SKY VALKYRIE & Silver Arrows   作:中井 修平

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アルメリア空軍基地奪還作戦

合同演習最終日。

作戦の日が、やってきた。

時刻は2130、合同演習が終わった時間、"クルセイダー"のコードと共にフライハイト陸軍飛行場を、数機のヘリコプターが離陸した。

 

海兵隊特殊部隊"マリーン・レイダース"所属のMV-22Bオスプレイ4機。

陸軍特殊航空支援大隊"コールド・スチール"のMH-47Gチヌーク2機。

このオスプレイとチヌークには、第3レンジャー大隊第1中隊が分乗している。

それから陸軍航空隊のAH-64Eが1機。

 

そして"コールド・スチール"所属の特殊作戦仕様ヘリ、MH-60Mブラックホーク4機。

こちらには特殊部隊"シルバー・アローズ"が乗っていた。

 

ブラックホークの1機、コールサインは"バトラー61"の機内で、エドワーズ・スコット軍曹は何時もの作戦前の儀式の様に呼吸を整えていた。

 

フライハイト空軍アルメリア基地まで15分、まだ時間がある為、出撃前に指揮官であるニコラ・ウィルキンス中佐から聞いた作戦概要を思い出して眼を閉じる。

 

先行したオスプレイのレンジャー部隊が、アルメリア空軍基地の四隅へと降下、既に基地に入っている部隊の増援と逃走をブロックする。

 

続いてAH-64Eガーディアン・アパッチが()強襲部隊のヘリコプターを破壊する。

 

そしてブラックホーク4機中、バトラー61と64の2機が司令部と格納庫屋上へと降下、エドワーズの部隊は司令部側へと降りる。

 

チヌークと残りのブラックホークは飛行場へと降り、制圧。地上のその他の建物をクリアしていく。

 

そしてレンジャー第1中隊の車輌部隊がレンジャー第2中隊の誘導を受けて進入、トラックに捕虜を収容し、出撃した基地へと戻る。

捕虜の身柄は一応、軍の上層部に引き渡す積りだ。

同じ民主主義国家で旧くからの友人とはいえ、国を守る軍人に無実の罪を着せて捕らえようとする等以ての外、次は許されないという警告付きで、だ。

 

内政干渉、といえばそうかもしれない。

全てが正しく、とはいかない。

だが、チーム・ヴァルキリーは守るべき存在だ。

チーム・ヴァルキリーに牙を剥く物は_____全てが敵だ、例えフライハイト軍属であろうとも。

 

エドワーズは眼を開け、自分の装備に目を落とす。

 

戦闘服はCRYE(クレイ) PRECISION(プレシジョン)社のマルチカム、コンバットシャツとコンバットパンツを使用、プレートキャリアは迷彩パターンが同じJPC(ジャンパブル・プレート・キャリア)2.0だ。

前面腹部にはフラップ付きの3連マグポーチ。

胸部にはピストルマグポーチが2つ。

 

左のカマーバンド・ベルトには多目的(ユーティリティー)ポーチがあり、ファーストエイドキットやいろいろな物が入っている。

プレートキャリア背面には無線機を入れたラジオポーチと、手榴弾を入れるフラッグポーチ、グレネードポーチが1つずつ、その中にはM67破片手榴弾とM81フラッシュバン(スタングレネード)が1つずつ入っている。

 

腰に巻いたロープロファイルベルトにはHSGIのダブルデッカーTACOポーチと、CRYE(クレイ) 5.56/7.62/MBITRポーチにP-MAGが入っている。

ベルト背面にもフラッグポーチが1つ、それから空の弾倉を入れるダンプポーチがある。

 

ベルト左側にはSafariLand(サファリランド)社の

A(オートマチック)L(ロッキング)S(システム)ホルスター。

その中には黒光りする拳銃_____SIG(シグ) SAUER(ザウエル) P226が収まっている。

 

それにブラックホークの機内に座る隊員全員が持つFDE(フラットダークアース)カラーの自動小銃は、FNハースタル SCAR-L Mk16 mod0。

特殊作戦用に開発された新型アサルトライフルである。

 

特徴的な銃身交換システムで、現在はCQCタイプのバレルを全員が装備している。

室内での取り回しを重視し、減音器(サウンド・サプレッサー)は取り付けられていない。

 

皆は思い思いのカスタムを施し、使い勝手の向上を行っている。

エドワーズ軍曹は照準器にEOTech(イオテック) M553ホロサイト、ライトにinsight(インサイト) M3X、レーザーサイトにAN/PEQ-15を乗せ、フォアグリップにはTangoDown(タンゴダウン)のBVG-ITIタンカラーを装備している。

 

ヘルメットはOPS(オプス)-CORE(コア)のエアフレーム、NVマウントにはGPNVG-18複眼型暗視装置が搭載されている。

ブーツはMERRELL(メレル)MOAB(モアブ)-MID(ミッド) XCRだ。

口に穴の空いていない目出し帽(バラクラバ)を被っているため、エドワーズの切り揃えられた銀髪や、デリックのオールバックの金髪はおろか、表情まで隠されている。

 

到着まで後5分。

隣に座る相棒、デリック・エルストン軍曹は緊張感無く鼻歌を歌っている。

 

「……デリック、黙っていろ」

 

「いいだろ?俺なりの精神統一方法なんだから」

 

「そうですよ、エドワーズ軍曹、気張らずに行きましょ?」

 

デリックの向こうから女性の特殊部隊員、エイミー・ハング軍曹が話しかける。

 

「多分、そろそろ先行のレンジャーが到着している筈だ」

 

エドワーズ達は、先行するMV-22Bに乗るレンジャー隊員に想いを馳せた。




次回投稿は6/11 12:00です。
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