IS戦士電童   作:東風乃扇

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みなさんこんにちは!

東風乃扇です!

ちょっとオリジナルな、話をしよう!

てなわけで第4話!

行ってみよう!


第4話《初めての休日》

 IS学園に入学してから数日、今日は初めての休日

 

 完全寮制ではあるが外に出かける事にたいしては寛容で特別な申請等は必要ない。

 この5日程で知り合った、仲良くなったクラスメイトと一緒に遊びに行く生徒。

 外国等の遠方から来ているため、最低限な物しかない部屋に必要な物を買うために出かける生徒。

 それなりに近い所に実家がある生徒は、家に帰って親や友人に話したい事が沢山あるだろう。

 

 そんな訳で現在、学生寮はいつもより静かだ。

 自分も旅行鞄1つ分の荷物では足りないものを買いに行く予定だ。

 電車に乗り、大型ショッピングモール『レゾナンス』へ向かう。

 

──

 

「ふぅ、こんなもんかな?……ん?」

 

 必要な物を買い、店を出る。

 買った商品はIS学園には送ってくれるサービスが在ったので送ってもらうことにした。

 この時期は新入生が沢山来るからか大量購入の生徒に対する売上増加を見込んでるのだろう。

 折角来たのだからもう少し見てから帰ろうとしたが。

 

「だから、私は………!」

 

「いいじゃない。アタシ達と楽しい所に行こうだわ。」

「そーそー、色々と教えてあげるバリ。」

「奢って上げるジャン?」

 

 なんかすごい3人組に絡まれてるオルコットさんを見かけた。

 彼女にとっては余計な事かも知れないがここで見てみぬ振りは出来ないな。

 

「おーい。オルコットさん。」

 

「あっ…!あなたは…!」

 

 3人組の後ろからオルコットさんに呼び掛ける。

 それに気づいた3人組は振り向きながら。

 

「なに?この娘はアタシ達が先に目をつけたんだわ。」

「あとから来た奴は黙ってろバリ。」

「それともお前、こいつの連れジャン?」

 

 小物みたいな事を言いながら睨んできた。全然迫力はないけど。

 

「オルコットさん、待たせてすみませんね。さぁ行きましょう。」

 

 3人を無視してオルコットさんの手を取り、離れようとする。

 

「アタシ達を無視するとは言い度胸だわ!」

「俺たちの怖さを知らないようバリ。」

「一発怖い目にあってもらうジャン!?」

 

 そう言うと襲い掛かってきた。

 オルコットさんを後ろに回し、3人の前に立つ。

 3人は左右と正面の3方向から殴り掛かってくるつもりだ。

 

 左右の2人がほぼ同時に拳を突き出してくる。

 少し近かった右から来ているバリ男(仮)の腕を掴みつつ、腹に一発。

 体がくの字に曲がる、そのままバリ男を正面から来ていただわ男(仮)に押し付ける様に放る。

 2人が体制を崩したので左のジャン男(仮)に体勢を低くしながら足払いをかける。

 体が宙に浮いたところでそのまま体を掴み、2人の方へ投げる。

 

「ジャン!?」「バリ!?」「だわ!?」

 

 3人を瞬く間に三段重ねにする。

 

「まだ…やる?」

 

 構えなおしながら、3人を睨む。

 

「今日は調子が悪かっただわ。」

「つ、次は覚えてろバリ。」

「絶対いつか泣かすジャン!?」

 

 テンプレの様な捨て台詞を言いながら3人は逃げて行った。

 後ろに居るオルコットさんの方を向きつつ。無事を確認する。

 

「大丈夫だった?オルコットさん。この時期は慣れてない生徒に案内するとか言ってナンパする奴らが居るんだよね。」

 

「助けて頂いた事にはお礼を申しますが、あの程度の者でしたら私だけでも平気でしたわよ?」

 

 オルコットさんはこちらを軽く睨みながら言う。

 

「まぁ、オルコットさんなら平気なのはわかりますけど。知り合いが困っていて、それを無視するのは自分が嫌だからね。」

 

 少し乱れた服を直しながら答える。

 別にオルコットさんを過小評価している訳ではない。

 ただ、見て見ぬ振りはしたくなかったから。これは本心だ。

 

「そうですか。……全く本当にこの国は低俗ですわ!」

 

 元々印象が良くなかった上に、あんな奴らに絡まれたらそうもなるよね。

 

「なぁ、オルコットさん?」

 

「なんですの?」

 

「例えば、イギリス料理を全く知らない人がいてさ、たまたま入ったイギリス料理の店が不味かったからってイギリス料理全てを否定されたら、どう思う?」

 

 オルコットさんはすぐに何が言いたいのか察したようだ。

 

「つまり、私が短絡的だとおっしゃるつもりですか?」

 

「国家代表候補生なんだからもう少し慎重になった方がいいんじゃないの?」

 

 立ち話もなんなので近くのベンチに座り、話しをする。

 

「俺はオルコットさんを全然知らないし、オルコットさんもそうでしょ?第一印象ってのもあるけどそれだけで全く関わらないのはもったいないでしょ?最低でも1年間は同じクラスの仲間なんだし。」

 

 この前の騒動でクラスの一部からオルコットさん対する評価はあまり良くない。

 威張り散らしているとか、全員を見下してるとか結構な言われようだ。

 確かに全員仲良くとは難しいだろう。

 でも、ギスギスした空気は誰も望まないはずだ。

 

「なぜ…ですの?」

 

 オルコットさんが聞いて来た。

 

「あなたは先日も私を庇うような言い方をされました。この国を侮辱した私を…なぜですか?」

 

「確かに日本は故郷だし、馬鹿にされたら怒るよ?でもオルコットさんが言ったのは『オルコットさんから見た日本』と『オルコットさんから見たイギリス』を比べた話でしょ?だからその評価を変えるだけの物をオルコットさんに知ってもらえばいいじゃないかな?」

 

 オルコットさんはまだ知らないだけなんだ、だから知ってもらえばいい。

 

「それに物珍しさだけで一夏をクラス代表に推薦したのも事実だし、自己紹介の時に専用機持ちで代表候補生なのをオルコットさんは言っていたんだから誰か推薦するべきだったね。俺も推薦しなかったから同罪だけど。」

 

 あの時は様子を見ていただけの俺も悪い部分はある。

 

「もう一度言うけど、オルコットさんも誰かに選んでもらえるって決めつけたのは良くなかったかな?『私が皆さんを導きます!』位言ってもよかったんじゃないかな?」

 

「確かに……あなたの仰る通りですわ。」

 

「あの時、私はただ珍しいだけの、知識も、覚悟も無さそうな男が担ぎ上げられているのを見て、子供の様に癇癪を起こしただけですわ。」

 

オルコットさんはキッと前を見つめる。

 

「それではいけませんわね。貴族として間違った方向へ進みそうな者達を導かねばなりませんわね。」

 

 スッとベンチから立ち上がり、こちらに振り向きながら。

 

「そのためにも、まずは皆の前であの男を完膚なきまでに倒し、目を醒まさせて差し上げませんと。当然、あなたも全力でお相手させていただきますわよ?」

 

「あぁ、悔いの無い試合にしましょう!」

 

 俺も立ち上がり、手を差し出す。

 一瞬、オルコットさんはキョトンとしてから握手をする。

 

ぐうぅ~…

 

 急に気の抜ける音がした。

 俺のではない。目の前のオルコットさんの顔が段々と紅くなる。

 ちょうど今は昼時だし仕方ないね。

 

「オルコットさん…近くに良い和食の定食屋があるから行ってみません?奢りますよ?」

 

「え…えぇ…しっかりエスコートしてくださいませ…。」

 

 さっきの音は忘れるのが紳士なのだろう…。

 オルコットさんの知らない日本文化を知ってもらうとしょう。

 

──

 

 その後、2人で昼食をしながら様々な事を話した。

 日本とイギリスの違いを知り、お互いに驚いたり、笑って楽しく過ごせた。

 笑ってるオルコットさんは初めてだな。

 

「うん、そっちの方がいいですね。」

 

「何がですの?」

 

「いえ、今まで笑ってる所を見たことがなかったので。やっぱり女性は笑顔の方がいいですから。」

 

 オルコットさんは少し考える。

 

「そうですわね。両親が亡くなってから笑った事など無かったかもしれません。」

 

 気になることを聞いてみるか。

 

「今、オルコットさんには『信頼』できる人って居る?」

 

「『信頼』…?えぇ、居りますわ。それはメイドとして仕えておりますが、私は姉のように慕っている。チェルシーです。今はイギリスの実家を任せておりますの。」

 

 よかった、人間不信とかではないようだ。

 

「なら、チェルシーさんに良い報告が出来るようにしないとね。」

 

「えぇ、そうですわね。まずは明後日の試合の全勝報告したいものですわね。」

 

「残念ですが一勝一敗かも知れませんよ?」

 

 そのまま談笑が続いた。

 食事をした後はオルコットさんが買い物をまだしてないので、店の案内をしてあげた。

 

「ふぅ…本日は色々とありがとうございましたわ。天野さん。確かにまだまだ知らないことがありましたわ。」

 

 初めて名前で呼ばれた気がする。

 

「えぇ、お役に立てたなら良かったです。」

 

「では、また明後日に…ご機嫌よう。」

 

「はい。また明後日に…。」

 

 こうしてIS学園に来て最初の休日は過ぎて行った。




フラグだ、フラグがたったよ!

やったね星夜くん!

しかし、あの3人組は一体何者なんだ……。(すっとぼけ)

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