IS戦士電童   作:東風乃扇

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皆さんこんにちは!

東風乃扇です。

うーむ、オリジナルデータウェポンの名前が思い付かないい…。

では!第43話ゲームスタート!


第43話《夏休み》

7月の末…俺─天野星夜─はレゾナンスに買い物に来ていた。

来週は欧州に行くのでその準備だ。

 

「さて、必要なものはこんなもんかな。」

 

腕に付けた待機状態の電童で時間を確認する。

昼だ。折角レゾナンスまで来たのだし何か食ってから帰ろう。

そう思って居ると…。

 

「…………だわ。」

 

「…………ジャン。」

 

「…………バリ。」

 

前に聞いたことのあるやたらと特徴的な語尾の声が聞こえる。

そちらの方に視線を向けると。

 

「さっきから1人でいるジャン?」

 

「君みたいなかわいい子を放っておく奴なんてろくな奴じゃないだわ。」

 

「俺達と楽しもうバリ。」

 

なんか前にも見た光景だ。

あの変な3人組が赤い髪の娘を囲っている。

赤い髪か…エリスを思い出すな。

 

「あんたらまだこんな事やってんだ?どう見てもその娘困ってるよね?」

 

そのまま見逃すのも忍びないので3人組に声をかける。

 

「「「おっ!お前は!」」」

 

「いつぞやのパツキンのツレじゃん!」

 

「お前には関係の無い話バリ!」

 

「でも!この前のお返しをしてやるだわ!」

 

こちらを振り向くとすぐにこちらに向かって走ってくる。

 

「この前と同じと思ったら大間違いだわ!」

 

「俺達の合体技を食らうジャン!」

 

「これで終わりバリ!」

 

「「「トリプルストリームアタック!!!」」」

「だわ!」

「ジャン!」

「バリ!」

 

3人は一直線に並んでこちらに突っ込んでくる。

 

「はぁ…アホらし。」

 

取り敢えず先頭にいるバリ男の顔面を踏みつけ飛ぶ。

 

「お、俺を踏み台に…した……バリ。」

 

踏み抜いた勢いで顔面を床に叩きつけらる。

 

「「グルーーーー!?」」

 

残りの2人が声を上げる。

 

「遅い!!」

 

そのまま一番後ろに居ただわ男の顔面に蹴りを入れる。

 

「あ、アブーーーー!?」

 

ジャン男が振り向きながら叫ぶ。

 

「これで終わり!」

 

ジャン男にアッパーカットを喰らわせる。

まぁ加減はしたから起き上がるくらいはできるはずだ。

 

「ぐぅ…まさか…俺達のフォーメーションが負けるなんて…バリ…。」

 

「あいつ…マジ強ぇ…ジャン…。」

 

「つ!次こそは覚えてろだわ!!」

 

ふらふらと立ち上がって逃げる3人。

 

「はぁ、あれは何がしたいんだろ?」

 

「あ…あのぅ…。」

 

さっきまで絡まれてた女の子が声をかけてきた。

感じ的には同い年かちょっと下位かな。

 

「ん?何ですか?」

 

「あっありがとうございます…。」

 

お礼を言いながら頭を下げる。

 

「あぁ、別に気にしなくていいですよ。あいつら前にも自分の友人に迷惑かけてたので。」

 

「わっ私は五反田蘭って言います。何かお礼を…。」

 

五反田蘭…前に一夏が言ってた友人の妹か?

 

「別にお礼なんていいですから、あの五反田さんって…「うおおおおぉぉぉぉ!」」

 

いきなり後ろからすごい声が聞こえる。

振り替えると。

 

「俺の妹になにしてんだぁ!!!」

 

「ごふぅ!!?」

 

赤い髪の男にドロップキックを後ろからくらう。

 

「蘭!大丈夫か!?俺が来たから安心しろよ!」

 

着地し、五反田さんの方を向く男。

対する五反田さんは。

 

「この…馬鹿兄がぁ!!」

 

顔面を全力で殴った。

 

「ぶふぇ!」

 

──

 

「すみませんでしたぁ!!」

 

「本当にごめんなさいなさい!」

 

蘭さんが事情を話したあと2人で謝って来た。

 

「いえいえ、気にしてないので。」

 

「いや、でもうちの馬鹿兄が思いっきり飛び蹴りを…。」

 

「あれも妹さんを想っての事ですし。」

 

「本当にすまない!!」

 

「鍛えてるのでそんなにダメージもないですよ。それより五反田さんたちに1つ聞いていいかな?」

 

「な、なんでしょうか?」

 

「答えられることなら。」

 

「もしかしてさ、一夏の…織斑一夏の知り合い?」

 

一夏という単語を聞いた瞬間2人の顔が驚きに変わる。

 

「えっ!?一夏さん!?」

 

「一夏と俺が同い年で友達だけど…。」

 

「あっ自己紹介してなかったね。俺は天野星夜。俗に言う『2人目』ってやつです。天野でも星夜でも好きに呼んでください。」

 

「えぇ!?」

 

「おっおまえが!いゃ、あなたが!?」

 

「やっぱり2人が一夏の言ってた五反田兄妹か…。」

 

2人はさっきよりも驚いている。

 

「一夏が言ってた鈴と付き合ってる猛者!」

 

「鈴さんの恋人!」

 

「交際の事実は無い。」

 

そっちかよ。

確かに先日参戦表明されたけど!

 

「えっ?でも一夏がそう言ってたぜ…?」

 

「うん、一夏さんがそう言ってました。」

 

「俺よりも一夏と付き合いが長いならあれの恋愛に対する鈍感度合いはよくわかってますよね?」

 

「「……ですよね。」」

 

すぐに2人揃って首を縦に振る。

 

「一夏さん、私の事を何て言ってました?」

 

蘭さんがすぐに切り替えて聞いて来る。

あっこの反応は一夏に惚れてるパターンだな。

 

「友人の妹。としか言われてないね。後は家が食堂やってるって事くらいかな。」

 

「そう…ですか。」

 

分かりやすく落ち込んだな。

 

「と、取り敢えず迷惑かけたのはこっちだし、家に来て飯でも食べてかないか?奢らせてくれ!」

 

弾さんが話を切り替えた。

ここで断るのも気が引けるので五反田食堂でごちそうになった。

肉野菜炒めが旨かった。

 

「本当に今日はすまなかった。」

 

「馬鹿兄がご迷惑掛けました。」

 

「本当に気にしてないのですよ。」

 

「あぁ、またいつでも来てくれ。一夏にもよろしく。」

 

「あっありがとうございました。」

 

「ごちそうさまでした。また来ますね。」

 

しかし、一夏め…ここでもあれを言いふらしてるとは…。

 

「帰ったら宿題の残りを片付けるか…。」

 

──

 

8月1日…今日は欧州に行く日だ。

まぁほぼ移動に時間を使うけど。

 

「あれ?星夜。出掛けるのか?」

 

「荷物が多いわね。遠出?」

 

「その感じはGEAR関係か?」

 

荷物を持って部屋を出ると一夏、鈴、箒さんが声をかけてきた。

 

「あぁ、今日から5日程ね。」

 

「5日間もどこに行くのよ?」

 

鈴が不思議そうに聞いて来る。

 

「欧州だよ。」

 

「欧州、セシリアやラウラが言っていた合同演習とやらか?」

 

箒さんがこの前の会話を思い出したようだ。

 

「そう、それの運営とかにGEARも関わっててね。特別ゲストだってさ。」

 

「へぇ。じゃあ帰りは皆と一緒か?」

 

一夏が訪ねて来る。

 

「う~ん。俺はGEARの専用機で行くから別々だと思うよ。それに皆も他に用事があるかも知れないし。」

 

「それもそうか。」

 

「おっと、迎えが来てるから行くね。」

 

3人と挨拶をして別れる。

 

──

 

今回はGEARの所有する専用飛行機で行く。

一部展示物はGEARジャパンから持っていくため、スタッフも一緒だ。

 

「吉良国さん、なんか嬉しそうですね。」

 

「そう見えるかい?星夜くん。」

 

同行スタッフの1人である吉良国さんがやたらと嬉しそうだ。

 

「はい、すごく。」

 

「いや~、星夜くんのお陰でGEAR独自のEOS(イオス)のプロトタイプが完成してね。それをテスターとして数回使ったんだが最高だったよ!」

 

「あぁ、なるほど。そうゆうの好きでしたもんね。」

 

昔の夢…というより今現在も正義の味方に純粋に憧れる吉良国さん。

目を輝かせながらそのときの感動を語っている。

ちなみにEOSとは分かりやすく言えば誰でも使えるパワードスーツだ。

各国で開発が進んでいるがあまり芳しくないらしい。

30kgもするバッテリーを積んでも1時間も動かないそうだ。

GEARはそれをどうにかして解決したらしい。

主に電童のデータが活きたそうだが。

 

「でも、いくら電童のデータとか使ってもそんなにすごいのができるイメージが無いんですが。」

 

「ふっふっふ…星夜くん、電童は元々宇宙服などのデータを元に設計されてるんだよ。型はほぼ流用できるのだ!」

 

すごいドヤ顔の吉良国さん。

それは知ってますけど。

 

「いや、それだけじゃ稼働時間とかの問題は…?」

 

「おっと!それに関してはまだ秘密だ!」

 

「つまりまだ知らないと。」

 

「残念!今回は開発チームの手伝いだからちゃんと知ってるんだ!」

 

「そうですか…。」

 

「今回の展示物にそれも入ってるから楽しみにしてくれ。」

 

「明日の楽しみですか。」

 

「まぁ今日中に設営もするからそのときには見れるよ。」

 

「う~ん、稼働時間の問題を解決する新技術か…なんだろう。」

 

新しいバッテリーか省エネ型モーターって辺りかな。

 

「星夜くん、現地までは時間あるし少し寝てたら?」

 

「そうですね。時差ボケは早めに消したいですし。」

 

目を閉じて仮眠を取ることにした。

 

──

 

目的地のシャルル・ド・ゴール空港に到着した。

空港から欧州合同IS演習の会場に向かう。

 

「ここでの自分の仕事は…。」

 

「星夜くんは2日目と3日目に行われるISによるデモンストレーションに参加して貰うよ。」

 

手元の予定表を確認してると吉良国さんが教えてくれた。

 

「じゃあ初日は?」

 

「特別なのは無いから周りを見てきても良いよ。クラスメイトも居るんでしょ?」

 

「わかりました。デモンストレーションって具体的には?」

 

「コースを飛んだり、的を撃ったりだよ。3日目は軽めの模擬戦もあるよ。」

 

「わかりました。後はこのGEARのブースにいれば良いですかね?」

 

「そうだね。電童を展示させてもらえればそれで良いしね。」

 

よし、明日は皆に挨拶して出来れば各国のブース見て回るか。

 

「しかし、結構いろいろあるんですね。」

 

パンフレットを見ながら言う。

 

「うん、お祭りみたいなものだからね。出店もあるし、昔の飛行機とか、戦車なんかも置いてあるよ。」

 

「入場チケットの倍率も凄そうですね。」

 

「あぁ、確か500倍は行くらしいからね。見学ツアーも結構あったみたいだし。」

 

「じゃあ2、3日目は無様な姿を見せないようにしないと。」

 

「うん!かっこよく頼むよ。」

 

話ながらも会場の設営を手伝う。

 

「大事な展示品は明日の朝ですかね?」

 

「そうだね。さすがに出したままには出来ないからね。そこにある大型テントに入れて明日の朝の並べるかんじかな。」

 

「えーと…このコンテナはEOSか…。」

 

「EOSのコンテナはこっちに頼むよ。」

 

「わかりました。」

 

言われた位置までコンテナを動かす。

 

「EOSは何機持ってきたんですか?」

 

「今回は4機だよ。その内2機は展示、2機は実演用だよ。」

 

「へ~、じゃあ明日は動いてるのが見れるのか。」

 

「星夜くんも使ってみる?ISとの違いもわかるし。」

 

「そうですね。そのときはぜひ。」

 

そんな感じで会場の設営は進んだ。

 

欧州合同IS演習…一体どうなることやら…。




短いですが今回はここまで。

何だかんだで五反田兄妹出してなかったな~。
あの3人組は今後出番あるのだろうか…。

GEAR独自のEOS…予想できますよね~。

次回からどんどん行くよ!

ご意見、ご感想はお気軽にどうぞ!

────

ラ「ついに明日から欧州合同IS演習だ!」
シャ「主役は僕達、専用機持ちだ!」
セ「それぞれ国をしっかりとアピールしませんと。」
ラ「頑張れば星夜は褒めてくれるだろうか?」
シャ「うん、きっとナデナデしてくれるよ。」
セ「えっ!?星夜さんからそんなご褒美があるのですか!?」
ラ「よし!各デモンストレーションでは成績1位を目指すぞ。」
シャ「そ、そっか~。」
セ「私も負けていられませんわ!」

次回!IS戦士電童

第44話《欧州合同IS演習》

シャ「僕だってベストを尽くすよ!」
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