ドラゴンクエストビルダーズ メタルギアファンの復興日記   作:seven river

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Episode144 闇を纏う者(前編)

アレフガルドの光が消えた3日後、俺たちは魔物たちと戦う準備を進め続けていた。

ラスタンたちはまだはがねのつるぎを装備していたので、さらに強力であるメタルのけんを作っておく。

ロロンドがメルキドから持ってきていたグレネードやまほうの玉も、残り少なくなっていたようなので、新しいものを作っておいた。

 

新しい武器や兵器についても、俺たちは考え続けている。

この前作った六連砲台はとても強力だろうし、これ以上設備が増えれば、どんなに強力な魔物が相手だとしても、勝てる可能性は上がるだろうな。

そんなことを思って、俺はみんなと話し合っていた。

 

だがそんな時、監視塔からラダトーム城の外を眺めていたラスタンの大声が聞こえてくる。

 

「おいみんな、早く来てくれ!城の西から、多くの魔物が近づいてきている!」

 

まだ兵器を考えている途中だと言うのに、もう魔物たちが来てしまったのか。

この前は監視塔や、ロロンドのまほうの玉やグレネードのおかげで城の被害は抑えられたようだが、今回はさらに強力な魔物が来ることだろう。

とにかく迎え撃たなければいけないので、俺はすぐに戦いに行こうとする。

 

「雄也たちの城にまた魔物が…我輩も迎え撃ちに行かねばな」

 

「ワシは魔物たちに抗い続けると決めたんだ、奴らを必ず倒してやるぜ」

 

「サンデルジュだけじゃなく、この城も捨てることになるのは嫌だね」

 

「強い魔物ばかりだと思うけど…ボクも頑張る!」

 

みんなもそう言いながら武器を持って、部屋から出ていった。

城の中を見回っていたオーレンとチョビも合流すると、ラスタンは魔物の数がかなり多く、見たことのない魔物がいたとも言ってくる。

 

「みんな、集まってくれたか。今日は魔物の数が多いだけでなく、私も見たことのない魔物の姿があった…恐らく、かなり厳しい戦いになるだろう」

 

見たことのない魔物か…アレフガルドの光が消えてから現れた魔物だろうし、強力なのは間違いないないだろう。

俺は今まで多くの魔物を倒してきているが、警戒して戦ったほうがよさそうだ。

強力な魔物がいると聞き、みんなは少し不安な顔になってしまう。

だが、それでも諦めようとはせず、魔物の大軍に立ち向かおうとしていた。

 

「そうなのか…だが、ラダトーム城を壊される気はない、行くぞ!」

 

ゆきのへを先頭に、魔物が迫ってきているという城の西に向かっていく。

さっきルミーラも言っていたが、サンデルジュの砦だけでなく、ラダトーム城も放棄するということには俺はしたくない。

俺もおうじゃのけんとビルダーハンマーを持って、魔物たちの所へ走った。

 

しばらく走り続けていると、ラスタンの言っていた魔物の大軍が見えてくる。

彼の言う通りとても多くの魔物がおり、厳しい戦いは避けられなさそうだった。

 

かげのきしと、紫色の触手を持つメーダロードの上位種、メーダクインが24体ずつ、ブラバニクイーンとコスモアイが16体ずつ、しにがみのきしとだいまどうが12体ずつ、エビルトレントとダースドラゴンが8体ずつ、ゴールデンドラゴンとボストロールが6体ずつおり、大軍の最後尾には2体のトロルキングと、暗黒の鎧を纏った見たことのない魔物がいて、合計135体もいる。

 

ラダトームに生息する魔物だけでなく、サンデルジュの魔物も来ているな。

この前は150体以上の魔物が来ていたとムツヘタは言っていたので、その時よりは少ないが、苦戦するのは間違いないだろう。

 

「魔物の数も多いけど、あの魔物もやっぱり強力そうだな…」

 

今回は、俺たちが見たことのない魔物の存在もある。

しにがみのきしに似た見た目をしているが、体長がかなり大きく、鎧だけでなく斧や盾も闇に染まっていた。

盾には、恐ろしい顔のような紋様も現れている。

恐らくまわりの魔物とは、桁違いの強さを持っているのだろう。

でも、みんな諦めずに戦うつもりなので、俺も精一杯戦わなければいけない。

 

「厳しい戦いになりそうだけど、やるしかなさそうだな…」

 

みんなそれぞれの武器を構えて、奴らを迎え撃とうとする。

俺が参戦する中では3度目の、ラダトーム城の防衛戦が始まった。

 

俺たちが近づいていくと、魔物の大軍の前衛にいたメーダクインが光線を撃って攻撃して来る。

奴らの光線はコスモアイのものよりは弱そうだが、それでも高威力なのは間違いないし、当たったら危険だろうな。

俺とルミーラは距離をとって、サブマシンガンや弓矢で奴らを攻撃していった。

剣やハンマーで戦うのは難しそうだが、ロロンドたちも後ろに下がっているだけでなく、光線を避けながら少しずつ奴らに近づこうとしていく。

メーダクインは耐久力もコスモアイよりは低いようで、目に撃ち込めば7~8発のはがねの弾丸で倒すことが出来た。

 

「耐久力はあんまり高くないな…このまま銃で倒しきってやる」

 

ルミーラの弓矢でも奴らにかなりダメージを与えられており、奴らは少しずつ数を減らしていった。

メーダクインたちも抵抗をやめず、仲間が次々に倒されていくと、光線を撃つ速度を上げて来る。

まだ15体以上も残っているので、攻撃が激しくなると回避が大変になるな。

光線を避けながらメーダクインに斬り掛かろうとしていたみんなは、近づくのが難しくなってしまう。

でも、遠距離から攻撃している俺とルミーラは、回避の難しさもあまり変わらず、奴らを撃ち続けることが出来た。

 

「攻撃を早めても、俺たちを止めることは出来ないぜ」

 

はがねの弾丸もたくさん作って来てあるので、弾切れになることもないだろう。

二人で攻撃を続けて、メーダクインは残り10体ほどになっていった。

だが、メーダクインたちは全滅する前に、俺たちの正面から横に移動しようとする。

正面からは、24体のかげのきしが剣で斬り掛かかろうとして来た。

かげのきしとは何回も戦ったことはあるが、多くのかげのきしと戦っている間に横から光線を撃たれたら避けにくいな。

 

「横から光線を撃って来るつもりか…かげのきしたちが来る前に倒さないとな」

 

かげのきしたちが来る前にメーダクインを全滅させようと、俺とルミーラは奴らの目にはがねの弾丸や矢を放ち続ける。

だが、かげのきしの歩く速度は速いので、メーダクインを倒しきる前に俺たちのところに到達されてしまうだろう。

ロロンドたちもその様子を見ており、何とか奴らに近づこうとしていった。

しかし、メーダクインたちの攻撃は相変わらず激しいので、近接武器を叩きつけるのはやはり難しそうだな。

 

そんな中、ゆきのへは奴らに攻撃するため、メタリックハンマーで光線を防げないか試そうとした。

メーダクインが光線を発射した瞬間、ハンマーを構える。

光線を防ぐことは出来たが、光線の熱が腕に伝わり、ゆきのへは少し痛そうな顔をした。

だが、メーダクインを全滅させておかなければこの後苦戦するだろうから、次の光線を溜めている間に奴らの内の一体に近づき、目にハンマーを叩きつける。

 

「その程度の光線で、ワシらは止められねえぜ!」

 

ゆきのへの強力な一撃を受けて、メーダクインは体が大きく変形した。

大ダメージを受けて怯んだ奴に向かって、ゆきのへはもう一度ハンマーを振り下ろして倒す。

その様子を見ると、ロロンドや兵士たちも、メタルの剣で光線を防ぎながら、奴らを斬りつけ始めた。

 

「我輩もゆきのへのように、光線を防いでみせよう!」

 

メタルの剣はかなり鋭いので、メーダクインたちは何度か攻撃を受けると、青い光に変わって倒れていく。

俺もルミーラも射撃を続け、残り10体だった奴らを全滅させた。

 

メーダクインを倒し終えた時には、かげのきしたちはもう俺たちのところに到達しており、すぐに戦いに入っていった。

俺たちは8人いるので、3体ずつ相手をしていくことになる。

 

「ルビスは死んだ、もうお前たちに光はない!」

 

「ビルダーめ!いつまで戦い続けるつもりだ!」

 

かげのきしたちは、そう言いながら剣で斬り掛かってきた。

かげのきしは連続で攻撃を行い、攻撃力も高い方ではあるが、サンデルジュの強力な魔物たちと戦ってきた俺にはそんなに苦戦する相手ではない。

かげのきしが剣を振り下ろして来た瞬間、俺はおうじゃのけんを使って受け止め、剣を弾き飛ばす。

剣を飛ばした衝撃で奴らを怯ませることもでき、大きな隙が出来ていた。

 

「何度城を潰そうとしても、俺たちは戦い続けるぜ!」

 

左腕に持つビルダーハンマーも使っていき、俺は相手しているかげのきし3体の剣を、みんな弾き飛ばしていく。

そして、3体ともが剣を失い、体勢を崩したのを見て、俺は両腕に力を溜めていった。

かげのきしたちはすぐに起き上がろうとしたが、俺はその前に力をため終えて、奴らを薙ぎ払っていく。

 

「回転斬り!」

 

体勢を崩しているところに回転斬りを受けて、かげのきしたちは倒れていく。

一緒にサンデルジュの魔物と戦ってきたゆきのへとルミーラも、それぞれが相手していたかげのきしを倒すことが出来ていた。

バルダスやロロンド、兵士たちもまだ倒せてはいないが、苦戦はしていない。

 

だが、みんながかげのきしを倒し終える前に、俺たちのところにブラバニクイーンやしにがみのきしたちも向かって来る。

 

「みんなを援護に行きたいけど、後ろの魔物がもう近くまで来ているな…」

 

俺は先にかげのきしを全て倒しておきたいと思ったが、奴らは俺たちがかげのきしと戦い始めた頃に移動を始めたらしく、もう目の前に迫っていた。

俺のところには2体のブラバニクイーンと、3体のしにがみのきしが襲って来る。

 

「ビルダー!エンダルゴ様のため、お前を消し去ってやる!」

 

どちらも戦い慣れた魔物ではあるが、かげのきしより強いので、倒すのには少し時間がかかるだろうな。

まだかげのきしを倒していないみんなは、他の魔物にも囲まれて、危険な状態に陥ってしまった。

 

「早くこいつらを倒して、みんなを助けにいかないとな」

 

俺は目の前にいる魔物たちを倒して、みんなを援護に向かおうとする。

しにがみのきしは斧を連続で振り下ろして、俺を叩き斬ろうとしてきた。

おうじゃのけんの力があれば奴らの斧を受け止め、弾き返すことも可能だが、多くの敵と戦っている状態では攻撃を弾き返す隙がない。

しにがみのきしは攻撃力は高いものの、攻撃速度はそんなに早くないため、俺は攻撃の合間に、奴らに剣を叩きつけていった。

ブラバニクイーンも力を溜めて突進して来るので、奴らの動きも見ながら、俺は戦いを進めていった。

 

「体力は使うけど、こいつらを倒しきれそうだな」

 

何度も攻撃を避け続けているので少し疲れて来るが、体力が尽きる前に奴らを倒しきることが出来るだろう。

おうじゃのけんやビルダーハンマーで攻撃していくうちに、奴らはだんだん弱っていった。

 

「おのれビルダー!どこまで我らを邪魔するのだ!」

 

しにがみのきしは怒りの声を上げるが、攻撃の速度はさっきよりも落ちていた。

このまま奴らを倒せば、みんなを援護に向かえるだろう。

俺は攻撃の手を緩めず、しにがみのきしやブラバニクイーンへの攻撃を続けた。

 

しかしそんな時、魔物の大軍の後衛にいたコスモアイとだいまどうが、さっきのメーダクインのように、俺たちの側面へと移動し始める。

これではみんなの援護が出来ないどころか、ますます危険な状況になってしまうな。

ただでさえ厄介な遠距離攻撃が出来る魔物に、危険な状態であるみんなが襲いかかられれば、攻撃を避けきれず、殺されてしまう可能性が高い。

 

「援護に行けそうだと思ったのに、あいつらまで出てきたか…」

 

俺は弱っていたしにがみのきしとブラバニクイーンたちを倒し、コスモアイたちをサブマシンガンで迎え撃とうとする。

しにがみのきしたちはもう死にかけの状態だったので、俺は斧を振り下ろした後の隙に奴らの心臓におうじゃのけんを突き刺して、とどめを刺していった。

残ったブラバニクイーンたちも、突進の後には隙が出来るので、俺はその間に剣を振り下ろして倒していく。

俺と戦っていた魔物たちが全滅すると、左側から襲ってくるコスモアイとだいまどうに向けて、サブマシンガンを構える。

 

「俺があいつらと戦っている間、みんなが持ちこたえていてくれればいいんだけどな…」

 

ゆきのへとルミーラもしにがみのきしとブラバニクイーンたちを倒しており、ゆきのへはロロンドの援護に向かい、ルミーラは右側から襲ってくるコスモアイたちを倒そうとする。

これでロロンドは大丈夫だろうが、バルダスや兵士たちは魔物の攻撃を何度か受け、かなりの傷を負っていた。

コスモアイたちと戦っている間、持ちこたえていてくれ…そう思いながら、俺は奴らにサブマシンガンを向けた。

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