MC 「さぁ、WTGPの2回戦を飾るタッグチームのリーダーは、お互い素性がわからない正体不明のデュエリストだ!」
MCの紹介で、会場の観客達は大いに盛り上がっていた。
そしてデュエリスト達が登場すると、フェイス・レスの雰囲気に、ざわついていた。
美琴「私の様なデュエリストが、こんな大舞台に立てるなんて、この子に自慢できるわね。」
美琴は、自分のお腹をさすりながら嬉しそうにそう言った。
フェイス・レス「あんまり無理をするなよ?もう、お前1人の体じゃ無いんだからな。」
美琴「何よ?恥ずかしいじゃない。貴方がそんな仮面で自分を隠して無ければ、名前を呼びながらギュッてしたいわ。」
そんな話をしていると、エリックとアキが登場した。
エリック「遅れてすまないな。少しデッキの調整に手間取っちまってな。」
フェイス・レス「気にしてねぇよ。まぁ、破壊神としてのデッキでも、良かったんじゃねぇか?」
エリック「お前に勝つためには、あのデッキのままじゃ無理だ。
ふと想った事なんだが、なんでお前が龍亞にあそこまで拘っていたのか、謎だったんだ。」
エリック「だが、人の感情を理解してわかったんだ。」
フェイス・レス「拘ってたねぇ…。龍亞の体を狙ってたお前に言われたく無いな。
それで、何がわかったんだ?」
フェイス・レスは、少し小バカにする様な口調でそう言った。
エリック「お前の親は、仕事ばかりでお前を相手にしなかった。だが、あの大地震で親が死んでしまい龍亞と同じで、親からの愛情に餓えていたんだろ?」
エリックの言葉に、フェイス・レスは反論しなかった。
それは肯定を意味する行動である。
アキ「ねぇエリック、貴方はあのフェイス・レスって人が誰だか知ってるのね。」
今まで、蚊帳の外だったアキがふとエリックに聞いた。
エリック「あぁ、でもあいつがわざわざ隠してるんだ。それを俺がバラす訳にはいかねぇさ。」
エリックの考えに、アキはそれ以上何も聞く事はしなかった。
エリック「そうそう、先に言っとくが嫌みじゃ無いからな。フェイス・レス、足はもう大丈夫なのか?」
先ほど小バカにされた腹いせなのか、エリックはほぼ嫌みの様な事を言った。
フェイス・レス「お前わりと、性格悪いな。お陰様で、感知したよ。その代わり…。」
フェイス・レスは、仮面を少しだけずらし自分のオデコを見せた。
そこには、大きな傷後が出来ていた。
フェイス・レス「ここは見事に、傷は残ったがな!」
エリック「あれを考えたのは、あいつだぞ?俺は関係無い事は無いけど、言い掛かりだぜ?
まぁ、前置きはこの辺にしてさっさと、デュエルを始めようか。」
フェイス・レス、美琴、エリック、アキ「デュエル!」
皆様、明けましておめでとうございます。
今回の話で、勘の良い人ならフェイス・レスが誰かがわかった筈です。
けっこう、ヒントがあります。