IS戦士電童   作:東風乃扇

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皆さんこんにちは!

東風乃扇です!

昨日は怒濤の3話も上がったけどオリジナルだと文字数が少ない。

精進しないと!

それでは第7話いっくよー!


第7話《クラス代表、決定!》

 クラス代表決定戦を行った翌日。

 朝のHRにてクラス代表が山田先生の口から発表された。

 

「1年1組の代表は織斑一夏くんに決定しました。あっ!一繋がりでいいですね。」

 

 山田先生は楽しそうに言い、クラスの女子は盛り上がる。

 状況を理解してないのは隣の席で、呆けた顔をした一夏だけだろう。

 

「あの…先生…。」

 

 一夏がやっとの思いで口を開き、山田先生に問いかける。

 

「何ですか?織斑くん?」

 

 山田先生は無邪気に聞き返す。

 

「俺は昨日の試合で2回とも負けたんですけど……。なぜクラス代表になってるんでしょうか?」

 

 まぁ普通はそう思うよな。

 

「だって、普通に考えて2回共勝った星夜が代表じゃ無いんですか!?」

 

 一夏は俺を指さしながら大きな声を上げる。

 

「えっと、それは──

 

 山田先生が言おうするがこちらから言っておこう。

 

「俺と」

「私が」

 

「おまえを推薦したからだ!」

「あなたを推薦したからですわ!」

 

 セシリアさんと声が重なる。なんか嬉しそうだなセシリアさん。

 

「確かにお前が負けたのは事実だが。」

「しかし、考えてみればそれは当然です。」

 

「まず、お前は入学時のIS知識、操縦技術は全く無かった。」

「それに比べて私や星夜さんは、差はあれど専用機を使った訓練をしております。」

 

「なら、今後この差を埋めるために出来る事は。」

「一夏さんが代表となり少しでも多くの実戦の機会を設けることですわ。」

 

「どんなことも実戦こそが何よりの糧となるだろうからな。」

「よってそれを織斑先生と山田先生に相談し、推薦させていただきましたわ。」

 

 昨日の放課後、セシリアさんが俺の部屋に来てクラス代表を辞退すると相談を受けたのが始まりだった。

 その時に2人で話し合い先生達に相談して、一夏のクラス代表が決まった。

 ちなみにこの台詞はアドリブです。

 思いの外きれいに出来たな。セシリアさんスッゴい笑顔だ。

 

「で、でもよ?!おかしいだろ!?」

 

 一夏が反論しようとするが、甘い。

 

「一夏、あの時の織斑先生は『俺達3人の中から決める』、『試合で決定をする』としか言っていないよ?一番勝った者をクラス代表にするとは言っていないよ?」

 

「だからって当事者が居ない所で普通決めるか?」

 

「俺もセシリアさんも、そして先生達も、お前に強くなって欲しいからクラス代表に推薦するんだ?わかるか?」

 

「ぐっ…わかった…。」

 

 実際、一夏にとっても悪くはないはずだ。

 代表になれば色々と出なきゃ行けない事も増えるから知識も技術も付くはずだ。

 あとは一夏のやる気次第だ。

 

「いやぁ~セシリアも天野くんもわかってるねー。」

「私たちは貴重な経験が積めて、情報を他のクラスの子に売れる。一粒で二度美味しいね。織斑くんは!」

 

 そんな会話をしていると織斑先生が入ってきたので朝のHRは終わり、授業が始まった。

 因みに昨日クラスの皆にセシリアさんは初日の暴言に対しての謝罪を行っていた。

 お陰でクラスのみんなからの陰口みたいなのもなくなった。良かった良かった。

 

──

 

「なぁ、星夜にセシリア!俺に教えてくれ!?」

 

 授業が終わり、今日の授業内容についてセシリアさんに色々と聞いて居たところで横から一夏がやって来た。

 

「いや、どうしたんだ?いきなり?」

「一体どうなさいましたの?」

 

「2人とも朝言ってたろ?実戦は何よりも糧になるって。だから教えてくれ!」

 

 やる気はあるようで、身を乗り出しながら頼み込んでくる。

 

「俺は構わないが……その後ろにいる方が許可を出すかな?」

 

 俺は一夏の後ろにいる、不機嫌な様子を隠すつもりがない篠ノ之さんを指さしながら聞く。

 

「一夏、貴様は私が教えているのにそれだけでは不満だと言うのか?」

 

 そのまま一夏と篠ノ之さんの言い合いが始まる。

 

2人の話を聞くと

 

 一夏は篠ノ之さんに教えて貰う約束をしたがこの一週間は剣道だけで知識的な事は何もやってないそうだ。

 確かに篠ノ之さん言う通り使ってるのは人間だからそれを鍛えるのはいいけど少しは座学も必用だよ?

 

 それに篠ノ之さんだけだとどうしてもアリーナの使用許可をとっても訓練機が予約で一杯の為一夏が一人で飛ぶ位しかやれないそうだ。

 

「じゃあさ、曜日で予定を決めてさ、剣道をやる日、ISの模擬戦をやる日、座学の勉強の日を決めたら?」

 

 とりあえず提案をする。あらかじめ決めて置けば訓練機も借りれる可能性が増える。篠ノ之さんだって悪くないはずだ。

 

「いや、その必要はない!!」

 

 篠ノ之さんは言いきる。

 

「一夏の教官は足りている。私が直接頼まれたのだからな!」

 

 いや、その一夏が俺達にも言ってきたんだが?

 

「篠ノ之さん、あなたは一夏を強くしたいの?それとも一夏を独占したいの?」

 

「なっなぜそんな話になる!!そんな事はない!!私はただ、一夏には私が教えるから充分だと言っているんだ!」

 

 篠ノ之さんがばんっ!と力強い音を立てながら机を叩く。

 

「今、一夏は自分から俺達にも教えて欲しいって言ってきたのを見てた?それは篠ノ之さんとの勉強だけでは足りないと一夏が思ったからだろう?」

 

 俺は言い返す。

 

「一夏!貴様は折角私が特別に教えていると言うのに、それを力不足だと言うのか!?」

 

 一夏を睨む篠ノ之さん。

 

「いや、俺は色んな人から教わった方が良いと思って……。それに箒にばかり迷惑をかけるのも悪かなって…。」

 

 たじろぎながら答える一夏。

 

「はぁ……一夏、そっちで話が着いてから、こっちにきてくれないか?」

 

 このままでは話が進まなそうなので一旦切る。

 

「あっ……あぁ…そうだな……ゴメン、迷惑かけた。いこうぜ箒?」

 

 一夏が篠ノ之さんに呼び掛ける。

 

「ふんっ!!」

 

 あからさまに不機嫌な態度をとり、歩いていく篠ノ之さん。

 

「箒さん、不機嫌でしたわね。」

 

 さっきまで沈黙していたセシリアさんが言う。

 

「あぁ、きっと幼馴染みが好きすぎて他の人と、話してるのすら許せないんだろうな。一夏、『愛』が重そうだな。刺されないか心配だよ。」

 

「そう、ですわね。」

 

 セシリアさんと苦笑した。

 

 結局は一夏と特訓を俺達もやることになった。

 原則として箒さん―本人から箒と呼べと言われた―の訓練機が予約出来たら俺とセシリアさんに声をかけるそうだ。

 

──

 

 授業も進み基本知識は一通り終わり、実技授業も増えてきた。

 だが、実技とは名ばかりで内容としては実際のISでの動きを見る授業である。

 

「では、これよりISの基本的な飛行操縦を実践して貰う。天野、織斑、オルコット。試しに飛んで見せろ。」

 

 織斑先生に呼ばれて、クラスの列から出る。

 まぁこのクラスは専用機持ちが多いので見本には困らない。

 専用機持ちが居ないクラスは先生がラファールや打鉄など使い実践するらしい。

 

 歩きながら心の中で右腕の愛機に呼び掛ける。

 全身が光に包まれ1秒ほどで自分の体には電童が装着される。

 

「熟練したIS操縦者は展開まで1秒とかからないぞ。」

 

「はい。精進します。」

 

 そうか、プロはもっと早いのか。

 横ではすでにブルーティアーズを展開し終えたセシリアさん。

 大絶賛苦戦中の一夏がいる。

 

 それぞれの待機形態はセシリアさんのブルーティアーズはイヤーカフスで一夏の白式はガントレット だ。

 

「早くしろ。」

 

 織斑先生に睨まれ一夏は、腕を突きだしガントレットに手を添えて集中する。

 あのポーズが1番 イメージしやすいそうだ。

 俺も最初の2週間位は構えをとらないと展開できなかったしな。

 

 やっと3人が展開を終えたので織斑先生は。

 

「よし、飛べ!」

 

 織斑先生の言葉を聞き、セシリアさんとほぼ同時に急上昇する。

一夏は反応が遅れたのか少し下を飛んでいる。

 

『何をやっている。スペック上の出力はブルーティアーズよりは上のはずだぞ。最大加速性能なら電童より上だぞ。』

 

 織斑先生から一夏に対しての厳しいお言葉が通信越しにやってくる。

 

「『自分の前方に角錐を展開するイメージ』ってなんとなく感覚がつかめないんだよな。」

 

「一夏、教科書はあくまでも参考で自分に合った方法をやるしかないよ。」

 

「そういわれてもなぁ。大体、空を飛ぶ感覚自体あやふやなんだよ。なんで浮いてんだ?これ?」

 

「ウーン、確かにいまいち理解はしてないが電童なんて羽すら無いよ?」

 

「説明しても構いませんが、長いですわよ?反重力力翼と流動波干渉の話になりますわよ?」

 

 さすがはセシリアさん、理解してるんだね。

 

「わかった、説明はしなくていい。」

 

「あぁ、きっと半分も理解しきれない。」

 

 一夏と一緒に答える。

 

「そう、残念ですわ。ふふっ」

 

 セシリアさんが楽しそうです。

 試合以降、クラスとの距離が縮まってる感じがするよ。

 最初の頃の態度は忘れよう。

 

『一夏ぁっ!!いつまでそんなところにいる!早く降りてこい!!』

 

 いきなり怒鳴り声が聞こえる。

 箒さんだ、山田先生のインカム奪って喋ってるな。

 地上から大分離れているが、クラス全員の顔がしっかりと見分けられる。

 

「これでも機能制限がかかっているんですよ。本当なら広大な宇宙空間での自分の位置を把握するための物ですから。」

 

 セシリアさんが説明する。

 宇宙じゃあ何キロと離れてる可能性もあるもんな。

 

『お前達、急降下と完全停止をやってみろ。目標は…そうだな、地上から10センチだ。』

 

「了解です。では星夜さん、一夏さん、お先に。」

 

 織斑先生からのお題に対して、セシリアさんが最初に動く。

 素早く加速し、クラスメイトの前に降りていく。

 さすがは代表候補生、難なくクリアしたようだ。

 こちらを向き微笑むセシリアさん。

 

「じゃあ、次は俺がいく。」

 

 そう言い放ち地上に向け加速する。

 地上に近付き減速をかける。足を地に向ける。思ったよりも減速が効かないな、仕方ない着陸しよう。

 そう思い足を正座のような形にしつつ、横に向けるそして少しだけ脚のドライブユニットを起動する。

 地面に向け直角に進んでいる体を修正する。このままだと地面に爆砕重落下をしてしまう。

 まるでそこに螺旋の坂があるように空中を行く。まるで滑っているように見えるだろう。

 脚のドライブユニットをホイールに見立て地面に着陸し、少しずつ減速し停止する。

 

「すみません、失敗しました。」

 

「ふむ、まぁ墜落、衝突しなかっだけましだ。出来ないにしてもその後にフォローが出来ている。次はうまくやれよ?」

 

 織斑先生が評価する。今回は及第点のようだ。

 そして最後の一夏だ。

 一気に加速するが停止の事をまるで考えなかったのか、そのまま地面対しての衝突した。

 

 グランドには衝撃がはしり、砂埃が舞う。

 なるほど、後少しで俺もあぁなったかも知れないのか。

 ありがとう一夏、お陰でわかったよ。

 

「馬鹿者…誰がグランドに大穴開けろと言った?」

 

 織斑先生があきれながら一夏に言う。

 

「………すみません。」

 

「一夏~大丈夫か?」

 

「一夏さん?大丈夫ですの?」

 

「全く、昨日あれほど私が教えたというのに…」

 

 それぞれが一夏に声をかける。

 

「あぁ、大丈夫だ。ありがとう」

 

 そう言いながら一夏は穴から這い上がる。

 

「ISを付けていて怪我をするわけないだろう。」

 

 箒さんが言う。

 

「あくまでほとんど怪我をしないだけですわ、内部に衝撃が入るなどで、打撲のような痕が残ることもございますわよ。」

 

「そうだな、過信は良くないな。」

 

 セシリアさんの言葉に頷く。

 

「織斑、武装を展開しろ。それくらいは出来るな?」

 

 一夏が機体を確認しながら、再び皆の前に並ぶと次のお題だ。

 

「は…はぁ…」

 

「返事ははいだ。」

 

「は…はいっ!」

 

 気の抜けた返事をする一夏に、渇を入れる織斑先生。

 

「よし!始めろ。」

 

 織斑先生に言われて一夏は横を向き人が居ない事を確認して、集中する。

 剣を構えるような姿勢になり、両手に光が集まりその光が収まるとその手には専用の刀(雪片弐型)が握られていた。

 

「遅い、0.5秒で出せるようになれ。」

 

 織斑先生、辛口です。

機体は1秒未満、武装は0.5秒を目標に練習しないとね。

 

「次はオルコット、お前が武装を展開しろ。」

 

「はい!かしこまりました。」

 

 織斑先生に言われ、セシリアさんは一歩前に出る。

 左手を肩の高さまであげて、横にぴしっと伸ばす。

一瞬光を感じるとそこには専用ライフル(スターライトMkIII)が握られていた。

 そして、それを構えるとセーフティが解除される。

 ここまで約1秒である。

 

「オルコット、展開が早いのは良いことだが、そのポーズはなんだ?誰を撃つつもりだ?矯正しておけ。」

 

 先生から評価点と改善点を伝えられる。

 

「ですが、これは私がイメージを固める為に必要な―」

 

「直せ、わかったな?」

 

 言い返そうとするが、有無を言わせぬ迫力で黙らせた。

 

「天野、お前の機体の武装は?」

 

 次は当然自分の番だ。

 

「え~と、恥ずかしながら電童の拡張領域(パススロット)はまだ、何も入ってないんですよ。」

 

「そうか、予定があるなら、早めにGEARに連絡を取り受領しておけ、必要なら学園の武装を貸し出す。」

 

「わかりました。お世話をおかけします。」

 

 練習しとかないと織斑先生に叩かれるな。

 今日の夜にでも連絡して、早めに受理しないと。

 

「オルコット、お前は近接武装を展開しろ。」

 

 再びセシリアさんだ。

 

「えっ、あっ、はっはい!」

 

 珍しくセシリアさんがとっさに反応できず声が裏返る。

 

 セシリアさんは銃を一瞬で格納し、近接武装を展開しようとする。

 

 先程とうって代わり、なかなか展開出来ずにいた。

 

「くぅ……。」

 

「まだか?」

 

「あぁん!もう!インターセプターッ!!」

 

 武器名を口に出して呼ぶことでイメージを固め、展開する。

 これは初心者用として、武装関連の教科書に書かれている方法だ。

 

「何秒かかっている?お前は実戦でも相手に待って貰うつもりか?」

 

「間合いに入れなければ問題はありませんわ!! 」

 

 確かに、近づく前に倒せるのならそれでも良いかも知れないけどね。

 実戦では何があるかわからないよ?

 

「この前の試合で素人素人(一夏)初心者(星夜)の2人に簡単に入られていたな。それに、実戦で遠距離武器が破壊された場合はどうする?」

 

「うっ……。」

 

 織斑先生に言われ、言葉に詰まるセシリアさん。

 

『あなた達のせいですわよ!?』

 

 個人回線で何故か怒られた。

 それは理不尽だよ、セシリアさん。

 

「特に天野には二回の接触で簡単に落とされたな。」

 

 織斑先生もうやめて!セシリアさんのライフはもう0よ!?

 そこでチャイムが聞こえてくる。

 

「む、今日の授業はここまで。織斑、穴は埋めておけよ。」

 

 あっ、やっぱり大穴(コレ)は自己責任ですか。

 

「なぁ…星夜…。」

 

 捨てられた犬のようにこちらを見てくる一夏。

 

「どうしたの?一夏?」

 

 わざと惚ける。

 

「手伝ってくれないか?」

 

 ちなみに他の皆はさっさといってしまった。

 箒さん、ここで手伝いをしておけば2人きりになれたのに。

 

「はぁ、さっさとやって終わらせるよ。あと、晩御飯は奢ってね?」

 

「あぁ、すまない、頼む。」

 

 そして2人で穴を埋めた。結構な重労働だったので晩御飯は大盛りにしてやった。




織斑一夏がクラス代表になることを…
強いられているんだ!(集中線 )

さて原作の1巻の3話冒頭ですよ。

しかしバススロットには『まだ』なにもない。
何が入るか楽しみですね!!(惚け)

ご意見、ご感想はお気軽にどうぞ!

ではまた次回!!
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