ドラゴンクエストビルダーズ メタルギアファンの復興日記 作:seven river
ラライの研究記録を手に入れた翌日、マイラに戻って来てから4日目の朝、俺は朝食を食べた後町の中を歩いていた。
アメルダが新兵器を考えるまでの間、俺は何をしていればいいだろうか。
そう思っていると、ガロンたち荒くれ3人が話しかけてきた。
「なあ、雄也。聞いて欲しいことがあるんだ」
「時間があったらで構わないが、大丈夫そうか?」
荒くれたちが集まっての頼みと言うことは、恐らく筋肉に関することだろうな。
今は特にすることもないので、ガロンたちの話を聞いておこう。
筋肉を鍛えて攻撃力が上がれば、トロルギガンテに勝てる可能性も上がるかもしれないしな。
「どうしたんだ、また筋肉に関することか?」
「ええ。アタシたちは筋肉を鍛えるために、二つの建物を考えたの。一つは特訓に集中するためのトレーニングルームで、もう一つは訓練の後に疲れを癒すための食事場よ」
俺がそう聞くと、ギエラはトレーニングルームと食事場のことを話し始める。
トレーニングルームはともかく、食事場は俺たちも使うことが出来そうだ。
今マイラの町にあるのは城を解体した時に作った簡単な食事場なので、改良してみてもいいかもしれない。
俺はその二つの建物の内装を、どのようにするのか聞いていく。
「その二つの建物の中には、何を置くつもりなんだ?」
「トレーニングルームにはワシら全員が一度に使えるよう、ダンベルとバーベルを3つずつ置くつもりだ。もう一つずつ持っておるから、残り二つずつを作ればよい」
またダンベルとバーベルか…この前にひもはたくさん作ったから、後は鉄のインゴットを用意して来れば作れるだろう。
入り口に使う扉も、町のすぐ近くで草とふとい枝を集めれば良さそうだ。
建物の壁を3人が作っている間に、俺が素材を取りに行って来よう。
もう一つの食事場については、ガロンが設計図を作ってくれたようだった。
「もう一個の食事場は、オレが設計図を書いて来たぜ。この通りに作れそうか?」
ガロンが持っている設計図には、食べる時に使う扉と調理する時に使う扉が別になっている、まるで店のような食事場が書かれていた。
食べる場所と調理場はバーのカウンターのような物で隔てられており、食事場には4つの木のイスが、調理場にはレンガ料理台に酒ダル、カベかけランプ、収納箱が置かれていた。
トレーニングの後はこの部屋に来て、料理を食べながら酒を飲むのだろう。
また、食事場の入り口には木のフェンスが、調理場の入り口には牢屋のような扉が使われている。
初めて見る物がかなり多いが、作ることが出来るだろうか。
俺はビルダーの力を使って、必要な素材を調べていった。
バーカウンター…木材5個、鉄のインゴット1個 鉄の作業台
酒ダル…木材3個、ひも2個 鉄の作業台
木のいす…木材1個 鉄の作業台
フェンス…木材1個 ふとい枝1個 鉄の作業台
ろうやのとびら…はがねインゴット2個 マシンメーカー
鉄の作業台では神鉄炉と金床が作れず、鉄を鋼に加工することは出来ないので、ろうやのとびらは作れなさそうだな。
ゆきのへが作った神鉄炉は、マイラが占領された時に失われてしまった。
メルキドやラダトームまで行けばはがねインゴットを手に入れられるが、ここからだとかなりの長旅になるだろう。
食事場を作るためだけに遠出するのは大変なので、他の物はマイラかガライヤで素材で集まるが、ろうやのとびらを作るのは難しいと俺は3人に言う。
「バーカウンターとかは作れるけど、調理場の扉を作るのは大変そうだぜ。マイラとガライヤじゃ素材が集まらない」
「この扉なら、昔ギエラが捕まってた砦の牢屋にあるはずだぜ。調理場の入り口には小型の扉を使いたくてな、何かいいのが思いつかないかと相談したら、二人がろうやのとびらのことを教えてくれたんだ」
そう言えばギエラの閉じ込められていた牢屋には、幅1メートルの扉があったな。
小型の扉が欲しいからと言ってろうやのとびらを選ぶのもどうかと思うが、他に思いつかなかったのだろう。
あの牢屋なら、カベかけランプに使うマグマ電池の材料である銅を集めるついでに向かうことが出来そうだ。
「そう言えばそんなのがあったな…分かった。結構素材集めに時間がかかりそうだし、その間にみんなが壁を作っていてくれ」
「分かったわ。気をつけて集めて来るのよ」
俺は3人にそう言うと、まずは町の近くで素材を集めようとする。
俺が素材を集めに行っている間、みんなが壁を完成させてくれるだろう。
銅の鉱山や牢屋にも向かうため、俺は町の南の方へと歩いていった。
町の外に出ると、俺は南に向かって歩きながら草とふとい枝を探していく。
草とふとい枝は昔もたくさんあったので、今回もすぐに見つけることが出来た。
それらを回収してポーチにしまうと、今度は銅の鉱山に向かっていく。
「草と枝はすぐに集まったな…結構遠いけど、今度は鉱山に向かおう」
ここから銅の鉱山まではかなりの距離があるが、今はほしふるうでわがあるので30分もかからないだろう。
俺は岩山のバリケードを抜けて、広い荒野を進んでいく。
荒野にはこの前と変わらず、多数のボストロールや他の魔物が生息していた。
「ここの魔物も減っていないな…注意して進まないと」
余計な戦いは避けたいので、俺は体勢を下げて進んでいく。
しかし、この荒野には大きいサボテンや岩など、隠れるのに使えるものがたくさんあったので、見つかりそうになることはなかった。
慎重になおかつ素早く進んでいき、25分くらいで銅の鉱山にたどり着く。
「銅も使い道が多いし、たくさん集めておこう」
銅は鉄ほどではないが使い道は多いので、なるべく多く集めておかないとな。
今回必要な銅は少しではあるが、俺はビルダーアックスを鉱脈に叩きつけて、大量の銅を採掘していった。
銅だけでなく、近くにあった石炭も採掘していく。
多くの銅と石炭が集まると、俺は今度は扉を回収しに牢屋に向かった。
「これくらいあれば十分だと思うし、牢屋に向かうか」
牢屋までの間も今まで通り進んでいき、10分ほどで着くことが出来る。
昔はこの牢屋を見張るよろいのきしとまどうしがいたが、今はもう使われておらず、魔物の姿は全くなかった。
これなら、魔物に警戒せずにろうやのとびらを回収することが出来るな。
「ここに来るのは久しぶりだな。魔物は…いないみたいだ」
ベイパーと一緒にここに潜入して、ギエラを助けに行ったのが懐かしいな。
あの時も今も荒くれたちは筋肉の話が多いが、それが彼らの面白いところでもある。
そう思いながら誰もいない砦の奥に入っていき、ろうやのとびらを回収する。
ビルダーアックスで数回叩くとろうやのとびらは外れて、俺はポーチに入れて町の方へ向かっていく。
「無事にろうやのとびらも集まったな…今度は町の近くで粘土を集めよう」
この地域であと集められそうなのは、レンガを作るための粘土だな。
俺は来た道を戻ってマイラの町に向かい、そこから町の東にある山を目指していく。
この土で出来た山には粘土がたくさんあるので、すぐに集めることが出来るだろう。
「粘土も集めたら、次は旅のとびらを使わないとな」
粘土の次は、青のとびらの先でマグマ岩を、赤いとびらの先で木材と鉄を集めに行ってこよう。
俺はまたビルダーアックスを振って粘土の地層を叩いていき、たくさんの粘土を集めていった。
粘土をポーチにしまうと、俺は一度マイラの町の中に入る。
「ガロンたちは、もう壁を完成させているみたいだな」
ガロンたち3人で作ったからなのか、トレーニングルームも食事場ももう壁が出来上がっていた。
後は俺が素材を集めて内装を作れば、二つの建物が完成する。
早く二つの建物を作ろうと、俺は今度は青い旅のとびらに入っていった。
「マグマ電池も使い道が多かったし、マグマ岩も多めに集めに行くか」
かつてマイラを復興させていた時、マグマ電池もかなりの数を使っていた気がするな。
今回もたくさん集めに行こうと思いながら、俺はマグマ岩がある溶岩地帯に向かっていく。
フレイムやマドハンドといった魔物も生息していたが、ここにも岩や枯れ木が多くあったので、隠れて進むのは難しくなかった。
「今回も魔物に見つからなかったな…さっそくマグマ岩を集めていこう」
俺は武器をマグマ岩に叩きつけて、壊して回収していく。
足を踏み外してマグマに落ちないよう、俺はマグマから少し離れた場所にあるものを回収していった。
たくさんマグマ岩をポーチにしまうと、また旅のとびらに向かっていく。
「後は木材と鉄を集めたら、トレーニングルームと食事場が作れるな」
今回の素材集めは結構大変だったが、後は赤いとびらの先で鉄と木材を集めれば良い。
俺は旅のとびらから一番近い溶岩地帯に来ていたので、戻るのにもほとんど時間はかからなかった。
また町に戻って来ると、今度は赤の旅のとびらを抜けて雪原地帯に向かう。
ここには小舟でブラッドミスリルを集めに来たが、その時と同じくらいの寒さだった。
「相変わらず結構寒いな…早めに集めて、町に戻ろう」
弱い魔物の魔力でも気候が変動するようになり、今でも雪が降り続けている。
その分魔物からも見つかりにくくなっているので、なるべく早く集めようと俺は急いでいった。
雪を被っているスギの木を見つけると、俺は斧を使って切り倒し、スギ原木を回収していく。
「木を集めながら岩山に向かって、鉄を採掘しよう」
木は広範囲に生えているが、鉄は岩山に行かなければ採掘出来ない。
俺は木を回収しながら歩き、鉄の鉱山へと向かっていった。
木材も用途はかなり多いので、俺はたくさんの木を切っていく。
鉄の鉱山にたどり着いた時には、30個くらいのスギ原木を手に入れることが出来ていた。
「木材は集まったし、後は鉄だな」
岩山に着くと、今度は俺は回転斬りも使って鉄を採掘していく。
回転斬りは広範囲を薙ぎ払うことが出来るので、採掘する時にもかなり便利だな。
鉄はいくらあっても足りないので、俺は可能な限りの数を集めていった。
鉄をたくさん集めると、俺は二つの建物の内装を作りにマイラの町に戻っていく。
「鉄も結構な数になったな…マイラに戻って、建物を完成させよう」
これで全ての素材が集まったし、トレーニングルームと食事場を作ることが出来る。
魔物から隠れながら雪の降る森を歩いていき、旅のとびらの中に入っていった。
マイラの町に戻って来ると、まずはレンガ料理台を作るために料理用たき火を回収し、素材を加工するために工房に入っていく。
今の工房には鉄の作業台と炉と金床、マシンメーカーが揃っているので、この部屋だけで全てを作ることが出来そうだ。
俺は最初に炉と金床の前に立ち、銅と鉄をインゴットに加工していく。
金属製の物を作る時は、インゴットを使うことがほとんどだからな。
「せっかくだから、全部インゴットに加工しておこう」
今回使う分の銅や鉄を加工し終えた後も、俺は炉を使い続け、持っている全ての銅と鉄をインゴットにしていく。
全てを加工しておけば、今後インゴットを作る手間が省けるだろう。
インゴットを作り終えると、俺は今度はダンベルとバーベルを作る。
ポーチからひもも取り出し、ビルダーの魔法で鉄のインゴットをトレーニング器具に変えていった。
「これでトレーニングルームは作れるな…あとは食事場だ」
これでトレーニングルームの内装は出来たし、後は食事場の内装だな。
まずは炉と金床で作れる物を作ろうと、俺はレンガ料理台のために必要なレンガを作っていった。
粘土に炉の熱を与え、四角いレンガブロックの形へと変化させていく。
レンガが出来ると、俺は今度は鉄の作業台の前へと移動する。
「まずは木材を作って、それからいろいろ作っていくか」
鉄の作業台の前に立つと、まずはスギ原木を木材へと変えていく。
木に関しても原木のまま使うことはまずないので、全て木材に加工していった。
木材が出来ると、それを使って木のいすや酒ダル、バーカウンター、フェンスを作っていく。
かなりの木材を使ったが、さっきたくさん集めていたので、無くなることはなかった。
木材を使った家具を作った後は、収納箱とわらのとびら、レンガ料理台も作っていく。
「レンガ料理台も作れたな…最後はマシンメーカーを使って、カベかけランプを作ろう」
料理台が出来ると、俺はマシンメーカーのところに行き、カベかけランプを作る。
たくさん作る物があったが、これで最後になるな。
まずはマグマ岩と銅のインゴットを使ってマグマ電池を作り、それを使ってカベかけランプを作っていった。
「結構時間はかかったけど、これでトレーニングルームと食事場が出来るな」
素材集めにも物作りにも時間はかかったが、二つの建物を完成させることが出来そうだ。
俺はカベかけランプをポーチに入れて、荒くれたちが待っている場所に向かう。
荒くれたちが壁を完成させてからしばらく時間が経っており、3人とも待ちくたびれた様子だった。
「みんな、トレーニングルームと食事場の内装を作って来たぞ」
「やっと戻って来たか、雄也。オレたち待ちくたびれてたぜ」
何度も遠出する必要があったとは言え、ここまで待たせたのは申し訳ないな。
一言謝ってから、俺は作って来た物を部屋の中に置き始める。
「遅れてごめん、みんな。今から作って来た物を中に置いてくるぜ」
俺はまずトレーニングルームに入り、ダンベルとバーベルを設置していく。
前に俺が作った物が既に1つずつ置いてあったので、俺は二つずつ用意していった。
トレーニング用具の後は入り口にわらのとびらを置き、トレーニングルームを完成させる。
「これで残りは、食事場だけだな」
トレーニングルームは内装が少ないので、すぐに作ることが出来たな。
俺は今度は食事場に入り、ガロンの設計図の通りに木のいすやバーカウンター、レンガ料理台などを置いていく。
内装を置き終えると、調理場の入り口にろうやのとびらを、食事場の入り口にフェンスを置いて、店のような食事場を作り終えた。
レンガ料理台があれば様々な料理が作れるし、俺たちにとっても便利になりそうだ。
食事場も出来上がると、俺はガロンたちを呼ぶ。
「みんな、二つの部屋が出来たぞ」
「よくやったわね、雄也!これで、今まで以上に筋肉を鍛えられるわ」
俺の声を聞いてまずギエラが近づいて来て、その後ろにガロンとベイパーが続く。
トレーニングルームと食事場が出来て、みんな嬉しそうな顔をしていた。
「本当にありがとな、雄也。最高の筋肉を手に入れて、トロルギガンテの野郎をぶっ潰してやる」
「決戦まであまり時間はないが、出来る限りの努力をする。楽しみにしておれ」
新しい部屋が出来て、みんな筋肉を鍛えるやる気に満ちている。
トロルギガンテを止められるほどの筋肉をつけて、町を守り切れるといいな。
「ああ。また困ったことがあったら、いつでも呼んでくれ」
俺がそう言ってみんなと別れると、ガロンたちはさっそくトレーニングルームの中に入っていく。
何ヶ所にも遠出して疲れたので、俺はしばらく足を休ませていた。