ドラゴンクエストビルダーズ メタルギアファンの復興日記 作:seven river
俺とシェネリがキメラのつばさでマイラの町にたどり着くと、だいだい昼頃になっていた。シェネリと改めてあいさつをしたら、探索の続きに行くか。
俺が午後からのことを考えていると、シェネリはコルトと同じように、荒くれだらけのマイラの町を見て驚いていた。
「すごいすごい!こんな場所があったんですね!もりだくさんな筋肉の人たちがたくさん!」
シェネリはコルトと違って、荒くれだらけのここを気に入ってくれているようだ。俺たちの町を気に入ってくれて何よりだぜ。
さっき俺は、自己紹介をしていなかったので、今することにした。
「筋肉の人たちは、みんな俺の仲間だ。そう言えば、俺の名前は影山雄也、いつもは雄也って呼んでくれ」
「分かりました、雄也さん!これからよろしくお願いします」
自己紹介の後、シェネリと改めてあいさつをする。これでマイラの町の人口も10人になったぜ。
シェネリと話していると、その様子を見ていたコルトも話しかけてきた。
「おお、雄也さん!シェネリを助け出してくれたのですね!」
「そうです、雄也さんのおかげで魔物たちから逃げ切ることができました!」
「ビルダーとして人を助けるのは当然のことだ」
俺がビルダーになってから、魔物に襲われている人を何人も助けている。そのため、人を助けることもビルダーの役目なんだと俺は思っている。
魔物に襲われていたと言うと、コルトは不思議そうな表情をした。
「でも、何でシェネリは魔物に襲われたのでしょう?僕たちは、雪原にいながらほとんど襲われたことがないんです」
今回偶然襲われたのだと思うが、何か別の理由があったのだろうか。
シェネリは何か心当たりがあるらしく、ポケットから鍵のようなものを取り出した。
「おそらく魔物たちは、私の宝物の鍵を狙っていたみたいなんです!」
その鍵はリムルダールで俺が作っていたかぎと形はほぼ一緒だが、より強く銀色に輝いている。
魔物に狙われていると言うことは、重要な場所の鍵なんだろうな。シェネリはどこの鍵なのか知っているのだろうか?
「その鍵、どこの鍵か知ってるか?」
「実は、雪の中に埋まっていたのを見つけただけでどこの物かは分からないんです」
どこかはシェネリも分からないか···ただ、絶対に重要な場所の鍵だと思うし、何か分かるまではシェネリが持っているといいな。
「そうか、それならその鍵は大事に保管しておいてくれ」
「はい、もちろんです!」
シェネリは鍵を再びポケットにしまった。その後、俺やコルトと別れて町のいろいろな場所を見に行った。
シェネリが去っていった後、コルトは改めて俺にお礼をしてきた。その時、やっぱりシェネリのことを恋人だと言っていた。
「改めて言いますが、シェネリは僕の大切な恋人です。助けてくださって本当にありがとうございます」
本人からはただの幼馴染みだと聞いたのだが、結局はどっちなのだろうか。本当の恋人でもないのに恋人だと言っていたらシェネリは迷惑に思うだろう。
「シェネリはあんたのことをただの幼馴染みと言っていたんだけど、本当は恋人ではないのか?」
俺がそう聞くと、コルトは首を振って否定する。
「いやいや、シェネリはただ恥ずかしがっているだけですよ」
さっきは恥ずかしがって違うと言ってるのではなく、本当に違うと言っているように聞こえたが、実際はどうなのだろうか。
それも気になるけど、聞いても本当のことは言わなさそうなので、これは以上は聞かないことにした。
とりあえず、コルトやシェネリとも協力して、マイラの町を作っていかないといけないな。
俺はそこでコルトと別れて寝室へと戻っていった。
俺が寝室に戻ってしばらく休み、そろそろもう一度ガライヤの雪原の探索に行こうとしていた時、アメルダが寝室に入ってきて話しかけてきた。
「さっき新しくここに来たコルトとシェネリに聞いたけど、雪のガライヤ地方にも行けるようになったんだって?」
アメルダもあの二人とは話していたのか。旅のとびらについてはあの二人は知らなさそうだけど、ここからガライヤに移動できることは分かる。
「ああ、コルトからシェネリを助けてくれって言われたから、旅のとびらを使ったんだ」
ガライヤに行けたことで話しかけてきたってことは、そこで何か手に入れてきてほしい物でもあるのだろうか。
「それで、俺に頼みたいことでもあるのか?」
「その通りさ。昨日アジトにアタシたちの攻撃が効かないフレイムが襲ってきただろ?そいつを倒す武器を開発したいところなんだ」
確かに、フレイムはこれまでに2回も町に襲撃してきて、俺たちを苦戦させている。奴を倒すことができれば戦いもかなり楽になるだろう。
「どんな形の武器なんだ?」
「アンタが使ってる武器を見て思い付いたんだけど、氷の力を秘めた弾丸で、フレイムを撃ち抜くのさ」
銃を使うってことか。フレイムは火を吐いて攻撃してくるし、遠距離から攻撃できればより安全に倒せる。
これからもフレイムは襲撃してくるだろうから、必ず作っておくべきだな。
「それで、ガライヤ地方にある凍った湖に行けばでかい氷を手に入れられるはずだから、アンタに頼みたかったんだ」
必要な氷はガライヤに行けば手に入るってことだな。
さっき行った時は凍りついた湖なんて見なかったから、コルトやシェネリに場所を聞いてみるか。
「分かった。その凍りついた湖を探してくる」
「頼んだよ、雄也!少なくても10個は集めてきておくれ」
湖と言われるくらいだから、10個くらい簡単に集まるだろう。
俺はアメルダと別れて、近くにいたシェネリに氷の湖の場所を聞いた。ガライヤ出身の彼女なら、何か知っているであろう。
「なあ、シェネリ。ガライャに凍り付いた湖があるらしいんだけど、どこか知ってるか?」
「知ってます。私がいた広い雪原を進んでいった先にありますよ」
あの森を抜けた場所から見えた広大なあの雪原のことか。あの雪原の奥に進んでいくにはかなり時間がかかりそうだな。
とりあえず、教えてもらえて助かったぜ。
「教えてくれてありがとうな。これからその氷を取ってくる」
「別にいいんですけど、どうして氷が必要なんですか?」
俺が氷を取りに行くと言うと、シェネリは理由を聞いてきた。
「マイラにいるフレイムという攻撃が効かない魔物を倒す武器を作るためだ」
フレイムのことを話すと、ガライヤにも似たような攻撃が効かない魔物がいることを聞いた。
「それなら、ガライヤにもブリザードと言う攻撃が効かない魔物がいるから、そいつを倒す武器もあったらいいと思います!」
ブリザードか···確かフレイムと同じ姿の氷の魔物だな。こっちを倒すには、逆に炎の武器を作ればよさそうだな。
「分かった。そろそろ言ってくるぞ」
「はい、気をつけてくださいね!」
俺はシェネリにブリザードの情報を聞くと、話を終えて赤の旅のとびらに入る。
一瞬で俺の前が真っ白になり、ガライヤの雪原地帯へと移動した。
「さっそく凍り付いた湖を探しに行くか」
今回は氷を取りに行くのが目的だが、この前は急いでいてゆっくり探索できていなかったので、色々調べながら氷の湖に行くことにした。
俺はさっきと同じように崖を降りて、広大な雪原を目指すために森に入った。
「まずは森の中を調べていかないとな」
森の中では、さっき見つけなかった小さな池を見つけた。その池には、リムルダールにもあったハートフルーツや、初めて見るさとうきびのような植物が生えていた。
「さとうきびみたいだけど、水中に生えているから違う物なんだろうな」
さとうきびは水中に生えないので別物のようだけど、料理に使えるかもしれないので俺ははがねのつるぎで刈り取った。
池のまわりにも、新しく見る白い花が咲いている植物があった。きずぐすりの原料になるのも白い花びらだけど、それとは違う形だ。
「この白い花は何に使うんだろうな」
何に使うかは分からないが、丈夫な繊維になっており、素材になりそうなので俺はその白い花も手に入れる。
俺は歩きながらそれらの植物を手に入れて行き、森を抜けた。森を抜けると、今度は広い雪原に着く。
この雪原の反対側に行くには1時間はかかりそうだな。
「広い雪原だけど、進むしかないな」
まだまだ時間はあるので、俺は雪原を歩き始める。
途中、町の近くのバリケードを越えた先にいるモンスター、スライムやアルミラージがいた。そこまでたくさんいる訳でもないので、見つからないように進むのは容易だ。
モンスター以外にも、きずぐすりの原料のほうの白い花やくすりの葉などがたくさん生えている。
「雪原にこんな植物も生えていたのか。きずぐすりは大切だし、集めておくか」
これらの植物は寒さに強いみたいだな。きずぐすりは魔物との戦いが激しいマイラでは重要だし、俺は見つけた白い花やくすりの葉を、すべて集めていった。
植物を集めながら雪原を歩いていき、予想通り1時間たって、ようやく氷の湖のような物が見えてきた。
やっぱりこの雪原を越えるのはかなり時間がかかったな。氷は10個ほどでいいって言われたけど、もう一度来るのも大変だし一度に集めておくか。
俺の足はかなり疲れて来ていたが、氷の湖に着くまでなんとか歩いた。
「何キロも歩いたけど、やっと凍り付いた湖までたどり着けたか」
俺はさっそく、ウォーハンマーを降り下ろし、氷を砕いていく。手に入れた氷が溶けないか心配だが、魔法のポーチに入れれば大丈夫だろうし、ポケモンのとけないこおりのように、絶対に溶けないようになっているのかもしれない。
ウォーハンマーでは氷は簡単に砕け、俺は次々に氷のブロックを集めて行った。氷が50個ほど集まって、それそろ戻ろうかと思っていると、さっきシェネリが言っていた魔物、ブリザードも見えた。
「あいつがブリザードだな。気をつけないと」
ブリザードは氷の湖に何体もいるから、見つからないように気を付けないとな。
また、近くの崖には水色の鉱石が埋まっていた。何の金属かは分からないが、武器を作れるかもしれないし、その金属も5個くらい集められた。
「この金属でも武器を作れそうだな」
全員分を作るのには足りないので、また見つけたら採掘するか。
氷と水色の金属を手に入れた俺は、歩いて帰るのが大変なので、キメラのつばさを使って町に戻って行った。
戻ってきた時には、だいたい午後4時くらいになっていた。いろいろ探索も出来たし、今日はアメルダに氷を取ってきたことを教えたら休むか。
俺はすぐに、作業部屋にいるアメルダに氷のことを教えに行った。
「アメルダ、氷を集めてきたぞ!」
そう言って俺は手に入れた氷のブロックを取りだし、アメルダに見せた。気温が高いマイラでも変化がないので、やはりこの氷は溶けないようだ。
「助かったよ雄也!これでフレイムを倒す兵器が作れるね。これで魔物からラライの発明の秘密も守れるね」
アメルダが囚われていたのはラライの研究の情報を聞き出すためだったから、これからも彼女をさらいに魔物が来る可能性もあるな。
魔物にその情報を知られれば、俺たちの勝てる可能性は少なくなる。これでまた、マイラの解放に近づいたな。
「ああ、これならフレイムがいくら来ようとも返り討ちにできる!」
「その通りだね!それと、ラライの発明の秘密に関してなんだけど···」
アメルダは、ラライの発明についての話もしてくれた。まだ俺の知らない、強力な兵器の情報だろうな。
「ラライはね、魔物を倒すために炎と氷を融合させる実験をしてたんだ」
炎と氷を融合させるってことは、メドローアの呪文のようなものだろうか。
俺たちは呪文は使えないけど、それに似たものが使えれば心強い。
「実は、魔物が狙っているのもその研究についての情報なんだ」
「確かに、魔物もその研究を完成させれば強くなれるもんな」
そんな情報なら、なおさら魔物に知られるとまずいな。今はフレイムを倒す武器を完成させて、対抗できるようにしないと。
「兎に角、俺はフレイムを倒すための武器を作ってくるぜ」
「分かった、頼んだよ!」
俺はそのために、フレイムを倒す氷の銃弾の作り方を調べる。あと、ガライヤのブリザードを倒す武器も作っておくか。
こおりの弾丸···氷2個、鉄のインゴット1個 マシンメーカー
ほのおの弾丸···マグマ岩2個、鉄のインゴット1個 マシンメーカー
どっちもマシンメーカーを使ってつくれるな。素材もあるので、俺はほのおの弾丸とこおりの弾丸を20個ずつ作っておいた。さすがに普通の銃弾のように、100個も作る必要はないだろう。
「これでフレイムとブリザードも倒せるようになったな」
次の襲撃がいつくるか分からないが、これでひとまず安心だ。俺は2種類の弾丸をポーチにしまい、作業部屋から出た。
作業部屋から出た後、俺は疲れていたので寝室に行き、そのままベッドで眠りについた。