東風乃扇です!
今回もオリジナルシナリオです。
ついに彼らが!?
それじゃあ第8話、行ってみよう!
俺は今、電車に乗っている。
目的地はGEAR本社。
目的は約2週間分の
流石は国際企業のGEARグループの本社、IS学園から結構近くて助かる。日帰りだし。
まぁ、あえて気になる事があるとすれば──
「星夜さん、どうかされましたか?」
「あまのん、飴なめる?」
「……あと2駅で着くね……。」
なぜか横で笑顔のセシリアさん達がいることかな。
食堂で朝食を食べていた時に、今日はGEARに行くと伝えたら「一度行ってみたい。」と簪さんが言って。
他の2人もそれに賛同してきた。
ちなみに最近は食堂で食べる際、この4人で取ることが多い。
流石に無理だろうと思いながら、GEARに問い合わせたら。
「えっ見学希望者?別にいいわよ。」
と二つ返事だったよ。
まぁ、この3人ならスパイとかはしないだろうけど。
簪さんには気分転換になればいいかな。
未だに
「みなさん、こちらがGEAR本社ビルになります。」
本社ビルの前で、なんとなく旅番組のレポーターっぽく言ってみた。
「流石は国際複合企業の中枢、立派な建物ですわね。」
「おお~。デカーイ!」
「ISの研究施設も凄そうだね。」
それぞれが感想をのべる中、正面ゲートに近づく。
「こんにちは、黒崎さん。」
「こんにちは、星夜くん。後ろの3人が見学者だね?」
「「「よろしくお願いします!」」」
守衛の人に挨拶をして、ゲートを開けてもらい。
受付に行き、3人分の来客用IDカードを受けとる。
「はい、これは来客用だから帰るときに返してね。これがないとほとんどの扉が開かないから。」
説明しながらわたす。
このビルでは、ほぼすべての扉でIDのチェックを行う。
IDレベルで開けられる扉に制限がかかり、機密を漏洩しないようにしている。
「じゃあ、ISの研究室に行くよ。着いてきてね。」
「はい。かしこまりましたわ。」
「れっつご~。」
「楽しみ……。」
最初の目的地であるIS研究室に向けて移動していると、セシリアさんが聞いてきた。
「あの、星夜さんのご両親はここで働かれていらっしやるんですよね?」
あぁ、その事か。
「今は2人ともアメリカのGEARで働いてる。」
「そうなんですか…。出きればご挨拶しておきたかったのですが。」
今のセシリアさんが挨拶すると、なんか話が
「天野くんの親はどんな事をしてるの?」
「たしかに気になる~。」
「ん~?基本はプログラム関連だよ。今は何やってるか詳細は知らないけど。」
公私は分ける親だったからな。
その影響なんだろうな、俺がプログラミング得意なの。
「よし、ここだ。」
IS研究室と書かれた扉の前に立つ。
「井上さん、こんにちはー。」
「おぉ!星夜くん!待っていたよ。」
俺が挨拶をしながら扉を開けると、部屋の中央で指揮を取っていた白衣の人が振り返りながら返事をしてくれるり
ドクター井上、IS研究者の一人で、電童の開発チームのリーダーだ。
「この前君に言われた武装はきちんと作っておいたからね。」
「えっと…全部?」
部屋に入るといきなりぶっ飛んだ事を言われ、つい聞き返してしまった。
「当然、全部だよ?」
たしかに電童のテスト中に武器が無いと知って、色々と武器っぽいの羅列した記憶はある。
あれ全部かよ。
「これがリストね。」
そう言われて渡された資料を見る。
──電童用武装一覧──
実体剣
トマホーク✕2
ヨーヨー✕2
ライフル
ゴーガン
三連装キャノン砲
九連装ミサイル
脚部三連装小型ミサイル✕2
バズーカ
「あはは…。」
呆れてものが言えねぇ。
「これはまた……使うのが大変そうですわね。」
「おお~、あまのん、大変だね。」
「……なんか何処かで見たことのある武装だね。」
3人が後ろから俺の手にある資料を覗き見て、感想を口にする。
まぁ、これだけあれば手数には困らないだろうな。
「あと……井上さん──」
「あぁ、後であちらにも顔を出してあげなさい。『彼ら』も君に会いたがってるよ。」
俺と井上さんの間で行われる会話を聞き、3人の頭に疑問符が浮かぶ。
機密事と察したのか、特に追求はされなった。
「とりあえず電童をよろしくお願いしますね。」
そう言って待機状態の電童を渡す。
「あぁ、ありがとう。諸君、仕事だよ。」
井上さんの言葉で部屋にいたスタッフが動きだし、さまざま作業を始める。
「では、終わったら呼ぶから、その子達を
「そうします。では、またあとで。」
挨拶をしてから3人を連れて部屋を出る。
──
「で、次はどこに向かってますの?」
「どこかな~?御菓子売り場?」
「本音…それはないと思うよ…。」
折角なので色々と見て回っているが、機密とか見せないために結構場所が限られる。
次にどこを見るか考えながら、廊下を歩いていると前から1人の男性が来る。
「おお!星夜くんではないか!?」
「あっ渋谷社長。こんにちは。今日はいらっしゃらないと、聞いてたんですが。」
「予定が思ったより早く終わってね。星夜くんに会おうと急いで戻ってきたんだよ。」
渋谷社長、GEARの社長、すんごく偉い。
普段はすごく優しいが剣道、柔道、書道の有段者で護衛とかいらない。むしろ足を引っ張る。
この女尊男卑の世界で男の経営者は伊達じゃない。
「そうですか。ありがとうございます。あっ彼女達はクラスメイト達です。」
簪さんクラス違うけど、細かいことはいいんだよ。
「そうか、星夜くんはどうですかな?」
あんたは俺の親か。
「えぇ大変すばらしいですわ。この前も私と一夏さん相手に大立ち回りでしたし。」
「すごいよね~『ばくさい!じゅうらっか~!』って」
「うん、すごかった。まるでヒーローみたいで。」
「そうかね。結構だよ。うむ、時間もちょうどいいし、わが社自慢の社員食堂で食べていきなさい。私の奢りだ。」
「本当ですか!?」
「彼女達だけだよ。」
「ですよね。」
渋谷社長と一緒に食堂に向かう。
IS学園の食堂も凄いがこちらだって負けてはいない。
それぞれが食べたいものを選び注文する。
「IS学園の食堂もすごいですが、こちらもなかなか味があっていいですわね。」
「もぐもぐ~。おいひ~。」
「本音、回りにソースがついてる。」
ここの食事に3人とも満足してくれたようで良かった。
『全館放送、全館放送、渋谷社長、申し訳ございませんが、社長室にお戻りください。』
食後の飲み物を飲みながら話をしていると、アナウンスで渋谷社長が呼ばれる。
「ん、何事かな?星夜くん、これからもがんばってくれ。皆さんも勉学にに励んでください。」
「はい、頑張りますよ。社長。」
渋谷社長は食器を片して、食堂から出ていった。
「急にどうしたんでしょうか?」
「社長は大変だね~。」
「まぁ、国際的企業だし色々あるのかも。」
他の国のGEARからの連絡とかかな?
「あっこのあと電童受け取ったら少しだけ奥の機密エリアに行くから。下の階の物販でも見ててよ。」
本社ビルだけあって見学とかよくあるから、1階に土産屋を兼ねた販売店がある。
ここでしか買えないものも結構ある。
ちなみに今の限定品は井上さんが個人的に作った物を改修し商品化している『超合金1/10電童』だ。
通販でも扱っておりません。
「そうですか。かしこまりましたわ。」
「おいしいおやつあるかな~。」
「本音……はしたないよ。」
なんか今日の簪さんは、本音さんの保護者に見える。
「じゃあ、先にいくね。エレベーターは食堂を出て右にあるから。」
そう言って席を立ち、食堂からIS研究室に向かう。
「井上さん。どうですか?」
「おぉ、ちょうど今、終わったところだよ。」
電童を受け取り腕に着ける。
軽く機体のデータをウインドウで開き確認する。
完璧だ。武装も全部インストール済みだ。
「じゃあ、あそこにいってきます。」
「うん、いってらっしゃい。」
井上さんに挨拶をし、部屋を出る。
向かう先は機密エリアにある部屋だ。
《DW研究室》と書かれた部屋に入る。
ここには今まで何度も足を運んだ。
それは俺がIS適正が判明する前からだ。
――
あれは3年位前の出来事か。
仕事が忙しい両親が俺の為に買ってくれたオモチャのデータ弄ってた時だった。
それはIS技術を利用して作られたオモチャで自己学習機能を持ち、だんだん賢くなるいわゆるペットロボだった。
ただ、これはその中でも最初期の商品だったのでこの時には2世代位遅れていた。
小学校入学時から家に居たので愛着があった。
しかし、経年劣化が激しくなり、動かなくなってしまったので、こいつの中にあるデータを何とか家のパソコンなどに移せないか色々と試していた。
体がなくてもこいつと一緒に居たい。
その一心で作業に没頭していた。
その為、自分に近づく危機
ガシャンッ!
部屋の窓が割れる。後ろを振り向くがその直後に謎の煙を吹付けられ、意識をうしなった。
IS関係者を狙った誘拐事件だった。
その時、GEARには俺を誘拐した旨を伝える連絡があったそうだ。
要求はひとつ、俺の両親が当時考えていたIS武装の電子格納の技術を使用した実験機だ。
この頃はまだ試作機すら完全には完成しておらず、研究も机上の空論では無いことを証明したばかりだった為、論文を発表すらしておらず、犯人がどうやってそれを知ったのかは未だに不明だ。
そして俺は気がついたらどっかの廃墟にいた。
『ベタ過ぎるだろ。』そんなことを考えていると部屋の外からマスクで顔を隠した奴等が入ってきた。
「おとなしくしていればあとでかいほうしてやる。」
「そのままいいこでまってろよ?」
無事な保証はどこにもないが逆らうとやばそうだし、手足も拘束されてるからおとなしくする。
「どうだ?やつらからへんじはきたか?」
どことなく変なイントネーションで話す犯人達。
ここで見えるだけで3人、もっと居るのは想像できる。
当時小学6年の自分は内心恐怖していた。
「やつら、わたすものはないとかいってきたぞ!」
「ふん、ならばこいつをいためつけ、そのえいぞうをおくってやろう。」
電話をしていた奴が横の奴に告げる。
手にはナイフや木の棒があり、何をするつもりかは明白だ。
「やっやめろっ!!来るな!!」
俺は叫んだ、体を少しでも動かし奴等から離れようとするが無駄な抵抗だった。
すぐに追い詰められる。必死に体を動かし、抵抗を続ける。偶然にも足が奴等の一人にあたる。
「ぐっ!よくもやったな!」
火に油を注ぐだけだったようだ。
俺に向けて木の棒を振り下ろす。
あっこれは無理かな?
そう思った時だった。
奴等が俺から没収した荷物をまとめて置いといたのだろう。
その中にはペットロボに指示を飛ばす為の端末もあった。
その端末のから、蒼い光が溢れる。
その光の中から、2メートル程の『なにか』が急に飛び出し、木の棒を振っていた男に当たる。
「ぐえぇっ」
自分に、そして、恐らく奴等も何が起きたかわからなかった。
「なんだこれは!?」
「きいてないぞ!?」
「これがいっていたしんぎじゅつか!?」
『なにか』は俺と奴等の間に立つ。
その後姿は非常に見覚えがあった。しかし、こんなに大きくなかったはずだ。
「えっ……『ユニコーン』なんで……?」
誘拐される直前までいじっていた
ちょっと見た目が違う。特に違うのは頭についていた通信用アンテナ兼ねた角だったはず部分がドリルになっている事だ。
「なにかわからないがやってしまえ!」
奴等が襲い掛かってくる。
「ユニコーンっ!!」
俺は再び叫ぶ。
ユニコーンは馬のような鳴き声を上げ、奴等に体当たりやバックキックを行い蹴散らす。
奴等が吹き飛んだ隙にユニコーンはその角を使い拘束を解く。
「ありがとう。ユニコーン。」
「あっガキがにげやがる。」
「ころさないていどにいためつけろ。」
奴等はまだ俺を捕まえる気のようだった。
次の瞬間、壁の一部が吹き飛ぶ。
GEARのロゴが入ったISが入ってきたのだ。
「こちら、GEAR所属のベガ・アルクトスです。無駄な抵抗はやめなさい!」
「ちっにげるぞ!」
奴等が煙幕をはり、逃げる。
この人は味方みたいだ、GEARは両親の居る会社だ。
「天野星夜君ね?大丈夫?」
ベガと名乗ったこの人は、俺の保護を優先するためか奴等を追いかけなかった。
「彼らは恐らく金で雇われた奴等よ。捕まえても黒幕にはたどり着けないわ。」
そういいながら近づいてくる。
ユニコーンが威嚇するように立つ。
「大丈夫だよ、ユニコーン。この人は。」
頭を撫でながら落ち着かせる。
「天野君、これは?」
「わかりません。こいつ、自分のペットロボだと思うんですけど。何でここにいて、こんなにでかいのかはわかりません。」
「そうなの。とりあえずこのままで迎えを待つわ。いいわね?」
「はい。助けていただきありがとうございます。」
次の瞬間、ユニコーンが倒れる。
「ユニコーン!?どうしたの!?」
「どうやらエネルギーが切れたみたいね。」
その後、警察とGEARの人がきて、倒れたユニコーンはGEARが回収した。
その後、調査で判明したことは。
偶然にも俺のユニコーンは通信状態にあり、俺を誘拐されたのを見ていた。
その通信回線を使い。自分が使えそうな体を探した。
そこでユニコーンはGEARで俺の親が研究していた電子格納武装の『アームドリル』の試作品に目を着けた。
それと
どうやって合体し、体を構成したりしたのかは不明だが。
あいつが俺を助けたいと想って起こした『奇跡』だと思ってる。
──
「あれから3年、未だに目覚めないんだよな。」
あの時俺を助けたユニコーンはあれ以降一度も動いていない。
ただ、AI?が生きているからか。接続された電子機器を使いコミュニケーションを取ることはできる。
ちなみにユニコーンはその後、『ユニコーンドリル』とされ、《データウェポン》として研究されている。
その後、他にも同じように電子武装に意識を与えて、生物の型を与えられた者達がいる。
レオサークル
バイパーウィップ
ドラゴンフレア
ブルホーン
ガトリングボア
今、この部屋には6体のデータウェポンが居るが、誰一人として体を動かすことは出来ていない。
あの時以来、俺は休みの度に両親につれてもらいここに来ていた。
「やあ、みんな、久しぶり。」
語りかけるとそれぞれに取り付けられたモニターに文章が表示される。
これであいつらと会話をしている。
俺はこの2週間で起きたことを
そしてしばらくすると、どこからか爆発音と振動が伝わってきた。
はいっ。
オリジナルましましでいくよ!
ついにデータウェポン登場!
まだ寝てるけど。
次回は襲撃されたGEAR本社、一体誰が何のために?
お楽しみに!!
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#勇者王#さん、誤字報告ありがとうございます。