仮面ライダー鎧武・鎧武を目指す者と戦いの歌姫達 作:にゃはっふー
それは疾駆する。
(足りない)
それは斬り続ける。
(足りない)
それは渇き続けた。
(タリナイ)
戦って戦って戦って戦ってタタカッテ・・・
それは咆哮する。なぜだったかわからない。
それは静かに敵を探す。敵を探す。
なぜ戦う?
そして、何かがぶつかる。
「アァァァァァァァァァァァァ」
ハンドルを押し、果実を呼び起こす。
『ザクロギアアームズ。血ノ道、修羅降誕』
グロンバリャムを振るい、対峙する中、それは笑う。
「獣に成り果てたか」
誰だ?お前は誰だ?
「お前はなぜ戦う?」
ナニヲイッテイル?
「お前は強さを求めてるのだろう?」
獣は静かに黙り込む。
「このまま弱さに屈するか? それがお前の極みか?」
そして静かに、グロンバリャムを構える。鏡のように、それを見据える。
「見せろ、お前の強さを」
紅い閃光と紅い霧がぶつかり合いながら、何か忘れていることを思い出す。
なんだ・・・なにを忘れている。
「思い出せ、お前はなぜ強さを求めた」
理由・・・そうだ。俺はあの二人を超えたい。
「違うだろ」
それに黙り込む。
「お前のいまは、違うだろ」
その言葉に、誰かを思い出す。
「オ・・・れ、は・・・」
止まる戦いの中、それを見つめる。
「このまま飲まれるか、それがお前の強さか?」
グロンバリャムを握りしめ、そんな中剣を振り上げた。
だが、
「・・・」
何かが聞こえた。
これは聞いたことがあるものだった。
「・・・完全に忘れた訳じゃないようだな」
それを言われて虚空を見る。
「見せろ、お前の強さ、俺達を越える、闘争心をッ」
紅は飛ぶ、その声、歌の元へ飛ぶ。
クラックが開いた瞬間、軍兵をなぎ払う。
「あなたは・・・剣」
無言のまま、ガングニールを纏うマリアを見る剣。
軍兵らしき者達が銃を向けるが、それを消し去る剣。それに驚きながら、辺りにもノイズが飛んでいるのを見る。
「・・・マモル」
それをつぶやき、それは閃光と成り、暴れ始めた。
「!?」
響は暑くなる自分の力を纏いながら、それに気づく。
「剣さん」
剣はノイズをなぎ払いながら、火を消し取りと、救護活動までしている。
(・・・ああそうか)
我を忘れてもなお、来てくれた。
「剣さん・・・」
響は剣を見る中、閃光に無数無数のノイズが迫る。
「アァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ」
全てをなぎ払い、建物へとぶつかりながら、閃光が自分を包み、気が付けば、
「未来?」
「響っ!?」
いつの間にか建物ではなく、その外に二人していた。
他にも気絶しているが人がいる。そして、
「剣さんッ」
響の前にいる剣。剣は草を纏いながら、響を見る。
「ひ、びき・・・」
紅い閃光を放ちながら、その手を伸ばす。
「まも、ル・・・装、違う・・・」
何かに気づき、身体を大きく揺らす。
「俺は、俺が強さを求めたのは、いまは違うッ」
手を伸ばす剣へと、響はどうするか考える。
ザクロギアを解除させるにはどうすればいいのか、考えている。
「響ッ」
未来が叫ぶ。分かっている。いまの自分が力を使えば危ないことを知っている。
「・・・ごめん未来」
そのとき、ある歌を歌う。身体の熱が強くなる。未来は空気が乾き始めていることを、肌で知る。
「なに、を・・・」
剣に近づく響。それに歌を歌いながら、
(ごめんね未来、少し、無茶するね・・・)
すぐ側に来る響。剣はそれに気づく。
「ぜ、しょ・・・う・・・」
そしてだきつくように、響は剣へと歌う。
(いままで、助けてもらったんだ・・・今度は・・・私が助ける)
絶唱を歌わせている
誰が、俺が、誰が、響が、絶唱を、歌わせる。
ダメだ。
ダメだダメだダメだだだためだめただため・・・
「・・・俺は」
思い出すのは、ただ一つ。
「強さ・・・」
その言葉に光に包まれた。
「・・・俺の弱い」
そう呟く。
「代理品、俺は結局、使う力は鎧武の、紘汰さん、あなた達の力だ。俺の力なんて何もない。代理品だ」
それでもと、
「それでも、俺は代理品の意地くらいある」
その様子に、
「それがお前の強さか」
「はい」
それに対してまっすぐに言う。それに鼻で笑い、ニヤリと笑う。
「ザックといい、お前といい。俺を越えるか」
「貴方は強いですよ、紘汰さんと共に」
「・・・なら、越えろ。お前だけの強さで、俺を越えてみせろッ」
そう叫ばれた以上、こう言い返すしかない。
「はいッ、シンフォギアの戦い・・・悪いが、乱入させてもらうッ。たとえ代理品の力であっても、いまは俺の力だッ」
歩き出す剣に対して、駆紋戒斗は静かに笑う。
「見せろ、お前の強さを。そしてその手で、弱者を虐げる世界を壊せッ」
「応ッ」
光が消える。未来はすぐに響達の元に走る。
「響ッ」
その胸元は大きく空き、血のようなものが見えるが傷はない。
「大丈夫だ」
「!?」
驚く未来だが、それは静かに、ギアドライバーからザクロギアを取り外す。
「もう響は大丈夫・・・」
安らかな寝息を立てる響を置き、剣は静かに笑う。
「わりぃ、少し出遅れた」
「剣さん・・・」
口元を抑え、泣きそうな未来に微笑む剣。
そして、
「響、お前の力借りるぞ」
ザクロギアを構え、周りのノイズを睨む。
「お前がくれた力、紘汰さんがくれた力、戒斗さんがくれた力」
ザクロギアを握りしめる。粉々になるくらいに握りしめ、そして亀裂を入れた。
「テメェの真の姿を見せろッ、ザクロギアッ」
その瞬間、何かが光、ザクロギアに集まる。
「えっ」
ザクロギアに加工がされた。オレンジ色、金色の欠片がザクロの亀裂を覆っていた。
「言ったろ、響がくれた力だって。だから響はもう平気だ・・・なにが平気か知らんが平気だ」
「えっ、えっ?」
困惑する未来に対して、上着を響にかけて、構える。
「行くぞ、ザクロギア」
『ギア・ザクロ』
光が輝き、そこから鮮やかな綺麗な紅の果実が現れる。
鳴り響く音はオルガンのように綺麗な音、神秘に満ちた音色が響く。
「!!? これは」
「どうした」
司令室で困惑する声があがる。それは彼らがいる辺りをモニターで見ている彼ら全てが困惑する。
「ガングニールの反応ッ、それも、いままでと比べものにならないほどの出力ですッ」
「さっき響くんから、異常なエネルギーと関係があのかッ、早くモニターをつけろッ」
そして写り出されたモニターでは、剣達が映り驚く。
『セットアップ』
「変身」
『サイダーサイダーサイサイサイダーッ!!!』
はじけ飛ぶ鎧。それを纏う剣。だがその姿は違う。
『ザクロギアアームズ。歌姫・ザ・ナイト』
コートをなびかせるその姿に、全員が驚く。
血のような紅から、鮮やかな紅と銀の姿。
剣はまるでガングニールを片手剣へ変えたようなものが握りしめられ、頭を軽く回す剣。
「さて久々だ、加減なんて忘れたッ」
それはもう暴走し始めた。
「なんなのっ!?」
ノイズが巨大なものも関係なく、ただ閃光に切り裂かれる。
マリアは驚く中、未だ来る兵士に苛立ち。刃を振るおうとする前に、
「セイッハァァァァァァァァァ」
その武器だけを消す戦士が現れ、兵士達は困惑するが、
「邪魔だ」
その一言と共に片腕を向ける。空気が振るえ、兵士達が吹き飛ぶ。
「ったく、マリア、平気か?」
「・・・」
その様子を見ながら、マリアは睨むように槍を向ける。
ため息を吐きながらそれを見て、剣を構えた。
「念のために聞くけど、いまさらだけど、響達と協力する気はないか? 戦いたくないんだが」
「あなたはなにを言っているの・・・もう戻れないッ、あとにはもう戻れないのよッ」
そう叫び、向かってくるが、剣はったくと呟きながら、
「戻れなくても、道を変えることはできるだろッ」
槍と剣がぶつかり合うが、その感覚にマリアは驚愕する。
「その剣、ガングニールっ!?」
「やっぱりそうだよな、俺もそう思ってた」
刃と刃を交える中でも、ノイズを吹き飛ばす剣。それにマリアの顔がゆがむ。
「いまの相手は私よッ」
「悪いね、俺にとっては、あんたも守る対象だッ」
後ろを向けたまま槍での攻撃を剣で防ぎ、身体をひねりながら戦い合う剣。
「操られている時も、いまも変わらない。俺は装者を守る、それはマリア、あんたも、切歌も、調も、その大切なもんも守る」
「なにを言うのッ!?」
「操られてた記憶かな?、やっぱりお前達を守りたいって思うし、なにより」
剣を握りしめ見る。この剣はなんなのは知っている。
「こいつは響、ガングニールでできているんだ。なら、彼奴の分まで守らなきゃいけない・・・俺は、彼奴のアームドギアだッ」
刀身がスライドし、紅い粒子のような光が吹き荒れる。
その勢いと共に閃光になり、斬りかかる。その一撃一撃は先ほどと比べられない。
「悪いがお前を救う、俺はいましかなにもできない。だからこそ、なればこそ、いま全てを、この瞬間に、俺は賭け続けるッ。偽善でも何でもない、代理品の意地ッ。俺の意志のためだけだッ」
もはやわがままなのは分かる。それに睨むマリアを見ながらも、
「それでも変わるかッ、俺はお前達を救う」
ハンドルを一回押す。それは剣などの武器に力を込める技。
『ファーストギア・ザクロストリーム』
「セイッハアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ」
だがその閃光は、世界すら潰すほどまばゆく光、タワーを破壊した。
「というわけでただいまです」
『・・・はあ』
弦十郎は通話されながら、いまに至る。
食べ物を久しぶりに食べながら、剣は弦十郎との情報を交換する。
月の落下、とある国家の暗躍、それを止めようと暴走し始めているマリア達。
「いまフロンティアってとこで、なにかしているみたいですが、あの野郎、ザクロの力と聖遺物で封印解こうとしていたことしかわかりません」
『君は記憶は?』
「操られている記憶なら全部ありますよ、このあといまのアジトに顔出す気ですが、移動されてると思います」
『わかった。それと、君は響くんになにをした?』
その言葉に、少し考え込む。
「実は俺も、なぜかは知りませんが、確信で響が危ないことがわかりました。それをどうにかすることわかりませんが、願いました」
『願ったか・・・』
それを言われ黙り込む。響は実は重体だった。
体内のガングニールが身体を蝕み、このまま戦い続ければ命を落とすはずだった。
『それが君の、ザクロギアに移動している』
「・・・そう言えば俺の中のヘルヘイムの毒も無くなりました。なにより」
あの世界で剣は確かに、戒斗と出会い、そして告げられた。強者か弱者かを。
「・・・まあいまは、響はいまは」
『普通の少女だ、ガングニールは全て、君のザクロギアになっている』
「なら響はもう」
『戦えない、が、もう大丈夫だ』
それに答えるように、響と未来が現れた。
「ひび」
呼びかけようとする前に、響が剣にだきついてきた。
「なっ」
「・・・」
ものすごく強く、剣は困惑する。
未来はものすごく怒っている。それに困惑するが、後ろから翼やクリスもまた、怒りの形相で現れた。
「指令、いまピンチです。助けて」
『彼女たちに心配かけたんだ。落とし前は自分でつけろ、俺達はフロンティアと組織について調べる』
「待って無理ッ、響ッ、響さんッ。無言でだきしめるのもあの、っていうか、クリスッ!? なんで指鳴らすっ!? 未来さんもその握りしめる拳はなにっ!?」
それから数日後、フロンティア付近で問題が発生した。どこかと隠しているが、どこかの国の母艦が、フロンティアへと先行しているらしい。
身体をほぐしながら、いま潜水艇の中で待機しているが、いつでも突撃できる準備している。
「ローズストライク並び、オレンジギア、確かに返したぞ剣」
「おう、と言っても、クリスとで三人乗りだろうがな」
「下手な運転すんなよ剣」
そんな中、響と未来が元気よく入ってくる。彼女たちがなぜいるかといえば、
「応援ですっ」
「それで危険なところに来るのは、まあ響と未来らしいな」
苦笑する剣。実際は雑務をしてくれているので、完全に戦力外と言うわけでない。モチベーションもある。
「響」
剣は響の手を握る。それに少しへっと言って赤くなる響に対して、
「必ず、マリア達をつれてくる。お前の願い、誰かを守りたいって願い、叶える。お前のアームドギアとして、お前の繋ぐ力で相手らを繋ぐ」
それに顔を赤くする一同。だがすぐに苦笑する。
「はいっ、お願いしますっ」
響にそう言われ、剣達は出撃する。
状況確認。まずこの前の戦いでマリアを逃がした。
マリア達は月の落下を阻止するのが目的で、フロンティアと呼ばれるものの封印を解くつもりである。
神獣鏡という聖遺物がある。能力不明。
いま色々な思惑が複雑に絡み合っている。
ネフィリムは核が残っていて、ウェルの元にある。並び、ウェルはヘルヘイムから果実をもらっている。現状まだあるか不明。
とある国家が動いていて、その戦艦がいまノイズで襲われている。
「それで調が戦ってるだ? 途中で切歌とも戦ってるって」
ローズストライクに二人を乗せている。すでにシンフォギアを纏っているが、剣はいまだ生身で、海上を走る。
左右から捕まる二人だが、何がなんだか分からない顔をするが、
「まあやることは一つだ」
まだ距離がある以上、スピードを上げるしかない。
「翼また貸す。先行させてくれ」
「私たちは?」
「悪い、洗脳中でも仲間だったんだ。俺の言葉なら届く、いや届かせる」
そう言い、ハンドルを翼に渡し、ザクロを取り出す。
「こいつならすぐにいける」
「ったく、先行するなら二人止めろよ剣」
「頼んだぞ」
クリスと翼にそう言われ、ギアドライバーを腰に巻き付けて跳ぶ。
「変身」
『ギア・ザクロ』『ザクロギアアームズ。歌姫・ザ・ナイト』
そして紅い閃光になり、すぐに飛び出す。
そして鎌と鎌のやりとりに、割り込んだ。
「「剣ッ!?」」
二人が驚く中、ガングニールピースという名前にした剣を構え、二人を見る。
「調、切歌、悪いが乱入させてもらうぜ」
「どうして貴方が出てくるんデス・・・これは私と調の問題デス」
「・・・調、お前は下がっててくれ」
切歌の様子に、少しだけ奇妙な感覚がある。何かに焦り、自暴自棄になっている気がしている。
調も調で、切歌と戦うことにとまどっている。
「剣・・・」
「切歌は俺が守る」
「!」
「それに、調も俺が守る」
二人に動揺が走る中、一降り、一降りでその間も現れるノイズが吹き飛び、剣を構え、叫ぶ。
「俺はお前達を救う、いましか救えないのなら、俺は手の届くいまを、全て救うッ」
それに鼓動するように刀身がスライドし、紅い光を放ちながら構える。
(ふざけるなデスッ)
泣きそうな心の中、刃を振るい、ノイズをなぎ払いながら、自分の攻撃を防ぐそれを睨む。
(私が、私がどんな思いで戦ってるか知らないくせにッ)
睨むように剣を見るが、剣は気にもとめない。
(もうすぐ私は私で無くなる)
そんな思いで歌を歌う。それを聴きながら、
「切歌を救う」
「!!?」
対峙してつばぜり合いの中、剣は静かにガングニールピースを握りしめる。
「俺はいましかできない。過去なんて、遠くの場所なんて救えない。だが、いま目の前にいるお前達を救わない理由にはならない」
そしてもう覚悟は決めた。
「俺は切歌、お前を救う。何があろうと、未来を壊し、新たな未来を手に取る強者になるッ」
剣から光が吹き荒れ、嵐のように振り回す。
(押されているッ!? これがギアロックシードの力デスっ!?)
「来い、グロンバリャムッ」
そう叫ぶと共に、両手に剣を構え、その気迫のまま、剣を振り下ろす。
「セイッ、ハァァァァァァァァァァァ」
その振り下ろされた一撃に、切歌はその場に崩れ落ちる。
「切ちゃんっ」
調が近づいてくるが、シンフォギアを解除されているが無傷の切歌にほっとする。
「ごめんなさい剣・・・」
「気にするな、お前達は俺が守る」
その言葉を聞き、少しだけ顔をゆがめる。
「私達は貴方を操っていたのに?」
「忘れた、だから装者、いや」
調の顔を見ながら、
「調や切歌は俺が守る」
その言葉に、少しだけゆがむものの、すぐに微笑む。
「あり、がとう・・・」
泣きそうな顔をしながら、調はそう言葉にし、剣は切歌を見る。
こちらも意識はあるためか、気まずそうな顔をしていた。
「それで、どうしてこの船襲った? 目的は月の落下阻止のため、フロンティアの封印解除とネフィリムだろ?」
「ドクターが世界にこのことを伝えるために、ここの人達を殺そうとしたの。私はそれを止めるために飛び出して」
「そうか、それで切歌が止めに入っての乱戦か。ややこしい」
この船の扉、ノイズがわき出ても入らないように塞いだが、もしかしたらいまの状況見て撃ってきそうだなと思う。
「月落下か、協力し合えばいいものを・・・」
弦十郎の苦い顔を思い出しながら、切歌と調をどうするか。
「二人とも俺が、いや、俺達がどうにかするから、悪いが投降してくれ。マムはともかくとして、マリアやあの野郎がなにするかわからない」
マリアはもうせっぱ詰まっていると思われ、ドクターに至っては善意で動いていないのは明白。マムだけがまともな判断する人物だ。
二人は難しい顔をするが、
「だめデス、だって、私は・・・私は・・・」
剣にしがみつく切歌に、言葉をかけようとしたときに気づく。
「蛇か」
その言葉に、現れるサガラ。突然の登場に、調が構える。
「よお、まさか毒とガングニール、二つを飲み込んだか」
「テメェの所為で毒で自我失ったんだ、忘れねぇからな」
「そう言うな、少しばかり物語が狂うから、俺が修正しに来たんだ」
「なに?」
言葉の意味が分からず、するとすぐ側で爆発音が鳴り響く。
それは近くのもう一隻。ノイズがいないため見逃していたが、いまの時間からして翼達が間に合っているはず。
「間に合っているから忠告しに来たんだぜ?」
「な・・・!?」
爆発した船を見つめる。炎の中、看板の上に現れた気配に驚く。
「オーバーロードッ!?」
気配は間違いなくオーバーロード。嫌でも分かる。何度も戦い、何度も接してきたのだからわかる。
「まだ果実・・・いや、インベスならともかく、オーバーロードは」
考え込むが、オーバーロードはこちらの専門。翼達に任せられない。
「急いだ方がいいぜ。それと」
調を面白そうに指さしながら、
「フィーネは君だ」
「えっ・・・」
調ではなく、切歌は驚き、呟くが、蛇は気にもとめず、
「だが、彼女はもう出る気はないから、記憶の塗りつぶしは発動しない。が、サブゲストとして、しばらく中にいたせてくれ。イガリマのお嬢ちゃん、君じゃないからな」
それだけ伝え消える。
それにとまどう二人だが、爆音がまた響き、通信機もとい、海面から緒川が飛び出てくる。
「剣さん、大丈夫ですか?」
「緒川さん、緒川さんも海面走れるのか・・・なんだ俺の人類超越者コネクション」
そんなことを呟きながら、とまどう二人を見る剣。
「二人とも話はあとだ。俺はオーバーロードと戦う。二人はこの人のもとに投降してくれ」
「まっ、待ってくださいデスっ、わた、私、いま混乱してるんデスっ」
「ならなおさらだ。いいか調」
調もとまどうものの、静かに頷く。それを見て緒川に信じてくれと伝え、それを了承する緒川。
「それじゃ、そろそろ最終決戦か。派手に乱入させてもらうぜッ」
その叫びと共に、大地、地震が起きる。
海中から浮上し始めるフロンティア。
現れたオーバーロード。
動き出す歯車に、蛇は楽しそうに見つめていた。
G編終わらす中で、オリジナル要素がちらほら出させてもらってます。
このまま派手にやろう。
それではお読みいただきありがとうございます。