辺りを見回す榴斗。
「ん?」
「どないしたん?」
「八神さん、アレって何かな?」
榴斗の指差す先にはやては視線を向ける。お店の中央に位置する机の上には置かれたなにやら色んなに染まっている木の板でできている小さな置物。
「アレは写真立てやね。写真を入れるやつ」
「あぁ、なるほどね」
納得しながら榴斗は再び写真立てに視線を向ける。時折腰を曲げて視線を写真立てと合わせて見てみたりしていると、榴斗はふとある写真立てに目が止まり、それを手に取った。
「これは…?」
手に持ったのはシルバーに輝くスチール製の写真立て…なのだが、裏を見てもただの板で写真を飾れる場所などどこにもない。
「…?どこに写真を飾るのこれ?」
「フフ…貸して榴斗くん、それはな…」
「え?うん」
言われるがままシルバーの写真立てをはやてに渡す。するとはやては榴斗に見せるようにして持ち、まるで本の中身を見せるようにしてその板を左右に開いた。
「おぉ、折りたたみ式の写真立てなんだ」
「そう。その折りたたみを利用して二枚まで飾れるようになってるものなんや」
「良いねこれ。よし、これにしようかな?」
「ええね。なんの写真飾る?」
「それは…秘密」
「えーずるいで榴斗くん!教えてやー!」
「ダーメ。まぁ、また今度ね」
クスクス笑いあう榴斗とはやて。
「2人ともなに買うか決まった?」
なのはとフェイトが2人に近づく。
「まぁな。なのはちゃんとフェイトちゃんは?」
「私はこれ」
なのはが見せたのは桜色のビーズが花のような形になっているブレスレットだ。
「わぁ、可愛いなそれ」
「でしょ?一目で気に入っちゃって」
「ちなみにハラオウンさんは?」
「うん、私はこれ」
手に持っているのは3つのレザーブレスレット。1つは黒と黄色の革製の紐が交差1つのアクセサリーとなっているブレスレット。2つ目は赤いレザーのブレスレットで3つ目は桜色のブレスレットだ。
「1つはハラオウンさんらしいアクセサリーだね。でもあと2つは?」
「せっかくだから、プレゼントしようかなって思ってね」
「なるほどね。それじゃあ、それぞれ買いたいものは見つかったし…」
「会計済ませたらどないしようか?」
「その辺にカフェがあったからそこでゆっくりする?」
「それが良いかも」
と、なのはも賛同する。
「んじゃ、会計済ませますか」
「うん」
「せやね」
「そうだね」
4人は頷きあってそれぞれ会計を済ませた後、店をあとにするのだった。
書いてておもったのですが、そういえば榴斗のキャラ設定書いてなかったですね…申し訳ありません。
キャラ設定の所に更新しますね。
では、また次回にご期待ください