IS戦士電童   作:東風乃扇

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皆さんこんにちは。

東風乃扇です。

恒例の星夜くんの公開処刑です。

それでは第25話キャスト・オフ!


第25話《黒い雨》

俺―天野星夜―は恒例となりつつあるGEAR本社にて報告会に向かう。

 

俺、鈴は当事者なので。

セシリアさん、簪さんは黒いオーラ放ち俺を挟んで居る。

楯無先輩は手に持った扇子に《監視中》って書いてる

布仏姉妹はただ付いてきたって感じだね。

あっでも本音さんは『目指せ皆勤賞』とか前に言ってたな。

一夏は何故か距離を取ってるし。

シャルルは落ち着かない感じだな。

一夏の隣では安心した様な顔の箒さん、いや鈴は一夏だからね。

 

「僕もいって平気なの?星夜?」

 

取り敢えず話題が欲しいシャルル、空気が重いもんね。

 

「平気だって、本音さんとかは皆勤賞だし。」

 

「レオっちの好物は何だったのかな~?」

 

「好物?」

 

シャルルが本音さんの発言に反応する。

 

「あぁ、データウェポン達は俺と誰かが感情的共鳴をすると覚醒して武装としての力を使えるようになるんだ。」

 

原理は不明だけど。

 

「へーそうなんだ。だからユニコーンとボアを使っていてこの前の時に急にドラゴンを使い始めたんだ。」

 

納得するシャルル。

 

「ただ、データウェポン本人もどんな感情が起動エネルギーかわかってないから。」

 

「それを調べてもらったんだ。」

 

「そう、それの報告会ね。」

 

「他の子達は誰とどんな感情で共鳴したの?」

 

シャルルは当然の質問をする。

 

「記念すべき最初のデータウェポンは私、セシリア・オルコットと星夜さんが『信頼』し、ユニコーンドリルが起動したのです。」

 

得意気なセシリアさん。肩にはユニコーンが乗ってる。

 

「次は私、更識簪と星夜くんの打鉄弐式を『創造』したことでガトリングボアが目覚めたの。」

 

頭の上にボアを乗っけて簪が続ける。

 

「そして、私、更識楯無と星夜くんの『愛』♪でドラゴンフレアよ!」

 

楯無先輩の周りを飛ぶドラゴン。

扇子を畳み、再度広げると《愛》の文字が書かれていた。どうなってるんだ?

 

「『信頼』のユニコーンドリル…『創造』のガトリングボア…『愛』のドラゴンフレア…愛?」

 

そこには突っ込むなシャルル!

 

「お姉ちゃん…『愛』じゃなくて『慈愛』…。」

「もしくは『博愛』ですわ…。」

 

2人のオーラが…。

 

「だってドクター井上が言ってたじゃない。」

 

「確かにそう言ってはいましたけど…。」

 

最近慣れてきたのかこのネタで楯無先輩にいじられまくる。

その度に2人からプレッシャーが…。

 

「そ…そうなんだ。レオはなんだろうね?星夜。」

 

「あぁ、井上さんが言うってことはもうわかったんだろうけど。」

 

「あのときのあたしと星夜かぁ~。」

 

悩む仕草の鈴。

当日の夜とかも結構2人で話したけど。

 

「鈴と星夜なら『激怒』とかじゃないか?勢いとかあるし。」

 

一夏がいきなり失礼な予測する。

 

「この2人なら『不屈』とか?諦めないって感じの。」

 

シャルルのイメージはそんな感じなのか。

 

「ふむ、ならば『気迫』か?この2人の気合はなかなかのものがあるからな。」

 

と箒さん。

 

「結構攻撃的なイメージになりやすいわね。『情熱』とか?」

 

と楯無先輩。当然のごとく扇子は《情熱》と書かれている。

 

「お二人とも格闘家ですからね。そこに引きずられてるのかと。『信念』でしょうか?」

 

と虚先輩。

 

「2人で~『突撃』~とか?」

 

と本音さん。それだとブルが反応しそうだな。

 

「むむむ…お二人の『闘志』…とかでしょうか?」

 

とセシリアさん、なんかクイズ番組みたいになってきた。

 

「ええっと…『正義』…かな?」

 

と簪さん。

 

「はは、いつの間にかクイズ番組だ。」

 

「正解者には星夜が晩飯奢るってことで。私は『熱血』かな?」

 

鈴が言う。当事者が答えていいのかな?

 

「じゃあ正解者不在の場合は俺が一夏に爆砕重落下を食らわせます。」

 

「なんでだよ!」

 

驚く一夏。

 

「だって俺の旨味が無いじゃん。」

 

当然の権利だ。とばかりに腕を組む。

 

「金タライの替わりにしては威力があるわね。」

 

そう言う楯無先輩の扇子は《一撃必殺》の文字。

 

「電童は使いませんから安心してください。」

 

「それでも嫌だよ!」

 

俺がお前を殴りたいだけだ。

 

「そろそろ駅に着くね。」

 

「あぁ、そうだな。」

 

駅にも向かえ来ていましたよ。マイクロバスで。

運転手は吉良国さんです。26歳独身男性。

 

「まさか吉良国さんが向かえとは…。」

 

「ははは…まぁ普段はパークの送迎バスとかやってるし。」

 

人数的にも3台必要になるならこれの方がいいか。

 

「ベガさんの運転を確実に回避できるからいいか。」

 

「星夜くんも言うね。」

 

「あっ吉良国さん、秘書課の浅野さんとお見合いの結果は?」

 

「何で星夜くんが知ってるの!?」

 

「ベガさんが楽しそうに教えてくれました。」

 

「それは忘れてくれ…。」

 

「わかりました~。」

 

そんな会話をしていたら本社到着、何時もの会議室だ。

 

「では、今回はデータウェポン・レオサークルについての報告を始めます。」

 

井上さんがスクリーンの前に立つ。

 

「あれ?アルテアさんとベガさんは?」

 

「あぁ、彼らは今回の件でGEARチャイナの方に行ってるよ。」

 

いつもの人が居なかったので社長に確認、なるほどあの2人が調べるなら問題はないかな。

 

「では、『信頼』『創造』『愛』に続きレオサークルが反応した心とは?」

 

ちくしょう~何度やってもこれは恥ずかしいぞ!

今回は外部資料ないから、俺か鈴の視点じゃないか。

 

―――――――

 

『さて、火力も装甲も、』

 

『あっちが上だからって、』

 

『負ける理由にはならない!』

 

『仲間が居るから!』

 

『巨大な敵にも!』

 

『勇気を持って挑めるんだ!!』

 

―――――――

 

誰かこの恥ずかしさを共有できる人はいないのか?

 

スクリーンは俺と鈴の視点の分割表示だ。

 

「レオサークルが反応したのは…『勇気』…星夜くんと凰さんの恐れずに立ち向かう心に反応したとおもわれます。」

 

後ろのスクリーンは恒例の『勇気』文字が格好いいな。

 

「『勇気』…ですか。」

 

「あたしと星夜の『勇気』…。」

 

鈴と呟く。

 

「『勇気』なかなかしっくり来る組み合わせですわね。」

 

「むしろ今まで無かったのが不思議な感じ?」

 

「そうね、2番目とかに来ても良いくらいな感じよね。」

 

なんか言ってる。

 

「え~と、特殊能力は?私と星夜で敵の事とか丸見えだったんだけど。」

 

鈴が井上さんに問う。

 

「はい、特殊能力は射程内の対象を解析を行う。ハイパースキャンです。」

 

「あのスキャン精度はすごかったですね。」

 

「ええ、弱点とかそれどころじゃなかったわね。」

 

しかもほぼノータイムの解析ってすごいね。

 

「そんなにすごかったの?」

 

シャルルが聞いてくる。

 

「あぁ、射程内に入ったら装甲の状態や各種武装の状態、とかね。」

 

「それはすごいね。」

 

「でも他の能力に比べると地味じゃないか?」

 

一夏が言う。

軽くショックを受けるような仕草をするレオ。

 

「そんなことはないわよ!」

 

一夏に言い返す鈴。

 

「あんたの残りエネルギーとか弱点が丸見えになるのよ?」

 

「まぁ、そうなんだけどさ。ほらクロックマネージャーの方がすごくね?」

 

「まぁ、あれは確かにすごいと言えばすごいけどエネルギー効率悪いわよ。」

 

一夏は燃費が悪いのが好きなのか?

 

「獅子は一撃で仕留める為の眼を持ってる。って考えるとそれっぽいじゃない。ね~?」

 

レオを撫でながら語る鈴。

 

うーんとか唸りながら考える一夏。

 

そんな一夏と鈴を横目に今回の報告会は終わった。

 

―――

 

「で、僕たちはどこに行くの?」

 

俺の後で歩くシャルルが聞いてきた。

 

「星夜がこの近くに友人の家があるって言ってたわ。」

 

鈴が答える。

 

「そこが喫茶店やってるんだってさ。」

 

一夏が補足を入れる。

 

「こんな大人数で良いのか?」

 

人数を気にする箒さん。

 

「先程星夜さんが一声かけたそうですので平気ですわ。」

 

箒さんの疑問に答えるセシリアさん。

 

「喫茶店だと軽食になるわね。」

 

扇子を広げながら言う楯無先輩。扇子は《軽食》

 

「個人の店ながら評判は良いみたいですね。」

 

サイトか何かで確認をしたのか、評価を言う虚先輩。

 

「ポラールって名前だってさ~。」

 

店の名前を言う本音さん。

 

「ポラール…北極星の意味だったはず。」

 

名前の意味をさらっと答える簪さん。

 

「まぁ、男性操縦者と判明してから会えてなかったから挨拶かねてね。」

 

さすがに10人で行くのは多いので前もって言っておいた。

 

「いらっしゃいませ!あっ星夜待ってたよ。」

「いらっしゃい。ゆっくりしていってね。」

 

「おひさしぶりです。織絵さん、北斗。」

 

店に入ると店の主人の草薙織絵さんと息子の北斗がいた。

 

「元気そうで安心したわ。さぁ座って。」

 

「こっちのテーブル席、5人ずつ座って。」

 

「すみませんね、なかなか挨拶ができなくて。」

 

「いえいえ、ちゃんと元気ならそれで良いわよ。」

 

「はい、サンドイッチは前もって作ったから皆さんは飲物選んでください。」

 

「「「は~い。」」」

 

久しぶりな客人に嬉しそうな織絵さんだった。

北斗は俺の事に関して色々質問をされてたな。

 

「北斗も織絵さんも元気そうでよかったよ。」

 

「うん、また来てよ、星夜。」

 

「いつでも来てね。お友だちもね。」

 

「「「ありがとうございました。」」」

 

全員で挨拶をし、店を出る。

 

「また来ような!星夜。」

 

「そうだな、一夏。」

 

「あっ先に五反田食堂だな。」

 

あぁ一夏の友人の家ってやつね。

 

「楽しみにしておくよ。」

 

そんな感じで休みは過ぎていった。

 

―――

 

月曜の放課後

 

まだ俺と鈴の勘違いは解けていない。金曜の夜に出た号外が原因だ。

最初はただの一夏の勘違いであると言えばよかったが、レオが黛先輩に言ったことは事実であるために噂の信憑性が上がったのだ。あとあんな写真を提供するとは…。

また、他の噂も流れている。

『学年別トーナメントで優勝すると男子3名の内一人と交際出来る』と言う噂がまことしやかにささやかれている。

「はぁ、どうしたものかな。」

 

どうせ噂の出所は鈴か箒さんだな。

『勝ったら付き合え』とか言ったのだろうな。

それを聞いたやつが都合のいいように解釈したのかな?

 

「…あれ?」

 

電童の状態を確認するとユニコーンとレオがいない…。

授業中は出ないように言ってあるし、このあとは特訓するの知ってるから出るはずは無いんだけどな…。

 

「どうしたんだろ?」

 

今日空いてるのは第三アリーナだったな。

みんな居るだろうし行くか。

…なんか周りが慌ただしく無いか?

 

「嫌な予感がするな。」

 

そう思い走り出した。

 

――

 

「「あ」」

 

第三アリーナにて特訓を行おうと入ったセシリアと鈴の目が合う。

 

「あんたも特訓?」

 

「そうですわ。」

 

あの噂を今朝知った2人は当然優勝を狙う。

 

「ちょうどいい機会だし、この前の実習を含めてどっちが上かはっきりさせとく?」

 

「いいですわ、あとは星夜さんの件もはっきりさせませんと。」

 

「だからあれは周りが勝手に勘違いしてるだけだっての!」

 

2人は武器を構え距離を取る。

 

「では―」

 

セシリアが開始を宣言しようとするが間に砲撃が撃ち込まれる。

 

2人は砲弾の飛んできた先を見る。

そこには漆黒の機体がいた。

 

「ラウラ・ボーデヴィッヒ…。」

「シュヴァルツェア・レーゲン…。」

 

2人は各兵装を戦闘状態へ移行しながら漆黒の機体を見る。

 

「中国の《甲龍》、イギリスの《ブルー・ティアーズ》か、データの方がまだ強そうだったな…あの様ではな!」

 

恐らくは先日の山田真耶との戦闘の事を言いたいのだろう。

 

「なに?偉そうなこと言うわりにはろくに他の生徒に指導も出来ないやつが何の用よ?」

 

「友人がいなくて訓練相手が居なくて構って欲しいんでは?」

 

口で言われた分は口で返す。

 

「はっ下らん種馬に群がるメスごときでは訓練にもならんな。あぁ的役にはなるか。」

 

「スクラップがお望みな訳?ドイツって暇なの?」

 

「本人に直接言う度胸の無い臆病な方はどうされたいのかしら?」

 

「あんな奴等は私が戦う価値もないな。わざわざ蟻ごときを気にする必要も無いだろう?それとも私に負けるのが怖いか?下らんペット遊びに付き合えなくなるかもなぁ?」

 

下らないペット…データウェポン達の事だろう。

自分たちを馬鹿にされるのなら我慢は出来るが仲間を馬鹿にされて我慢が出来る彼女達ではなかった。

 

「セシリア…。」

 

「鈴さん…。」

 

「「潰す!」」

 

「そうだ!来い!力とは何かを教えてやる!!」

 

鈴が前に出て、セシリアが後ろにて援護…何度かやったタッグ訓練のお陰でそれなりの形にはなっている。

この2人がタッグを組む場合、相手は一夏に箒か星夜が付く。

今回の場合は星夜の電童を2人で攻める際のフォーメーションを使用する。

 

「何をする気か知らんが喰らうがいい!我が停止結界をな!」

 

こうして2対1の戦いは幕をあけた。

 

――

鈴&セシリア対ラウラはラウラの圧倒的有利なだった。

 

「ここまで相性が悪いとはね。」

 

甲龍、ブルー・ティアーズ共にダメージは多く、一部に欠損している。装備も満足に使用できない。

 

相手のISが持つ特殊兵装AIC―慣性停止能力。

機体のエネルギーを使い空間の慣性を停止させる。

見えない網で相手を絡めとる兵器だ。

 

ガトリングボアのクロックマネージャーと違いこちらにも意識はあるから、まだ対応は出来るはずだがどこか一ヶ所が捕まればそのまま全身が固められる。

 

止まったところにリボルバーカノンかワイヤーブレードが叩き込まれ、直撃する。

 

「理論最大稼動のBT兵器ならともかく、このような未完成品ではな。」

 

ワイヤーブレードで鈴を捕まえ、振り回し、セシリアに当てる。

2人が重なり体勢を直す前に瞬時加速にて近づきプラズマ手刀を叩き込もうとする。

その時、目の前が蒼く光る。

 

「くっ!?なんだ!?」

 

突然の事に距離を取り、観察を試みようとするラウラ。

そこには蒼き一角獣の姿があった。

 

「ユッユニコーンさん!?」

 

セシリアが驚き、声を上げる。

 

「くっこけおどしか!!」

 

脅威では無いと判断し、再び飛び込もうとする。

だが、急に横から何かに突き飛ばされた。

 

「がっ!?」

 

ラウラは飛ばされた方向を見るとそこには白き獅子がそこに居た。

 

「レオ!」

 

鈴も声を上げる。

 

「俄仕込みの畜生ごときで私を止められると思うなよ! 」

 

特殊兵器など無いただの大きいだけのペットロボなど瞬殺出来ると思っていたが、それは違った。

 

AICの網を見えるかのように避ける獅子、そしてワイヤーブレードを赤いバリアで防ぐ一角獣。

 

「ええい!小賢しい!!」

 

なかなか思うように行かずイライラが募るラウラ、この2体はこちらに手を出してこない。

 

「貴様ら!馬鹿にしているのか!?」

 

この2体を無視してセシリアと鈴を狙おうとする。

そうするとそれを防ぐ為にか攻撃を仕掛けてきた。

一角獣は角のドリルと蹄、獅子は鬣のカッターと爪を使い動きを妨害する。

あくまでこの2体は防衛に専念しているようだ。

ラウラが翻弄されている内にセシリアと鈴は体勢を整える。

 

「所詮は数が居なければ何も出来ないゴミ共が!!」

 

ラウラは叫ぶ。

 

「体勢を整えた所で、もう貴様らには武器は無い!」

 

「くっ!例えそうだとしても!諦めませんわ!」

 

ラウラに向けセシリアが叫ぶ。

 

「気持ちで負けなければ本当の敗けではありません!」

 

その言葉を聞き表情を歪めるラウラ。

 

「実戦で負ければ死あるのみ!気持ちなど!!…想いなど!!」

 

「それとあんた!いつ私の武器が全部ダメになったって?」

 

鈴は不敵に笑う。

 

「何?戯れ言を!!」

 

データでは甲龍は2本の実体剣、両肩と両腕に衝撃砲が付いているだけのはずだ。

 

「残念だったわね!最高に頼りになる、最強の武器が残ってるわ!」

 

鈴は右腕を天高く掲げる。

 

「ぶっつけ本番だけどね!!」

 

鈴は笑いながら声高らかに宣言する。

 

「レオドライブ!インストール!!」

 

目の前に居た白き獅子が光となり甲龍の右脚に装着される。

 

「なんだ!?それは!」

 

「えっ!?鈴さん!?使えますの?」

 

「星夜に許可は取ってあるわよ!」

 

右脚を前にだし構える鈴。

 

「これが私の『勇気』!」

 

「それがどうしたぁ!!」

 

ラウラは先程までと同じくAICによる捕縛を試みる。

 

「残念だけだけど丸見えよ!」

 

そう言い放ち、鈴はAICを回避する。

 

「何!?どういう事だ!?」

 

「獅子の眼を!舐めるなぁ!!」

 

驚いてるラウラに接近し右脚を振り上げる。

 

「レオ!旋風脚!!」

 

ラウラに今までに無いダメージが入る。

 

「うがぁ!?」

 

6つのワイヤーブレードを放つが紙一重に避けられる。

 

「はぁ!」

 

蹴り飛ばされるラウラ。

 

「さすがにエネルギー足りないし、ファイナルアタックは無理よね。」

 

右脚のレオを見ながら言う鈴。ステータスを見るとファイナルアタックに使用不可の表示がある。

 

「ふざけるなぁ!それが『勇気』だと!笑わせる!」

 

そのとき、上から銃弾の雨が降る。

 

「鈴!セシリア!」

 

「大丈夫!?下がってて。」

 

観客席の方から一夏とシャルルがやって来る。

恐らくは零落白夜の力でアリーナのバリアを破って来たのだろう。

2人はそれぞれ武器を構えながらラウラを見る。

 

「一夏…。」

 

「無様な姿をお見せしましたわね。」

 

レオは甲龍の脚から外れ再度鈴の前に立つ。

 

「ふん、ならば貴様らにも教えてやる!!力をな!」

 

「やってみやがれ!」

 

一夏は瞬時加速を使い接近し、ラウラに斬りかかるがAICで止められる。

 

「ぐっ、なんだこれ?クロックマネージャー…?」

 

「感情的で直線的、絵に描いたような愚図だな!」

 

動けない一夏に肩のリボルバーカノンを向けるラウラ。

 

「このシュヴァルツェア・レーゲンの前では貴様も有象無象のひとつに過ぎん、消えろ!」

 

砲弾が放たれる寸前に後ろからアサルトライフルを連射され、一夏の拘束がとける。

 

「一夏、離れて。」

 

ラウラの後ろに回ったシャルルが2丁のアサルトライフルを構える。

 

「あぁ、助かった!」

 

そのまま、一夏とシャルルはラウラとの戦闘に入る。

一夏だけを狙うラウラをシャルルが撃つ形が続く。

一夏とシャルルが戦っている内に2体のデータウェポンはセシリアと鈴を守る様に下がる。

このままだと邪魔になると感じたセシリア達もデータウェポンと共にピットに向かう。

 

「ふん、あんな奴等はどうでもいい!織斑一夏!貴様は!貴様だけは!!」

 

「俺だって!ここまでやられて黙ってられないんだよ!!」

 

そう叫びながら飛び込むラウラと一夏の間に割り込む影。

それはIS用のブレードを持ったスーツ姿の織斑千冬と電童を纏った星夜だった。

 

「やれやれ、これだからガキの相手は疲れる。」

 

「一夏、気持ちは解るが止まれ。」

 

ISの補助無しに軽々と木の棒を振るうかの如くIS用のブレードを、扱う織斑千冬。そのブレードはラウラのシュヴァルツェア・レーゲンを押し止めていた。

一夏も電童に肩を捕まれ動けない。

 

「模擬戦するのは構わん、だがアリーナを破壊するような事態は教師として黙認しかねるな。この戦いの決着は学年別トーナメントでつけてもらおうか。」

 

「教官がそうおっしゃるなら。」

 

素直に従い、ISを解除して去っていくラウラ。

 

「星夜!あいつは鈴やセシリアを!」

 

「感情で動くのを否定はしないけど落ち着け、それだといらない隙を生むだけだ。」

 

「まったく、データウェポン達の方が冷静だな。織斑、デュノアお前達もわかったな。」

 

「あ、ああ…わかった。」

 

まだ心が落ち着いて無いためか素で答える一夏。

 

「教師に対する口のきき方を考えろ。馬鹿者。」

 

「は、はい!」

 

「僕もそれで構いません。」

 

一夏とシャルルは答える。

 

「天野、お前なら無いとは思うがお前もだぞ?」

 

「わかってますよ。織斑先生。」

 

「学年別トーナメントまで、一切の私闘を禁止とする!」

 

アリーナ内に居るすべての生徒に聞こえるように織斑千冬の声が響いた。




はい、今回はここまで!

鈴ちゃんは最近株価急上昇です!
セシリアたちの立場が!

ユニコーンとレオは頑張ったけど、今回星夜くん何もやってない!

ご意見、ご感想ご自由にどうぞ!

冒頭のみんなの予測はちゃんとスパロボの精神コマンドですよ、一回しか出てないレア物もあるけどね。
あげてた精神の効果が全部わかった人はきっとスパロボスキー

――――

セ「全く、ひどい目に合いましたわ!」
鈴「全くよ、あの眼帯め~。」
セ「あっそういえばいつの間に星夜さんからレオのアンロックを!?」
鈴「あれ、レオ達が決めてる見たいよ?」
セ「そうなんですの?」
鈴「今度星夜との模擬戦中に呼んで見ようかしら?」
セ「それで来たら。それはそれで問題のような。」
鈴「今度はファイナルアタックを使いたいわね。」
セ「私もユニコーンさんと試してみますわ。」
鈴「あんたの場合は格闘の練習が必要ね。」

次回!IS戦士電童

第26話《学年別トーナメント》

セ・鈴「「次回も!ファイルロード!!」」
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