ドラゴンクエストビルダーズ メタルギアファンの復興日記 作:seven river
俺はマシンメーカーが完成した後、ガロンにそのことを話しに行った。
今日はもう夜だから、話が終わったらもう寝るか。アネゴの救出に備えて、体を休めておかないといけないからな。
俺は寝室に入り、そこにいたガロンに話しかける。
「ガロン、マシンメーカーを作って来たぞ」
「おお!すげえじゃねえか!さっきから大して時間も立ってねえのに、もう出来たのか」
ガロンはこんなに早く出来たのかと、とても驚いていた。
確かにあんな複雑な作業台は作るのに時間がかかりそうだけど、ビルダーの力を使えば簡単だ。
「ああ、ビルダーの力を発動させればすぐに作れる」
「こいつがビルダーの力って奴なのか···筋肉もろくにないのに、何でこんな力があるんだろうな?」
ガロンもついに俺のことをボディビルダーとは言わなくなったか。それでも、筋肉のことを話すのはやめてはいないが。まあ、こいつらが筋肉の話をやめるのは永遠にないだろうけど。
俺はとりあえず話を切り替え、強力な兵器について相談した。
「もう筋肉の話はいいから、アネゴの牢屋を壊す兵器の話をするぞ」
「分かってるよ!雄也、何かこう、ドッカーンとど派手に牢屋を壊す兵器···何か思い付かないか?」
つまり、爆発の衝撃で牢屋を破壊すると言うことか。
爆発と言ったらまほうの玉やグレネードだけど、マイラにはばくだんいわがいないから作れないんだよな。
それ以外に爆発を起こせる兵器か···思い付かないな。ミサイルとかは、さすがに作れないし。
「まほうの玉って奴なら爆発を起こせるんだけど、素材がなくて作れない。ガロンは何か思い付かないのか?」
俺が何か思いつかないかと聞くと、ガロンはしばらく考え始める。そして、少したって何かを閃いたようだ。
「そういや、アネゴの話してた兵器の中に大砲って奴があったぜ」
大砲か···確かに、着弾したところで爆発を起こすから、牢屋も破壊できるかもしれない。
それに、大砲は結構仕組みが簡単そうだし、マシンメーカーでも作れそうだ。
「それなら壊せるかもしれない。ありがとうな、ガロン」
「気にするな。アネゴを助け出すためだ」
俺が感謝の言葉を言うと、ガロンはアネゴのためだと言う。それなら、ガロンも魔物との戦いに参加して欲しいんだけどな。
俺はそんなことを考えながら、大砲を頭の中に思い浮かべて、作り方を調べた。
大砲···鉄のインゴット5個、木材3個、マグマ電池3個 マシンメーカー
鉄のインゴットはまだたくさん残っているからいいんだけど、残りの二つはどうやって手に入れるんだ?
木材を作るための原木を落とす木がどこにも生えていないし、マグマ電池なんて見たことも聞いたこともない。
だが、木材は時間はかかるけど確実に手に入れられそうだ。
「そう言えば、火山地帯に切り株があったけど、あれを壊せば苗になるはずだ」
これまで木を切ると切り株が残り、その切り株は壊すと苗に変わる。マイラでもそれは同じはずなので、苗を植えて木材を集めることが出来るはずだ。
「今日のうちに木を植えておくか」
木を育てるのには野菜と同じように、1~2日かかるだろう。今日のうちに植えておいたほうが、アネゴの救出に早く行ける。
俺はかなり疲れていたが、青いとびらに入り、切り株を探しに行った。切り株はいくつかあったし、木材は多くの使い道があるから、なるべくたくさん
植えておいたほうがいいな。
俺は旅のとびらから進んで、崖を降りて行った。確か、切り株は崖の下にあったはずだ。
「夜なのに崖を降りるのは大変だな」
俺は崖登りに慣れてはいるが、真っ暗な夜にしたことは初めてだ。俺はいつも以上に慎重に降りていき、切り株を探し始めた。
暗いところでは、切り株も見つけにくいが、昼間来たときにだいたいの場所を覚えていたので、すぐに集めることができた。
「これであとは植えるだけだな」
5個の苗を手に入れた俺は、来た道を戻って町へ帰って行った。手に入れた木が何の木なのかは分からないが、木材に使える木ではあるだろう。
町に着いた時には、地球で言えば午後9時くらいの時間になっていた。この世界では、その時間になるとみんなが寝ている。
「俺も木を植えたらすぐに寝るか」
俺は町の何もない場所に5つ木を植えてから寝室に入った。寝室では、もう全員が寝ていて、俺も眠りについた。
マイラに来て7日目、ついにここに来てから一週間か。俺は目が覚めると、さっそく昨日植えた木の様子を見に行った。
「どのくらい育ってるんだろうな?」
俺がその場所を見に行くと、苗は小さめの杉の木になっていた。あの苗は杉の苗だったのか。
しかし、ブナの木やヤジの木に比べると、大きさがかなり小さかった。杉はそこまで小さい木ではないので、まだ成長途中なんだろうな。他の準備もまだしていなし、今日もまだ救出には向かえなさそうだな。
俺が木の前に立っていると、ガロンに話しかけられた。
「おいおいっ!大砲を作るっていってたのに何で木を植えてんだ?」
ガロンは大砲に木材を使うことを知らないから、そう言うのも分かるな。俺も大砲に木材が必要と言うのは驚いた。
「何か知らないけど、大砲を作るのに木材が必要なんだ」
「そうなのか?マイラには枯れ木しかねえから、育てようとしてるってことか」
木がないと言うのは、これまでにはなかったことだが、切り株は残っていて良かった。もう1日ほど待たないといけなさそうだけど、これで大砲が作れるはずだ。
「そういうことだ。大砲を作るのにはもうすこし時間がかかる。ガロンもその間に、全ての準備をしておいてくれ」
木材を手に入れたら、大砲を作ってすぐに魔物の城に乗り込む。出来る準備は今日のうちにしておかないといけない。
「分かったぜ。準備を整えて、必ずアネゴを救出しようぜ!」
「分かってる。みんなのためにも必ず助けに行くぞ」
ガロンはいつも以上にやる気があるな。これなら、アネゴの救出のために魔物の城に来るかもしれない。
とりあえず俺はと別れ、作業部屋に入った。今日は、マグマ電池と大砲の弾を作っておくか。
俺は昨日も見た発明メモをもう一度見て、マグマ電池らしき物を探す。すると、電池のような構造をしている物が見つかった。
「これがマグマ電池だろうな」
俺はそれを見ながら、マグマ電池の作り方を調べる。
マグマ電池···マグマ岩3個、銅のインゴット1個 マシンメーカー
銅のインゴットは持っているからいいんだけど、やっぱりマグマ岩もいるんだな。
俺は集めに行く前に、大砲の弾の作り方も調べた。
大砲の弾···鉄のインゴット1個、マグマ岩1個 マシンメーカー
こっちにもマグマ岩が必要なのか。まほうの玉はばくだんいしの力で爆発を起こしたけど、大砲の弾はマグマの力で爆発を起こすんだな。
「マグマ岩って、結構使い道が多いな」
俺はマグマ岩を集めるため、青の旅のとびらに入っていく。マグマ岩はこれからも使う可能性が高いので、たくさん集めておかないとな。
今日は、魔物の城がどんな様子になっているかも気になったので、先にそっちを見に行った。
すると、この前は敵がいなかったはずの一つ目の関所にもあくまのきしが配置され、その後ろにも大量の魔物がいた。この前潜入した時と比べたら、5倍以上の戦力だろう。
「やっぱり、もう潜入は無理っぽいな」
出来れば今回も潜入で行きたかったが、一度潜入したことがバレているので、魔物も対策を取っている。突入するのもかなり厳しそうだが、それしか方法が思い付かないほどの敵の数だ。
「今は、マグマ岩を集めるか」
見つかったらまずいので、俺はそこを離れてマグマの池の近くに行った。そこで、俺はウォーハンマーを降り下ろしてマグマ岩を集めていく。
落ちないように気をつけながら、50個くらいは集めることが出来た。
マグマ岩が集まると、俺は結構旅のとびらから離れた場所にいたので、キメラのつばさを使って町に戻っていった。歩いて帰ると、45分くらいかかって大変だからな。
町に戻ると、さっそくマグマ電池と大砲の弾を作りに作業部屋に入る。
「これと後は銃を作ったら、俺の準備は完了だな」
俺はまず、マグマ電池を作り始める。マグマ岩と銅のインゴットに魔法をかけ、電池の形に変化させていく。しかも、途中で数が増えていき、5個のマグマ電池を作ることができた。
「これは一度に5個もできるのか。すぐに大砲が作れる量になったな」
大砲はマグマ電池3つでいいので、これで十分だな。
次に俺は、大砲の弾を作り始めた。マグマ岩を鉄のインゴットで包んで、まほうの玉のような構造にする。これも、一度に5個作ることができた。
「大砲の準備はできたな。後は銃を作ろう」
マグマ電池と大砲の弾を作り終えた俺は、今度は銃を作る。
ハンドガンとサブマシンガンのうち、俺はサブマシンガンを作った。ハンドガンより、こっちのほうが強そうだからな。
「これがサブマシンガンか、実物を見るのは初めてだな」
ゲームでよく見るようなかっこいい銃を作ることが出来た。銃の本体が出来たので、今度は銃弾の作り方を調べた。鉄や鋼を使えば、弾が作れるはずだ。
鉄の弾丸···鉄のインゴット1個 マシンメーカー
はがねの弾丸···はがねインゴット1個 マシンメーカー
どっちもマシンメーカーで作れるな。鋼のほうが強いはずなので、俺ははがねインゴットをマシンメーカーで加工した。
すると、20個のはがねの弾丸が出来た。だいたい予想はついてたけど、一度に大量に作れたな。俺はさらに4回ビルダーの力を使い、合計100個のはがねの弾丸を作り出した。敵も大量にいるが、このくらい用意しておけば戦いもかなり楽になるはずだ。
「これで、俺はほとんどの準備が終わったな。あとは明日、大砲を作るだけだ」
その日は、その後探索には行かず、町でゆっくり過ごしていた。戦いの前に体力を消耗するのはよくないからな。そして、夜はかなり早めに眠りにつき、体を休めた。
マイラに来て8日目の朝、俺はさっそく杉の木の様子を見に行った。すると、かなり大きめの木になっていて、地球の山にある杉と変わらない大きさだった。
俺はウォーハンマーで叩き、原木を集める。5本木があったので、10個の原木を手に入れることが出来た。
「これでやっと、大砲が作れるな」
俺は原木を作業部屋に持っていき、まず鉄の作業台で木材を3つ作った。
杉は木造建築にも使われるし、結構いい木材のはずだ。俺は木材が出来上がると、それをマシンメーカーのところに持っていき、大砲を作り始めた。
「これでやっと、アネゴの救出に向かえるな」
俺は鉄のインゴット、マグマ電池、木材に魔法をかけて、合体させていく。合体すると、それは大砲の形に変化していった。
俺は出来上がった大砲を持つと、寝室にいたガロンに教えに行った。
「ガロン、かなり遅くなったけど、大砲が完成したぞ」
そして、俺はポーチから大砲を出して、ガロンに見せる。大砲は普通だったらものすごく重い物だが、この世界では普通に持てるほどだ。それでも、少しの重さは感じるが。
ガロンは、大砲を見るととても驚いたような表情になった。
「うほおおおおー!雄也、これが大砲か!すげえっ、すげえぞ!」
確かに俺も大砲を見るのは初めてだな。巨大な弾を発射することができて、ものすごく強そうだ。
「俺も大砲なんて初めて見たぜ」
「雄也もそうだったか。兎に角、この大砲があればアネゴが入れられてる牢屋もぶっ壊せるって訳だ!」
俺が昨日作った大砲の弾、あれが炸裂すれば牢屋なんて簡単に壊せるだろう。爆風も牢屋にぶつかって消えるはずなので、中にいるアネゴも無傷で済むはずだ。
「おお!アネゴ!ついに助けに行けます!魔物に捕まり、さぞ恐ろしい責め苦を···」
「でも、今日俺たちが解放してやれる。みんなにこのことを教えるぞ」
俺が来てからも8日たっているし、その前からも捕まっていたらしいので、アネゴの体力もそろそろ限界なはずだ。それに、ガロンの言う通り拷問されていてもおかしくはない。
今から作戦会議を始めて、終わり次第救出に向かおう。
「おう、いよいよだぜ、雄也!アネゴ救出作戦の第二弾の決行だ!大砲をひっさげて、アネゴを助けに行こうぜ!」
「もちろんだぜ、ガロン!」
俺がそう返事をすると、ガロンは走ってベイパーとギエラを呼びに行った。
ついに、アネゴという人を救出する時が来たんだな。俺は、これまでで一番緊張していた。