IS戦士電童   作:東風乃扇

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皆さんこんにちは!

東風乃扇です!

頑張って進めますよ~!

なかなかデータウェポン達のでばんが無いけど仕方がない!

それではオリジナルな第19話!ISファイトォ!レディ!ゴー!


第19話《姉妹対決、打鉄弐式対霧纏》

この数日、俺―天野星夜―は簪さんに会っていない。

 

簪さんが避けているようだ。

理由としては姉である更識先輩の対決を控えて、1人で機体の調整などをしているようだ。

 

とはいえ明日の対決でそれは終わるだろう。

 

何でも今回は学園外にあるアリーナを借りて対決をするようだ。

学年別トーナメントも近いので他の人に対して気を使ったのだろう。

 

簪さんからは試合の時間と場所をメールで送って来てくれたのでここからのルートと所要時間を確認しておく。

 

「明日…どうなるのかな?」

 

データウェポン達に問いかけてみるが全員首を傾げるだけだった。

 

――――

 

試合当日、予定は朝からなので早めに出かける。

 

部屋を出ると、

 

「あまのーん。おはよー。」

 

「天野くん、おはようございます。」

 

布仏姉妹だ。

 

「おはようございます。御二人も姉妹対決を見届けるかんじですか?」

 

「はい、それに布仏家は更識家に仕える身、一緒に居りませんと。」

 

「かんちゃん、たっちゃんに勝てるかな~。」

 

「本音さん、今日は勝つことは重要じゃないと思うよ。」

 

そんな会話をしながら、駅に向かい電車に乗る。

 

学園からはそんなに離れていないのですぐにつくだろう。

 

「天野くんは勝つことは重要じゃないと言いましたがどう思っていらっしゃいますか?」

 

「簪さんに取って重要なのはお姉さんに認めて貰うことですから。勝つ必要は無いんですよ。」

「勝ち負けではなく、自分を見てもらえればそれだけでね。」

 

「どうゆうこと?あまのん。」

 

「無能では無いってお姉さんに認めて貰いたいんだよ。」

 

「あの言葉ですね。」

 

「はい、自分もお姉さんの為になにか出来るって言いたいんですよ簪さんは。」

「先輩も先輩でもっと言葉があったと思うんですけどね。守りたいなら。」

 

そう、ただお互いを思っているのに伝わってないだけだ。

しっかりと言葉にすれば…。

 

「それだけで今回の件は解決ですよ。ただ二人とも怖がってたんですよ。」

 

「これ以上、仲が悪くなることを?」

 

「そう、だから向き合えなかった。」

 

「じゃああまのんのお陰だね~。」

 

「そうですね。天野くんが居なければきっと向き合えなかったでしょう。」

 

「それは過大評価ですよ。」

 

決戦の地、市内のアリーナにに着いた。

 

2人はすでに到着しているようでそれぞれ準備中のようだ。

布仏姉妹はそれぞれ別れて主の元へ。

 

「まずは簪さんだな。」

 

簪さんのもとに向かう。

 

「簪さん、おはよう。」

 

「おはよう。星夜くん。…ありがとう。」

 

「お礼を言われるようなことはしてないよ。」

 

「…星夜くんに言われなかったら私はずっと逃げてたと思う…。」

 

「そうかな?」

 

「うん、だから星夜くんから貰った強さ、姉さんに見てもらう。」

 

「たとえどんなに負けても、心だけは負けるな。」

 

「え…?」

 

俺の呟きに簪さんが耳を傾けた。

 

「世の中強い奴は山ほどいる。だから負けることは構わない、気持ちの負けが本当の敗北だ。」

 

「気持ちの…負け…?」

 

「あぁ、だから、今の自分を全力で見てもらう事だけを考えるんだ。勝ち負けは関係ない。」

 

「うん!わかった。」

 

目には強い意志がある。大丈夫だな。

 

「ごめんね簪さん、あっちにも挨拶をしてくるよ。」

 

「うん、ありがとう、いってらっしゃい。」

 

部屋を出て、更識先輩の部屋にむかう。

ノックをしてから許可をとり、部屋に入る。

 

「天野くん、わざわざ来てくれてありがとうね。」

 

「結構余裕がありますね。もっと切羽詰まってるかと思ったんですが。」

 

「そんなことないわよ。おねーさんこれでも緊張してるからね。」

 

「今日はしっかりと伝えてあげてくださいね?」

 

「う、わかってるわよ。」

 

「じゃあ、特等席で見させて頂きますよ。ロシア代表の力を。」

 

「ふふっ、見惚れても知らないからね?」

 

よし、調子はお互いに問題ないな。

 

3人しかいない客席、その前にはISを纏い向かい合う更識姉妹。

 

簪さんの打鉄弐式

更識先輩のミステリアス・レイディ

 

片や鉄、片や霧、

 

まるで正反対だ。

 

「姉さん…。」

 

「簪ちゃん…。」

 

お互いに得物を構える。

薙刀と槍。

 

「いくよ!」

 

「来なさい!」

 

簪さんが飛び込みながら夢現を振るう。先輩はそれを槍で弾く。

 

「こうやって簪ちゃんが私に向かってきたのはいつ以来かしら?」

 

「……。」

 

無言で簪さんは夢現を何度も振るう。

だがそれは全て槍で防がれている。

 

簪さんは1度距離をとり、荷電粒子砲、春雷を放つ。

だがそれは水のカーテンにより防がれる。

アクアナノマシンによる水の制御、これがあの機体の特徴か。

 

簪さんはそのまま春雷を撃ちながら周囲を旋回し、山嵐を数発だけ放つ。

 

今度はミサイルに対して槍に付いたガトリングを放ち迎撃する。

 

「…………なんで………?」

 

簪さんは呟いた。

 

「……なんで攻撃しないの!?」

 

そうだ、迎撃以外の行動をまだ更識先輩は取っていない。

移動すらしない、向きを変えるだけだ。

 

「私じゃ姉さんの相手にならないってこと!?」

 

簪さんは叫びながら山嵐をと春雷を構える。

 

「私は無能だって!また馬鹿にするつもり!?」

 

春雷を連射しながら山嵐を乱射する。

 

「っ!」

 

全体を水の防壁で包み、防ぎきる更識先輩。

 

「簪ちゃん…。」

 

「なによ!?姉さんは!私がどんなに頑張っても無駄って言いたいの!?」

 

簪さんは涙を流しながら叫ぶ。

 

「違うわ…簪ちゃん…。」

 

静かに答える更識先輩。

 

「私はただ…簪ちゃんを守っていたかっただけ。」

 

簪さんを優しい目で見つめる。

 

「でも、それは間違いだったわ…。」

 

「何が…違ったのよ…。」

 

「簪ちゃんがどんな気持ちだったのか考えなかった。」

 

更識先輩は自分の手を見て握る。

 

「ただ…私にとっての簪ちゃんで居て欲しかったの。ずっと私のそばに居て欲しかったの。」

 

「だから…無能で居ろって……?」

 

「そうよ…簪ちゃんが私のそばから離れてほしくなかったから…。」

 

「私は…姉さんに憧れてた…何でも出来て、頭も良くて…まるで完全無欠なヒーローみたいだった…。」

 

「えぇ…簪ちゃんが私に憧れてたのはわかってた。」

 

「だから、一緒に!横に並んで居たいって思ってたの!!なのに!」

 

「ごめんね…怖がりなおねぇちゃんで。」

 

「どうゆうこと!?」

 

「更識家の仕事を簪ちゃんがするのを…怖がってたの。怪我をするんじゃないかって、怖い目に合うんじゃないかって。」

 

「全部…私の為だったて言いたいの!?」

 

「違うわ、私の自己満足、大好きな簪ちゃんを守ってヒーロー気分になりたかっただけなのよ。」

 

2人はただ、語り合う。

自分の心を相手にぶつける。

 

「それも…今日でおしまいね。」

 

更識先輩は構える。

 

「来なさい、簪ちゃん、あなたの全力、私が受け止めて上げる。」

 

「私も…もう姉さんから逃げない!正面からぶつかる!気持ちで負けないために!」

 

にらみ会う。睨みあった時間は一瞬だったかも知れないし数秒間だったかもしれない。

 

先に動いたのは簪さんだった。

 

再び大漁のミサイルをばら蒔きながら春雷を放つ。

先程と違い、正確に同じ場所を狙った射撃。固い防御なら同じ場所に続けて当てて壊すつもりか?

 

その激しい射撃を受ける更識先輩はそのまま槍を構えて突進してきた。

 

簪さんは即座に夢現を展開し槍を防ぐ。

 

「なかなかの攻撃力よ簪ちゃん。結構エネルギーが減ったわ。」

 

「まだ…まだ!」

 

接近戦の間合いで春雷を放つ。

2人を爆煙が包む。

 

煙のなかから出てきた2人はそのまま射撃戦に移行。

お互いの回避を読みつつ春雷とガトリングの応酬が続いた。

 

やはり現役国家代表である更識先輩のほうが上手だ。

上手く簪さんの回避を読み的確に当てていく。

 

そろそろ春雷のエネルギーが減ってきたのか簪さんの射撃頻度が落ちる。

 

「ごめんね、簪ちゃんこれで終わりよ!」

 

そういい更識先輩は槍を簪さんに向けて投てきする。

まさか得物を投げると思っていなかった簪さん、避けることはできたが隙ができた。

その隙を狙って接近した更識先輩。

手には新たな武器が水を纏った剣が握られていた。

 

「はああ!」

 

剣は蛇腹剣で鞭のようにしなり。簪さんを斬る。

そのまま剣を巻き付け、一気に引く。

シールドエネルギーが無くなった。簪さんの負けだ。

 

「簪ちゃん…頑張ったわね。機体も…技術も…私の想像を越えているわ。」

 

そういいながら簪さんを撫でる更識先輩。

 

「でも…まだ届かなかった……。」

 

「『まだ』ね…。彼と一緒に追い駆けるつもりかしら?」

 

「うん、いつか必ず…お姉ちゃんに追い付くから。」

 

「ふふ、そうやって呼んでくれるの久しぶりだわ。」

 

二人とも笑ってる。よかったしっかりとわかり会えたみたいだ。

 

そんな2人を見てると自然と笑顔になる。

 

「かんちゃん、よかったね~。」

 

「お二人で仲良くされているのはいつ以来でしょうか。」

 

2人にも感慨深いようだな。

 

「疲れてるだろうから。はやくピットに戻って休憩にしましょう。」

 

アリーナの2人に声をかける。

 

「えぇ、そうね。簪ちゃん、大丈夫?戻れる?」

 

「うん、大丈夫だよ。お姉ちゃん。」

 

2人が肩を並べて戻ろうとしたときだった。

 

\ドン!/

 

爆発と共に何かがアリーナをぶち破って侵入してきた。

 

「一体なに!?」

 

「襲撃者!?」

 

煙がはれる、そこにいるのは……。

 

 

「く……黒い……で…電童………?」

 

黒と赤の装甲に包まれた電童だった。




更識姉妹の喧嘩はこれにて決着!
こんな感じでどうでしょうか?

そしてラストに現れた謎の機体……一体何者なんだ……?

まぁ答えはわかりきってますけどね!


ご意見、ご感想はお気軽にどうぞ!

――――

楯「一体何なの!?あの電童は!?GEARの新型?」
星「俺だって知りません!?」
楯「折角簪ちゃんと仲直りできたのに!水を刺すなんて!」
星「そんなこといってる場合じゃ無さそうですね。」
楯「私はともかく簪ちゃんはエネルギーが無いわ!守らないと!」
星「はい!何としても守ります!」
楯「私の『愛』する簪ちゃんはやらせないわ!」
星「俺の仲間はやらせない!」

次回!IS戦士電童

第20話《紅の決意》

星・楯「「誰が相手だろうが負けない!!」」
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