仮面ライダー鎧武・鎧武を目指す者と戦いの歌姫達   作:にゃはっふー

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GX編。オリ主による物語が変わったところ。
セレナ、ナスターシャ教授は生きている。
奏、フィーネこと了子さんは精神体として生存。
装者達は多かれ少なかれ、オリ主こと白銀剣を慕う。
オリ主・剣は、仮面ライダーツルギとして、オレンジギアは敵を倒す覚悟を背負ったときにしようする力、ザクロギアは、敵を救い出し、繋ぐ力として使用する。
全ては鎧武、バロン。この二人の極みを越えるためだけに。


GX編・魔法少女事変+仮面ライダーツルギ
存在しない力


 世界は平和だなと思う今日この頃、剣はバイク、ローズストライクを走らせる。

 ただの暇つぶしであり、心を落ち着かせるためだ。

 ここ最近は装者達は、装者では無ければ対処できない災害活動をしたりする。

 剣は、セレナ達を始めとした非戦闘員の警護と言ったところだが、これは別の人もできる仕事だ。剣自身も手伝いをするが、ここ最近は平和だった。

 だが剣は焦っている。

 装者達の関係について、少し考えることがあるからだ。

「・・・はあ」

 走行中にため息を吐く、全てはマムこと、ナスターシャ教授が時折言う、自分の娘達の幸せというお願いの所為で、意識し始めていた。

 そして結論は、考えられない。

 装者達全員はただの仲間、守るべき人、大切な人であり、恋人などそう言った感情は無い。はっきり言う、ないのだ。大切なのでもう一度言う、絶対にない。

 時々、買い物や映画などに連れて行くが、デートではないが、はたから見ればデートだろうと言われた。クラスメイトは殴っておいたが、やはりデートだろうか?

 分からない。自分は装者達、誰かに恋をし、愛しているのか?

(そんなんだから、ライダーギアは使えないんじゃないのか?)

 力が足りない有無の前に、ライダー達の力、ライダーギアを使えない剣だが、やはり心のあり方が問題ではと思う。

 そんなことを思いながら走行していると、ふいに気づく。

「・・・」

 白い車が、それが突然迫ってくる。

 なんだと思った瞬間、

 

 機関銃が火を噴いた。

 

 ローズストライクを駆使してよける中、バックミラーを見て後ろを見る。明らかな改造車であり、乗っているのは一人だ。

 突如始まるデスレースに、まずは司令室へ連絡するが、ジャミングされているのか雑音がひどい。

「無駄だ」

 いつの間にか隣にいる男からそう言われ、それは前を見ながら告げる。

「お前が仮面ライダーにふさわしいか見てやる」

「!!?」

 仮面ライダーと言われ驚く中、車が迫ってくるため、ウィリーして車体の上を跳ぶ。

 だが車は急にスピードを落とし、車体の上を取ることはできず、地面に着地。その瞬間、また機関銃が火を噴くが、前輪だけで車体を回して、それをよける。

 スピンしているように見えるが、それを操り、むしろスピンしたまま戦闘用の外装を纏うローズストライク。

「貴様、何者だ」

「お前と同じ、存在しない仮面ライダーだ」

 そう短く返すと、車の前輪から棘が生え、そのまま車体をぶつけてくる。

 避けながら、走行する剣。だが、

「そろそろお前の実力はわかった」

 そう言い終えた瞬間、

「お前はいずれ死ぬ」

 その瞬間、スピードが飛躍した。

 僅かに切り捨て、変身せずに対処。車が突如上がったスピードによる激突を、ローズストライクのスペックだけで対処する。前輪をあげて、むしろ激突させた。

 だが力負けして、体制が一気に崩れる。

 空中に身を投げ出された剣だが、気にせず鍛えられた身体能力で身体をひねり、受け身を取る。

「ぐっはっ」

 多少体に響いたが、まだ戦える。すぐにベルトを腰に巻き付けた。

 車がUターンし、こちらを見たとき、

「ほう」

 ローズストライクは自動制御で、回転しながら、レーザーブレードを纏い、斬りかかる。それに対してはほめるよう、男は苦笑する。

「だが甘いッ」

 車はすぐに発進し、ローズストライクのスピンアタックを吹き飛ばし、剣へと迫る。

「セイッ」

「!?」

 変身せずに、

「ハアァァァァァァァァァァァァァァァッ」

 そのまま蹴りで車を吹き飛ばす。それにようやく男は驚愕する。

 生身の肉体だけで、車体を吹き飛ばした男。

「なるほどな」

 男は愛機から飛び出しており、吹き飛び自動操作で着地した愛車を見ながら頷く。

「バイクの攻撃はスピードを殺させるだけのためか・・・」

「お前、何者だ」

 剣の手には白いオレンジのギアが握られ、男は不適に笑う。

「変身・・・」

 風が舞う、静かに突風が舞い上がり、男の姿を変える。

「俺は仮面ライダー3号・・・お前と同じ、存在しない仮面ライダー」

 その男は仮面ライダー3号と名乗り、全く違う者へと変わる。その姿に、剣は頷くしかできなかった。

 仮面ライダー達の力を使ったことがある剣だから分かる。彼は仮面ライダーだと。

「変身」

 

『ギア・オレンジ』『オレンジギアアームズ。聖剣無双』

 

「で、そんな人がどうして」

「決まっている・・・お前を殺すためだッ」

 そして彼らは力と力をぶつけ合う。

 

 

 

 人の来る気配が全くなく、彼らは砂浜、岩場付近で交差する。

 刃を振るい、それを拳で吹き飛ばす3号。

 剣はシンセイバーのサックで応戦する。

(今日は翼とマリアのコンサート生中継だが、いけそうにないなッ)

 そう思いながら剣を振るい、ハンドルを押す。その様子を見て、彼も構える。

「ライダーキック」

 

『ファーストギア・オレンジストリーム』

 

 聖剣と脚撃と純粋な戦士のキックが激突する。

 空気が振るえ、余波が辺りを包む。

 力は互角と言わんばかりに、お互い吹き飛び、着地して構える。

「存在しないライダーと言っていたわりに強いな」

「貴様もな、仮面ライダーツルギ」

 構えながら、そのとき、空間が揺れる。オーロラのように空間が揺れ、その中から人が現れる。感覚で分かる、彼らもまた仮面ライダーだと。

「また仮面ライダーか」

「やはりわかるか」

 カメラのようなものを下げた男が前に出て、その様子を見る。

 それを見ながら、3号に聞く。

「3号、やはりこのライダーは」

「ああ、もう手遅れに近い。俺達仮面ライダーになろうとしている」

「?」

 それにそうかと言い、カードを前に構える。いつの間にかベルトを巻いて、

「変身」

 

『カメンライド・ディケイド』

 

 その姿に覚えがある。自分に力を貸してくれた仮面ライダーの一人、仮面ライダーディケイドだった。

「なんで」

「お前を倒すためだ、悪く思うな」

「・・・」

 もう一人男がいるが、難しい顔のまま構える。

「変身」

 その姿は赤い姿、彼もまた分かる。仮面ライダーであると。

「なんでだっ、仮面ライダーが、しかもあんたら二人は、あのとき俺に力を貸してくれたじゃないかっ」

「だからこそだ、ユウスケ」

「わかってるっ」

 突っ込んでくる仮面ライダー3人に対して、刃を振るう。

 だが、シンセイバーの刃をユウスケと呼ばれた仮面ライダーに捕まれる。

「超変身ッ」

 血を流してもそう叫び、シンセイバーの感覚が消え、彼の姿が変わる。

「なっ」

「俺か仮面ライダークウガッ、この姿はタイタンフォームッ」

 その瞬間、クウガのベルトに雷光が走り、また姿が変わる。

「この姿はライジングタイタンだッ」

 シンセイバーがクウガの手により、別の剣、ライジングタイタンソードへと変えられたいま、白銀刀で戦っていた。

 

『アタックライド・イリュージョン』

 

 ディケイドの姿が増えるが、それと共に白銀刀の刃を投げ、ブーメランのようにディケイドを切るが、その隙に3号の蹴りが直撃したが、

「なにっ!?」

 それを両腕で捉え、クウガへと投げ飛ばし、戻ってきた白銀刀の刃で攻めかかる。

 ディケイドはすぐさま剣から銃へと武器の形態を変え、狙い撃つが、それを見ずに、そのまま前進して斬りかかる。

「くっ」

 クウガはすぐに3号をどかし、斬り合いが始まるが、ディケイドはほうと感心する。クウガを盾に、うまく銃撃を牽制しているが、ディケイドは躊躇いもなく撃つ。

「予想通りかっ」

 クウガの動きを一瞬止め、全弾クウガに命中。僅かに悲鳴が上がるが、タイタンの防御力が高く、すぐに斬り合いが始まった。

「士っ、あとで覚えてろよっ」

「覚えてたらなっ」

 だが、そのやりとりの瞬間、空いた手を握りしめ、その拳をタイタン、しかもライジングへとたたき込む。

 クウガが歯を食いしばり耐えようとするが、耐えられなかった。

「ぐっあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」

 吹き飛ぶクウガは剣を手放し、赤の姿へとかわる。シンセイバーがもとの姿に戻り、その瞬間、剣の手に戻り、二本構える。

「拳だけでタイタン、しかも金の紫を越えたか・・・」

「となると、俺達の予想通りの進化が始まってるな」

 その様子を見て、剣の刃をなぞるディケイド。3号もまたそれを見据える。

「進化だと」

「このままだとお前は仮面ライダーなるってことだ」

「だからどうした、俺は仮面ライダーツルギだ」

「それがどういう意味か知らないだけだ」

 ディケイドはそう告げて、3号も構える。

 クウガも起きあがり、剣を見据える。

「やるしかないのか士・・・止めるためにも」

「そうだ、それが仮面ライダーの使命を、他の奴に背負わせないためにもな」

 それを言われ、何を言っているんだと聞き返したくなるが、クウガが咆哮を、雄叫びを上げた。

「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉッ」

 黒い闇が雷鳴と共にベルトから吹き荒れ、その姿を変える。

 ライジングアルティメット、そしてディケイドも変わる。コンプリートフォームへとかわり、3号は静かに構える。

 3人とも本気だと知り、剣は、

「・・・響、ごめん」

 

『ギア・ザクロ』『ザクロギアアームズ。歌姫・ザ・ナイト』

 

 本気の姿へと変わり、剣はガングニールピースとグロンバリャムを構える。

「行きます」

「来いッ」

 

 クウガが叫び、激突するたびに轟音が鳴り響く。

 

 赤い閃光や、グロンバリャムを始めとしたフェムシンム達の武器。仮面ライダー達の力が発動し、それに対応する。

 

 その衝撃で、彼らは気づかなかった。ジャミングが途切れたことに。

 

『剣くんっ、剣くんっ』

「司令っ、いま取り込んでるんだッ。あとにしてくれっ」

 その様子にディケイド達も周りを見る。ジャミングしていた場所が壊され、通信が可能になったらしい。辺りはもう暗くなっていた。

『取り込みッ!? そっちにもノイズが現れたのかッ!?』

「ノイズッ!? なんのことだよっ」

『!? いまロンドンとクリスくんのところでノイズが確認されたっ、いま交戦中なんだが』

 困惑する弦十郎の言葉に、ロンドン、翼達やクリスが危険と知り、剣は焦るが、

「すまないが行かせられないッ」

 ディケイドが斬りかかってくるが、剣はすでにあるものを手に持つ。

 

『ギア・メモリーライダーズ』

 

「しまっ」

 

『フォーゼ・メテオなでしこフュージョンステイツ・青ッ春ッ、宇宙キタッ!!!』

 

「邪魔だッ!!!」

 二つのロケットが放たれ、3人を牽制。空間に穴が広がり、ロケットと共にその入り口を通り消える剣。

「しまったっ」

「待つんだっ、このままだと君は」

 クウガは手を伸ばす。だが、心のどこかでそれでいいのかと言う自分がいる。

 お互い変身を解く中、ユウスケだけが拳を握りしめ、考え込む。

「・・・このまま、君は仮面ライダーになるのか、白銀剣・・・」

 その言葉はむなしく響き、彼らは姿を消す。

 

 

 

 ノイズに囲まれた翼とマリア。その瞬間、回転しながらノイズを蹴散らすものがいた。剣を持つ、謎の構えを取るそれは驚いた。

「何者ですっ」

「仮面ライダーツルギッ、翼達はやらせないッ」

 右腕のロケットは飛んでいて、スイッチのようなものを使う。

 

『サターン・オッケーサターン』

 

 右腕に土星を模したエネルギーの固まりが現れ、その輪で斬りかかる剣。

 それを緑の人形、少なくとも人の気配を感じない剣はそう判断して、一気に斬りかかる。その様子を瞬きせずに見ながら、

「さすがに貴方と戦うのは予想外ですので、これで」

 何か薬瓶のようなものを取り出し地面に投げる。沈むように消えるが、それに構っていられない。

 ロケットを全て放ち、フォーゼの剣を取り出し、周りのノイズを切り払う。

「ライダー超銀河フィニッシュッ」

 そのエネルギーに全てのノイズを吹き飛ばし、翼達へと駆けつける。

「翼、マリアッ、ぶ・・・」

 そして固まった。

「ああ無事だ剣。すまない、まさか君が助けに・・・」

「つ、翼っ」

 なぜか翼は、裸だった。

 すぐに真っ赤になり、身体をかくし、マリアは睨みながら剣の前、翼の前に立つ。

「す、すまないっ」

 剣もすぐに後ろを向き、近くにある、国旗か何か、とりあえず布状なものをロケットで取り、翼へと渡す。見ずに。

『剣くんっ、剣くん』

「司令っ、いまロンドン。運良くライダーの力使えて、翼達の元に駆けつけられました。勝手な行動についてはあとで聞きますから、まだ使えるうちに、別の場所に」

『なっ、いや、いまはいいッ。わかった、響くんの方もクリスくんもピンチだっ、急いでくれッ』

「わかりましたっ、翼、責任は取るからあとでまたッ」

 そう言って、力を使い、空間を飛ぶ剣。

 翼は真っ赤な顔のまま、それを見送った。

「?」

 だがマリアは一瞬、剣がブレたように見えた気がした。

 

 

 

「・・・ふん」

 一人の少女。とんがり帽子をかぶった、金髪の少女はクレーターを見ていたが、すぐにその横を見る。

「空間移動、貴様はやはり異常だな仮面ライダー」

「剣・・・さん・・・」

「平気か響」

 いつものザクロに戻り、何かの攻撃から響を守った剣。

 その攻撃はおそらく彼女だろうと、剣は少女を見る。

 剣のことを、忌々しく睨みながら、殺気を放つ。

「異世界の奇跡、いやその固まりか・・・忌々しい力だ、空間ですらねじ曲げる力か」

「君はいったい」

「俺の名はキャロルッ、仮面ライダーツルギッ、いや、異世界の奇跡ッ。いずれ貴様を壊す者だッ。必ず、必ずお前を壊すッ、俺はお前のような奇跡は認めないッ」

 そう言い放ち、薬瓶を壊して消えた。あの消え方は先ほどの敵と同じだったのに驚きながら、お姫様だっこで固まる響を静かに下ろす。

「響、無事か」

「はい・・・だけどあの子・・・」

「ああ・・・いや、いま気にしても変えられない。クリスのもとに出向く、お前はここで休め、いいな」

「クリスちゃん!? クリスちゃんにもなにか」

「俺を信じろ、お前のアームドギアだぜ。必ずクリスと共に帰るから待ってろ」

 そして彼はピースを使う。

 

『リュウキ・サバイブ・烈火龍ッ、燃える魂ッ』

 

『アドベント』

 

 その瞬間、赤い龍が現れ、それに乗る剣。姿もまた代わり、共にクリスのもとに出向くが、その瞬間、響は見た。

「えっ」

 剣の全身が、ノイズが走ったようにブレた。それに気づかないように、彼はクリスのもとへと急ぐ。

 

 

 

 ノイズが迫るクリスのもとへ、烈火龍ドラグランザーの火球が放たれる。

「ほう、なかなか派手な登場だな」

 ディーラーのような人の形をした何かがそう言い、それにソードベント状態のドラグライザーツバイとガングニールピースでノイズを切り伏せた。

「剣っ!?」

「クリス、だい」

 そのクリスもまた、裸だった。剣の視線に気づき、顔を真っ赤にするが先に、

「ドラグランザーっ」

 クリスを守るように周りを旋回して、その姿を隠すドラグランザーと、その前に現れる剣。一瞬だったが、クリス以外にも人がいる。

「任せるデスっ」

 その声を聞き、少しだけ驚く。隙を見て、切歌と調が現れ、ノイズを倒す。

 だが二人は元々薬による強化のもと、装者としての適合率を上げていた。そのためにはの身体でシンフォギアを使うのは得策ではない。

 だが手数が増えて助かる。自分の弱さに少しだけ歯がゆくなるが、仕方ない。

「切歌、調っ、二人をつれて逃げろ。ドラグランザーは護衛っ、俺はこいつらの足止めをするッ」

「なかなか派手だな」

 返答を聞かずに、ノイズ達へと向こう剣。ドラグランザーは言われたとおりに動いて、切歌達と共に姿を消したいった。

 

 

 

 途中でバイクへとかわり、クリス達を乗せていったドラグランザーは、彼の登場と共に姿を消した。

 もとの姿、剣へと戻り、布を巻いているだけのクリスへ上着を貸しつつ、彼女らの安否確認と、報告をする。

『剣くん、君も襲撃があったようだが、君もノイズと戦っていたのか?』

 その問いかけに、少しばかり迷うものの、すでにバレている。仕方ないと思いつつも、彼は3号、ディケイド、クウガと戦ったことを伝えた。

 それにクリスはいまの姿を気にせず、くってかかる。

「おいどういうこったっ!? どうしてお前が仮面ライダーと戦わなくちゃいけねぇんだよっ」

「そうデスよっ」

「それは俺も聞きたい、あとクリス・・・その」

「!!? み、見んなバカっ」

 パチーンと通信機越しにも聞こえる張り手が聞こえ、二人の後輩は呆れる。

「気持ち分かるけど、いま不可抗力」

「デス・・・」

「うっ・・・悪い」

「いやいいよ・・・あとで責任持つから」

 それにクリスは少し真っ赤になり、二人はえっと口を揃えて驚く。

 太陽が昇る中、迎えが来るまで人気のない森の中で待つのだが、気を失っている少女らしき、いや、人ではない人の子を見ながら、響のもとで対峙した子を思い出す。

(俺は必ずお前を壊すか・・・)

 通信機で響の安全も聞いていたが、剣はあの一言を思い出す。自分に対する憎しみの視線を持つ少女。

 だが不思議と、自分の中では敵と認識できない。

(仮面ライダー達は何を考えている・・・)

 クリス達を背にしながら、クリスはぶつぶつと顔を真っ赤にして呟き、切歌と調はなにか言いたげに見ていることにも気づかず、その子の顔を見ていた。

 

 

 

「・・・」

 なにもできない。なにもすることは許されない。

 ディケイドこと士により、自分はいま剣の世界に関わることができない。

 紘汰は静かに拳を握りしめる。いや、もしも出向けたとして、何をする?

「俺は剣を殺せばいいのか」

 紘汰はそう呟きながら、あの世界へと思いを向けた。

 仮面ライダーとなろうとする弟子。そのきっかけを与えた自分は、なにもすることはできなかった。

「俺は・・・俺はなにもできないのかよッ」

 そして考えた。残りのリミット。

 

 クウガ、アギト、ファイズ、ブレイド、デンオー、キバ、オーズ、ドライブ。

 

「残り8人・・・剣・・・」

 もう見守るしかない。彼の使命、背負おうとするものを見るしかない。

 神と化し、世界を生み出した戦士が生み出した少年は、いま戦士へと変わり果てようとしていた・・・




ロケット離れればメテオの装備使えると解釈した作者です。
全てのファイナルフォーム使えるってチートですね、キャロルちゃんが目の敵にする理由には十分です。
3号、クウガ、ディケイドの思惑。ライダー側が、剣に対して行動を起こしました。
ライダーの思い、剣の思い、キャロルの思い、響達装者の思いがいま一つの世界で交差します。
っていうより、原作沿いにしたら、オリ主、翼とクリスの裸見たな・・・はっきり見ましたよこの子、視覚とか、感覚とか、記憶力は紘汰の試練で鍛えに鍛えてますからね。
それではここで、お読みいただきありがとうございます。
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