遊星「ルイズが、俺が長官になる事を推薦しただって?そんな、どうしてなんだ。」
ルイズ「そんなに知りたいのなら、教えてあげるよ。」
遊星が声の聞こえた方に振り向くと、そこには1枚の紙を持ったルイズが立っていた。
ルイズ「深影、お前の言ってた推薦書の書き方は、これであってるの?」
深影「うん。完璧よ。これで書類は全て完成したわ。後は本人の了承だけね。」
遊星の存在を無視して、ルイズは自分の用事だけを、さっさと済ませていた。
遊星「おいルイズ!俺を推薦した理由を、教えてくれるんじゃ無いのか。」
遊星がそう言うと、ルイズは嫌々遊星の方を見た。
ルイズ「はぁ、お前はこっちの用事が終わるまで待てないのかよ。
これだから、お前は大嫌いなんだよ。」
ルイズは遊星に、自分が持っていた推薦書を渡した。
ルイズ「ご託は良いから、さっさとこの推薦書に名前を書いてよ。」
遊星「だから、どうしてお前は俺を長官に推薦したんだ!その理由を言わないのなら、俺は納得出来ない!」
ルイズは物凄く嫌な顔をして、ため息を吐いた。
ルイズ「もう、本当にめんどくさい男だねお前は。そんなに理由が大切なら、教えてやるよ。」
ルイズ「正直な所、クズなシティの人間がどうなろうが、ボクは興味無いし出来る事ならしんで欲しいよ。
でも…それでも、このネオドミノシティは龍亞や皆の産まれ育った場所だ。龍亞はあれだけ酷い事をされても、ここが好きなんだ。だから、龍亞の好きな物は無くしちゃいけない。」
ルイズ「それに、シティのクズ共は死ぬほど大嫌いだけれども、十六夜夫婦は別だ。
あの人達は見ず知らずのボクや龍亞を、物凄く可愛がってくれたんだ。他のクズが死んでも、十六夜夫婦だけは護らなきゃいけない。」
遊星「お前の想いは良くわかった。でも、どうして俺なんだ?お前が長官になれば良いじゃないか。」
ルイズ「お前は本当にバカだな。龍亞から離れろって言うのか?
確かに十六夜夫婦は大切な人達の1人だけども、ボクは自分の命よりも龍亞が1番なんだよ。
龍亞と比べれば、他の事なんてどうでも良い事なんだよ。わかったか?」
ルイズの龍亞への愛に、遊星は少したじろいていた。
ルイズ「それに、今シティに残ってる人間で一応信用出来て暇してるのが、お前かクロウなだけだよ。
だからお前が断るんなら、クロウに頼むだけだよ。」
初めて、ルイズの口から遊星達を認める発言が出た。
突然の言葉に、遊星は驚きと謎の喜びで声が出せなかった。
ルイズ「これで理由は全て話したよ。で、お前は長官になるのか、ならないのかどっちだ?」
遊星「お前がそこまで、俺を信じてくれてるのから、断る理由は無くなった。
治安維持局の長官に、喜んでならせて貰う。」
遊星はそう言って、推薦書に自分の名前を書いた。
こうして遊星は、無事に治安維持局の長官に就任したのだった。
これで、ゴドウィンの後釜が決まりました!
ルイズにとって、十六夜夫婦は家族の愛を教えて貰った程なので、やはり特別な想いがあるのでしょうね。