IS戦士電童   作:東風乃扇

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皆さんこんにちは!

東風乃扇です!

考えたらまだセシリアしか居ないんだよな。
リンリンとかラウラウとかデュッチーとか来てないんだよな…

精進しないと。

では第10話行ってみよう!


第10話《蒼い奇跡》

 GEAR本社の地下通路。

 

 俺―天野星夜―はピンチに陥っていた。

 突然の襲撃者に対して電童で撃退を試みるも、圧倒的な技量差で軽くやられてしって現在はサンドバッグの如く一方的に殴られている状態だ。

 何とか意識はあるがキツい。

 頭が万力で締め付けらたような状態で、反撃しようにも動かそうとする手、足を先に攻撃されてしまい抵抗が出来ない。

 先程廊下の明かりが消え、通信も途切れた。施設全体が制圧されてるのか?救援も望めなさそうだ。

 

「あははは!このまま持ち帰って私、スコールのペットとしてゆっくりと調教して上げる。データウェポンと一緒にね!」

 

 ぐっ……あいつらをやらせる訳には……。

 だが、このままじゃスコールの言う通りになってしまう。

 

「星夜さんから、離れなさい!!」

 

 突然、セシリアさんの声と共一筋の閃光が走る。

 閃光は俺を捕まえていた尻尾に当り、頭の拘束が緩くなる。

 意識がセシリアさんに向いている内に、腕を振るい尻尾を弾き距離をとる。

 

「ありがとう、セシリアさん。」

 

「お礼を言うのはまだ早いんではなくて?」

 

 セシリアさんに礼を言いつつ構え直す。

 

「ふん!ブルー・ティアーズか、あんたまで居たとはね……。」

 

「これ以上の狼藉はこのセシリア・オルコットとブルー・ティアーズが許しませわ!」

 

 ライフルを構えつつセシリアさんが言う。

 

「強がりを……こんな狭い空間で、あんたに何が出来るって言うの?」

 

 確かにスコールの言う通りではある。

 ブルー・ティアーズは広大な空戦フィールドの射撃戦で真価を発揮する機体だ。

 このような狭い場所ではビットの使用は難しい。

 

「『信頼』出来る仲間が近くにいるってことだけでも違うんだよ。」

 

「そうですわ。そんな事も解らないですの?」

 

「ふん、あんたのはコアだけあればいいか。持って帰るものが増えちゃったわね。どこかで土産用の袋をもらえないものかしら?」

 

 おどけた口調でスコールは言う。まだ余裕綽々って感じだな。

 

「星夜さん!援護しますわ!」

 

「ああっ!頼む!」

 

 セシリアさんの援護を受けつつ再度スコールへ飛び込む。

 

「うおおぉ!」

 

「あらあら、坊や彼女が来たから張り切ってるの?」

 

「俺とセシリアさんはそんな関係じゃないっての!!」

 

「まだ違いますわよ!言いがかりは止してくださいませ!」

 

 ちっこいつ、2対1でも余裕かよ。 

 セシリアさんの援護射撃が入るがそれをギリギリの所で避けつつ、こちらの攻撃に対処してくる。

 

「ん~でも、そろそろ時間だし決めさせてもらうわよ!プロミネンス!」

 

 スコールがコールすると同時にISの肩から炎が伸びる。

 それを鞭のように扱い俺にぶつけ、セシリアさんの射撃は振り回しことで掻き消す。

 

「ぐあっ!」

 

 俺を吹き飛ばし、その瞬間にセシリアさんの方へ飛び込む。

 

「はっインター──

 

「全っ然!遅いわ!!」

 

 一瞬の内に炎の双鞭による乱舞で、セシリアさんが焼かれる。

 

「きゃあぁ!!」

 

「セシリアさん!」

 

 こちらに飛ばされたので受け止める。

 2人ともダメージで上手く立ち上がれない。

 

「さて、これで終わりね。なかなか楽しかったわよ、坊や!」

 

 スコールはそう言い、両手の中に炎を集めていき徐々に大きくなっていく。

 

「ソリッド・フレア……大丈夫殺しはしないわ。大事なモルモットですもの。坊やはね♪」

 

 つまり、セシリアさんは殺される可能性があるわけだ。

 やらせはしない!

 傷だらけの体に鞭を打ち立ち上がる。

 それを見たスコールは笑みを浮かべる。

 

「いいわぁ、反抗的な子を従順にするのは楽しいでしょうねぇ!これでつぶれなさい!」

 

「うおおおぉぉ!」

 

 ハイパープラズマドライブの出力を無理矢理上げて、腕部にエネルギーを溜める。

 閃光雷刃撃で威力が足りるか解らないがやるしかない。

 

「俺の後ろに!俺を『信頼』してる仲間がいるんだ!負けられるか!」

 

「そうですわ!私はこの方を『信頼』しておりますの!」

 

「「だから、ここで諦めたら、ホントに駄目になってしまう!!」」

 

 セシリアさんもライフルを構える、いつもより出力を上げてるのだろう。銃口からエネルギーが溢れている。

 

「じゃあ、さようなら!」

 

 宣言と同時に、スコールは巨大な火球を放る。

 

「いくぞ!セシリア!!」

 

「はい!星夜さん!!」

 

 こちらは同時に閃光を放つ。

 

「「閃光!!双迅撃!! 」」

 

2人の声が重なる。

そして火球と閃光がぶつかり、巨大な爆発が起きる。

 

──

 

「ふぅ、まさかここまでやるなんてね。予想が──

 

 スコールの言葉が途切れる。

 それは予想外の光景が、目の前にあったからだ。

 

 自身は『プロミネンスコート』と言う名の防御システムがあるのでそれなりに今の爆発を防げていた。

 組織が掴んでいる情報では、あの2機に防御系の装備は無いはずだ。

 では、今この目の前に展開されている赤いバリアのようなものは何なのか?

 

 そしてその向こう側に居るものは……。

 

──

 

「こ、これは」

 

「一体、なにが…?」

 

 俺とセシリアさんは状況が理解出来なかった。

 俺たちには広域バリアを展開するような装備はない。

 だから爆発に飲み込まれるのを覚悟していた。

 だが爆発が来ない。気がついたら目の前には赤いバリアが展開され俺とセシリアさんを守っていた。

 

 センサーが近くになにかが居ることを伝えていたのだが、今の今まで気がつかなかった。

 

 それは馬によくにた体をもち、その頭には大きな角のようなドリル。

 まるで3年前の事件と同じような状況だった。

 

「えっおまえ……。」

 

「なんですの……?星夜さん。これは?」

 

 セシリアさんは初めて見るその姿に驚いて居るようだ。

 

「ユニコーンドリル……。」

 

「ユニ……コーン……?」

 

 ユニコーンドリルはこちらに振り向く。

 

自分を使え(共に戦おう)。』

 

 その目はそう言ってるように見えるた。

 気が付けば俺はユニコーンに向けて右手を伸ばし、叫んでいた。

 

「ファイルセーブ!!ユニコーンドリル!!」

 

 ユニコーンは蒼い光を放ち、掌サイズの光球となる。

 そして電童の胸部が開き、その中に蒼い光を放ちながら入り格納される。

 続けて叫ぶ。

 

「ユニコーンドライブ!!インストール!!」

 

 叫びに応じて右腕に新たな武装が眩い光を放ちながら、装着された。

 この光をセシリアさんは目を瞑る事なくそれを見つめていた。

 逆にスコールはこの光景を見て、驚いていた。

 

「ぐっ…なんなの?これは!!」

 

 こちらは2人とも満身創痍だ。

 だからと言って諦める積もりはない。

 むしろ今は負ける気が欠片もしない。

 そう、最高の相棒が右腕にいるのだから。

 ユニコーンドリルの頭部を、そのまま腕に装着したような形のユニット。

 その目が力強い光を放つ。

 自分がするべき事を頭の中に情報として教えてくれる。

 

「スコール!!これで終わりだ!!」

 

 四肢にあるハイパープラズマドライブが、限界を超えて稼働する。

 電童の全エネルギーが右腕に集まる、正しくはそこに装着されたユニコーンドリルにだ。

 バックパックの上部ファンが開き、余剰エネルギーが放出される。

 スコールも先程と同じ武装を使う積もりか、火球を作り出している。

 だが、こちらの勝ちだ!

 

「ユニコーンドリル!ファイナル!アタック!!」

 

 叫ぶと同時に右腕をつきだす。

 先端のドリルが回転し、そこから蒼きエネルギーの螺旋が放たれる。

 スコールの放った火球を難なく打ち消し、そのままスコールへ命中する。

 

「うっ、うわあぁぁぁ!!」

 

 スコールの叫びが聞こえる。再び爆発が起こる。

 その爆煙が晴れるとそこにはスコールが倒れていた。

 直後、スプリンクラーが作動し周りの火を消火する。

 

「ふっうふふ……。」

 

 スコールがゆっくりと立ち上がる。

 

「まさか……私が……ここまでやられるなんて……いいわ……認めて上げる。今回は坊やたちの勝ちよ…。」

 

 体の状態を確認しながらも、隙を見せずにスコールは負けを認めた。

 

「覚えて置きなさい……。私は『亡国機業(ファントム・タスク)』のスコール・ミューゼル!!」

 

 スコールはコチラを睨みながら名乗った。

 

「必ずや貴方を……潰してあげる!」

 

 スコールが何かを投げる。

 まぶしい光を放つ、対IS用のフラッシュグレネードだ。

 各種センサーが少しの間エラーを出し、その隙にスコールは俺達の前から姿を消した。

 スプリンクラーの撒く水の打ちつける音が響く。

 

「はぁ、はぁ、セシリア……さんは……大丈夫……?」

 

「はぁ……ふぅ……何とか……」

 

 お互いにボロボロだかったが命に別状は無いようだ。

 よかった……ありがとう……ユニコーン、お陰で守れたよ。

 腕についていたユニコーンが外れ、データ化して行く。

 その直後、俺は膝を付き、機体が解除されるのを感じながら意識を手放した………。

 

──

 

 夢を見ていた気もするし、見てなかったかも知れない。

 なんか体がだるい……それに重さを感じる……。

 目を開くと白い天井、消毒液の臭い、それと思い出せる範囲の記憶を辿ると、ここがGEARの医務室なのは予想がつく。

 視線を重さを感じる方に向ける。

 そこには包帯を巻いたセシリアさんが寝ていた。

 看病していて、そのまま寝ちゃったのかな。

 自分も怪我してるのに……。

 何とか動く腕を使い頭を撫でる。

 起こさないように優しく撫でていると、微笑んだ。

 誰か来ないかな?とりあえず状況が知りたい。

 そう思ってると頭にコツンと何かが当たる。

 

そちらに視線を向ける。そこには掌サイズのユニコーンがいた。

 

「助けてくれてありがとう。」

 

 しっかりとお礼を口にする。

 ペコリと頭を下げるユニコーン。

 うん、昔のあの頃のようで嬉しい。

 

 ユニコーンが枕元に置いてある待機状態の電童に入っていく。

 どうしたんだろう?とか思ってると誰かが部屋に近づいてきた。足音からするに複数だ。

 

「天野くん…!」

 

「あまのんー!」

 

 ユニコーンを肩に乗っけた簪さん、本音さん、渋谷社長、アルテアさんとベガさんまで居る。

 みんなを呼びに行ったのかユニコーンは。

 その後、目を覚ましたセシリアさんも含めて、今までの話を聞いた。

 

 スコールとは別のIS使いも居て、ベガさんを足止めしていた。

 施設のシステムをダウン状態から戻したのは簪さんと本音さんだった。

 俺とセシリアさんが怪我をしたくらいで、それ以外に大きな怪我人は居ない。

 設備で破壊されたのは主戦場となった地下の廊下とエレベーター周辺、スコールが逃げる時に壊した壁位なので本部機能としては問題ない。

 こんなところか。

 

「天野くん、オルコットくん、今回の事は後日、報告書を上げてもらいたい。また、可能であれは戦闘記録もだ。」

 

 渋谷さんが告げる。

 セシリアさんはあくまでイギリスの機体だからね、データを取るにも無断ではできないよね。

 

「はい、かしこまりました。この事は本国にも報告をしますので。その際に正式な許可をとっておきます。」

 

「うむ、よろしく頼むよ。」

 

「しかし…今までまったく反応がなかったデータウェポンがなぜ?」

 

 アルテアさんが疑問を口にする。

 

「えぇ、しかも今回は3年前と違い、そのまま起動状態を維持、データ化等も使いこなしているようですし。」

 

 ベガさんも不思議そうな顔をしている。

 

「その辺は井上くんの報告を待とう。まだ天野くんは目が覚めたばかりだ。あまり負担をかけてはいけないよ。」

 

 渋谷社長がアルテアさんとベガさんを連れて部屋を出ようとする。

 

「あぁ、この件はすでに学園側にも伝えておいた。今日は全員、このまま休んでいきなさい。明日学園まで送ろう。では、天野くん大事にね。」

 

 そう言い残し部屋を出ていった。

 部屋が静かになる。

 

「とにかく…みんな無事で良かったよ。」

 

「一番危なかったのは星夜さんですからね!?」

 

「うん…そうだよ、天野くんが倒れて心配したんだからね。」

 

「あまのんー?状況を理解しようね~?」

 

 周りからジト目でみられる。

 

「う……すみません。」

 

「「「わかればよろしい。」」」

 

 3人がうなずく。

 いや、ユニコーンまでうなずいてるぞ。

 

「ところで…星夜さん、この子は一体…?」

 

「うん…データウェポンって何?」

 

「おしえてよ?あまのん~?」

 

 まぁ、気になるよね。

 

「さて…どこから話せばいいかな…?」

 

 3年前の事件とデータウェポンの概要を軽く説明した。

 

 電子格納とは武装をデータ化しサーバー等のメモリーに保存することだ。

 サーバーに保存した場合、そのサーバーにアクセスできれば誰でも呼び出す事が出来るようになる。

 また、外部に保存するため、本体のISのバススロット容量は必要ない。

 例えばセシリアさんが雪片弐型を呼び出したり、一夏がスターライトMkⅢを呼び出したり出来るようになる。

 

 欠点としてはバススロットの武装を取り出すより時間が掛かること、その格納した端末と通信状態でなければ取り出せないことか。

 今回見たいにハッキングや電波妨害などで通信に制限がかかるとたちまちそのサーバーから取り出せなくなる。

 

 ただし、ユニコーン達は別だ。こいつらは自分の意思で行動するため、通信状態の良し悪しはあまり関係ない。

 ネットワークに繋がっていればそれだけでやってこれる。

 そして武装となって力を貸してくれる。頼もしいものだ。

 

「電子格納…そんなことができるんですね。」

 

「だから、ケータイから出てきたりするんだ。」

 

「他の子も目覚めるといいね~。」

 

 それぞれが感想を述べる。

 

「しかし、何故、今回は動いたのでしょう?今まで動かなかったんですよね?」

 

「う~ん、さっき渋谷さんも言ってたけど井上さん待ちかな?明日になれば何か分かってるかもよ?」

 

「うん、そうだね。」

 

「あっあまのん、お腹空いてない?何かもらって来ようか?甘いの。」

 

 みんなで仲良く話をしながら時間が過ぎていった。




やっとデータウェポンが出せたよ!

ファイナルアタックも使えたよ!

やっとこさ電童らしくなってきたー!

これからも頑張ります。

――――


簪「ねぇ本音。」
本「なに?かんちゃん。」
簪「今回の話って私達必要だったの?」
本「う~ん、きっと必要だったのだよ~。」
簪「ホントに?セシリアさんと天野くんで十分だった気がする…。」
本「まぁまぁ、かんちゃん原作だとまだ出番が先になるからね~。」
簪「うっ…確かに…本音も本名はまだ出ないはずだもんね。」
本「のほほんさんとしか呼ばれてないね~。」
簪「このままヒロインはセシリアさんかな?」
本「わからないよ~、どこかにダークホースが居るかも~。」

次回!IS戦士電童

第11話《データウェポン》

簪・本「「私達の居る意味は!?」」
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