電童20周年!スーパーミニプラ発売決定!
即ポチですわ!
少しずつ、こちらも再開したいと思います。
俺─天野星夜─はISとは違う未知の力を持つ敵と戦っていた。
「はぁっ!」
「ふん、それで狙ってるつもりですか?」
俺が放った拳を軽く受け流し、そのまま後ろから山田先生が撃ったライフルを弾く。
「ふんっ!」
「やはり、貴女位ですかね?相手になるのは…。」
敵はいとも簡単に織斑先生の突きを止める。
「ファイルロード!飛焔!」
飛焔を召喚し、火球で援護させる。
「チッ!鬱陶しいですね!」
敵は少し後ろに下がると、体から湾曲ビームを放つ。
「くっ!」
「うっ!」
「きゃっ!」
見た目は細いが威力は中々で、ISのシールド越しでも熱を感じる。
「まずは貴女からです!」
各自の体勢が崩れた隙を突き、素早く山田先生に接近し、手にした如意棒で殴り付け、地面に叩きつける。
「山田先生!」
「天野!隙を見せるな!」
山田先生に追撃をかけようとする敵に、俺は飛び込む。
「甘いですね!データウェポンのマスター!」
予見していたのか、敵はこちらを見向きもせずに拳を止める。
「細い割りに力持ちだな!」
「見た目で判断されては困りますね!」
止まった瞬間を狙って織斑先生が突っ込むが、俺とのバランスを上手くずらして体勢を崩して避ける。
「まだです!」
山田先生が倒れた状態から、マシンガンを掃射するが、難なく避ける。
「いつまでも貴殿方に付き合うつもりはありませんので。」
敵は再び湾曲ビームを放つ。
先程より出力を上げたのか、無数の光線が俺達に降り注ぐ。
「うわあぁぁぁっ!」
激しい攻撃に、天井が崩れ大量の瓦礫が俺たちを襲う。
──
敵対していた3人が瓦礫の山に埋もれた事を確認した男は、千冬達が護っていた扉へ元の姿に戻りながら向かう。
「さて、予定よりも時間を使ってしまいましたが……。」
扉は戦闘の影響で変形しており、開閉出来ない状態の為、男は武器である棒で吹き飛ばし先へ進む。
「ようやくアレを我らの手中に……。」
少し廊下を進むと、非常に強固に守られた扉へたどり着く。
「ふむ、この程度で最高級のセキュリティですか……。」
男が手を触れると、まるでセキュリティなど存在しないかのようにロックが外れ、開いて行く。
「くくくっ……!やっと見つけ……なっ!?」
ここにあると、確信してしていた物が無かったのか、目を見開いたまま固まってしまう。
「ふっ!」
その瞬間、背後から千冬のGEOSが襲い掛かる。男は攻撃を防ぐことが出来ず、斬撃を受けて吹き飛ぶ。
「……どこにやったのです?」
「なんの話だ?」
千冬を追いかける形でやって来た星夜と真耶を含めた3人を睨みながら立ち上がる。
「惚け無いで貰いましょうか、ここにキューブがある筈です。」
「キューブ……?」
「何かの比喩でしょうか?」
「それがお前の目的か。」
激昂する男に対し、星夜と真耶はキューブと言う単語に対して考察し、千冬は目的の一端を知り少し口角を上げる。
「どうやら、貴方達は本当に知らないようだ。なら、用は有りません!」
男は再び姿を変えると、一気に接近して手にした棒で凪払う。
3人は後ろに飛ぶ形で避ける。
「貴様の都合は知らん、ここで倒させてもらう。」
「たった3人で私を?そんなボロボロの状態で?」
「なら!」
「試してみろ!」
「行きます!」
3人が一斉に構え、攻撃に移る。
──
一夏が扉をくぐった先は1つの部屋だった。
「なんだ?これが誰かの深層意識って所なのか?」
それほど大きくないその部屋には沢山のモニターがあり、箒達がそれぞれ映されていた。
「なあ、簪、ここは?」
『わからない、本当なら直接誰かの深層意識にダイブする筈なのに……。』
簪にも想定外な事を知り、とりあえずモニターに近づく。
『どう?何か変なところとかある?』
「モニターに色々映ってて、皆笑ってる。」
一夏が、モニターを見ていると、急に部屋がノイズのように乱れ出す。
「か、簪!?」
『ジャミン……駄目……信が……っ!?』
咄嗟に簪に話しかけるも、途切れてしまう。
「一体何が!?」
気がつくと、部屋ではなく地下のにあるような長い廊下に居た。
先に続く廊下の様な空間を見て一夏はどうするか悩む。
「輝刃?」
輝刃がそのまま前に進むので、一夏はとりあえず着いていく。
「なんだ?、また変わったぞ……?」
再び周りの環境が変化する。
「海岸……?なんか前にも見た気がするな……?」
一夏はその光景に既視感を感じるが、それが何か思い出す前に人を見つける。
「あれは……ラウラか?」
美しい銀色の髪を見て、ラウラを思い出す。
「初めまして、織斑一夏ですね?」
「え?はい、そうですが……。」
急に声をかけられ、普通に対応してしまった一夏。
「私はクロエ、クロエ・クロニクルです。」
「ど、どうも。」
動揺する一夏を気にせず、クロエと名乗った少女はそのまま話し出す。
「貴方のご友人達には仕事の邪魔になるので、少し夢を見させて頂きました。」
「なっ!あんたが!?」
「ですが、こちらの目的も達成しましたので、そろそろ解放されるでしょう。ご安心下さい。」
ペコリと頭を下げるクロエに一夏は質問する。
「目的って?」
「申し訳有りませんが、言うことは出来ません。しかし、そちらに害をなす事では有りません。」
一夏の隣に居る輝刃に近付き、頭を撫でるクロエ。
「データウェポン……人々を導く獣……。」
「えっ?データウェポン?」
何かを知ってそうなクロエに話しかけようとするが、彼女が急に一夏の方を向く。
「では、また会う時があれば。」
「えぇっ!?待ってくれ──」
急に視界が白に染まり、浮遊感を覚えると共に意識が途切れる。
──
俺達3人で、敵の相手をしていたが、やはり敵の方が優勢で徐々に押されている。
特に一般のラファールを使っている山田先生が危ない。
「おや、もうこんな時間ですか。」
「逃がさんぞ。」
「かのブリュンヒルデからのお誘いと言えど、譲れない事もありますので。」
先程と同じように、天井へ攻撃して崩落させてくる。
「ちぃっ!」
「次こそは頂きますので、しっかりと用意をしておいて下さいね?」
そのまま地上までを一直線に破壊して、敵は撤退した。
「すみません。織斑先生……。」
「逃がしてしまいました。」
「いや、この状況でお前達はよくやってくれた。」
それぞれ、装備を解除し情報交換を行いながらオペレーションルームへと行く。
──
夕陽によって紅く染まる喫茶店。ここはIS学園から非常に近い所にあり、それを売りにしている。
オープンテラスの席で1人の少女が座っていた。
「……。」
カップに注がれたカフェオレは冷めきっており、それを前にしている少女は目を瞑ったままで、まるで寝ているようにも見える。
「失礼する。」
そこに近付き、テーブルを挟み置かれた席に着く千冬。
「織斑千冬……。」
少女は目を開けること無く、相手の名を口にする。
「束の使いだな?」
「はい。」
「奴らの目的を知っていて、それを妨害したな?」
「ええ。間違いありません。」
千冬の質問に機械的に返す少女。
「では、奴が言っていた
「それは言えません。」
「なぜだ?」
「知る必要が無いからです。」
「つまり、お前が持ち出したのか……。」
その言葉を肯定するかの様に、少女は口を閉じたまま、席を立つ。
「私も予定がありますので、ここで失礼します。」
「束に伝えておけ、『わかるように説明しろ』と。」
「かしこまりました。確かにお伝えします。」
その一言共に彼女は千冬の視界から急に消える。
千冬は驚く様子も無く、自分のコーヒーを口にする。
「束、お前には何が見えているんだ……。」
常識の遥か上を行く友人を思い、コーヒーを飲む千冬だった。
今回はここまで、短くてすみません。
感想などはお気軽にどうぞ!