IS戦士電童   作:東風乃扇

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皆さんこんにちは!

東風乃扇です。

なかなか本編の内容が進まないですけど焦らずゆっくりといきましょう。

それでは第24話始まるザマスヨ!


第24話《レオのおつかい》

中国にてトラブルに見舞われた俺―天野星夜―と鈴だったが、レオサークルが覚醒したおかげもあり、なんとか敵は退けた。

 

その後、近くの病院で治療を受けた。

鈴の脚も特に問題は無いようでよかった。

 

その後の事情聴取も特に問題なく進んだ。

理由としては俺の報告を受けた渋谷社長が文字通りすっ飛んで来たお陰で文句を言われずにすんだ。

あとは鈴も中国側の奴等に

 

『星夜になにか言うなら私が一発殴ったあとにね!』

 

とか言って脅してた。

本当に便りになる人だよ。

俺が一夏なら今のところの評価で鈴>箒さんだな。

あっでもあいつの場合は基準が織斑先生か…。

頑張れ鈴、応援してる。

 

で、GEAR本社と中国側で色々あったらしい。

 

結果的に教えて貰えたことは――

 

あの黒い電童はやはりGEARチャイナにて秘密裏につくられた機体。

GEARチャイナ社長は完成したことを知らなかった。(作製は指示していた。)

俺達の襲撃時にGEARチャイナも襲撃され、製作時のデータなどをごっそり持っていかれた。(予備パーツ等も含む)

作成に関わったスタッフは全員その襲撃前後から行方不明。(一部は襲撃時に殺害された)

データウェポンは再現出来なかったが機体スペックは再現。

コアはGEARチャイナで使っていた研究用の物を使用。

GEARチャイナ社長が政府関係者に賄賂を渡し、今回の事を仕組んだ模様(襲撃場所の提供など)。

ただ、他に協力者が居たようだ(金色の巨体の組織)。

つまり、GEARチャイナには機体開発時から開発チームを外部組織に乗っ取られていた可能性がある。

 

「で、そのチャイナの社長ってのは?」

 

「残念ながら雲隠れしましたよ。」

 

俺と鈴は渋谷社長が乗ってきた専用飛行機で一緒に帰ってきた。

夜も遅いのでそのままGEAR本社にお世話になっている。

学園への報告もおわっている。

こんな対応をうまくはなりたくなかったな。

 

「じゃあ今、GEARチャイナって…。」

 

「色々とガタガタだよ。」

 

「勝手に電童作って奪われて…。しかもそれを調べられたくないから星夜を襲ったって事でしょ?」

 

「チャイナ社長も裏の組織と繋がっていて狂言襲撃だったかも知れませんが。」

 

「はぁ、その裏の組織ってのが鍵よね。」

 

「まぁ、そうだと思います。」

 

夕食を食べながら話す。

 

「あっ、名前はわかったの?」

 

「開発時の名前が『凰牙』ですね。」

 

報告書のコピーを見ながら答える。

 

「おうが…オーガとかけてるのかしら?」

 

「さぁ?可能性はありますね。強そうですし。」

 

「電童って名前の由来は?星夜は知ってるの?」

 

「ん~?知らないですね。電子格納兵装を使う者とかそんな感じですかね。」

 

「まぁそんな感じはするわね。」

 

名前と言うと。

 

「しかし、まさか鈴が技名つけるとは思わなかったよ。」

 

「だってあれ、決まると気持ち良さそうだったから。」

 

「まぁ気を込める意味でもありますし。」

 

「ねぇ、今度さ、合体攻撃とかやってみない!?」

 

目を輝かせて鈴は語る。

 

「合体攻撃?一夏に決めるの?」

 

「いいわね!私がレオ付けて、星夜がボアを付けて『ダブルファイナルアタック!』とか!」

 

「えーとクロックマネージャー前提?」

 

「もちろん。」

 

「まぁクロックマネージャーで止めた隙に他の人がでかいの撃ち込むのはいいですけど。」

 

クロックマネージャーは燃費がスッゴい悪いから…。

 

「じゃあ今度練習しましょう!」

 

「まぁ、月末のトーナメントは個人戦ですが。」

 

鈴が止まる。

 

「ねぇ、トーナメントでクロックマネージャーって使う気?」

 

「さぁ、ルール次第では?」

 

「そ、そう。」

 

何回か個人の模擬戦にてクロックマネージャーからのファイナルアタックを使用したが現状勝ちが確定する。

基点のクロックマネージャーが当たればだが。

 

「星夜がボア付けた時点でプレッシャーがヤバイのよ。」

 

「まぁ、それだけの物ですからね。」

 

「えっと今あんたが出来るのは、」

 

「ユニコーンのファイヤーウォール、ボアのクロックマネージャー、ドラゴンのクラッシュレイ、レオの解析能力ですね。」

 

「レオのあれは私にも効果あったのよね。」

 

「レオがデータ送ったんじゃないですか?」

 

「なるほど。そうなの?レオ?」

 

机の上のレオに話しかける鈴。

レオは首を縦に振ってる。

 

「よしよし、あんたはいいやつね。」

 

レオを撫でる鈴。気に入ったのか?

 

「鈴はレオが気に入ったの?」

 

「ん~自分が覚醒に関わったと思うと愛着みたいのがわいてね。」

 

「あぁ、何となくわかりますけど。」

 

明日は金曜だから早めに出て学校に戻らないと…。

朝はここからまたヘリかな。朝早いと電車無いし。

 

――

 

翌日朝のHRには間に合った。

 

「あっ!星夜!また事件に巻き込まれたって大丈夫か?」

 

一夏が教室入るなり聞いてきた。

他の人もよってくる。

 

「俺も鈴も大丈夫だよ。」

 

「あぁ、そうか~よかった…あれ?」

 

一夏が不思議そうな顔をしてこっちを見る。

 

「どうしたの?一夏?星夜になんかついてるの?」

 

シャルルが聞く。

 

「もしかして星夜って鈴と仲良かったのか?」

 

「どうして?」

 

「星夜って人を呼ぶときはさんを付けるだろ?なのに今『鈴』って呼んだぜ?」

 

「確かに僕と一夏以外はさん付けだったよね。」

 

ちっ何でそこに気づくのに他は気がつかないんだ。

 

「星夜…もしかして…」

 

一夏が真面目な顔でしゃべる。…嫌な予感がする。

 

「鈴と交際とかしてるのか?」

 

一瞬で場の空気は絶対零度に至っただろう。

ピシリッとかそんな風に表現できそうなガラスにひび入ったような音が聞こえた気がする。

 

「え…一夏?」

 

シャルルはこの場の空気を察し一夏を見る。

 

「だってクラスのみんなと違ってそう呼ぶって事は仲がいいってことだろ?それに特訓の時も連携上手いし。」

 

「た…たしかにそうだけど…。」

 

実際に連携で一番合うのは鈴だ。波長が合うのか遠近どちらも有効な連携が出来る。

そのお陰でお互いの意見交換なんかもよくやってはいたが。

 

「そうか、それならいつもの鈴の態度も納得だな。うん。」

 

勝手に納得する一夏…どこが納得なんだ…?

そんなことを思ってると後ろから殺気を感じる。

 

「せ・い・や・さ・ん」

 

その言葉と同時に顔の横にインターセプターが突きだされた。

頬に血が…。

セシリアさんは邪悪な笑顔をこちらに向ける。

 

「どうゆう事か…ご説明を…していただけますわよね… ?」

 

機体を展開はしていないがインターセプターのみをこちらに向ける。

周りのやつらは携帯やら何やらを操作している。

あれが女子のコミュニティ拡散能力か。

あっ本音さんもすごい顔で操作してる。

選択肢ミスったら5回位死ぬな…これ。

 

「一夏……。」

 

俺はゆっくりと…確実に告げる…。

 

「お前…次の放課後の特訓で生きてると思うなよ?」

 

死刑宣告を…。

 

「えっ?なんで?」

 

一夏は訳がわからないって顔をしていた。

 

「諸君、おはよう席に付け。」

 

織斑先生が入ってきた。

 

「オルコット…お前は何をしている?」

 

「はっ!?」

 

その後、織斑先生からありがたいお話をされるセシリアさんでした。

 

――

昼時には朝の一夏の発言は全校中に広がったようだ。

俺を見る目がみんな違う。

一夏の勘違いだとクラスの奴等には言ったが半分も信じていないだろう。

楯無先輩と虚先輩が尾行してきてるのは無視する。

 

「一夏……。」

 

食堂には今回の唯一の味方と思われる。鈴が居た。

すでに話は鈴の耳にも届いている。殺気を立てている。

ちなみに一夏もこちらの話を聞いてわかってるとかいったけど絶対違う。

 

「おっ!鈴か!どうしたんだ?星夜ならこっちだぞ!」

 

「この噂話はあんたが原因なんですってね…?」

 

鈴が機嫌悪いのはいつものことくらいに思ってるのか?

こいつは?

 

「おう、だって良く良く考えればお前と星夜って結構話してたりするし、星夜も『鈴』って呼んでるし。」

 

難解な推理小説を読んで犯人が分かったぜ!って顔の一夏。

 

「なぁ、鈴…。」

「ねぇ、星夜…。」

 

「「次の放課後の特訓でこいつを塵も残さず消そう。」」

 

本気の殺気を出し宣言する。

 

「言っておくけどそんなことは無いからね?セシリア、簪。」

 

鈴がセシリアさん達に言うと。

 

「本当ですの?」

 

「学園中の話題になってる。」

 

疑いの眼差しを向ける。

もしかしてドラゴンが『愛』だったのを引きずってる?

 

「だって一夏よ?こいつが恋愛事を見抜けると思ってるの?」

 

鈴は一夏を指差し聞く。

 

「そう言われると…。」

 

「あやしい……。」

 

「だから、何度も言ってるだろ?俺と鈴はそんな関係じゃないっての!」

 

「そうよ!何を根拠に言ってるのよ!」

 

俺と鈴は反論する。

 

「では、何故呼び方が違いますの?」

 

「鈴って呼び捨て…。」

 

「あぁ?それ、あたしが堅苦しいからやめろって言ったのよ。」

 

「だからそう呼んでる。それに一夏とシャルルだってそうだろ。」

 

昼飯を食べながら会話を続ける。

 

「はぁ、一夏のバカのせいでこっちまでいい迷惑だわ。」

 

「次の放課後の特訓は楽しみにしておけよ?一夏…。」

 

こうして昼休みは過ぎていった。

――

 

GEAR本社、データウェポン研究室

 

井上は今回の件で覚醒したデータウェポン・レオサークルについて調べていた。

 

電童と甲龍のデータを見て、目の前に居るエイリアス体のレオを調べる。

 

「うん、ありがとうレオ、これで終わりだから星夜くんの所に帰っていいよ。」

 

使っていた機材を片付けながらレオに言う。

 

レオは立ち上がり、コクリと頷き、データ化して、パソコンへ入っていく。

 

「ふむ、これで明日には報告できますね。」

そんなことを言いながら部屋を片付け、明日の流れを考える。

 

――

 

レオは学園にある端末からエイリアス体で実体化する。

電童の中に直接戻っても良かったが適当に遊んでから帰ろうと思ったのだ。

時間的にも放課後だし、色々あるこの学園は楽しい。

 

「あっレオっち~。今帰ったの?」

 

呼ばれたのでレオは振り替える。

よく遊んでくれる人―布仏本音がいる。

肯定の意味として首を縦に振る。

 

「そうなんだ~。今学園はあまのんとリンリンの事で噂がいっぱいだよ~。」

 

データウェポンたちは直接喋れないだけで理解することは出来るし、必要なら近くの端末に文章を出力出来るので普通に会話が出来る。

 

「私はこれから購買でお菓子を買いにいくのだ~。じゃあね~。」

 

手を振りながら去っていく本音。レオも前足をぱたぱたと振っておく。

見届けたレオ廊下をふよふよとゆっくりと進んでいく。

 

廊下になにか落ちているのを見つけるレオ。

ゴミならゴミ箱に捨てないと行けないし、落とし物なら届けなければ。

近づくとそれは万年筆だった。

結構使い込まれた感じの万年筆だ。

 

落とし物と判断し、咥えるレオ。

いつもなら総合受付にでも持っていけばいいが折角なので自分で落とし主を探してみようと思い探し始めた。

 

判断

廊下に落ちていて先程、布仏本音はこちらから歩いて来た。

 

本音が落とした可能性があるのでまずは本音の元へ。

購買へ向かう。

 

「おお~、レオっちどうしたの~?」

 

お菓子が大量に入った袋を持った本音と会う。

レオは咥えている万年筆を見せる。

 

「ん~?万年筆?私のじゃないよ。使ってないし~。」

 

確かに使っている記憶はない。

 

「廊下に落ちてたの?」

 

コクリと頷く。

 

「ん~。確か前に新聞部の誰かが使ってるのを見たような~。」

 

なるほど、書き物をしている人なら万年筆を愛用していてもおかしくは無いはずだ。

レオは情報提供の感謝を伝える文章を本音の携帯に出力してその場をさる。

 

「レオっち頑張れ~、初めてのおつかい~。」

 

自主的に始めたのでおつかいかどうかはあやしいが。

確かにこう言うことは初めてだ。

 

今は物を持っているのでデータ化せず飛んでいく。

 

途中何人もの生徒にあったので聞いて見たが、全員持ち主ではなかった。

 

ちなみにデータウェポン達が飛んでいても誰も気にしない。

最初の頃は驚かれたりもしたが今はみんな近所の飼い犬か猫を見つけたような対応だ。

 

新聞部に着く。

 

ドアを開けることは出来ないので叩く。

小さい音だが気づいて貰えるだろうか?

 

「は~い?誰かな~?入部希望?タレコミ?」

 

ドアが開く、副部長の黛薫子だ。

 

「あっレオサークルだ!どうしたのって…万年筆?」

 

レオは近くのパソコンの画面に持ち主を探していると出力する。

 

「あぁ~確かに部長が万年筆使ってるけどそれはここにあるわよ。」

 

部長席と書かれた机には人は居ないがそこには万年筆が置いてある。

 

「あれは机の上で書くときに使うから持ち運びもしないはずだし、他の人じゃない?」

 

副部長の黛薫子が言うのだから新聞部の部員では無いのだろう。

仕方ないので頭を下げてから外に出ようとする。

 

「あっレオくん!レオくん!天野くんって鈴ちゃんの事をどう思ってるか知ってる?」

 

こちらの質問に答えてくれたのだからこちらも答えないと悪いと判断したレオはこの前の事件中に言っていた言葉を思いだし、画面に出力する。

 

『星夜は鈴なら安心して任せられる。』

『星夜から見て鈴は素敵な女性。』

『星夜は鈴は強いけど大切に扱う。』

 

『鈴は星夜が居るから平気。』

『鈴は星夜を信頼してる。』

 

とレオが覚えている範囲で星夜と鈴がお互いに言ってた事を出力する。

嘘は書かれてはいない。しかし、黛薫子が全力で勘違いするには十分な材料が投下された。

 

最後にレオが画面に1枚の写真を出力する。

データウェポンは映像記録等もその気に成れば残せるのだ。

 

実は事件の後、周りを警戒して、楊管理官が来たときに知らせに行ったら二人は寝ていたのだ。

ベンチでお互いに肩を寄せ合いながら寝てるので何となく写真として保存しておいたのだ。

 

「なっ、今度からはデータウェポン達に取材すれば完璧!?ありがとう!レオくん。これはいい記事書けるわ!」

 

やたらと嬉しそうな黛薫子を見て、良いことをしたとこ判断するレオ。

 

「あと万年筆って言ったら教師の方に聞いた方が早いんじゃない?結構居るみたいだし、それは古そうだし。」

 

黛薫子のアドバイスを聞き、職員室を目指す。そろそろいい時間なのでここで見つからなければ職員に預ければいいだろう。

 

「あっ、レオサークルくんどうかしましたか?」

 

1組の副担任の山田真耶だ。

咥えている万年筆を見せる。

 

「あっそれって織斑先生のやつですよ。」

 

ここで持ち主が判明した。

 

「今日、落としたようで探してましたよ?たしか、今日通った道を見てくるって言ってましたから。」

 

「ちょっと待って下さいね。」

 

そう言って携帯を取りだし電話をする山田真耶。

きっと織斑千冬に電話をしてくれてるのだろう。

 

「ええ、レオサークルくんが今職員室に持ってきてくれまして。…はい、わかりました。」

 

通話が終わり、携帯をしまう山田真耶。

 

「寮の部屋に居るそうなのでそのまま届けてもらっていいですか?」

 

コクリと頷き寮の織斑千冬の部屋を目指す。

 

「あぁ、これだ。ありがとう。」

 

織斑千冬に万年筆を渡す。

 

「これは一夏がアルバイトをして、最初の給料で買ってきたやつだ。もう3年前になるか。」

 

大切そうに万年筆を見る織斑千冬。

 

「あいつは未熟だがお前らの主人もまだまだだぞ?気を抜くなと伝えておけ。」

 

コクリと頷き部屋を出るレオサークル。

 

そのまま主人の部屋に戻るが校内新聞の緊急号外の内容に関して叱られるのであった…。




こんな感じで初めてのおつかいでした。

絶対一夏はそうゆうの買ってプレゼントしてそう。
千冬さんはそれを大事に使ってそうだし。

井上さんの説明は次回に持ち越しです。

ご意見、ご感想はお気軽にどうぞ!

――――

夏「いてて…何で星夜と鈴に殴られたんだ?おれ?」
シャ「ほんとにわかってないの?一夏?」
夏「だって星夜には『お前のせいでストレスがマッハだ!』って言われるし。」
シャ「うん、星夜は殺気がすごい向けられてるからね。」
夏「鈴は『次の訓練はあんたが死ぬまでファイナルアタックだ!』って宣言されたし。」
シャ「使えるのかな?データウェポン?」
夏「使えるなら俺も使いたいなデータウェポン。」
シャ「一夏は武器が無いからね。」
夏「明日、GEAR行くみたいだし聞いてみるか。」
シャ「その前に謝るのが先だよ、一夏…。」

次回!IS戦士電童

第25話《黒い雨 》

夏・シャ「「ファイナルアタックって連続で使えるのかな?」」
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