IS戦士電童   作:東風乃扇

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皆さんこんにちは!

東風乃扇です。

気がついたらお気に入り登録が100件越えてるんですよね。

ありがとうございます!!

これからも精進して参りますので、ご意見、ご感想、お気軽にどうぞ!

それでは第13話行きますか!?


第13話《クラス対抗戦》

整備室にて打鉄弐式の開発を約束した日の放課後。

 

俺―天野星夜―はアリーナにて白式と模擬戦を行っていた。

 

「どうした!?一夏!全然近寄れてないぞ!」

 

「星夜!!てめぇ!俺に射撃武器無いのを知ってるくせに!?」

 

この前受け取った武装を駆使して一夏を翻弄する。

ライフルで牽制し、ミサイルの至近爆発でダメージ。そして姿勢が崩れたところでキャノン砲が直撃する。

 

「星夜!貴様!男らしく堂々と戦え!」

 

見ていた箒さんが叫ぶ。

 

「一夏は後付け武装が無くて、刀一本だ。だから様々な射撃に対してどう回避して近づくかが重要だ。その為の訓練だよ。」

 

大好きな一夏が一方的にやられて憤るって子供かよ…。

 

「それはわかるが…。」

 

「それにさ、近接戦闘はこのあと箒さんがやるからね。俺とセシリアさんは射撃で鍛えるよ。」

 

「む…そうか…。」

 

打鉄を纏った箒さんがこたえる。

本当に一夏が好きなんだな。

 

「てか、お前の機体、武器乗りすぎだろ!?」

 

「まぁね。俺が慣れてないから個別に呼び出したりとかはしないけどね。」

 

全身に火器を纏った電童は一夏に対して各砲を向ける。

何度か使ってみたが使い勝手は悪くない。

ただ、俺が慣れて無いので出したり、戻したりするのに時間がかかるので。

 

「なら、最初から出してしまえばよろしいのでは?」

 

とセシリアさんのアドバイスを実施中。

多少機体が重くなるが頭に掛かる負担は少ないのでこれはいいな。

出し入れの練習は続けるけど。

 

「よし、これで!!」

 

弾幕が途切れた。

これを好機と見た一夏、ブーストを吹かし、接近する。

 

「ファイルロード!ユニコーン!!」

 

俺と一夏の間にユニコーンドリルが出現する。

 

「なっ!?そんなんありかよ!?」

 

一夏はいきなりの事態に足を止める。

 

「セシリアさんのビットより数はないよ。頑張りな!」

 

ユニコーンが角を使い、突きをかます。

避ける一夏、その間に俺は武器を格納する。

そして右手を掲げ。

 

「ユニコーンドライブ!インストール!」

 

声高らかに宣言をすると、一夏を牽制していたユニコーンが光り、次の瞬間には右腕に装着されていた。

 

「なんだそりゃあ?!」

 

驚く一夏、まぁいきなりの現れたり武器になったりで無理もないな。

一足で近づく。腕についたユニコーンのドリルが回転する。

そしてそのドリルで白式の装甲を削る。

 

「ぐあぁ!」

 

一夏はダメージに耐えきらないのか吹き飛ぶ。

 

「いくぞ!ユニコーンドリル!!ファイナルアタック!」

 

機体のエネルギーをほぼ使いきる電童とデータウェポンによる。その名の通り、最後の一撃、これを一夏は耐えきれるか?試してみた。

 

「なっ!?うわぁぁ!」

 

そのままエネルギーに飲み込まれる一夏、試合終了だ。

 

「なんか、何も出来なかった気がする。」

 

ピットにて感想をのべる一夏。

 

「何もさせないように動いたからね。特に一夏は色々と単調だからね。」

 

「ぐはっ!?」

 

いいリアクションだ。

 

「一夏はまず、飛び込むんじゃなくて最初は回避に徹して相手を見極めるところからだね。」

 

「ん~、そうだな、次はそうしてみるよ。」

 

「じゃあ、俺とセシリアさんは用があるから、これで。」

 

「あぁ後は箒と頑張るぜ。」

 

着替えたらそのまま整備室へ向かおうとする。ピットの前に鈴さんが居た。

 

「一夏ならまだ掛かるよ?急用なら呼ぶけど?」

 

「えっ急用って程でもないからいいわよ。」

 

なんか謙虚だな…。

 

「まぁ、疲れて出てくるからそれなりにしてあげなよ?」

 

「それくらいわかってるわよ。」

 

まぁ両手にタオルとドリンク持ってるしね。ご丁寧に常温ぽいし。

 

「鈴さんは気が回るなぁ。」

 

「誉めても何もでないわよ。」

 

「そうですか、では、俺はこれで。」

 

「うん、じゃあね。」

 

手を降って別れた。その後、セシリアさんと合流し、整備室へ。

 

――――

 

俺たちが来るまでに本音さんと簪さんで整備科の先輩へ頼みに行っていたそうで、そこには結構な人数が集まった。

この間の黛先輩もいる。

 

整備科の先輩としても専用機に関われるのはメリットだし、それも3機、内1機は噂の男性操縦者の物だ。

 

「じゃあ、打鉄弐式の作成を中心にやりつつ、他の機体も調整をしよっか?」

 

先輩たちが簪さんを中心に話を進めていた。

さて、俺にできるのは力仕事位か。

 

「天野くん!そこのケーブル持ってきて!」

 

「ディスプレイが足りない!倉庫の液晶ディスプレイ持ってきて!」

 

「そこにあるキャディ邪魔だから、端によけて!」

 

「了解!」

 

力と体力ならそれなりに自信はある。

プログラミングは得意だがあくまで個人レベルの話、ISには余り役に立たない。

 

しかし、簪さんは凄いな。両手両足に上下2個づつ、計8個のキーボードを駆使している。

あれで打ち間違いがないし、一般人よりも圧倒的な速さで打ち込んでる。

 

今日中に終わるものではないのでそこそこの時間で今日は終了だ。

明日の授業に支障が出ても本末転倒だし。

 

「よし!今日はここまで!また、明日も来るからね!」

 

「「「「ありがとうございました!」」」」

 

先輩たちにお礼を言う。

 

「よし、俺達も帰るか。」

 

「そうですわね。」

 

「くたくただよ~。」

 

「うん、ありがとう。これならクラス対抗戦にも間に合うかも…。」

 

それぞれ片付けをしながら話していた。

 

「ちがうよ。簪さん。」

 

「えっ?」

 

簪さんが聞き返す。

 

「『間に合うかも』じゃ無いよ。間に合わせるんだよ。」

 

「うん、そうだったね。」

 

簪さんが笑顔で答える。

 

「じゃあ、また明日ね。」

 

「またね~あまのん。」

 

「はい、また明日。」

 

「また…明日…。」

 

挨拶して皆と別れる。

 

――――

 

部屋に帰った後、飲み物を買いに外へ出ると、自販機の隣のベンチで泣いてる鈴さんを見つけた。

 

「鈴さん、どうしたんですか?」

 

「あっ星夜…何でもない。」

 

どう見ても何かあったよね!?

 

「もしかして…一夏絡み?」

 

まぁ一番可能性が有るものを聞く。

 

「うん…あいつね…覚えてなかったんだ…。」

 

「覚えてない?」

 

俺は聞き返した。

 

「うん、1年前に中国に帰ったのは一夏が言ってたわよね。その時なんだけど―」

 

恥ずかしそうに昔をすこし語る鈴さん。

 

つまり、離れ離れになるときに

「毎日お味噌汁作ってあげる。」のニュアンスで告白していたが、一夏には「毎日奢ってくれる。」位にしか思ってないようだ。しかもそれで怒った鈴さんに対して謝る気もないと。

 

「それは…ひどいな…。まだすっぱりと覚えてないと謝ってくれた方のがマシだな。」

 

「あいつ、こっちがどんなに真剣に『勇気』を振り絞って行ったと思ってんのかしら?」

 

これは擁護できないな。

 

「まぁ、その怒りは今度の対抗戦でぶつけたら?で、勝ったら土下座しろ!位言ってみたらどうです?」

 

「そうね、その手があったわね。ぐうの音も出ないくらいケチョンケチョンにしてやるんだから!!」

 

一夏は知らずの内に対抗戦の難易度を上げたようだ。

 

「あんたは、こっちを応援して良い訳?同じクラスなんでしょ?」

 

本当にこの人は優しいな。こっちの心配ですか。

 

「それで言ったら今は4組の人の手伝いをしてるので、問題はないです。それに勝つか負けるかは一夏次第ですので。」

 

「なら、いいんだけど。」

 

「よし!明日さっそく言ってみるわね!星夜、ありがと!」

 

立ち去っていく鈴さん。うむ、恋する乙女の力は凄いな。

 

――――

 

翌日

 

「一夏!今度の対抗戦で勝ったら昨日の事謝ってもらうわよ!」

 

宣言通りに来た鈴さん。

 

「おう!ならおれが勝ったら説明してもらうからな!」

 

まぁそう返すのがだとうだろうな。

 

「えっ説明は…その…」

 

言葉の歯切れが悪くなる鈴さん。

 

「えっええ!いいわよ!あたしが勝つからね!」

 

「今度の対抗戦、絶対負けないからな!」

 

「謝る練習して待ってなさい!!」

 

「鈴こそ説明用の原稿作っておけよ!」

 

「そろそろ織斑先生来るぞ~。」

 

俺の一言で解散となった。

 

入れ替わりで織斑先生が来て授業がはじまる。

 

――――

 

それから2週間程は一夏の訓練や打鉄弐式の作成で時間が過ぎていく

 

――――

 

「つ…ついに…」

 

「……完成…したね。」

 

「あぁ…」

 

「長くて短い2週間だったわ…。」

 

ようやく完成した打鉄弐式、俺の電童やセシリアさんのブルーティアーズの稼働データ。

GEARからの提供された各種データ。

そして整備科の先輩たちの助力によって、今完成した。

 

何度もテストを繰り返し、トライ&エラーの精神で機体の詳細を煮詰めていき、完成度を高めた。

各武装のテストも完了した。

 

さらに俺達との模擬戦もこなし、簪さんに合わせた調整もした。

 

「ありがとう…ございました…。これで、今週の対抗戦で御披露目できます。」

 

簪さんが全員に礼を言う。

 

「いいってことよ。こっちもいい経験ができたし。」

 

先輩たちもいい笑顔だ。

 

「折角だからさ、3人で並んでよ!IS揃い踏みって!」

 

黛さんがカメラを構える。

 

「そうだね!皆で記念写真だ!」

 

「いいですわね。撮りましょうか。簪さんが中央ですね。」

 

皆で打鉄弐式を纏った簪さんを中心に集まる。

 

電童とブルーティアーズを展開し、並ぶ。

 

「よし!タイマーセット! 」

 

黛先輩も並び、カメラからカシャッと音がする。

 

「じゃあ写真出来たら焼き増しして渡すから! 」

 

こうして、打鉄弐式は完成した。

 

――――

 

そして、今日はクラス対抗戦の日だ。

 

ちなみに1回戦目からなかなか熱い試合が見れそうだ。

 

《1組代表、織斑一夏・白式》対《2組代表、凰鈴音・甲龍》

 

いきなりの組み合わせだ。

3組の子達はなんかお通夜みたいな雰囲気だ。

まぁ、あのクラスだけ量産機だしなぁ。合掌。

 

「あまのん~~こっちこっち~。」

 

本音さんだ。隣の席を叩いて居るのでそこに座る。

 

「簪さん、どうだった?」

 

「調子よさそうだったよ~。このまま目指せ優勝だね~。」

 

「その場合は本音さん半年のフリーパス貰えないよ?」

 

「あっ……」

 

固まる本音さん。友人の活躍と自分の幸せを秤にかけているようだ。

 

「まぁ簪さんが勝ったら手伝ったお礼として、奢ってもらったら?バチは当たらないんじゃない?」

 

「でも私はかんちゃんのメイドだし~。」

 

本気で悩む仕草をする本音さん。

 

「あれ?セッシーは?」

 

「そろそろ来るよ。」

 

言ってるそばからセシリアさんが来た。

 

「となり、失礼しますね。」

 

隣に座るセシリアさん。

 

アリーナには丁度、鈴さんと一夏が飛び出してきていた。

 

「どちらが勝つと思われますか?」

 

セシリアさんが聞いて来た。

 

「うん、鈴さんはたった1年間で代表候補生になったんだから技量面では圧倒的に不利だろう。でも、一夏はそれを覆せる可能性がある。」

 

零落白夜―白式のワンオフアビリティだ。

端的にまとめると自分のシールドエネルギーを攻撃力に変換する能力、当たれば勝ち、外せば敗けだ。

 

「そうですわね。機体を見ると鈴さんの機体も近接系のようですし、当てられる可能性はまだありますわね。」

 

ここ数日の訓練ではひたすら様々な射撃を掻い潜る練習をしたのでいけるはずだ。

 

「しかし、相手は第三世代機、何が飛び出すか…。」

 

「油断は禁物ですね。」

 

「がんばれ~おりむー!」

 

アリーナで向かい合っていた一夏と鈴さん、なにか話しているようだ。

 

そういや先日、別件でさらに怒らせたとか。

火に油を注ぐなよ。ドMか?

 

『クラス対抗戦、第一試合、1組代表〈織斑一夏〉対2組代表〈凰鈴音〉試合…開始!』

 

アリーナにアナウンスが流れた。

 

開始と同時に相手の懐へ飛び込む一夏。

撃たれる前に討て!を実施するつもりだ。

だが相手の2振りの青竜刀で止められた。

そのまま激しい打ち合いがはじまる。

 

「はぁ、まったく一夏は…。」

 

ため息をつく。

 

「星夜さん?どうしましたの?」

 

セシリアさんが聞いてくる。

 

「戦うときはまず回避に専念して見極めろって教えてたはずなのにな……。」

 

「あぁ、そうでしたわね。」

 

訓練の様子を思い出すセシリアさん。

 

「剣の腕がすごいのはわかったけどさ…。その剣術を活かすための戦術が無いからな…。」

 

実際、今は一夏が押している。2振りの青竜刀を捌き、小さいが確実に当てている。

鈴さんが大きく振りかぶり一夏を吹き飛ばす。

 

「何か仕掛けるのかな?」

 

「そのようですわね。」

 

「なにするんだろうね~。りんりんは~。」

 

甲龍の両肩に浮くユニットのカバーがスライドする。

そしてユニットの中心にある球体が光り、直後に一夏は《殴り》飛ばされた。

 

飛ばされた一夏はすぐに体制を立て直す、そしてすぐにその場から飛ぶ。

一夏がいた場所は大きな音が響くと同時に爆ぜた。

 

「何が起きたんだ?」

 

注意深く見ていても弾らしき物は見えない。

あの効果範囲なら相当な衝撃を産み出してのは確実だ。

だが撃っていると思われる鈴さんは平然としている。

自身の反動は無いのか?

 

「あれは…衝撃砲ですわね。」

 

セシリアさんが答える。

 

「衝撃砲?」

 

「空間自体に圧力をかけて、砲身と弾丸をその場で精製するんだよ。」

 

セシリアさんに変わり本音さんが答えてくれた。

 

「そう、ブルーティアーズと同じ第三世代型兵装、その特徴は砲身も弾丸も不可視であることです。」

 

「さらに、砲身斜角とかも関係なしに好きに撃てるんだ~。だから後ろを向いていても撃たれるよ~!」

 

「2人ともありがとう。」

 

説明に対して礼を言う。

 

「つまり、一夏は相手の思考を先読みして動くか、相手の思考より速く動くしか無いな。」

 

「そうですわね。それしか対処は難しいかと。」

 

「弾がいくら直線しか進まなくてもね~。おりむー難しいよ~。」

 

先ほどから一夏は回避に専念しているが、やはり見えない砲撃は避けきれないようだ。

じりじりと削られるシールドエネルギー。

 

「よし。」

 

短く言った。

 

「どうしましたの?」

 

セシリアさんが疑問に思ったのだろう。

 

「いや、これだけの苦境で一夏の目が敗けを認めていない。まだあいつには切り札があるからだ。」

 

「なるほど…もしかして…。」

 

訓練を思い出せば一夏が狙う手も見えてくる。

 

「一夏…『瞬時加速(イグニッション・ブースト)』を試すのか…?」

 

一夏は最後の数日間は瞬時加速の練習をしていた。

瞬時加速の名の通り瞬間的に加速し踏み込む。

近接系にとっては修得必須の高等技能だ。

 

一夏は鈴さんとの間合いと攻撃のタイミングを計り、逆転の一撃を放とうとした。

 

その瞬間、

 

大きな爆発音と衝撃がアリーナ全体を襲った。

 

「一体何が…!?」

 

混乱する他の生徒を横目に俺達はアリーナの中央に表れた謎の影から目を離さないようにしていた。




はい!乱入者!IS学園の好物ですね(違う)

原作の内容を先行してやるとたち位置が変わってなかなかに難しいですね。
頑張ります!

あと3組の生徒って実際大変だと思うんですよ。ずっと専用機持ちが居なかったのにそいつらのどたばたには巻き込まれるって。合掌。

とんぷーさん、誤字報告、修正ありがとうございます。

――――

星「一体なんだ!?何が起こった?まさか亡国機業か!?」
簪「落ち着いて…!今は皆を守らないと…。」
星「だけどこの人数を守りきれるのか?」
簪「大丈夫…!皆で『創造』したこの打鉄弐式と電童なら…。」
星「そうだな…1人ではダメでも、みんなの力を合わせれば!」
簪「うん、必ず守りきれる!」
星「行こう!簪!」
簪「皆のために!」

次回!IS戦士電童
第14話《翠の誓い》

星・簪「「皆の力で全てを守る!」」
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