東風乃扇です。
原作3巻
つまりアニメ版一期終盤ですね。
イベント沢山あるので頑張って進めます。
では第32話レッツ!プレイ!
7月5日、明日は臨海学校の日だ。
「明日から臨海学校だ、忘れ物等は無いように、また、現地でもIS学園の生徒として節度を持った行動を心掛けるように。」
教壇では織斑先生がクラスに対して色々と言ってはいるがきっと大して効果はないだろう。
10代女子に海ではしゃぐなって無理な話だろう。
「では、明日は8時30分に出発するのから遅れるなよ?織斑、号令。」
一夏の号令で挨拶をして、今日の授業は終了だ。
――
「さて、荷造りしますかね。」
俺―天野星夜―は特にやることも無かったので部屋に戻って明日の準備を進めていた。
「初日は移動と自由時間、2日目が装備のテストやって3日目は帰るだけっと…。」
予定表を確認し、荷物を用意する。
着替えと水着、タオル類…。
鞄に詰めていく。男は必要なものが少なくてこう言うときに楽だ。
2日目の装備テストでは電童用の新装備が送られてくる。
臨海学校には教員と生徒のみで行われるので専用機持ちには前日、現地に装備が届いてるそうだ。
テストする装備のスペックとテスト内容を確認する。
「ん~。可変型ハンドウェポンね。名前はまだないのか。」
書類には〈試製大型可変大剣〉と書かれている。
非常に大きな大剣だ、全体で2m越えるのか。
さらに変形して大型の弓になるっと…。
「テストは近接時における取り回しと遠距離時の弓の威力と精度か…。」
確かに電童で大剣を振ったことはなかったな。
これは苦労しそうだ。
そんなことを考えてるとドアがノックされる。
「あっあのっ!星夜さん!おりますでしょうか?」
セシリアさんの声だ。
「セシリアさん?どうかしたの?」
ドアをあける。
「もしかして…明日の準備をされてましたか?」
「ん?大体終わってるよ。話なら中で聞くよ?」
部屋の中を指差す。
「あっ、そこまで大きな話ではないので、ちょっとしたお願いがありまして…。」
もじもじと頬を赤めながらこちらを上目遣いで見るセシリアさん、これは破壊力抜群だ。
「なっなにかな?出来ることなら聞くよ?」
「あっ明日の海での自由時間なのですが、出きればその、サンオイルを塗っていただきたいと思いまして…1人では塗りきれないところもありますし…。」
一夏ならここで友達に~とか言うんだろうな。
「背中位なら…うん、いいよ。」
「あっありがとうございます。よろしくお願いします。では、明日の朝に。」
返事を聞くと嬉しそうにセシリアさんは帰っていった。
「オイル位なら…変な噂にはならないか…。」
他の人にもやってとか言われそうだけどそれは仕方ないな。
男には解らない憧れのシチュエーションの1つなのだろう。
「さてと、準備はできたし、飯でも食べるか。」
準備も終わったので飯でも食べに行こう。
食堂に行くとボーデヴィッヒさんとシャルが居た。
「ボーデヴィッヒさんとシャルもこれからご飯?」
「あぁ、星夜か…。」
「うん。何を食べようかなって。」
えーと今日のメニューは…。
「明日の夕飯は向こうの旅館だから和食だろうな…。」
メニューを見ながら考える。
「そう考えると洋食かな?」
確かにシャルの言う通り洋食なら被り難いだろう。
「なるほど、そうやって食事のバリエーションを増やしているのか。」
「ボーデヴィッヒさんはあまり食堂じゃ見なかったよね?」
6月の間は見た記憶がない。
「聞いてよ星夜、ラウラったらさ『これで十分だって』携帯食しか食べないんだよ。」
「普通の軍隊でも主計科とかが作るよね?」
「行動に必要な栄養を補給出来ているから問題は無いのだが…。」
「ね?だからさ、見聞を広げる為に食べようって言ってね。」
なるほど、シャルなりの気遣いか。
「皆と一緒に食事をするのを目的にしてみたら?」
「ふむ、食事を通じて親交を深めて情報を得るのか…。」
なんかずれてるな…。
「皆で行ったファミレスはどうだった?」
「あれほど食事を楽しんだのは初めてだった。」
あんなに笑ったボーデヴィッヒさんはこちらも初めてだった。
「そんな『当たり前な幸せ』を増やしてみようか?」
「そうだよ。ラウラ、今は学生なんだから楽しまないとね。」
「星夜やシャルロットの言う通りだ。楽しんでみるとしよう。」
それぞれ食事を決めてテーブルへ。
「しかし、ボーデヴィッヒさんも変わったね。」
「そうだね。最初は近寄りがたい感じがひしひしと出てたもんね。」
シャルと一緒にボーデヴィッヒさんを見る。
「すまない、先月の私は忘れてくれると助かる…。」
顔を赤くしながら言われた。
「わかってるよ。あの頃は『ラウラ・ボーデヴィッヒ』じゃなかったんだからね。」
あれは俺が言ったことでもあるし。
「そうだ、星夜が教えてくれたから、私は今、『ラウラ・ボーデヴィッヒ』としてここに居れる。」
「それなら良かった。」
「哲学的な話だね…。って僕もそうか。」
シャルが考えるような仕種をする。
「シャルロットも?」
ボーデヴィッヒさんがシャルに聞く。
「うん、僕が今、ここに『シャルロット・デュノア』として居れるのは星夜に言われたからだよ。」
「一夏も居ただろ…。」
「でも、あの時、星夜が『お前がどうしたいかだ』って言わなかったら…一夏の優しさに甘えるだけで自分では何もしなかったかも…。」
「どちらにしても、決めて立ち上がったのは2人自身だ。俺はちょっと手を貸しただけ。」
「それでも私はあの言葉に教えられた…」
「うん、僕はその言葉に救われたんだよ…」
「「ありがとう。星夜。」」
2人はこちらを見てお礼を同時に言ってきた。
「面と向かって言われると恥ずかしいものがあるね。」
「あと、星夜に頼みがある。」
「ボーデヴィッヒさんが?なにかな?」
「私の事も名前で呼んで欲しい…。親しいものは名前で呼び合うと副官から聞いた。」
「わかったよ。ラウラさん。」
名前で呼ばれて嬉しそうな顔になるラウラさん。
「まって星夜、さん付けも無しだよ。」
横からシャルが言ってきた。
「ラウラは親しい人同士の呼び方を希望してるんだよ。だったらさん付けみたいな他人行儀の呼び方はダメだよ。」
シャルが胸の前で腕をクロスさせてバツ印を作る。
「シャルロット、別に私はそこまで…。」
ラウラが遠慮がちに言う。
「シャルの言う通りだな。ごめん、ラウラ。」
シャルの言うことは間違って無いので訂正しておく。、
「私は気にしてないが、そっちのほうが嬉しいな。」
嬉しそうにラウラが答える。尻尾があったら振ってそうだな。
「じゃあこれからはラウラだね。」
シャルも嬉しそうに言う。
「よろしく頼む…。」
ラウラは顔を赤くしながら言う。
食事が終わり、食器を片付ける。
「じゃあ、また明日。」
「うん、明日ね。僕とラウラの水着姿を楽しみにしててよ。」
シャルが小悪魔的笑みを浮かべながら言う。
確かに買ったときは別行動だったからデザインを知らないな。
「楽しみにさせてもらうよ。」
「う、うむ、楽しみにしておけ。」
ラウラが少し慌てながら言う。
イメージして恥ずかしくなったのかな?
2人と別れ、部屋に戻りその日はそのまま寝た。
――
夜の学生寮2階の一室。
「ふっふっふっ…。」
そこには不気味に笑う更識楯無が居た。
「今頃、簪ちゃんはぐっすり眠っているはず!」
謎の発言をする楯無の手には先日の買い物の際に星夜からダメ出しを貰った水着が握られていた。
「こっそりと簪ちゃんの水着をこれにすり替えれば…。星夜くんとの面白ハプニングは待った無し!」
しっかりと簪のサイズぴったりの水着を用意している。
「そーすれば簪ちゃんとの距離も縮まるわね!セシリアちゃんには悪いけど♪」
一応これでも妹の為にやっている。(8:2の割合で楽しんでいるが。)
「では!いざ行かん!簪ちゃんの部屋へ!」
そう言ってドアノブに手を掛けて部屋を出ようとする。
いきなり自分のIS〈ミステリアス・レイディ〉が紅と翠の光を放つ。
光が消えるとドラゴンフレアとガトリングボアがエイリアス体で居た。
「あら?どうしたの?こんな時間に2体揃って来るなんて珍しいわね?」
放課後にデータウェポンが遊びに来たことは数回あった。
それでも常識的な時間だった。
「まさか!私の手伝い!?簪ちゃんにはこの水着が似合うわよね?」
嬉々として2体に水着の入った袋を見せる。
しかし2体のデータウェポンはがっくりと項垂れるような動作をした。
「えっ?駄目?駄目なの?」
ドラゴンとボアは頷く。
「だってこれさえ着れば星夜くんの視線は釘付け間違いなしよ?そうすれば簪ちゃんと急接近間違い無しよ!」
ドラゴンが楯無の手にもつ袋を奪う。
「なっ!その水着を着て恥ずかしさに悶える簪ちゃんが見たいのに~!」
ドラゴンの口から小さな炎とボアの鼻先のガトリングから弾が放たれて楯無に当たる。
エイリアス体では攻撃力は無く精々冬場の静電気位のダメージだ。
「えっ?目的が変わってる?可愛い簪ちゃんを見るのはおまけよ。あくまで星夜くんと―あいたた!」
台詞を言い終わる前に再度2体からツッコミかわりの攻撃を食らう。
「とにかく、貴方達が私の敵だってことはよくわかったわ!行くわよ!」
「騒がしいぞ、更識……何時だと思っている。」
ドアが開き、織斑千冬が入ってきた。
「あっはは。織斑先生…お疲れさまです…。」
「とっとと寝ろ、 わかったな?妹の荷物に下らん小細工などするな。」
さすがの楯無も千冬に逆らえる訳もなく頷くしかない。
「わかりました~…。」
「まったく、私も明日は早いのだ。無駄なことをさせるなよ。」
千冬は去って行った。
「はぁ、諦めるしか無いか…。データウェポン達にやられたわ。」
ドラゴンとボアは既に居ない。千冬が来るまでの時間稼ぎだったようだ。
「よし、夏休みに着せよう…。」
簪の知らぬ所で良からぬ事を考える楯無であった…。
――
「ではみなさん、揃いましたので出発しますね~。」
予定より10分早く集まった生徒達。
普段は時間ギリギリに来る生徒もこの手の行事ではむしろ一番乗りしたりするから現金な奴である。
昔なら確実に銀河がそのポジションだったな。
バスは合計で4台、1クラス1台に乗る。
一夏と俺の隣の席を取ろうと騒ぎになりかけたので前もって作ったくじで決めさせた。
朝から織斑先生に怒られたくないしな。
「星夜はわざわざくじなんて作ってたんだな。」
一夏が感心する。
「いつもの事を考えろ。一番公平で速やかに決められるだろうが。」
学年別トーナメントの事を思えばこの位はね。
一夏の隣はシャル、俺の隣は本音さんだ。
「よろしく~、あまの~ん。」
「よろしく。本音さん。」
本音さんなら変に気を使わなくて楽かも。
「あまのんは~遠足のバスは寝る派?お菓子派?ゲーム派?喋る派?」
「行きは大抵横の人と話したり、前後の席の人たちと何かやってるな。帰りは大体の人が寝てないかな?」
「そうだね~はしゃいで帰りは寝ちゃうよね~。」
「本音さんはお菓子派だよね?」
「そのと~り~。」
鞄の中から沢山の菓子類が出てくる。
「まだ出発したばかりだよ?途中でサービスエリアとかも寄るみたいだし、食べ過ぎは良くないよ?」
「大丈夫だよ~。甘い物は別腹~。」
さっそく菓子を1つあけて食べ始める本音さん。
「まぁ、程々にね。」
「うん。」
こうしてバスは綺麗に並び目的地へ走っていく。
今回はここまで。
ほぼ進んでない!
原作もいきなり現地ついてるしね。
ご意見、ご感想等はお気軽にどうぞ!
―――――――
星「えーとこのあとは…。」
本「サービスエリアでお昼の休憩だ~。」
星「朝に出て午後に到着か…。」
本「あまのんお菓子出してないね~。」
星「あと20分もすればサービスエリアでお昼だよ。」
本「それとこれは別だよ~。」
星「本音さんが良くても俺は良くないです。」
本「ちえ~。残念~。」
星「とはいえ、現地では泳ぐから昼はしっかりと食べないとね。」
本「私もナイスばで~を披露するのだ~。」
次回!IS戦士電童
第33話《海!乙女の闘い?》
星「問題起きませんように。」
本「おりむーが居るから無理~。」