日本人、ホグワーツでフラグを立てる   作:府七尾

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扉を開けるとそこには...

 

 

スネイプ先生が廊下にいるんですけど!

 

あれか、『此処だと、フィルチ以外の人にも見つかるかもしれないしね 』っていう定番のフラグを立てたからなのか!?

 

 

トロフィー室の扉を開けてすぐに閉めるという行動をしたところ、その閉めた扉の向こうから足音が近づいてくる音がした。

 

(この足音の間隔、靴底の素材感、足の擦り方、間違いないスネイプ先生がこっちに来る!)

 

僕は瞬時にハリー、ロン、ハーマイオニーに指示をした。巾着袋から再び『透明マント(特大)』を取り出しながら。

 

「君達はこれを被って。僕が相手の気を引くから、その隙に外へ出てとにかくこの部屋から離れて」

 

「でも、それだとナオが...」

 

ハリーが透明マントを受け取りつつも、僕も行かない事に心配してくれる。

 

「ふっ...そーだな、なら『蛙チョコレート』を1人一個づつ貰おうか。それを対価に僕は残るよ」

 

「え、好きなの?蛙チョコ...」

 

ハーマイオニーが言う。

 

「好きだよ」

 

ま、虐めるのが、が付くけどね。

ハーマイオニーは僕の言葉を聞くと、何やら小さく拳を作っていた。

 

それでも...と焦りからか額に汗をかいているロンは心配してくる。

 

ならば、と僕は3人を安心させる様に

「僕なら大丈夫さ...きっとね」

 

目を細めて優しく笑って見せた。

 

 

スネイプ先生だから、大丈夫...ダヨネ。

 

うん、信じてるヨ。悪くて減点止まりだといいなー。これがハリー達グリフィンドールだと、罰則がどーのこーのってなりそうだけど。

 

(罰則...、何かいい響き...。罰則といえばスネイプ先生の監視下のもとで、薬品瓶の整理...それか研究室の片付け...。あ、最後の何だか通い妻っぽい!そう考えたらグリフィンドールでも良かったかも...)

 

 

足音がいっそう近づいている。あとものの数歩でこの部屋に着くだろう。

 

「ほら、速く被って...。さっきも言ったけど、これは気配が消える...だから君達は音を立てずに外に出るだけでいい。いいね?」

 

そう言うと、まだ何か言いたそうだが、コクコクと頷きマントを被る3人。

 

 

それと同時にこの部屋の出入口となる扉がギィ...と開く音を立てる。

 

そこから見えたのは

 

「こんな時間に何をしているのですかな?」

 

杖先の小さな光(ルーモス)に照らされた育ち過ぎた蝙蝠...スネイプ先生だ。

 

(あぁぁっ!いい!ルーモスの小さな光に照らされた先生チョーカッコイイッ!!写真!カメラ!取り寄せ魔法使うか!?)

 

よし、僕の脳内は通常運転だ。これなら、いつもと変わらない。

 

「...スネイプ先生。こんばんは」

 

コツコツと扉から近づく先生。幸い、扉は半開き状態のままだ。あれならギリギリ3人が通れない事は無いだろう。

 

「我輩はお喋りをしに来たのではない。なぜ、こんな時間に、ここに居る」

 

(お、お喋りだってー!『お』を付けるだけで先生がとても可愛く見える!)

 

内心先生の『お喋り』発言に興奮しつつも、顔はポーカーフェイスを装う。

 

「いえ、ダンブルドア先生との相談が思いの外長引いてしまって...帰るところだったんです」

 

「ほう...ではトロフィー室にいる理由はなんだね?先程フィルチに聞いたが、この部屋に誰かが居たらしい...」

 

「…偶々ですよ。中に入った時には誰も居ませんでした。このトロフィーが目に入ってしまって、暫く見ていたんです」

 

僕がトロフィーを示すと、先生は近づいてくる。

 

先生が扉から離れる、その瞬間に僕の隣の空気が僅かに動いた気がした。

ハリー達が行動に移したのだろう。

 

「では、ハセガワがここへ来る前に侵入者は出ていったというのか?」

 

「ええ、僕はそう思いますが…そうだ、スネイプ先生、このトロフィー何ですが。先生は裕一郎さんについて知っていますか?」

 

ハリー達が少しでも部屋から出やすいように話を引き延ばす意味でも話題を出すが、正直に言うと、僕が単に知りたいだけだ。

 

「スリザリン…グディッチの優勝杯か」

 

「はい」

 

ほんの少しだけ扉が動いた。どうやら無事に部屋を出たようだ。

 

「ユーイチローは優秀な学生だったらしい…学内で、彼は飛び抜けていたと聞いた」

 

此方へ近づき、【ユウイチロウ・ハセガワ】の名前が書いてあるトロフィーを見て言う。

 

「聞いた…という事は、学校では…」

 

「我輩とユーイチローは学校にいる期間が被らなかったのだ…ハナは日本の学校だったな…」

 

僕は先生の方に一歩踏み出し、近づく。

 

その時、ほんの僅かだが空気が動く気配がした。本当に僅かに。

 

ハリー達が動き出した。

 

これなら僕が動いたことで誤魔化すことができるだろう。

 

「先生は」

 

3人が少しでも遠くへと逃げることができるように、話を伸ばす。

 

「先生は、2人に会った事、あるんですよね…?」

 

そう、前から気になってはいた。先生と裕一郎さんと花さんがどういった関係なのかが。裕一郎さんと学校で被っていなかったのなら、尚更だ。

 

その間にも、ハリー達は逃げる為に、透明マントを羽織って慎重に歩いていることだろう。

 

このまま先生の気を引ければ恐らく無事に寮へと帰ることが出来るだろう。…何もおこならければ、だが。…何もないよね、あのピーブスとか来ないよネ、いや来ないでください。お願いします。

 

「ああ、…2人とは我輩が死喰人になったばかりの頃出会った。と言っても、たった1年にも満たない期間ではあったがな…」

 

先生のその言葉に、さっと頭の中で計算する。

 

1971年→先生入学

1978年→先生卒業

↑花と裕一郎に会う

花と裕一郎逃亡

1980年→私誕生

 

 

という事か。

 

「そんな短い期間だけだったのに…覚えていたんですね…」

 

12年も前、それも1年にも満たない期間だけだったのに、今も覚えているとは…ただの友人であったとは考えにくい…歳も離れているし…。

 

「2人と合わなくなってから一度だけ、会ったことがあるのだ。我輩が2人に会いに日本へ行ってな…」

 

「そう…ですか」

 

 

先生が態々花さんと裕一郎さんに会いに日本へ?どうしてそんなこと…

 

そんなふうな事を考えていた所、突如その考えをも霧散させる事が起こった。

 

「生徒がベッドから抜け出した!!『妖精の呪文』の教室の廊下だ!!」

 

ピーブスェ…

 

空気読め…いや、この場合は透明マントをを被っているにも関わらず見つかったハリー達が悪いのか?

 

とにかく

 

僕とスネイプ先生の二人っきりの時間を邪魔するんじゃねぇぇえぇぇぇえぇぇ!!

 

 

「っ!やはり寮を抜け出した奴が居たのかっ!」

 

あぁっ!先生もそんなにあっさりと出ていかないでぇ!!

 

(翻るマントが美しいけどね!マントからちらちら見える脚が萌えます!!いや、杖持ってない方のおててが可愛らしいっす!)

 

 

 

 




3ヶ月ぶりなのにこのクオリティ&短さ………
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