IS戦士電童   作:東風乃扇

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皆さんこんにちは!

東風乃扇です。

最近は毎回皆様からの感想があり、嬉しいです。
その期待に応えられるよう頑張りますよ!

それでは第16話!始めましょうか!?


第16話《新しい風》

5月のある日、何時ものように過ごして居たが最近は気になることがある。

 

俺―天野星夜―を見ている奴がいる。

 

始めて感じたのは実は結構前からなのだが

あの頃はまだ物珍しさ故に奇異の目を向けられているのかな?

位にしか思ってなかったが確実に俺を監視してる感じだ。

特にクラス対抗戦以降はその傾向にあるだろう。

電童やデータウェポンを警戒して何処かの国か企業が監視をしてる可能性はあるな。

 

「あまのん~難し~い~顔してどうしたの~?」

 

考えながら廊下を歩いていると本音さんが声を掛けてきた。

 

「ん?あぁ、考えなきゃいけないことは沢山あるから。」

 

ここでまた、変な事を言って巻き込むわけにもいかないな。

 

「たとえば?ストーカーとか?」

 

本音さん、鋭い。

 

「流石は暗部お抱えのお手伝い。お見通しだったかな?」

 

両手を上げ、降参の意思を表す。

 

「いや~、それほどでもあるんだよ~。」

 

袖の余った腕を上げパタパタと振る本音さん、なんか小動物みたいだな。

 

「あまり大事にはしたくないからさ、どう対処するかをね…。」

 

「ならいい方法があるよ~。」

 

「本音さん、本当に?」

 

何時もの緊張感のなさから忘れがちだがやはり危機対処能力は高いな。

そんなことを考えてると本音さんは携帯を取りだしメールをする。

 

「ぴっ送信!これで大丈夫だよ~。」

 

そう言われ、数分後見ている気配は消えた。

 

「ホントに消えた…どうしたの?本音さん。」

 

いったい何処とメールをしたんだ。

 

「お姉ちゃんだよ~!」

 

いい笑顔を見せる本音さん、姉かよ。

 

「それってどう言うことなの?」

 

なんか謎が深まったよ。

 

「あまのんを見てるのがたっちゃんさんだからお姉ちゃんに回収して貰ったんだよ。」

 

つまりはストーカー?に心当たりがあったと。

 

「それは知り合いだって事?」

 

「そうだよ~。たっちゃんさんは~かんちゃんのおねぇさんなのだぁ~。」

 

「見張れた理由ってもしかして…。」

 

「かんちゃんと仲良いからじゃないかな~。」

 

マジかよ…簪さんにも相談するかな。

 

「あまのん~このあとは暇かな?」

 

携帯を見ながら本音さん聞いてくる。

 

「まぁ、部活とかは入ってないし、今日は特訓とかもないしね。」

 

「じゃあさ、ついてきて~。」

 

そう言いながら歩き出す本音さん。

 

「えっと本音さん、どこに行くの?」

 

「着いてからのお楽しみだよ~。」

 

そんな本音さんの後に続き、着いたのは生徒会室と書かれた扉。

 

「生徒会に今回の件を相談するの?」

 

「ちょっと違うよ~。」

 

ガチャリと音をたてながら扉を開ける本音さん。

 

「つれてきたよ~。」

 

「ありがとう本音、そこにかけて貰いなさい。」

 

言われるままに席につく。

すぐさまお茶と茶菓子が出てきた。

 

「まずは自己紹介を、私は布仏虚。妹の本音がお世話になっています。」

 

深々と頭を下げる先輩。礼儀正しい人のようだ。

 

「いえいえ、持ちつ持たれつってやつですよ。」

 

顔を上げ布仏先輩は横にいる机で書類と格闘中の人を見る。

 

「あと、ここにいるお嬢様がご迷惑をお掛けしたようで。」

 

「あっもしかしてこの人が…。」

 

「そうよ!私は更識楯無。この生徒会の長よ!」

 

更識先輩は席をたち口元に扇子を近づけ、広げる。

その扇子には《生徒会長》の文字が。

 

「はやく書類を片付けてください。」

 

「はい。」

 

力関係はわかった。

 

「なんで更識先輩は自分を見張っていたんですか?」

 

とりあえず本題に入ろう。

 

「申し訳ございません。妹の簪お嬢様の事が気になって最近は仲の良い天野君をつけ回していたようです。」

 

それも生徒会の仕事を放り投げて。

 

「はぁ、何でも、昔に簪さんに『無能なままでいろ』って言ったそうですね?」

 

更識先輩の動きが止まる。

 

「そっそれは…。」

 

更識先輩は明らかに挙動がおかしくなった。

 

「なのにその妹の近くに男が居るからってストーキングするのは大切だから?」

 

「はうぅ!?」

 

見るからに小さくなったな更識先輩。

 

「大切なら大切だってしっかりと伝えないとわかりませんよ。」

 

「だ…だってあれ以来簪ちゃんが…。」

 

「まぁ一方的に無能の烙印押されたら普通は嫌いますね。」

 

「やっぱり…?」

 

汗が凄いぞ更識先輩。

 

「お姉さんと被るから更識って呼ぶなって言われましたし。」

 

「ぐはあぁ!」

 

なんか泣きそうだよこの人…。

 

「えっと布仏先輩…この人は…。」

 

「はい、妹に嫌われてどう改善しようか考えてます。」

 

「とりあえず俺に付きまとっていたと簪さんに報告はしますかね。」

 

腕を組みながら言ってみる。

 

「そんなことされたら私がもっと嫌われちゃう!!」

 

「じゃあ生徒会の仕事をしてください。」

 

「布仏先輩の言う通りです、まずは仕事をしてください。」

 

「でも…簪ちゃんが…。」

 

涙目だよこの人は…。

 

「まぁ本人に改善する気があれば問題は無いと思いますけどね?」

 

「そうですね。とりあえず仕事を片付けた上でご自身の用を済ませてください。」

 

「あまのん、このケーキはむちゃくちゃ美味しいんだよ~。」

 

「やめなさい本音、布仏家の品格が疑われるでしょう?」

 

「あぁ、本音さんがこういう人だって言うのはわかってますから。」

 

「むしろ不安になりますね。」

 

書類を片付ける更識先輩を横目に3人で茶会を楽しんだ。

 

「じゃあ、失礼しますね。布仏先輩。」

 

「えぇ、これからはお嬢様が勝手に行かないよう。しっかりと見張っておきますので。」

 

「じゃあね~。あまのん。」

 

ここまで静かに仕事をしていた更識先輩がこちらを見る。

 

「あの、天野君!お願いがあるの!」

 

「なんですか?」

 

なんか真面目な顔をしてるので聞いておこう。

 

「妹を!御願いします!!」

 

は?

 

「……えーと…。」

 

何て返すか困るな。

 

「あぁ!?ごめんなさい、ちょっと焦ってたわ。」

 

「これからも友人でいて上げて、あの子…ネガティブなところがあるから…。」

 

本気で妹が心配なんだな。

 

「言われなくても、大切な仲間ですよ。」

 

更識先輩がほっとした顔をする。

 

「まずは、姉と良好な関係に修復することからですかね?」

 

「えっ…?」

 

更識先輩はキョトンとする。

 

「今までも簪さんから影を感じることはありました。それはきっと姉とどうすればいいか分からないからだと思います。」

「だから、今度はしっかりと、自分の言葉をぶつけた方が良いですよ。」

 

「えっ…えぇ…わかったわ。」

 

生徒会室を後にする…。

 

今後の課題が1個増えたな……。

 

――――

 

後日、放課後の特訓の後に簪さんに聞いてみた。

 

「なぁ、簪さんのお姉さんってどんな人?」

 

「急にどうしたの…?」

 

警戒する簪さん。

 

「この前さ、本音さんのお姉さんに会ってね。本音さんとは全然違ってさ、だから簪さんのお姉さんもどんな人かなって。」

 

簪さんから見た更識先輩がどうなのかを知りたい。

 

「姉さんは…憧れてた…優秀で強くて…魅力的で…私が決して届かない人…。」

 

完全無欠…それが簪さんの中にある更識先輩のイメージか。

 

「けど…ちょっと前から…あまり顔も合わせてない…。」

 

「そっか…。簪さんはどうしたいの?」

 

「えっ?」

 

「お姉さんとさ…そのままで…いいの?」

 

「う…。」

 

「お節介かも知れないけど簪さんを見てるとさ、怖がってる感じがするんだよね。」

 

「私が…姉さんを…?…確かにそうかも。」

 

「なんで、怖いの?」

 

簪さんは目を合わせないが答えてくれた。

 

「きっと…無くなっちゃうから…。」

 

「無くなる?…何が?」

 

「私の…居場所…。」

 

あぁ…なるほどね

 

「大丈夫、俺達が居るよ。」

 

「えっ…?」

 

「そのお姉さんがどんなに優秀な人でも簪さんは替えの効かない大切な仲間だよ。」

 

「うん…ありがとう…。」

 

「だから、今すぐとは言わないけど逃げずに向き合った方が簪さんの為になると思うよ。」

 

「うん…そのうち…。その時は…頼っていい?」

 

「あぁ、もちろん。」

 

とりあえず、一歩前進かな。

 

――――

 

「やっぱりハヅキ社製がいいなぁ。」

 

「ハヅキってデザインだけじゃない?」

 

「そのデザインがいいの!」

 

「性能的にミューレイのがいいなぁ、スムーズモデル。」

 

「ものは良いけどさぁ、高いじゃん。」

 

6月のある日、朝の教室ではクラスメイト達がカタログを手に話し合っていた。

ISスーツのカタログだ。

その名の通り、ISを使用する際に着用するスーツだ。

学校指定の物もあるがISは個人に合わせ、進化する。

そのため、早いうちに自分なりのスタイルを確立する一環として、各自のスーツを用意させているそうだ。

 

「織斑君と天野君のISスーツってどこのやつ?見たことの無い型だけど。」

 

「あー、特注品なんだってさ、どっかのラボで作ったんだよ。イングリッド社のストレートアームモデルって聞いたぞ。」

 

周りからの質問に答える一夏、次は俺か…。

 

「当然だけど、俺のはGEARの特注品、バイタルデータを正確に保存するために全身を包む型を一から作ったそうだよ。」

 

「へーそうなんだ~。ありがとう。」

 

教室のドアが開く。

 

「ISスーツは肌表面の微弱な電位差を検知して操縦者の動きを各部位に伝達、それをうけてISは必要な動きを行います。」

 

解説をしながら教室に入るのは山田先生だ。

 

「また、スーツは耐久性にも優れており、小経口拳銃の銃弾なら完全に受け止めます。あ、衝撃は消せませんのであしからず。」

 

流石は先生、暗記で出てくる。

 

「山ちゃん詳しい!」

 

「先生ですから。って山ちゃん…?」

 

「山ピー見直した。」

 

「今日がスーツの申し込み開始日ですからね。予習してあります。えへん。って山ピー?」

 

入学してから山田先生には愛称がつけられている。確か8個位か。

慕われては居るが皆して軽く見すぎではないか?

 

「あのー、教師をあだ名で呼ぶのはちょっと…。」

 

「まーやんは真面目だなぁ。」

 

「ま、まーやんって…。」

 

「あれ、マヤマヤの方がよかった?」

 

「それもちょっと…。」

 

「もー、じゃあ前のヤマヤに戻す?」

 

「あ、あれは止めてください!」

 

はっきりと拒絶した。他のもはっきりといえばいいのに。

 

「と、とにかく、ちゃんと呼んでください。わかりましたね?」

 

はーいとクラスメイトは言ってるがここだけの返事だろう。

 

「諸君、おはよう。」

 

「おはようございます!」

 

織斑先生が来ると一瞬で空気が変わる。

 

「今日から本格的な実戦訓練を開始する。訓練機だがISを使用する。気を引き締めて行うように。各自のスーツが届くまでは学校指定の物を使ってもらうぞ。それを忘れたら水着で受けてもらう。それも無いようなら下着でもかまわんだろう。」

 

それは勘弁して欲しいな。このクラスは俺と一夏が居るんだから。

 

ちなみに指定の水着はスク水、体操服はブルマだ。

趣味的すぎないか?

 

「では、山田先生、ホームルームを。」

 

「はっ、はい!」

 

織斑先生に促され、山田先生がホームルームを始める。

 

「今日は何と転校生を紹介しますよ!しかも2人です!」

 

ええええぇぇ!っとクラスから声が上がる。

いきなり2人も?なぜ分散させない?

 

教室のドアが開き2人の生徒が入ってくる。

 

「失礼します。」

「………。」

 

片方は礼儀よく挨拶をしながらはいる。

もう片方は不満があるのか無愛想な顔だ。

 

「えっ…。」

 

クラスのざわめきが止まる。

なぜなら礼儀よく入ってきた生徒の服装は…

男物…つまり、3人目の男子生徒だ。




はい!ここで着地!
これでメインキャラは大体揃ったか…。

『現在』の未覚醒データウェポンは
レオサークル
ドラゴンフレア
バイパーウィップ
ブルホーン

の4体ですね。
誰に反応するのかな?

感想でも皆さん予想してるみたいなので頑張っていきますね。

ご意見、ご感想お気軽にどうぞ!

――――

セ「わたくし、今回は台詞がなかったような。」
箒「私もだ。」
セ「箒さんはともかく、星夜さんの相方たる私の台詞が無いなんて!」
箒「なっ私が居なくても良いと言うのか!?」
セ「貴方は一夏さんを狙って横に居ればいいではありませんか!?」
箒「そう言うお前だって星夜の横で色目でも使えば良いだろう!?」
セ「なんですって~!?」
箒「ぐぬぬうぅ!?」

次回!IS戦士電童

第17話《3人目の男性操縦者!?》

鈴「私も出番が無かったわよ!?」
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