東風乃扇です。
ほんとに銀のやつはネタがない。
戦闘もなんか一辺倒に…。精進します。
では、第29話バッチリミナ~!カイガン!
IS学園近くの港にある倉庫…。
そこで俺―天野星夜―達は戦っていた。
デュノア社の手紙でここまで来たシャルロットを追って来たわけだが。
「やっぱりジャミングされてますね。」
「だが、ここで逃げては周りに無用な被害が出るぞ!」
「でも、あいつ溶けたりして攻撃が当たらないよ!?」
相手は再び周り溶け込んでいた。
見えないならこれだな。
「レオドライブ!インストール!」
右脚にレオサークルが装備される。
「そうか!ハイパースキャンなら!」
「見えぬ敵も捕らえられるか!?」
レオが解析データを表示する。そのデータはシャルロットにも転送される。
「この倉庫全体に溶け込んでる!?」
「どこからでも伸ばせるってこと!?」
言った瞬間に全周囲から刃が延びてくる。
レオがスキャンしていたから来る方向はわかるので回避は出来る。
「とにかく、あいつを止めないと…。」
とにかく銀の刃が出ては消え、出ては消え、を繰り返す。
俺たちは迫り来る刃を避けたり、弾いたりする。
「アルテアさん!」
「あぁ、このままでは私が足手まといになってしまうな。離脱して救援を呼んでこよう。」
「では、僕達で援護します。」
アルテアさんが倉庫の出口に向けて走る。
それを阻止するためか狙いがアルテアさんに絞られた。
「やらせるかよ!レオ!旋風脚!」
「やらせないよ!」
アルテアさん狙いの刃をそれぞれ弾く。
出口を閉じるように銀の膜が張られる。
「その程度では私は止められん!」
立ち止まる事なく刀を振り銀の膜を切り裂く。
そのまま外へ出るアルテアさん。
あの銀のやつISの装甲と同等の固さだよ?
「ねぇ、星夜…あの人は何者?」
「凄い人…。」
そうとしか言えない自分が居る。
俺達も追いかける形で外に出る。
これで全周囲から狙われる事は無くなったな。
「これからどうするか…。」
まだ延びてくる刃を弾きながら呟く。
弾いたりしても向こうにダメージ入ってなさそうなんだよな。
「あの人の斬撃もダメージは無いみたいだったしね。星夜、ドラゴンフレアのクラッシュレイで止められないかな?」
「確かに…ドラゴンドライブ!インストール!」
今度は左脚にドラゴンフレアが装備される。
左右の脚にデータウェポンを装備した俺は敵が動くのを待つ。
今度は真下か。
「食らえ!クラッシュレイ!」
刃に当てたが止まらない。
「止まらない!?」
「まさか、これは只の鉄ってこと?」
シャルロットは冷静に分析する。
「つまり、本体に当てないと意味はないって事か。」
「そうみたいだね、ごめんね、無駄撃ちさせて。」
「試行錯誤は普通だ、ましてや敵は正体不明、シャルロットの考えは間違ってないよ。期待してる。」
「星夜に期待されたら答えるしか無いね。」
「あぁ、アルテアさんが呼びに言った増援が来る前に倒すか。」
「そうだね、そして聞かないと。」
「真実を君のお父さんにね。」
再び刃がやってくる。
「僕は知りたいんだ!本当の事を!その為にもここでやられるわけには!」
「お前がなんで俺達を襲うかは関係ない!どんな策で来ようとも!」
「「2人の『知恵』で突破する!!」」
周りに橙色の光が放たれる。
それは銀の刃に当たると、銀の刃はその光に包まれる。
そしてそのまま銀の刃はその場に圧縮されていくように集まる。
「こっこれは…。」
「ついにお前か…ブル。」
目の前には橙色の牛が居た。ブルは叫びを上げる。
俺は右手を上げる。これでこの行程も最後か…。
「ファイルセーブ!ブルホーン!!」
ブルホーンは光球になり、電童の胸部に格納される。
「ブルドライブ!インストール!」
右手にブルホーンの頭を模したナックルガードが装備される。
「星夜!レオのハイパースキャンの結果を見るとあそこに全部集まってる!きっとこれがブルの能力だよ!」
「そうみたいだな。いくぞ!」
四肢のドライブユニットが回転する。全てのエネルギーをブルホーンに送り込む。
「先に僕からもやられた分殴らせてもらうよ!」
シャルロットはそういいながら左腕のシールドをパージし、自身の最強兵装、パイルバンカー〈グレー・スケール〉を開放する。
「落ちろ!銀粘土!」
シャルロットが上から叩きつけるようにグレー・スケールを食らわせる。
「ブルホーン!!」
俺も地面に叩きつけられた銀の塊に向かっていく。
「ファイナル!!アタック!!」
ブルホーンを地面に叩きつける。
するとエネルギーが結晶となり相手に向かう。
結晶が当たるとそのまま爆発した。
「反応は…無いね。」
「みたいだな。」
ジャミングも収まったので敵は完全撃破または撤退したと判断する。
『星夜くん敵を倒したのか?』
アルテアさんからの通信が来る。
「はい、ブルホーンが覚醒したお陰で助かりました。」
『そうか、よかった。警察がそちらに向かっている。対応はGEARで請け負う。2人は今のうちにこっそりと学園に帰ってくれ。まもなく日付も代わる。』
「わかりました。お願いします。」
通信を終える。
「なんだって?」
「対応はGEARの方でやってくれるからこっそりと帰っていいってさ。」
「わかったよ。ねぇ、星夜…ブルホーンは僕と星夜で覚醒したって事だよね?」
「まぁ、そうなるね。何に反応したかはわからないけど。」
「そっか…えへへ。」
どこか嬉しそうなシャルロット。
「来てくれてありがとう。星夜。嬉しかったよ。」
「俺としては一夏に気づかれなかったのが凄いな。」
「一夏は本当に疲れて寝ちゃってたから。」
「そうか、取り敢えずデュノア社に関してはまた明日な?」
「うん、詳しく教えてね…。」
そのままこっそりと学園に帰っていった。
――――
翌日…IS学園は休校状態だった。
先日に来ていた来賓、また今日以降に来る予定だった人たちに対しての対応で教師たちが手が放せないためだ。
一応全時限自習扱いではある。
昨日の2つの事の報告書をこの時間でまとめてしまおう。
しかし、これで全部のデータウェポンが覚醒したのか…。
井上さんも大変だな、これから2体分の解析だよ。
でも、バイパーは誰と共鳴したんだろ。
近くに居たのは…セシリアさん、鈴、箒さん、シャルロット、一夏……ボーデヴィッヒさん?
「星夜は何やってんだ?」
一夏だ。
「みんな好き勝手にやってるけど。お前はやることがあるんじゃないか?自習だよ。」
主に報告書とか。
「うぐ、確かに。」
一夏が小声で聞いてくる。
「昨日の夜、シャルロットの事が解決したって本当なのか?」
朝にシャルロットから聞いたのかな?
「あぁ、ほぼ解決した。それは放課後に詳しく話すしデータも送る、ここでは喋るな。」
「わかった。」
黙々と作業を続けているとドアが開いた。
ボーデヴィッヒさんだ。
怪我は治っているようだ。
全員の視線がボーデヴィッヒさんに集まる。
「ボーデヴィッヒさん、体調は大丈夫? 」
こう言うときはこちらから手を差し伸べないとな。
「あっああ。貴官のお陰で助かった。礼を言わせてくれ、ありがとう。」
なんか緊張してるな。
「そ、それと…クラスの者にはトーナメントだけではなく、様々な迷惑をかけたこの場を借りて謝罪させてくれ、すまなかった…。」
深々と頭を下げるボーデヴィッヒさん。
「いや、謝ってすむ問題では無いかもしれない。でも、
私はこれしか知らない。」
頭を下げたままのボーデヴィッヒさん。
「いや、まぁ…なんだ。顔上げろよ。ラウラ。」
一夏が声をかける。
「トーナメントに関してはラウラは悪くないんだろ?朝、千冬姉が言ってたし。」
朝のSHRで言ってたな。
「確かに色々とあったけどさ、ただ、知らなかっただけだろ?なら、俺達が教えてやるよ。」
一夏は笑顔で言う。
「だって今まで軍隊に居たんでしょ?なら色々と違うし、戸惑うもんね。」
シャルロットもラウラに声をかける。
「わからない事は恥ではありませんわ。私もこちらに来てから沢山の事を知りましたし。」
セシリアさんもラウラに語りかける。
「こう言ってるセッシーだって色々とあったんだよー。」
横から本音さん。
「専用機持ちがこれだけ固まれば問題のひとつやふたつは起きるから気にするな。」
俺も手を差し出しながら言う。
「これからよろしく、ラウラ・ボーデヴィッヒさん。」
「よ、よろしく頼む…。」
握手をする。
その後クラスの奴らから質問攻めに合うボーデヴィッヒさんだった。
最初は怖かったけど今は分相応の…小動物みたいなオーラが出てるな。
この問題もこれにて決着…かな?
――――
放課後に一夏達の部屋に行く。
それぞれの機体の方にGEARフランスからの報告書を送ってはあるからもう読んでるだろう。
「一夏、シャルル。入るぞ。」
ノックしてから部屋に入る。
廊下なのでシャルル呼びだ。
「おう、星夜やっと読み終わったぜ。」
「本当に詳しく調べたね。」
まぁ、情報量は結構あったからな。
「まぁな。で、シャルロット、会社に連絡とかしてみた?」
一応聞いてみる。
「えっと…父さんからメールが来てて…この報告書と同じような事を書いてあった。それと…謝罪の言葉の動画…。」
えっと時差は確か7時間位で日本が進んでるから。
向こうは今、朝くらいかな?
「ちょうど今ならフランスは朝だろ?電話、してみたら?」
「うん…ごめんね…まだ、怖いんだ。」
「そっかなら、無理強いはしないよ。」
ちょっと強引だったか。シャルロットの意思を尊重しよう。
「でも、近い内にかけてみるよ。直接聞きたいこととかあるし。」
「そうか。」
「んーと…結局はこの本妻って奴が悪かったんだよな。星夜?」
「全部が全部って訳でもないけど大体はそんな感じだよ。」
「でも、あの人も…。」
そう、あの銀色のやつによって…。
「本当はしっかりと罪を償って欲しかったけど…。」
「あの人が言ってた『御館様』って何だったんだろ…。」
「きっと凰牙を使ってる組織だとは思うけどな…。」
「でもさ、そうゆうのは俺たちの仕事じゃ無いだろ?」
一夏の言う通りか。
「そうだな、その通りだ。考えても無駄だな。」
「そうだ星夜、これで全部のデータウェポンが覚醒したって事か?」
「そうだな。ユニコーンに始まり、ボア、ドラゴン、レオ、バイパー、ブル。これで6体全部だよ。」
名前を呼びながらそれぞれをエイリアス体で召喚する。
「そっか、バイパーは確か分身してたよな?ブルはどんな力を持ってるんだ?」
「見たところ対象を一定のところに引きずり出して固定するって感じだったな。」
「そうだね、ボアと違ってその対象を引き寄せたり出来るから同じ拘束系でも使い勝手は違うね。」
シャルロットと見た感想をのべる。
「分身からの零落白夜とかかっこいいだろうな~。バイパー!今度の特訓で頼むぜ!」
バイパーに手を合わせる一夏、この前のレオと同じようにそっぽを向かれた。
「ええ!?なんでダメなんだよ~。」
「さぁ?」
「データウェポン達って仲良いみたいだし、レオの件を皆気にしてるのもよ?」
「そんなぁ~。」
うなだれる一夏、自業自得だ。
「僕はブルの覚醒に関係してるみたいだし、今度使ってみようかな?ね、ブル?」
シャルロットに答えるブル。
「えっ特殊能力で引き寄せてからのバンカー&ファイナルアタック?」
「確かにそれは強力そうだね。」
シャルロットは実弾武装が多いから消費の激しいファイナルアタックを使ってもそこそこ戦えるな。
「そう考えると一番火力があるのってシャルロットか?」
自分に撃ち込まれるイメージでもしたのか一夏は顔が真っ青だ。
「一番安定感はあるな。」
「ふふ、誉めてもなにもでないよ?」
3人の笑い声が部屋に響いた。
――――
その日の夜に、シャルロットはデュノア社長と電話で話したそうだ。
これからは仲よくやって行けるかも知れないとの事だ。
良いことだな。
その翌日、朝のSHRは少しだけ荒れた。
シャルロットが自分の正体を明かしたのだ。
お陰で山田先生は再び寮の部屋割りとかで苦労するとか泣いてた。お疲れさまです。
クラスの皆も驚いては居たがすぐに受け入れた。
相変わらずの順応性だ。
取り敢えず、トーナメントの日程はまだ決まらないのかな?
そんな事を考えながら今日の授業は進んで行くのであった…。
はい!ブルホーン!カイガン!
じゃなくて覚醒です。
これで6体分は終わったよー。
えっ…?箒ちゃん…?あの子は……ねぇ?
取り敢えず2巻までは終わったよー。
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――――
ラ「おい!これは一体なんだ?」
?『はっ!次回予告です!』
ラ「次回予告?」
?『その名の通り次回の内容を予告するための場です。』
ラ「なるほど…だが、私は先の事を何も知らないぞ。」
?『でしたら、この場を使いなにかしらの抱負を叫ばれてはいかがでしょうか?』
ラ「叫ばないといけないのか?」
?『はっ!叫ぶことによりその目標に対しての成功率が上がります。特に沈む夕日に向かい行うのが良いそうです。』
ラ「夕日に?」
?『はい!ドラマ等でもよく見られる光景です。』
ラ「そうか…では叫ぶとするか。」
?『そうです!さぁ!思いっきり全力でどうぞ!』
次回!IS戦士電童
第30話《データウェポン大集結!》
ラ「私は!教官を超えるぞ~!!」
?『まんまですね。』