ハイスクールD×D 和平ってなんですか?   作:SINSOU

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この話を書いている間は、
白音を黒歌に巡りあわせて、姉妹の幸せ退場の予定だった
あくまで被害者ですからね


番外編(ネタ)
黒猫(没案1)


むかしむかしあるところに、2匹のネコの姉妹がおりました。

姉妹には父親も母親もおらず、姉妹は助け合って生きてきました。

姉ネコは色が黒く、妹ネコは真っ白でした。

姉ネコは妹ネコが大好きで、妹ネコも姉ネコが大好きでした。

ある日、大きな翼を持ったコウモリさんが現れ、姉ネコに言いました。

 

「姉ネコさん姉ネコさん、僕はあなたたちを助けたい。

 僕の力になってくれたなら、あなた達を助けることができます」

 

姉ネコは答えました。

 

「私があなたの力になります。だから妹ネコも一緒に助けてください」

 

コウモリさんの家に行けば、妹ネコに楽をさせることが出来る。

姉ネコは妹ネコのために、コウモリさんのおうちに行くことを決めました。

 

コウモリさんのおうちで暮らし始めた姉妹は、とても幸せに暮らしました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しばらく暮らしていると、コウモリさんはあることに気づきました。

姉ネコに、とても強い力があったのです。

姉ネコはネコショウと呼ばれる妖怪で、とても優れていました。

ネコショウの力はとても素晴らしく、コウモリさんは考えました。

 

イ モ ウ ト モ ツ カ エ ル ノ デ ハ ナ イ カ?

 

姉ネコはコウモリさんを止めました。

妹ネコはまだ未熟であり、力を使わせれば死んでしまう。

どうか、妹ネコには手を出さないでください、と。

ですが、力に魅了されたコウモリさんは聞きません。

怒った姉ネコは、コウモリさんを殺してしました。

 

コウモリさんを殺したことで、他のコウモリはカンカンです。

酷いことをした姉ネコを殺してしまおう、と考えました。

 

姉ネコは妹ネコと逃げました。必死になって逃げました。

か弱い手足を必死に動かし、息が切れるまで走りました。

ですが、姉妹ネコはコウモリに追いつかれ、

妹ネコはコウモリに連れていかれてしましました。

妹ネコを連れていかれ、姉ネコは泣きました。大声で泣きました。

声が枯れるまで泣きました。

 

泣きはらした後、姉ネコは誓いました。

絶対に妹ネコを取り戻すと。コウモリから救ってみせると。

こうして姉ネコは、妹ネコを助ける旅が始まるのでした。

 

 

 

 

夕日が沈み、真っ暗な闇に包まれた頃、一匹の黒猫が家々の屋根を走っていた。

その身体は傷だらけで、走る姿にも疲れが見えた。

その黒猫の後ろを、大きな翼を生やした人が追いかけている。

その顔は、獲物を追い詰めるのを楽しんでいるように、下卑た笑みで歪んでいた。

黒猫は屋根伝いを下り、公園に入ったところで止まった。

黒猫の追跡者も止まる。

追跡者は、黒猫が諦めたと思い、と残念に思った。もっと獲物をいたぶりたかったからだ。

すると、黒猫は追跡者の方を向き、言葉を発した。

 

「いい加減しつこいんだよにゃー。悪魔ってのはそんなに暇にゃの?」

「ならばさっさと殺されろ。SS級はぐれ悪魔『黒歌』

 お前が死ねばこの鬼ごっこも終わる」

「はぁ~?ばかにゃの?あんたが私を殺せると思ってるの?おめでたいわね~」

「試してみるか?俺の力を」

「はいはい、お好きにどうぞ」

 

そういうと、追跡者は手から黒い球を出し、黒猫に向けて発射した。

黒猫はくるりと躱し、悪魔に向かって走り出す。

走る途中、突如黒猫が煙に包まれ、煙からは着物を着た女が飛び出した。

その姿こそ、黒ネコであり、ネコショウ『黒歌』の本当の姿である。

 

黒歌は、追跡者の発する弾を避けながら追跡者の前に駆け込み、

その腹を思いっきり殴り飛ばした。

ぐちゃり、と肉が潰れる音がし、追跡者は腹に大穴を開けられ、

血と臓物をぶちまけながら死んだ。

 

「弱すぎにゃ~」

 

血で真っ赤に染まった手を見ながら、黒歌は退屈そうに呟いた。

 

「ではこんなのはどうかしら?」

 

突然頭に声が響き、地面から鎖が飛び出し、黒歌の身体に絡みついた。

黒歌は力いっぱい引き千切ろうにも、

身体の自由がきかない上、なぜか力も弱まっている。

すると、公園内に赤い線が走り、巨大な魔方陣が描かれる。

魔方陣からは数十もの悪魔たちが現れたのだ。

 

「拘束魔法・・・!?」

「ご名答。ついでに膂力半減に魔力半減と色んな魔法も組み合わせた特別製よ。

 でも、さすがはSS級ね。

 数十もの悪魔による拘束でも、まだ動けそうだなんて」

 

この集団のリーダーであろう女悪魔の言葉に、黒歌は歯噛みした。

流石の黒歌でも、何十にまで重ねられた拘束を解くには時間がかかる。

たかが数秒なのだが、その数秒が致命的なのだ。

なんとか時間を稼ごうにも、流石の悪魔たちも油断を見せない。

そうした時間が少し過ぎた後、突如間の抜けた声がした。

 

 

「あのーすみません。『駒王町』への行き道を知りませんか?」

 

突然現れた存在に、黒歌も悪魔も目を向けた。

それは修道服を着た女であり、顔が黒いヴェールに覆われていた。

 

「な、シスター!?どうやってここに入ってきた!?」

「あー、変な壁でしたら邪魔なので壊しましたよ」

「馬鹿な!結界が破壊されるなんてありえない!」

 

自分たちが用いた結界は、たとえ上級悪魔でも壊すのに時間をかけるもので、

ただのエクソシストが壊せるはずもなければ、気付かれずに出来るわけががないのだ。

 

「あのー、お取込み中すみません。みなさんの中で『駒王町』の行き方を・・・」

「このシスターが!急に入ってきて何言ってやがる!」

 

一人の悪魔が、訳の解らない修道女に襲いかかった。

その瞬間、その悪魔は頭部を破裂させて死んだ。

 

「「え?」」

 

女悪魔も、黒歌も、そしてその場にいる全ての悪魔が絶句した。

 

「ダメじゃないですか。人の話は最後まで聞く、常識ですよね?」

 

やれやれ、と話す修道女の左腕は、真っ赤に染まっていた。

そしてその手には、4つの指輪が銀色に輝いていた。

悪魔にとって、銀は触れただけで火傷を起こすほどに危険物だ。

それでも、ただの人間が悪魔をなぐり殺すことは異常である。

 

「さてさて、話が聞けない悪い子は寝ちゃいましたし、

 他に行き道を知っている人はいませんか?」

「こ、こいつを殺せ―!!」

 

修道女の異常性か、はたまた得体の知れなさに恐怖したのか、

悪魔たちは目の前の黒歌を忘れ、修道女に襲いかかった。

 

「あらあら、こんなに悪い子がたくさん。これはちょっとお仕置きが必要ですね」

 

黒歌は、ヴェールで覆われている女の顔が、にっこりと歪むのが見えた気がした。

 

 

 

 

「まったく、ここには悪い子しかいないのですか!」

 

突如現れた修道女によって、公園は見るも無残になった。

ジャングルジムや鉄棒には、悪魔の死体が洗濯物のように掛けられ、

滑り台は死体で詰まり、砂場には赤い水たまりが出来ていた。

 

だがそれよりも、全身を真っ赤に染めた彼女こそが、

この場では一番恐ろしい存在ではないか、と黒歌は思った。

なにより、この目の前に広がる惨劇を彼女が起こしたということこそ、

一番の異常だと黒歌は思った。

 

「ところで、あなたも悪い子の匂いがしますね?あなたも悪い子ですか?」

 

全身を真っ赤に染めた修道女の問いに、黒歌は全力で首を横に振った。

彼女による惨劇により、黒歌の拘束は解けたものの、黒歌はその場から逃げだせなかった。

逃げたらきっと、どこまでも追いかけてくると直感したからだ。

ただの悪魔なら兎も角、目の前の修道女から逃げ切る自信がなかった。

それほどまでに目の前の存在は異質なのだ。

 

 

「そうなのですか!?すみません!私ったら勘違いをしてしまって」

 

そして先ほどまでとはうって違い、急に恥ずかしがる姿が一層おかしさを際立たせる。

 

「ところで、ここはどこなのでしょうか?

 私、道に迷って困っていたのですが、急にこちらから光が見えてまして。

 ここがどこなのか聞こうと来たのですが・・・」

「あー、そうにゃのね・・・」

 

黒歌は内心頭を抱えた。

この修道女が来たことで自分は助かったのだが、それが迷子だったという。

 

「実は私もここは初めてにゃ。ごめんにゃ」

「いえいえ、謝らないでください。私が迷子なのがいけないのですから」

 

自己嫌悪に陥った修道女を、黒歌は面倒くさい人と決めた。

 

「ところで、あなた確か、『駒王町』への行き方を聞いてたわね」

「はい、迎えに行く約束をした人がいまして」

 

その言葉に、黒歌は自身が考えた案を実行にうつすか迷った。

しかし、彼女自身の目的のためには、手段を選んではいられない。

 

「なら、私が案にゃいしてあげるわ。正確には私の友人が、にゃ」

「それは本当ですか!」

「ただし、私のお願いを聞いて欲しいのにゃ」

 

黒歌は、案内の交換条件を彼女に言った。

 

「これを約束してくれるにゃら、私も約束を守る。どうにゃ?」

 

黒歌にとって、これは分の悪いものだ。

交換条件と言いつつも、実際はお願いでしかない。

断れれたらそれで終わりなのだ。

 

「解りました。その条件を呑みましょう。

 私もいつまでも迷子でいられませんから」

「そうにゃのか。ありがとうにゃ」

「ところで」

 

彼女の返事に、黒歌は一安心したが、次の言葉で言葉を失った。

 

「何もかもが遅かったとしたら、どうするのですか?」

 

考えたくはなかった。

そんなことなど疑ってもみなかった。

むしろ、考えることから逃げていた。

どうしてそんなことを考えなければならなかったのだ。

 

妹(白音)が私(姉)を拒絶するなんて。

思考する。止めろ。考える。止めて。予測する。嫌だ。

黒歌の頭に浮かぶのは、拒絶する妹の姿。

 

「姉さまのせいで私はこうなったんだ!姉さまのせいで!ネエサマノセイデ!」

「違う!違うの!そうじゃないの!私は白音のことを!」

「私を、もうその名で呼ばないで!呼ぶなぁぁぁぁぁ!」

「あ、ああ、ああああああああああ!!」

 

もはや思考は止まらない。

黒歌は、黒歌自身の罪悪感に押しつぶされそうになった。

 

すると、黒歌は何かに抱きしめられるのを感じた。

それによって、黒歌の思考はぴたりと止まった。

気が付くと、黒歌は修道女に抱きしめられていた。

 

「ごめんなさい。貴女を追い詰める気はなかった。

 ただ、確認したかったの。そうした可能性を貴女はどうするのか」

「私は・・・」

 

黒歌は考える。彼女の言った可能性を。

確かに遅いかもしれない、無駄かもしれない。

でも!それでも!私は妹に会わなければならない。

 

「私は大丈夫にゃ。だから、お願いにゃ」

 

黒歌は決意した。

その言葉に、修道女はにこりと笑ったような気がした。

 

 

「ところで黒歌さん、私の首に剣を突き付けている人は、貴女のお友達ですか?」

 

後ろを見ると、眼鏡をかけ、スーツを着こなした男が、彼女の首に剣を突き付けていた。

 




でも、本編の彼女はそんなこと知りませんので、
黒歌さんの想いをぶっ壊すかも
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