ドラゴンクエストビルダーズ メタルギアファンの復興日記   作:seven river

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Episode46 探求者の保管庫

リムルダールの町に戻ってきた後、俺はさっそくゲンローワに、いにしえの調合台の作り方が分かったことを伝えに行った。

 

「ゲンローワ、世界樹のところに行ってきたぞ」

 

「それで、どうだったのじゃ?いにしえの調合台はあったか?」

 

最初はいにしえの調合台を手に入れることは可能なんだけど、自分で作らないといけないんだよな。

 

「いや、いにしえの調合台はかなり昔に失われていた。でも、探求者タルバの幽霊が作り方を教えてくれた」

 

「それなら良かった。エルを救うための薬も作ることが出来そうじゃ」

 

ゲンローワは、いにしえの調合台を作ることができると聞いて、安心の表情をした。

その後、ゲンローワはエルのことを話し始めた。

 

「雄也よ、みなには黙っておったが、エルはわしのたった一人の孫娘での···」

 

たった一人の孫娘か···ゲンローワとエルは長い時間、二人で一緒に暮らしていたんだろうな。ゲンローワがそこまでエルの命を救いたいという気持ちが強いのも分かる。

 

「じゃが、エルは病の研究を諦めたわしを、心の底では憎んでおった···だから、あのように···」

 

確かに、ゲンローワとエルはこの町に住むようになってからも、ずっと意見が合わなかったな。憎んでいたかは分からないが、分かりあえない気持ちはあっただろう。

それに、ゲンローワはまだ病に抗うのは間違っているという考えを完全には捨てきることができないようだ。

「確かにわしは、今も病に抗うのが正しいことなのか、悩んでおる」

 

「じゃあ、エルを救うかどうかも悩んでいるのか?」

 

俺がそう聞くと、ゲンローワは首を横に振って否定した。

 

「いいや、何があったとしても、やはりわしにはかわいい孫娘を見殺しにはできぬ」

 

その理論を捨てきれなかったとしても、エルを救いたいと言う気持ちのほうが強いのか。家族のことになると、まさかゲンローワがここまで変わるとはな。

 

「今まで何人もの病人を見殺しにしたのに、孫娘だけはどうしても救いたいと思う。勝手と思うか?愚かと思うか?そうじゃ、わしは勝手じゃ、おろかな人間じゃ」

 

確かに、自分の家族だからと言ってその人だけを助けるのは愚かな話だよな。だが、メルキドとリムルダールを復興させてきて思ったけど、愚かだからこそ人間なのだとは思う。

そして、ゲンローワは再び必死に俺に薬を作るよう頼み込んだ。

 

「わしも協力する!どうか···どうか···新しい薬を作って、エルを助けてやってくれ!」

 

俺も自分の死を願うエルを無理にでも助けるのは必ずしも良いことだとは思わない。しかし、ここまで言われたら協力するしかないな。

そう言えば、エルは今はどうなっているんだろうか。

 

「分かった。俺もエルを救うのに協力する。今のエルの様子はどうなんだ?」

「わしが必ず助けると何度も励まし、私を殺してとは言わなくなった。今の状態なら、数日くらいは耐えられるだろう」

 

数日あるなら、今日中に薬を作らないといけないと言うわけではないのか。でも、エルを長く苦しませることになるし、なるべく今日中に作りたいな。

俺は薬を作るための調合台の作り方が分かったので、次は素材を集めないといけない。

俺は浄化の霊薬を越える薬の作り方をゲンローワに聞いた。

 

「それで、エルを救うための薬ってどんな奴なんだ?」

 

「ウルスのメモによれば、聖なるしずくという、光輝く液体なようじゃ」

 

聖なるしずくか、いかにも凄そうな名前だな。町から出て南東の方向にある家にあった紙にも、その名前が書かれていたはずだ。浄化の霊薬も輝いていたので、それより強く光り輝くのだろう。

「聖なるしずくがあれば、病だけでなくこの地の毒素も浄化することができるじゃろう」

 

この地の毒素も浄化できるってことは、毒沼だらけのリムルダールを元に戻せるかもしれないと言うことか。それほどの力を持つ薬なら、魔物化の病の変異種にも効果があるかもしれない。

 

「それなら、あの強大な魔物のオーラも浄化できるかもしれないな」

 

「わしもそう思うのじゃ。聖なるしずくを作り、エルを救ってほしい!」

 

後は、素材さえ揃えば聖なるしずくを作り、エルを治すことができるだろう。でも、特別な薬だし、普通の素材では作れないだろうな。

 

「どんな素材を使えば、聖なるしずくを作れるんだ?」

 

「聖なるしずくの原料となるのは、世界樹の根本に生える、聖なる草じゃ」

 

世界樹の根本には行ってきたが、そんな草生えていなかったな。恐らく、世界樹が枯れた時に一緒に失われたんだろうな。

 

「そんな草、生えていなかったぞ」

 

「大丈夫じゃ、雄也。ウルスのメモには、ひとつだけ探求者タルバが保管していた物があるらしい。失われた保管庫のかぎさえ作りだせれば、聖なる草が得られるじゃろう!」

 

鍵がかかっているのか。これまでも4つ、鍵のかかった扉を見たことがあるな。その4つはどれも同じ鍵穴をしていたので、今回もそうだろう。

 

「鍵か···作れるかもしれない」

「よかった。雄也よ、頼む!なんとか保管庫の扉を開ける鍵を作り出すのじゃ。そして、聖なるしずくの原料の聖なる草を手に入れてくれ!」

 

「ああ、もちろんだ!」

 

俺はその鍵穴に入りそうな鍵の形を考え、作り方を調べる。

かぎ···液体銀1個、さびた金属1個 木の作業台

銀の武器と同じような素材で作れるようだな。これなら今すぐ準備することができそうだ。

俺はゲンローワと別れ、かぎを作りに作業部屋に入った。

 

「かぎを使えば、これまで開かなかった扉も開けるようになるんだよな」

 

今は聖なる草の保管庫を探しにいくが、これまでに見つけた鍵つきの部屋にも使えるアイテムがありそうだ。聖なる草を取ってきた後に行ってみるか。

俺はそんなことを思いながらかぎを一つ作った。銀色に輝いていて、きれいな形をしている。

 

「これがかぎか、早速聖なる草を取りに行かないとな」

 

俺は作った鍵をポーチに入れると、緑の旅のとびらの先に向かった。旅のとびらを抜けると、昨日と同じ気味の悪い山岳地帯にたどり着く。他の場所はほぼ探索しきっているので、聖なる草があるとすればここだろう。

 

「まだ行ってない場所があるし、そこを探索してみるか」

 

俺は緑のとびらの先の、昨日も行った草原の奥と、白い岩でできた岩山は行ったことがなかった。

それに、聖なる草の保管庫だけでなくタルバのクイズもあるかもしれない。

「まずは草原の奥のほうだな」

 

俺はまず、土ブロックの山をくさったしたいやしりょうのきしから隠れながら進み、崖のほうへ向かった。だが、さびた金属は素材として必要なので、銀の武器を試すためにもしりょうのきしの背後から斬りかかって倒していった。それに、聖なるナイフで斬ると、しりょうのきしは体が痺れて動けなくなっていた。聖なるナイフは不死の魔物に対して麻痺の効果があるようだ。

下に降りる崖にたどり着いた時は、20個くらいはさびた金属を集めることができた。

これで大量の鉄の矢を作ってヘルコンドルやマッドウルスに対抗できるな。100本以上矢があれば魔物の親玉であろうが落とせるだろう。

「そういえば、鉄の矢でも倒せるだろうけど、不死の魔物に対抗できる聖なる矢があればもっとよさそうだな」

 

ヘルコンドルは鉄の矢で倒せそうだが、マッドウルスには効果が薄いかもしれない。聖なる矢があればマッドウルスを痺れさせ、動きを止められるかもしれないので、俺は作り方を調べた。

聖なる矢···液体銀1個、木材1個 木の作業台

液体銀と木材か、いつでも揃えられる素材だな。こっちも一度に10個できるだろうし、帰ったら作るか。それに、もっと大弓の数も増やせばいいかもしれない。

俺はヘルコンドルやマッドウルスに対抗する手段を考えながら、歩いていった。

そして、45分くらい経って、草原地帯にたどり着いた。その草原にも、謎の赤い雨が降っているので不気味なことに変わりはないが。

俺はその草原をまっすぐ進み、世界樹のところに行く門をくぐらず、まっすぐ進んでいった。

すると、海辺の方にたどり着いた。

 

「海の近くか。ここでは何が釣れるんだ?」

 

急いではいるものの、どうしても気になってしまう。俺はその海でつりざおを使い、魚が食いつくのを待った。

2分ほどで何かが食いついたので、釣り上げてみると何故かくさったしたいを釣り上げてしまった。

 

「くさったしたいだと!?何でこんなモンスターが釣れるんだ?」

 

とにかく倒さないと襲われるので、俺は聖なるナイフでくさったしたいを斬りつけ、痺れさせた。

そして、動けなくなったくさったしたいにぎんのおのを向けて、回転斬りを放った。

「回転斬り!」

 

ぎんのおのは非常に切れ味がよく、くさったしたいは一瞬で真っ二つになった。

 

「すげえな。こんなに切れ味がいいのか」

 

くさったしたいは倒すことが出来たが、他にもモンスターが釣れるかもしれないし、ここでの釣りはやめておいたほうがいいかもな。

俺はつりざおを片付けて、草原の奥へとさらに進んだ。

一番奥まで進むと、保管庫以外に俺が探していた、タルバのクイズの建物があった。

 

「やっぱりここにもクイズがあったか。今回は何の問題なんだ?」

 

俺がその建物に入ると、今まで一つの建物に一つしかなかった石碑が、手前に一つ、奥に三つで合計四つ置かれていた。それに、奥の石碑の前にはブロックをはめる穴が空いている。その後ろの高台には、封じられた宝箱が置かれていた。

俺はまず、手前にあった石碑に書かれた文字を読んだ。

 

私は探求者タルバ。知力あるものよ、そなたの輝きをここに示すがよい。この地には三つの問いがある。全ての謎を解いた証を、ここに示すのだ。

 

つまり、三つの謎を解いた証を見せればいいようだが、どうすればいいんだ?それが後ろの石碑に書かれているかもしれないので、俺は後ろの石碑を順番に読んだ。

 

左の石碑には、

この地にある、双子の謎を解け。そして、知恵の証を窪みへとはめこむのだ。

 

真ん中の石碑には、

この地にある、進化の謎を解け。そして、知性の証を窪みへとはめこむのだ。

 

右の石碑には、

この地にある、時の謎を解け。そして、知識の証を窪みへとはめこむのだ。

 

とそれぞれ書かれていた。恐らくここには、クイズの正解の報酬として貰った、一色の謎のブロックをはめこむのだろう。

 

「3つのブロックを正しいところにはめればいいようだな」

 

確か、双子の問題では白いブロック、進化の問題では青いブロック、時間の問題では赤いブロックが手に入ったはずだ。

なので俺は、白いブロックを左の、青いブロックを真ん中の、赤いブロックを右の窪みにはめこんだ。

3つのブロックをはめ終えると、後ろの高台にある宝箱が光り、封印が解除された。

 

「正解だったか。今回は今までのクイズのまとめみたいなものだし、凄い物が入ってそうだ」

俺はかけられていたはしごで高台に登り、宝箱を開けた。中には、一枚の紙と、不思議な指輪が入っていた。

 

私は探求者タルバ。知力あるものよ!よく、ここまでたどりついた!そなたにふさわしい宝を授けよう。これは、スーパーリング、魔物の攻撃による体の異常を全て無効化するものだ。これを使い、魔物を必ず倒してくれ。

 

スーパーリングか···これがあれば毒や麻痺の攻撃を受けても平気ということか。

俺はスーパーリングを指にはめて、聖なる草の保管庫探しを再開した。

 

「あと、調べていないところは岩山だけだな」

 

岩山は登りにくいので、大切なものを隠す保管庫を作るのに適しているだろう。俺は土ブロックを積んで足場を作り、クイズの建物の近くの崖を登った。

岩山の上は起伏が激しいため、多くのメイジキメラがいたが、隠れて進みやすかった。

 

「どこに保管庫があるんだ?」

 

30分くらい探し続けて、ようやくカベかけ松明が掛けられている遺跡の入り口が見えた。その遺跡は岩山に隠されていて、近くに行かないと全く分からなかった。

 

「多分ここが、探求者タルバの保管庫だろうな」

 

その中は、所々崩れているが先に進めそうだ。俺は遺跡に入り、中の階段を降りていく。

 

「結構下まで続いてるな」

 

中はかなり薄暗く、進みにくかったが、なんとか一番下までたどり着くことができた。下に着くと、赤色の鍵つきの扉が見えた。木のとびらより豪華なものだ。これを俺の持っているかぎを使って開ければいいんだな。

俺が鍵をさしこみ、少し回すと扉が開いた。

 

「この先に聖なる草があるのか」

 

俺は扉を開けた先にある通路を進み、遺跡のさらに奥へ歩いた。

そして、遺跡の最深部には、不思議な雰囲気を放つ、きれいな花が咲いていた。あれが聖なる草だろう。だが、その前に緑色の巨大な竜、キースドラゴンが眠っていた。

 

「キースドラゴンか···起こしたら殺されるな」

 

キースドラゴンは初代ドラクエに出てくるモンスターの中でもかなり強い奴だったはずだ。しかも寝ているところを起こせば、怒ってくるだろう。俺はスネークのようにほふく前進で進み、足音を立てないようにした。

10メートルくらいの距離を、1分以上かけて進んだが、全く足音を立てずに済んだ。

聖なる草の目の前につくと、俺はぎんのおので刈り取り、ポーチにしまった。

帰りもキースドラゴンの近くではほふく前進で移動し、離れると歩いて遺跡から出た。

 

「キースドラゴンがいたけど、何とか見つからずに済んだな」

 

ゲームでは戦う必要があったのかもしれないが、俺はメタルギアのファンなので、これからもなるべく戦闘は避けていきたいな。

聖なる草を入手したからついにエルを治せるな。俺はゲンローワに早速伝えようと、町に戻った。

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