ISABが始まりましたね~。
早速やってるけど通信が重い……。
ゲームも同じ名前でやってるので見かけたらよろしくです!
では、第58話!ベストマッチ!
キャノンボール・ファスト。
市を上げて行われるこの行事は、たった2つの光を合図に大混乱になっていた。
「一夏!箒!このサイズ差だ!当たるなよ!」
「僕たちで気を引くから、死角から攻めて!」
「わかった!」
「承知した!」
アリーナ内部に侵入してきたケンタウロスのような敵を前に一夏、箒、シャルロット、ラウラが構える。
「いくぞ!」
「こっちだよ!」
シャルロット、ラウラがそれぞれ射撃武器を使い、敵の気を引く。
\ガァオオォン!/
敵は咆哮を上げると、攻撃してきたシャルロット、ラウラの方へ顔を向ける。
「そこだ!」
「貰った!」
目を光らせ、レーザーを放とうとする敵の頭部に左右から斬撃を入れる一夏と箒。
「本当に固いな!」
「輝刃でもかすり傷すらつかんとは…。」
一応、効いてはいるようで、攻撃は中断された。
その代わりに、両腕を振るって一夏と箒をはたき落とそうとする。
「うわっと!」
「当たりはせん!」
敵が大きいお陰で、攻撃その物は大振りなので避けるのは問題ないが、距離が離れてしまう。
「箒!ファイナルアタックだ!外にもう1体居るんだ!早く倒さないと!」
「くっ!仕方ない!行くぞ!輝刃!……っ!?」
箒がファイナルアタックの準備をするが、動きが一瞬止まる。
「箒!?どうした!?」
「何か問題か!?」
一夏、ラウラが箒に問いかける。
「ファイナルアタックが……使えない!」
「ええっ!どういうこと!?」
箒の答えに全員に衝撃が走る。
こうしている間も敵は当然暴れまわる。
「いや、使用する事は可能なのだが、輝刃が言うには今のエネルギー量では奴を倒しきれない…。」
機体のエネルギーを全て使って放つファイナルアタック。
その威力は機体のエネルギー量に左右される。
「なら!俺がっ!」
「お前も私と大差ないだろう!落ち着け!」
一夏が迷わず名乗り出るが、燃費の悪さは紅椿と同等の白式も同じような状態である。
シュヴァルツェア・レーゲン、ラファール・リヴァイヴは機体のダメージが大きく、ファイナルアタックを満足に撃てる状態ではない。
「どうすりゃいいんだよっ!」
「一夏!箒!関節を狙え!」
「解口部か稼働部なら装甲は薄いはずだよっ!」
「承知!」
シャルロットとラウラの援護を受けつつ、装甲の薄いところを狙う一夏と箒。
沢山の人で賑わっていたアリーナは、爆音が鳴り響く戦場となっていた。
──
アリーナ内、管制室。
今回のイベントでは教師陣が居る本部としての役割をしていた。
「報告!アリーナの電源に異常は見られません。」
「各設備と外観に変化はありません。異常は内部的な物のようです。」
「アリーナの戦闘は膠着状態です。外の方は周りへの無差別攻撃から防戦一方です。」
通信が通じない為、教員が手分けして直接確認をしている状態だ。
「設備は恐らくラゴウのウィルスにやられたか…。」
「はい、その可能性が非常に高いかと。」
報告を聞き、千冬は指示を出す。
「まずはアリーナ周辺の避難を優先。専用機持ちの負担を少しでも減らす。同時に各設備の機能復旧を行う。」
「了解!」
返事をし、全員が部屋を出る。
「頼むぞ…お前たち…。」
千冬は窓から見える一夏たちを見て呟いた。
──
アリーナ外周で俺─天野星夜─達と芋虫みたいな敵とのにらみ合いは、そう長く続かなかった。
「くっ!」
「やらせるものか!」
芋虫型の敵は背中にあるパラボラアンテナから、レーザーを放つ。
しかも俺やスバルを狙わず、周りに居る逃げ遅れた人達を狙っている。
俺とスバルは格納領域から盾を取りだし、レーザーを防ぐ。
「逃げろぉ!」
「そちらを狙ってるぞ!走れ!」
攻撃を防ぎながら叫ぶ。
恐怖心から一目散に走る者も居るが、未だに腰が抜けて立てない者も居る。
「すぐに救援が来る!それまで耐えるぞっ!スバル!」
「あぁっ!わかっている!」
ハイパーセンサーで周囲に居る逃げ遅れた人達の位置を確認し、次の攻撃に備える。
「1発だろうと!」
「後ろには通さん!」
──
星夜と別れた鈴と簪。
2人はセシリアを追うため、街の上を飛ぶ。
「セシリアっ!」
「駄目!やっぱりジャミングされてる。」
ISによって補助された視界内、ギリギリ見えるセシリアに向かって、鈴が叫ぶがジャミングのせいで届くことは無い。
「兎に角、向かうわよ。」
「うんっ!」
2人が速度をさらに上げようとすると、上から巨大なエネルギー反応を示す警告が鳴る。
とっさに体をひねり、センサーが示した場所を確認する。
「凰牙っ!?」
「待ち伏せ!」
そこに居たのはラゴウを装備した凰牙だった。
凰牙は腕に装備したラゴウにエネルギーをためている。
「喰らいなぁっ!」
凰牙が右腕を突きだすと、禍々しい色の閃光が放たれる。
「危なっ!なにあの色!?」
「閃光雷刃撃!?ラゴウの特性が付与されてる!?」
2人は避けながらも解析する。
「オラオラァ!かかってこいよ!」
凰牙は鈴の懐に飛び込むと、拳撃を中心とした格闘を仕掛ける。
鈴は凰牙の拳を受け流す。
「相変わらずパワーはやたらとあるわね!」
「おいおい!受けてるだけじゃあ、俺は倒せねぇぞ!」
「こっちを倒す気も無いくせに!良く言うわね!」
「ははっ!こっちは帰りも考えないといけないんでなぁ!」
「簪!今のうちに!」
鈴は凰牙と格闘しながら叫ぶ。
「わかった!」
簪はその意図を理解し、すぐにセシリアの居る方へ行こうとする。
「ラゴウ!そっちのヤツと遊んでやりな!」
凰牙が叫び、ラゴウが分離して簪に襲いかかる。
「くっ!振りきれない!」
簪はセシリアの元へ行くことを諦め、薙刀〈夢現〉を展開し、ラゴウに向かって突きだす。
ラゴウは突きを避け、距離をとって睨みあう。
「あっちはあっちで楽しんでんだよ…。邪魔するなよ。」
「ぐっ!こいつら…。」
「最初からセシリアさんが狙いなの……?」
相手の目的が最初からセシリアなら、あちらにどんな罠があるかわからない。
セシリアを追うためにも、目の前の敵をどうにかしなければならない。
「兎に角!速攻で片付ける!レオ!」
「鈴さん!行くよ!」
鈴はレオサークルを呼びだし、装備する。
「へへ、掛かってこいよ!」
「さっさと落ちろ!」
「なんとしても…倒す!」
3人と1体は街の上で激突する。
──
市街地の上を駆ける2つの影。
セシリアのブルー・ティアーズとMのサイレント・ゼフィルスだ。
「そこっ!」
「ふっ…!」
セシリアがライフル〈ブルー・ピアス〉を構え、Mを狙い撃つがシールドビットによって防がれる。
Mから反撃を撃ち込まれ、避ける隙に距離を離される。
(やはり、強い──!)
先程から同じ様な事の繰り返しだ。
下にある市街地に被害を出さないよう、射線が下を向かないように注意しているとは言え、ビットも封印しているブルー・ティアーズでは手数が少ない。
だが、Mはエネルギーを温存したいのか、攻撃はライフルのみでビットは防御にだけ使われていた。
「このままではっ……!」
元々試合の最中に襲われた、エネルギーはこちらの方が先に底をつくだろう。
流れを変える為、セシリアはその手に持つライフルをしまい、ナイフ〈インター・セプター〉に持ちかえる。
そのまま、一気に加速をし、Mに近付く。
「はあぁぁぁっ!」
右手に持ったナイフを加速に合わせて突きだす、Mもライフルをしまい、ナイフを取り出すと、軽く振るう。
ナイフ同士が当たる、セシリアの突きは軽く振るわれたはずのナイフで横に弾かれる
「出来もしない格闘を選ぶとは…愚かだな。」
「何とでもおっしゃいなさい!」
実際、IS学園に来るまではセシリア自身、近接戦をあまり考えて居なかった。
予備の装備もナイフではなく、ハンドガンを入れて貰おうと担当者と話していた位だ。
だが、今ではあの頃の自分を叱りたいと思っている。
射撃、近接それぞれの得手不得手はある。
それでも、一夏以外の専用機持ちは近接戦も遠距離戦もそれなりに出来る。
一夏も最近増えた射撃武器を取り入れた戦術を研究して、侮れなくなっている。
そんな中で自分だけ近接戦が出来ない、なんて泣き言を言う事は貴族としてのプライドが許さなかった。
ラウラやシャルロット等に教えを乞い、練習しているのだ。
だが、Mはその技量を軽く上回って居た。
(やはり…!近接戦も侮れません!)
いくらこちらが攻め立てようと軽くあしらわれる。
何度か打ち合うとMは突如、高度を上げた。
「えっ!?」
何故?と思う前にその理由に気付き、セシリアは高度を下げる。
その進行方向には高速道路があり、直進していたらぶつかっていた。
セシリアは近接戦に夢中になっていたため、気がつくのが遅れたのだ。
「そろそろ茶番も終わりだ……いただくぞ、ブルー・ティアーズッ!」
高速道路の下を抜けた先の上空ではMが待ち構えていた。
セシリアはすぐに加速し、再度接近しようとする。
「遅い……。」
「くっ!」
Mはライフルを構え、放つ。
セシリアはギリギリの所で避け、そのまま加速を続ける。
「捕まえましたわっ!」
セシリアは加速を殺すことなく体当たりの様にぶつかる。
同時に相手を逃がさない様に捕まえる。
「喰らいなさい!」
セシリアが叫ぶと同時に、推進力として機体に固定されているビットが4門とも発射される。
機体の一部を破壊しながら放たれる一撃、最悪の場合は機体が空中分解する可能性もある。
だが、セシリアは確実に敵を倒すため、この禁断の技を使うことにした。
「ふんっ!」
ビットからレーザーが放たれる瞬間。
Mはセシリアの腹を思い切り蹴飛ばす事で距離を取り、回避した。
ビットは接続部が壊れ、剥がれるように落ちていく。
「なっ!?」
セシリア自身、この捨て身の攻撃なら致命傷を与えられる、と思っていただけに外したショックは大きかった。
「終わりだ……。」
その一瞬の隙を逃さずMはセシリアにライフル、ビットからの一斉射撃を浴びせる。
「きゃああぁぁぁっ!」
全身で攻撃を受け、セシリアはその瞬間、意識を手放した。
──
「うおおぉぉぉぉっ!」
雄叫び上げながら一夏は雪片を振りおろす。
相手の足を狙って切りつけるが、僅かな傷をつけるだけだった。
「ちくしょうっ!全然効かねぇ!」
一夏が攻撃が効かないことに苛立ちを覚えはじめていた。
「どこかに……弱点は無いのか!?…はぁ……!」
同じ様に何度も切りつけている箒には、疲れが見え始めていた。
\グオオォォォンッ!/
敵が咆哮を上げ、暴れる。
箒は巨大な拳に当たらない様に避ける。
後ろの壁に深く突き刺さった敵の腕。
伸びきっているため、箒はここぞとばかりに肘の間接を狙い振りかぶった。
「はあぁぁぁっ!」
「箒っ!駄目だっ!!」
横から一夏が箒を突き飛ばす。
「なっ!?」
直後、箒の居たところに敵のレーザーが放たれた。
「すまない!勝負を焦った!」
「大丈夫だ!箒!行くぜ!」
2人で構え直した瞬間、敵が腕を引くと背後から大きな音がした。
「一夏!箒!そこから離れて!」
「「えっ?」」
シャルロットが叫ぶ、後ろでは戦闘の影響で脆くなっていた壁が、巨大な拳の一撃で崩れ始めていた。
「うっ!うわあぁぁぁぁぁ!」
天井の一部すら巻き込んだこの崩壊に、一夏と箒は呑み込まれる。
数秒後には瓦礫の山が出来ていた。
「一夏!箒!」
「センサーに反応はある!大丈夫だ!兎に角あいつの気を引くぞ!」
余りの事態に混乱しかけるシャルロットだったが、ラウラの声で落ち着きを取り戻す。
「そ、そうだねっ!」
弾数が残り少ない武器を構え、敵を撃つ。
瓦礫の山を見ていた敵はこちらに振り向く。
「そうだ!こっちだ!」
一夏と箒ならあそこから自力で出てくると信じ、少しでも時間を稼ぐシャルロットとラウラ。
──
「ぐっ!箒!大丈夫か!?」
「あぁ、私も輝刃も無事だ。」
瓦礫に押し潰された一夏と箒。
絶対防御は発動しなかった様だが、ただでさえ少ないエネルギーが一気に減ってしまった。
たまたま瓦礫の山の中に出来た空間に居る2人。
「だが、これからどうすれば……。」
「大丈夫だ…。」
状況は苦しくなる一方で、暗くなった箒に対し、一夏は力強く返事をする。
「一夏?」
「俺と箒、シャルにラウラ、ここには輝刃も居るんだ。大丈夫だ。」
「馬鹿を言うな!全員まともにダメージを与えられてないのだぞ!」
「諦めなければ絶対に勝てる!星夜も言ってただろ?『心の負けが本当の敗北』だって。」
一夏は箒の手を掴み、真っ直ぐ見つめる。
箒はその真剣な眼差しについドキッとしてしまうが、頑張って心を落ち着かせる。
「俺1人じゃ倒せない……だから、力を貸してくれ、箒!あいつを倒すんだ。皆を守るためにも。」
「あぁ、わかった。」
一夏と箒が一緒に輝刃ストライカーを持ち上げ、構える。
その瞬間、輝刃が強い光を放つ。
「うおっ!?き、輝刃!?」
「一体何が……!?」
急な事に驚く2人。
そして、ある変化に気づく。
「え、エネルギーが…。」
「か、回復している……。」
輝刃からエネルギーが生まれているのか、それぞれの機体のエネルギーが回復している。
「箒…〈絢爛舞踏〉か?」
「いや、違う……これは輝刃からだ。」
エネルギーが回復する。一夏は真っ先に紅椿の〈絢爛舞踏〉が思いついたが違うようだ。
「まさか、これが輝刃の能力…なのか?」
「わかんねぇ…だけど、これなら!」
「ああっ!やつを!」
「「倒せる!」」
一夏は輝刃の右側に立ち、右手で持つ。
箒は輝刃の左側で左手で持つ。
それぞれ空いた手を輝刃の後ろに添える。
「「輝刃ストライカー!」」
2人が叫ぶ。
センサーで敵がどこに居るのかを確認し、輝刃をそちらに向ける。
輝刃は先端からエネルギーを放出する。
白く輝くエネルギーは2人を包むように螺旋を描く。
「「ファイナル!アタック!」」
宣言すると同時に白式と紅椿が完全に同調した瞬時加速を使い、瓦礫の山を飛び出す。
そのまま、目の前に見えた敵の背中に突っ込む。
まるで紙切れを破くように敵を貫ぬく。
2人は突き抜けると、輝刃をブレイカーモードにしながら振り向く。
「「これでえぇぇぇっ!終わりだぁぁぁぁっ!」」
輝刃ブレイカーの切っ先を天に掲げ、振り下ろす。
莫大なエネルギーによって生み出された、巨大な刃で敵を脳天から真っ二つにする。
\グギャシャアァァァァッ!?/
断末魔の様な叫びと巨大な爆発を起こし、敵は四散した。
「一夏!箒!」
「やったぞ!そちらは大丈夫か!?」
「あぁ!シャル、ラウラ!こっちは大丈夫だ!」
「すぐ外に……!?」
シャルロットとラウラの無事を確認した2人はすぐに外に向かおうとするが、エネルギーが一気に減り、飛べなくなる。
「くっ!?どう言うことだ?」
「機体のダメージが大きすぎたのか!?」
機体のステータスを確認すると、各部のダメージが原因の様だ。
特にブースター関係が酷い。
2人の元にシャルロットもラウラも駆けつける。
「どうやらこれ以上の戦闘は無理みたいだね。」
「あぁ、4人ともダメージを受けすぎた。」
「外は大丈夫なのか……?」
「千冬姉ぇ!聞こえるか?……まだ雑音ばっかりだ。」
敵を倒した為、ジャミングは収まりつつあるようだが、状況が解らない一夏達。
「皆さーん!大丈夫ですかー!?」
そこへクラス副担任の真耶が走ってくる
4人は真耶から現状を聞くのだった。
──
アリーナの外で敵の攻撃を防ぐ俺とスバル。
怪我人や動けない人が居るため、なかなか反撃に出れないで居た。
「くそっ!スバルは大丈夫か!?」
「さすがに敵の出力が高すぎる。もって後1、2発だ。」
スバルのGEOSは盾とライフルを装備したタイプだが、既に限界を迎えそうだ。
「今、何人かのスタッフ達が後で運び出しているが……。」
「どう見てもそこまで持たないよな…。」
こちらの盾も限界に近い。
何か突破口を作らないと……。
「危ないけど突っ込むか?」
「なら、次の射撃を受けなかった方が飛び込んで一撃でやるしかないな。」
「あぁ。」
敵の挙動を見逃さない様に、しっかりと構えつつ少し前に出る。
敵のパラボラにエネルギーが貯まる。
「来るぞ!」
「ああっ!」
どちらに攻撃が来てもいいように身構え、お互いに確認する。
敵のパラボラからレーザーが放たれる。
「はぁっ!」
スバルがいる方だったので、盾を手放し、飛び込む。
「ぐはっ!」
後方からGEOSの限界が来たのか小さな爆発音とスバルの叫ぶような声が聞こえる。
一瞬、そちらに気を取られそうになるが、後が無い状況で失敗は許されない。
前の敵に集中する。
「爆砕!重落下!」
敵のパラボラ目掛けて爆砕重落下を決める。
パラボラの皿の部分を粉砕する。
しかし、直前にエネルギーを送っていたのか暴発する。
当然、その爆発をもろに受けてしまった。
「がっ!」
「せっ!星夜!」
思いっきり吹き飛び、地面を転がる。
「て、敵は!?」
全身の痛みを無視して体を起こし、確認する。
「畜生、武器だけかよ……。」
主武装と思われるパラボラレーザーは破壊したが、芋虫部分は丸々無傷に近い。
単純にあの巨体で転がるだけでも十分な破壊力があるだろう……。
「スバル、大丈夫か?」
「体は無事だがGEOSは限界だ…。」
「わかった…。」
スバルの方を見ると、セーフティが起動して、GEOSが解除されていた。
敵はやっぱり武器が無いのかこちらに向かって来る。
「スバル!敵の気を引くから今のうちに!」
「すまない!後をたのむぞ!」
体はデカイがその分動きが遅いので距離を取るのは簡単だ。
スバルは近くの人達に声をかけながら離れていく。
「さて、あとはあいつをどうするかだな。」
機体のステータスを確認する。
エネルギーはまだあるからファイナルアタックで倒せるはず。
「バイパー!ドライブインストール!」
バイパーを装備して、敵を見据える。
「行くぞ!バイパーウィップ!……なっ!?」
ファイナルアタックを発動しようと構える。
たが、アリーナ内の戦闘の影響か、アリーナが大きく揺れ、一部が崩れる。
「本音さん!虚先輩!」
崩れた場所は本音さんと虚先輩の2人が隠れてブースターの修理をしている場所。
「うおおおぉっ!」
助けるため、迷わずバイパーの加速を使い、2人の元へ行く。
「ファイナルアタック!」
落下してくる天井に向かってファイナルアタックを放つ。
天井は跡形もなく砕け散った。
「あまのん!?」
「天野くん!」
「よかった、間に合った。」
なんとか2人を助ける事は出来た…。
問題はこの状態でどうやってあれを倒すかだな。
バイパーを解除しておく。
「本音さん、虚先輩は逃げてください。」
「で、でも…。」
「天野くんはどうするおつもりですか?ファイナルアタックでもうエネルギーは無いですよね?」
「出来ることをやります。時間を稼げれば誰か来るかも知れませんし。」
「今、どこも大騒ぎだよ?」
「恐らく1年生以外の専用機持ちは、他の生徒の避難誘導および護衛で動けません。量産機も敵の工作で動かせません。」
2人は俺の事を心配してくれてる。
「2人の言う通り、無謀かも知れないけど、少しでも可能性があるなら!」
言うのと同時に走り出す。
敵もこちらに向かって来てるので少しでも2人から距離を取るためだ。
「うおおおぉっ!」
飛びあがり、頭を殴る。
全くダメージは無さそうだ。
敵は頭を持ち上げ叩きつける。
後ろに飛んで回避する。
「やっぱりただ殴るだけじゃ無理か…。」
どうするか考えてると、ビームが敵の頭にあたる。
「あまの~ん!」
「ブースターの応急修理が出来ましたよ!」
ブースターについてるビームキャノンで攻撃したようだ。
大型なだけあってあの中にも補助のエネルギータンクがある。
「よし!それなら!」
なんとかなるかも知れない。
と思ったが、敵が見逃すはずもなく頭を持ち上げ、ブースターごと2人を叩き潰そうとする。
「やらせるかぁ!」
真正面から突撃し、受け止める。
ほとんど無いエネルギーを絞りだし、必死に抵抗する。
さすがに体格差から、すぐ押される形になる。
「2人が『作って』くれた可能性をやらせるかよ!」
「あまのん!」
「天野くん!」
「ぐぅっおおおぉっ!」
一瞬、周りがぼやける。
この感じは……。
『星夜さま。お困りのようですね。今回は特別に力をお貸し致しましょう。』
臨海学校の時に聞こえた声!?
力を貸すだって!?
「なっ!?」
「ええっ!?」
「こ、これは…!?」
謎の声が聞こえた瞬間、電童から虹色の光が溢れ出す。
そして、気づけば両隣にはドラゴンとボアが居る。
『さぁ、お呼びください星夜さま。あなたの新たな力を…その名を……。』
「来い!飛焔(ひえん)!!」
輝刃の時と同じようにドラゴンとボアから紅と翠の光が放たれ、後ろにあったブースターに注がれる。
「ガウッ!」
「ギャオちゃん!?」
さらに、本音さんのペットロボがそこに飛び込む。
光が一層大きくなり、敵がすこし後退する。
「ギャオちゃんが…。」
「IS用装備がひとつに……。」
光が収まったとき、そこには深紅の装甲を身につけた恐竜が居た。
背中には大きなブースターがついていて、元になった装備と変わらない加速を生み出すのは想像に難くない。
『飛焔の覚醒…おめでとうございます。いずれ相見えるその日を楽しみにしています。では………』
「待ってくれ!あんたは誰なんだよ!?」
「天野くん!どうしました!?」
「敵が動くよ!」
相変わらず声の主はわからない、気になるがまずは目の前の敵を倒さないと。
「飛焔!ドライブインストール!」
俺が叫ぶと飛焔は本体が上半身と下半身、背中に付いたブースターユニットに分離する。
本体の上半身部分は頭部を砲口とするバズーカに変形。
下半身とブースターは脚が折り畳まれて、ブースターユニットと合体、そのまま電童の背中に装備される。
「飛焔ブラスター!シュート!」
トリガーを引くと、強力なビームが放たれる。
敵の頭部に当たり、怯んだのか大きく後退する。
ダメージは入ってるが倒すにはまだ足りない…。
「ちっ!倒しきれない!?」
「やっぱりエネルギーが……。」
「あっ!天野くん!?あちらに!」
虚先輩が指差す方を見ると、2つの人影が見える。
「星夜!」
「助けに来たぞ!」
「銀河!?北斗!?」
銀河と北斗だった。
「「GEOS!ドライブインストール!」」
2人はGEOSを展開し、俺の前に並ぶ。
「あっちで青髪のねーちゃんの手伝いしてたら、スバルが来てこっちに行けってな。」
「状況はわかってる。星夜、先に行って良いよ。」
「残念だけど、エネルギーがな…。」
2人がきたならこいつを倒すのは大丈夫だろう。
だが、セシリアさん達を追うのは難しいだろう。
幸い、敵は先程の攻撃が効いてるらしく、あまり動きが無い。
「電童のエネルギー、なんとかなりますね。」
「虚先輩?」
「草薙くん、出雲くんのGEOSは電童と同じバッテリー、HDDを使ってます。」
「だから~、どっちかはあれをファイナルアタックで倒して、もう片方はあまのんに電池を上げればいいんだよ~。」
「あ、なるほど。」
「なんだ、簡単じゃねぇか。」
「銀河、バックパックを開けるから電池の交換を。」
2人の説明を聞き、うなずく。
北斗のGEOSはバックパックを開き、銀河が電池を外す。
こちらもバックパックを開き、新しい電池と入れ換える。
「ありがとう、北斗、銀河。」
「スバルにも言っておけよ?」
「銀河、敵が動き出す前に決めよう。」
電童のエネルギーが回復した事をステータスで確認しながら、2人に礼を言う。
「行くぜ!ボア!ドライブインストール!」
銀河は敵を見て、ボアを構える。
「ガトリングボア!ファイナル!アタック!」
ボアから放たれたエネルギーが敵を貫き、爆発を起こす。
「皆、ありがとう!行ってくる!」
「星夜、気をつけて!」
「おう!しっかりやってこい!」
「怪我人の誘導などはこちらでやっておきます。」
「気を付けてね~。」
一応、センサーで周りの安全を確認し、反応がなかったので、セシリアさん、鈴、簪さんが飛んでいった方角へ行こうとする。
「うおっと!?」
飛焔が外れ、再度変形する。
体を真っ直ぐ前に伸ばし、腕と尻尾は収納され、脚がさきと同じように折り畳まれてブースターになる。
背中のブースターが後方へ移動する。
まるでエアバイクの様な形だ。
「なるほどな。行くぞ!飛焔スライダー!」
飛焔スライダーに股がる。
元の形態で首に当たる部分にはグリップがあり、そこをつかむ。
元になったブースターと同じように加速力を発揮し、進む。
「無事で居てくれよ…。」
仲間の無事を祈りながら、前に進む。
──
「ウラァ!」
「破ァッ!」
何度も繰り返される拳と脚の応酬。
凰牙はあくまで時間稼ぎが目的の為か、積極的には攻めて来ない。
なかなか突破口を見いだせない鈴と簪は少しずつ焦りが産まれていた。
「ちっ!しぶとい…。」
「へへっ!やっぱりてめぇとの戦闘は楽しめるな。」
焦る鈴に対し、余裕を感じさせる凰牙。
「ラゴウ…やりにくい…。」
\グウゥゥゥ……/
簪に対し2つの頭を唸らせ、睨み付けるラゴウ。
膠着する戦局の中、遠くから大きな爆発音が聞こえる。
「爆発……?」
「あっちのデカブツをやった…?」
「ちっ……もうやられたのか………。」
鈴と簪は凰牙の反応から、自分たちの予測が合っていると確信する。
「残念だが、今日はここまでだな。あばよ!」
「逃がすか!」
凰牙は格納領域から、野球ボールサイズの物を取り出し、投げた。
「……つ!!」
「目眩まし!?」
それは対ISのフラッシュグレネードだった。
視界が白く染まり、晴れる頃には凰牙とラゴウの姿は見えなくなっていた。
「ちっ!逃げられた!」
「鈴さん!それよりもセシリアさんの所に!」
「そうね!急ぐわよ!」
悔しがる鈴を簪が呼び、すぐさまセシリアの居る位置へ向かうのだった。
──
「ふははははっ!」
セシリアのブルー・ティアーズに出来る限りの射撃を浴びせ、笑うM。
「おっと、そのまま墜落されると流石に後が面倒だ。」
落下するセシリアを掴もうと近づく。
「ッ!?」
その瞬間、背後から気配を感じ、頭をずらす。
直後、Mの顔を掠めるようにレーザーが走る。
「誰だ!?」
振り向くと、そこにはブルー・ティアーズのビットがあった。
「なんだとっ!?」
驚くM、再度放たれるレーザーを避ける。
気がつけば6つのビットに囲まれている。
落下していたブルー・ティアーズは体勢を建て直し、上昇する。
その様子を見て、Mは更に驚く。
「なっ!気絶しているだと!」
そう、ブルー・ティアーズを纏うセシリアは確かに気絶しているのだ。
だが、機体はしっかりと飛行し、ビットはこちらを攻撃している。
まるで別の意志があるように。
「なんだ!一体なんなのだ!?」
自身の理解を越えた状況に声を荒らげるMだった。
──
『あれ……私は…………?確か…サイレント・ゼフィルスに……。』
セシリアは草原の様な場所に居た。
知らない場所のはずなのに、まるで生まれ育った場所の様な安心感がある。
『信じてあげて?』
『えっ?』
気がつけば、目の前に男の子が立っていた。
『あの子達は今、頑張ってるよ。あなたの為に。』
『あ、あの子達……?頑張ってる……?』
『うん、だから、あの人と同じ位、信じてあげて?』
あの人……言われただけで誰を指しているのかが、何故かセシリアにはわかった。
『星夜さんと?同じ位?』
『うん、そうだよ。思いだして、あの日の事を……。』
そう言われた瞬間、セシリアの頭の中にある記憶が蘇る。
~
愛機、ブルー・ティアーズと出会ったその日。
祖国、イギリスが威信をかけ開発した第三世代IS。
IS適性とは別にもうひとつの適性が求められた為、自分が選ばれた。
それがなければ自分ではない他の誰かが選ばれていただろう。
自分よりも技量のある人物などいくらでもいる。
大人達は小難しい言葉を並べて、我々に選ばれたと言う。
しかし、彼女は思った。
違う、この機体〈ブルー・ティアーズ〉自身がセシリア・オルコットを自らのパートナーに選んだのだと。
『私を選んでくれて…ありがとう……。』
誰にも聞こえないように言った言葉…。
力を求める少女に絶対の力を与えてくれた存在。
誇りを、家を、守るための力。
自分の力を出し切れると信じてくれた愛機と出会った日………。
~
『思い出せた?』
目の前の男の子は笑う。
『あぁ、そうでした。何故……忘れていたのでしょう……。』
セシリアは空を見上げる。
『私はあの日…選ばれた……それに答えようと……努力してきた……。』
視線を下げ、足元を見る。
『なのに!…私は自分の力不足を…貴方達の所為にしていたのですね……。』
視線の先には6匹のウサギが居た。
『私が最も信頼しなければならない貴方達を…裏切っていたのですね。』
気がつけばセシリアの目には涙が流れていた。
『こんな私を…貴方達は……まだ信じて……『信頼』して……くれるのですか…………?』
6匹のウサギは同時にうなずく。
セシリアは涙を拭う。
『ありがとう。さぁ、行きましょう!〈ブルー・ティアーズ〉!』
そう叫ぶと周りが少しずつ白に染まっていく。
『頑張ってね。』
男の子は嬉しそうに笑い、歩き出そうとしていた。
『いえ、貴方も一緒ですわ。ユニコーンドリル。』
『え……。』
『貴方のお陰なのですから、さぁ。』
セシリアは目の前の男の子に手を伸ばす。
『ありがとう。貴方が私を信頼して下さるから、あの子達の事を思い出せました。』
『うん。僕が力になれるなら…。』
男の子が手を繋ぐと同時に世界は完全に白に包まれた。
──
「ああああぁぁぁぁっ!」
理解できない状況に対し、ただ声を荒らげ、我武者羅に攻め立てようとするM。
しかし、ビットのレーザーやミサイルが牽制し、本体は逃げに徹しているため、思うように攻撃することが出来ない。
「なぜだ!なぜだ!なぜ当たらないぃぃ!」
叫ぶM、やっとブルー・ティアーズに変化が見えた。
「待たせましたわね。〈ブルー・ティアーズ〉」
セシリアが目を覚ましたらしく、声が聞こえた。
「いい加減に落ちろ!堕ちろ!」
牽制が止んだことを確認し、即座に攻撃準備に移るM。
対するセシリアは冷静だった。
まるでMなどそこには居ないように。
「さぁ、行きますわよ!」
セシリアの叫びに呼応し、全てのビットがセシリアの元に集う。
セシリアの横にはユニコーンドリルが召喚される。
「貴様にこれ以上付き合う気はない!消えろ!」
ライフルと全てのビットから一斉射撃を行うM。
「ブルー・ティアーズ!プラグイン!ユニコーンドリル!」
Mの攻撃が届く瞬間、セシリアが蒼い光に包まれる。
その光によって、Mの放ったレーザーは全て掻き消された。
「攻撃が…弾かれた!?」
驚愕するM。
光が収まると、そこには大きな変化がおきていた。
先程までは、ダメージでボロボロだったブルー・ティアーズ。
傷が無くなったばかりか、腕や肩、脚には新たな装甲が増えている。
ただ増えただけではなく、各部にスラスターノズルや、蒼いクリスタルのエネルギーパックが備えられている。
全体的な重量は増えているだろうが、その分、機動性や防御力が上がっているのは明白だろう。
手に持ったライフルも大型でこそあるが、どことなくユニコーンドリルを連想させるパーツが見える。
ヘッドギアにはユニコーンと一体になったことを示すかのように、純白の角があった。
「せ、セカンドシフトしたと言うのか!?」
そう推測したMは、敵の力を計るため、再度攻撃を仕掛ける。
先程までと違い、あくまで冷静な攻撃だ。
「当たりませんわ!」
セシリアはそれを回避する。
避けられたレーザーは途中で反転、セシリアを後方から狙うように見せかけ、直前で曲がり左右から攻める。
「無駄でしてよ!」
セシリアがそう叫ぶと、両肩に備えられたユニットから、赤く輝くマントが展開される。
レーザーはマントに当たると弾かれて消えた。
「な、なに!?」
「今度はこちらの番ですわ!お行きなさい!ラビットビット!」
待っていたと言わんばかりに飛び出す6つのビット。
元のブルー・ティアーズについていたビットよりも大型化したビット達だ。
よく見るとウサギの様なシルエットをしている。
それぞれが全く異なる動きを見せる。
一つは只、真っ直ぐに目標へ突き進む。
一つは小刻みに機動を自在に変えながら。
一つは回り込むため、大きく弧を描きながら。
一つは他のビットの影に隠れ、機をうかがいながら。
一つは目を引くような大胆な動きをしながら。
一つはエネルギーを砲口に溜め、大きな一撃を用意しながら。
「くっ!?この程度!!」
今までのビットの動きとは全く違う。
だが、それぞれの動きをしっかり追えば対処は難しくない。
多少のダメージを負いつつも、致命的なものは避けきれる。
そう考えたMだったが、1つ間違いがあった。
「私を忘れてなくて?」
先程まで、ビットとの連携が取れなかった筈のセシリアが仕掛けてきた事だった。
大型ライフルから放たれる一撃は当たれば唯ではすまないだろう。
大きく体をひねり、回避する。
「くうぅっ!調子に!乗るなぁ!!」
シールドビットを使い、ビットからのレーザーを防ぎながら反撃しようとするM。
セシリアは空いた左手をピストルの形にしMに向けていた。
「バーン!」
次の瞬間、Mは背後から大きな衝撃に襲われる。
そう、先程避けた一撃が反転し、背中に当たったのだ。
「ぐふっ!?」
余りのダメージに意識が飛びかけるMだったがなんとか耐え、トリガーを引く。
「はっ!」
先程同じようにマントで防ぐセシリア。
「やっと一矢報わせて貰いましたわ!」
「まだだぁ!」
Mはナイフを構え、戦いを続けようとする。
だが、機体が限界なのか、警告が出る。
対するセシリアも、本人の傷は治っていないらしく、顔色が優れない。
「うあぁぁぁぁっ!」
声を上げ、セシリアに突撃するM。
セシリアは対処できずその突撃を止められなかった。
「くっ!うぅ!」
「ふはははっ!私の勝ちだ!」
脇腹に刺さったナイフを抜きながらMは笑う。
セシリアはなんとか展開したナイフを振るが避けられてしまう。
しかし、セシリアに気をとられ過ぎたのか、次の瞬間、ビット達の攻撃を受ける。
「がっ!?」
2人はほぼ同時に気を失い、機体が解除され、落ちていく。
「セシリアァァァッ!」
「マドカァァァァッ!」
落ちるセシリアとMを掴むのは電童と凰牙だった。
──
飛焔に乗ってセシリアさんの所へついたとき、相討ちになったのか、サイレント・ゼフィルスのパイロット(確かMと呼ばれていた)と一緒に落ちていた。
レーダー内に凰牙の反応があることも気にせず飛焔と飛び込んでいた。
「良かった……間に合った………。」
セシリアさんを掴み、抱き上げる。
反応を見る限り気絶しているだけのようだ。
しかし、油断は出来ないので、早くしっかりとした場所で見てもらわないと。
「凰牙…。」
凰牙を見る。
あいつもMを抱き上げている。
「俺も忙しいんだ。今回は見逃してやるよ。電童。」
「こっちもセシリアさんが心配だからな。乗ってやる。」
よかった。あいつも戦う気が無いようだ。
「次こそは……お前を消す!」
そう言うと凰牙は飛んでいった。
「星夜!?あんたなんでここに居るのよ!?」
「セシリアさんは大丈夫!?」
凰牙が飛んでいった方角を見ていたら鈴と簪さんがやって来た。
「あぁ、セシリアさんは気絶しているだけ。でも、早く病院にでもつれていかないと。」
「わかったわ。」
「ん、通信も回復したみたい。」
回復した通信ですぐにセシリアさんの状態を伝え、アリーナに戻る俺達だった。
はい、今回はここまで!
ここからどんどんオリジナル要素が増えて行くと思います!
オリジナルデータウェポンの飛焔の通常形態はゾイドのジェノブレイカーがイメージです。
ブラスター形態のバズーカは電光超人グリッドマンのドラゴニックキャノンのイメージです……。(わかるかなぁ)
スライダー形態はZZガンダムのメガライダーみたいな感じです。
自分に絵心があれば………。
ご意見、ご感想等、お気軽にどうぞ!
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虚「終わったみたいね。」
本「そうだね~。」
虚「まさか、あの子がデータウェポンになるなんてね。」
本「ビックリだよ~。」
虚「この場合は普段はどうするのかしら?」
本「あの子が決めると思うよ~。」
虚「それもそうね。」
本「でも、何に反応したんだろ~?」
次回!IS戦士電童
第59話《新たな可能性》
虚「天野くんには何か聞こえてたみたいだけど。」
本「誰と話してたんだろ~ね~?」