サイス「久しぶりだな。たしか、治安維持局でデュエルした時いらいだな。」
サイスは受付から出てきて、嬉しそうにジャックの肩を叩いた。
サイス「で、こんな廃墟にわざわざ何しに来たんだ…!何だよそのお嬢さんは。」
ジャック「あぁ、カーリーか。この女性は、俺の妻だ。」
ジャックは、カーリーの肩を抱きながらそう言った。
カーリー「は、初めまして!ジャックの妻の、カーリーです!よろしくお願いします!」
とても緊張しながら、カーリーは深々と頭を下げた。
サイス「まぁ、そんなに緊張しなくて大丈夫だよ。別に採って喰おうって訳じゃ無いしな。
さてと、立ち話も何だから移動するか。」
そう言ってサイスは、2人を診察室だった部屋に案内した。
ジャック「ここはそんなに、ボロボロでは無いな。掃除が行き届いている。」
サイス「当たり前だ。これでも、ちゃんと毎日掃除してるんだぞ?それに、この部屋は客間だしな。
そうだ!茶でも煎れてくるか。お前達、ちょっと待っててくれ。」
サイスは席を立つと、部屋から出ていってしまった。
カーリー「とても優しくて、暖かな人ね。嫌な顔されたらどうしよう…って、心配してたけど、杞憂だったわ。」
ジャック「全く、そんな事を心配してたのか。お前は本当に心配性だな。」
すると診察室の扉が開いて、サイスが入ってきた。
サイス「ほれ、茶だ。熱いから気をつけてな。」
サイスは、ジャックとカーリーに自分の煎れてきたお茶を渡した。
サイス「で、ジャックよ。何しに来たんだ?
まさか、嫁さん紹介だけじゃないだろ?」
ジャック「あぁ、その…なんだ、まぁ色々と礼をしに来たんだ。」
そう言うとジャックは、座りながらサイスに頭を下げた。
ジャック「あの時お前が、俺を育ててくれたお陰で、今の俺がいるんだ。
本当にありがとう。」
心から感謝しているジャックに、サイスは恥ずかしそうに頬をかいた。
サイス「面と向かって言われると、恥ずかしいなおい…。
まぁ、本来だったら俺の罪滅ぼしから始まったんだが。」
サイス「俺達が、モーメントの研究を始めたせいで、あの忌まわしきゼロ・リバースが起きちまった。
でもな、お前が地震で亡くなった息子の産まれ代わりに想えてな。」
目にうっすらの涙を浮かべながら、サイスはそう言った。
ジャック「産まれ代わり…。」
ジャックは、サイスに貰ったペンダントの写真を見た。
そこには、若きサイスに抱かれた小さな赤ちゃんが写っていた。
ジャック「サイスよ、俺はお前の大事な息子のジャック・アトラスにはなれなかったかも知れない。
でも俺は、サイス・アトラスの息子、ジャック・アトラスだ!」
サイス「…ありがとなジャック、それにカーリーだったな。
こんな不出来なバカ息子だけど、まぁ末長く一緒にいてやってくれ。」
カーリー「そんな事、当たり前です!ジャックとは、幸せな家庭を築いていきます。
ですから、お義父様も私達の幸せを願っていて下さい。」
サイス「ジャックよ、お前は幸せ者だな。本当に幸せ者だ。」
サイスは涙を流しながら、ジャックの頭を撫でた。
こうして、ジャックとサイスとカーリーは、より深い絆と愛で結ばれたのだった。
無事にサイスに、認めてもらえましたね。
これで晴れて、本当の夫婦になれました。
今日は6月20日です。
今夜の更新をお楽しみに。