ミスティ「それで鬼柳、ここで何を考えていたのかしら?やっぱり、龍亞様の事なの?」
鬼柳「お前の考え通りだ。龍亞様は、新しい環境で新しい人生を過ごしている。
龍亞様の僕として、心配になるのは当たり前だろう。」
そう言うと鬼柳は、ベランダからニューライフ・タウンのある方向を見た。
その先で過ごしているであろう、龍亞達の事を考えいた。
ミスティ「…貴方はいつでも龍亞様の事で、頭がいっはいなのね。でも、私もカーリーも貴方の事が羨ましかったのよ。」
ミスティの言葉に、鬼柳は面食らってしまった。
鬼柳「いきなり何を言い出すんだよ。この俺が羨ましいだと?俺のどこが羨ましいんだよ。」
ミスティ「だって、私達も龍亞様の僕だけれども、いつも直ぐそばにいたのは貴方だからよ。
貴方は意識してないと想うけれど、龍亞様によって1番の僕は間違いなく鬼柳、貴方なの。」
ミスティはそう言うと、静かに空を見た。
空を見ていたミスティの目からは、涙が流れていた。
ミスティ「可笑しいわよね。羨ましいじゃなくて、ただの嫉妬よ。でもね、龍亞様は私達にとって大切な、愛する存在なの。
だから、私達は貴方が憎らしいほど羨ましいのよ。」
鬼柳「何かと思ったら、そんなくだらない事で悩んでたのか。」
ミスティ「くだらないって、どう言う事なのよ!龍亞様の1番だからって貴方は!」
鬼柳の発言に、ミスティは怒りを露にしながら、鬼柳の胸ぐらを掴んだ。
鬼柳「そんな意味じゃ無い。俺が言いたいのは、誰も龍亞様の1番じゃ無い…いや、誰もが龍亞様にとって特別な存在だって事だ!」
鬼柳は、ミスティの手を握りながらそう言った。
鬼柳「お前達がいなかった時でも、龍亞様はお前達の事を毎日心配していた。龍亞様にとって、肉体の距離なんて意味は無く、重要なモノは心の距離だろ?」
鬼柳「龍亞様は毎日お側にいた俺とお前達に、そんなくだらない優越をつけるはずが無いだろ!
だから、俺の方がお前達が羨ましいと思ってるよ。」
ミスティ「私達も特別な存在…、フフッ、そうだったよね。やっぱり龍亞様は本当に心優しくて、強い人だわ。私達の考えは、そんな龍亞様への侮辱だわ。」
鬼柳「そんなに深く考えない方が良い。龍亞様の特別になりたいと想うのは、当然の事だ。」
ミスティ「そうね…それよりもいつまで貴方は、私の手を握っているのかしら?」
ミスティに言われ、ハッとした鬼柳は物凄く赤面しながら、慌ててミスティの手を離した。
それから少しの間、静かな沈黙が続いた。
ミスティ「そろそろトビーが帰ってくると思うわ。私達も速く中へ入りましょ?」
鬼柳「そうだな、じゃあ先に入ってるぞ。」
そう言って鬼柳は、この場から逃げる様に部屋の中へと入っていった。
ミスティ「全く、あんなに慌てて離さなくても良いのに…。
ありがとうね鬼柳。貴方のお陰で、救われたわ。」
誰にも聞かれない様に、ミスティはそう呟きながら部屋へと入っていった。
鬼柳とミスティ、なんだか良い雰囲気ですね!
このままゴールインかな?
龍亞にとって、中間の皆が特別で愛すべき存在です。
そんな皆がいて、龍亞は本当に幸せ者ですね。