仮面ライダー鎧武・鎧武を目指す者と戦いの歌姫達   作:にゃはっふー

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戦姫絶唱シンフォギア+仮面ライダーの物語、かわり始めてます。
ついに仮面ライダーの物語が深く根強く関わり始め、歌姫達を苦しめます。
そんな中、この世界の仮面ライダーの選択はどうなるか楽しんでください。
ではどうぞ。


これは誰の物語?

 謎の敵の正体、それは彼女とうり二つの存在、エルフナインから話された。

 錬金術師キャロルの目的、それに対抗するための力。

 そんな剣より、シンフォギア装者達の物語の中で、エルフナインは作戦のための準備をしている中、司令室で弦十郎は聞く。

「仮面ライダークウガ、ディケイド、そして3号か・・・なぜ、剣くんと戦ったんだ」

 調べた結果、一部の映像が途絶えており、断片ではあるが、仮面ライダー同士の戦いの映像を流す司令室。

 強力な力のぶつかり合いの中、剣は響に、

「悪いな、お前の力で戦った」

「そんな、あまり気にしないでくださいっ」

 剣はザクロを、響の力として見ている。その力で他人を傷付けるのは、けして許されないと剣自身は思っている。

 そんな中、彼らの謎の行動もそうだが、現状戦えるのは響と剣、この二人だけである。

 それだというのに、剣には仮面ライダーと言う戦力がぶつかってきたのだ。

「キャロル側、ということは・・・」

「ないですね」

 キャロルという子とは出会っているが、仮面ライダーと言う存在を激しく憎悪している。彼女との協力者とは思えない。

 そんな話をしていると、響は弱々しく呟く。

「話し合いで、解決できないんですかっ!? 同じ仮面ライダーで、しかも力を貸してくれた人達なんですよねっ」

「あなた、まだそんなこと言うのっ」

 マリアは叫び、響はですけどと言うが、それを翼が止めた。

「断片とはいえ、この気迫から見てみる限り、彼らは本気だ。話し合いはできない」

「なんでこんなことに・・・」

「俺が聞きたい」

 剣はそう言いながら、響の頭を優しく撫でた。

 先ほどのマリアの発言は、キャロルとも争いたくないと言う発現と同じだったため、マリアは響を叱咤したのだ。

 だが、剣は、

「安心しろ、お前の願いは果たすよ」

「剣さん?」

 意味が分からないが、マリアは睨むように剣を見る。

「貴方も話し合いで解決できる、そう思っているの?」

「いやできない。キャロルとも、仮面ライダー達との戦いも避けられない」

 だけどとつぶやき、拳を握りしめる。

「それでも俺は、エルフナインの家族を倒す気はない。戦うことになってもな」

「・・・矛盾してるわよ」

「それを俺に言うか? マリア達やクリスとだってそうだったんだ。同じことを繰り返す。俺はそれだけだ」

「・・・」

 それを言われ黙り込む。最初敵だったが、いまは味方の仲間達。

 だが今回もそうだとは限らないが、剣は今回もそうすると宣言していた。

 結局答えは出ないまま、彼らは解散した。

 

 

 

 学校はすぐに終わった。身体を伸ばしながら、これからどうするか考える。

「はあ」

 クラスメイトの雑談を早々にすませ、司令室へと向かう剣。エルフナインにお土産でも買うかと、甘い食べ物を考えているとき、通信機が鳴る。

 

 

 

 ノイズの強化版、アルカノイズ。シンフォギアを無力化するそれが、響とその友達に迫る。

 青と黒のゴシックな機械人形、ガリィという識別名だった。

 だがそれに割り込むバイクは、機械的な外装、紅と蒼を持つ、バイクとは言えないものであった。

「剣さんっ」

 未来は叫び、剣はベルトを巻き、叫ぶ。

「変身ッ」

 

『ギア・ザクロ』『ザクロギアアームズ。歌姫・ザ・ナイト』

 

 紅い装甲を纏い、ガングニールピースを持ち、バイクも双頭の飛竜へとかわり、響達を守る。

 その様子に盛大に舌打ちして、こちらを睨むガリィ。

「お前は相手じゃないんだよ仮面ライダーっ」

 水が吹き荒れ、迫るが、グロンバリャムと合わせ、数々の武器でノイズ共々切り伏せながら、ガリィに迫る。

「悪いが乱入させてもらうぜッ」

「乱入すんじゃねぇよっ」

 水の攻撃を、紅い閃光になりよけるが、すぐに気づく。

 攻撃は後ろにいる響達に向けたものだった。ローズストライク飛竜が壁になるが、そのまま吹き飛んでしまう。

「お前の相手は俺だっ」

「私の命令は装者なんだよっ」

 またこちらを無視して、響達へと迫るノイズや攻撃。剣はオレンジを取り出す。

 

『ギア・オレンジ』『オレンジアームズ。聖剣無双』『サードギア・オレンジフルーツ』

 

 連続で能力を発動、鎧は纏われることなく、響達を守る盾のように、周りを浮遊する。

「剣さんっ!?」

 だがこれは剣の防御力を下げるものなのは知っている。相手も知っているのようにあざ笑う。

「このままのたれ死ねっ」

 水の激流が迫る中、静かに呼吸を整え、シンセイバーと白銀刀を構える。

 

「バカかっ、水が切れるわけが」

 

 ガリィの叫びを否定するように、剣は、

 

「セイッハッ」

 

 水の激流を切り、ガリィへと迫った。それには響達全員が驚いた。

 

「アニメかっ!?」

 一人妙なツッコミをしたが、無視してハンドルを押す。

 

『ファーストギア・オレンジストリーム』

 

 聖剣のキックがガリィを捉え、この身体に亀裂を走らせて、顔を歪めた。

 そのまま追撃しようとしたが、足場が揺れ、水の気配を感じる。すぐさま剣は距離を取った。

 勘のいい剣に顔を歪める中、一台の車が現れ、マリアの姿を見せる。

「ちっ、下がるしかないか」

 そう忌々しく言い、薬瓶を使い消えるガリィ。剣はようやくふうと変身を解く。

 

 

 

「あなたはなにを考えてるのッ!? どうしてシンフォギアを纏わなかったのッ」

 マリアに詰め寄られ、黙り込む響。響の中に、まだキャロルと戦う覚悟がない。

 それでも、友達を危険にさらした響。剣はその様子を黙ったまま見るしかなかった。

 何かを言うのは簡単だ。だけど、答えは響にしか出せない。

 なら、

「響」

「剣さん・・・」

 自分が言うべきことは一つ。

「俺はお前がどんな選択をしても、お前を支援する」

「剣さん」

「俺はお前のアームドギアだ。お前の守りたいもの、繋ぎたいもの、大事なもの。一緒に守ろう、響」

 そう言ってその両手を取る。それに頬を紅くする響だが、静かに、少しだけ元気になり、剣を見る。

「はい」

 そう短く返事をしたとき、世界が歪んだ。

 

 

 

『謎のエネルギー反応ありッ、警戒しろッ』

 通信機から流れ出る言葉に身構える剣。

 だが、現れた男に、剣は黙り込む。

「クウガさん」

「・・・」

 難しい顔のまま、オーロラのように揺れた空間から、ユウスケ、クウガが現れた。

「・・・俺と戦え、仮面ライダーツルギ」

「待ってくださいッ」

 響が前に出るが、クウガは動じず、静かに見据える。

「どうして剣さんと戦うんですかっ!? 貴方は剣さんに力を貸したんじゃないんですかっ!?」

「・・・確かに、俺は彼に、クウガの力を貸した・・・クウガとして、一人の仮面ライダーに力を貸した」

「なら」

「だけどッ、俺がやることはかわらないッ」

 言葉を遮り、ベルトを出現させたクウガ。

 戦うしかない。剣は思い、響を後ろに下げらした。

「剣さんっ」

「安心しろ、ただの先輩からの激励だ」

 そう言い、オレンジを取り出す。クウガからは雷鳴と黒い闇が吹き出していた。

「「変身」」

 黒い仮面ライダーと白い仮面ライダーが現れ、二人は対峙する。

 ライジングアルティメットと化したクウガは拳を握りしめ、ツルギは二つの剣を構えながら、響達から遠ざかる。

 始めはゆっくり、次第に走り出す。

 それが合図のように、激突が始まった。

 

 

 

 響達や司令室は戦慄した。

 炎と闇を操り、雷鳴のような拳を振るうクウガ。

 それを剣で防ぎ、相対するツルギ。

 二人の仮面ライダーの戦いは、介入できないほど激化していた。

「はあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」

「セイッハァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ」

 空気が、地面が揺れ、全員が言葉を無くし、呆然と見る。

 だがマリアだけは、

「なにしてるの立花響ッ」

 その肩を掴み、響を見る。

「貴方なら、シンフォギアならこの戦いに介入できるのよっ、このまま彼らを争わせていいのッ!?」

「いいわけないですッ、ですけど・・・」

 戦う力として、シンフォギアを使いたくない。

 響の心が迷う中、剣は叫んだ。

「来るな響ッ」

「剣さんっ!?」

「お前が戦い無いのなら戦わなくていいんだッ。マリア、それはお前も一緒だッ」

「!?」

 それに驚きながら、白銀刀が砕け、壊された。

 拳が止まらない。サックで受け止めたが、シンセイバーにもヒビが走る。

「クリスも、翼も、切歌に調も。違うッ、誰だって戦いたくないんだッ。そうだろ先輩ッ」

「ああそうだな後輩ッ」

 拳と拳が交差し、ぶつかり合うたびに身体にダメージが走る。

 だが止まらない。

「それでも、人の中に悪意があるのなら、俺は戦う。誰かが傷付くなら、傷付く前に前に立ちふさがるッ。それが仮面ライダーだッ」

「ああそうだ後輩ッ」

 クロスカウンターのようにお互いの顔面に拳が入り、吹き飛ぶが、シンセイバーの刃で体制を直し、すぐに銃撃を放つが、クウガは気にせず、命中しながら迫る。

「力があるからだとか、資格があるとか関係ないッ。ただできることをするだけだ響ッ。お前はお前だけの選択をしろッ、立花響しかできない選択肢、俺は必ずそれを尊重するッ。無理に戦うなッ、たとえそれがマリア達であろうとも、俺の答えはかわらないッ。かえることなんてないッ」

「だからお前は、お前はここで止めるッ」

 クウガが迫る。拳と拳がぶつかり、ついにシンセイバーまで砕け、果汁のように散る。それを無視して、二人は構える。

 両者、最強のキックを放つ体制へとかわった。

「ツルギッ、仮面ライダーの中で最も強い闘争心の戦士。いまお前を止める、それが仮面ライダーいや、俺と言うクウガの答えだッ」

「なんだか知らないが止まらないッ。まだ翼が、クリスが、切歌が、調が、マリアが、響が戦場に出なきゃいけないんだッ。止まっている暇も、休んでる暇もないッ」

 

『ファーストギア・オレンジストリーム』

 

 黒い闇が炎のように、雷鳴纏い、クウガを覆う。

 

 白い輝きが、刃のように鋭く冴え渡り、ツルギを覆う。

 

 二人は同時に飛び上がり、お互いのキックがぶつかり合う。

 

 その瞬間、

 

『ファイナルアタックライド・ディディディケイド』

 

「ライダーキック」

 

 ツルギの背後から突如、二人のライダーが襲いかかった。

 

 

 

「・・・・・・・・剣さん・・・・・・」

 呆然とそれを見る。白銀の鎧は砕け、血を流し地へと倒れる剣。

 変身が解かれ、それと共に血を流す。

 辺りには力の余波の所為で、整備された煉瓦が砕け、炎が上る。

「士ッ、3号ッ。どういうつもりだッ!?」

 激昂したのはクウガだった。ディケイドと呼ばれる男は、すでにコンプリート姿であり、その姿を知る響。彼もまた剣に力を貸した者の一人だ。

「最も確実に奴をやるには、これしかなかった。悪く思うなら勝手にしろユウスケ」

「ツカサァァァァァァァァァァァァァァァァ」

 ディケイドに向けられる拳を止める3号。ディケイドは微動だにせずにそれを見る。

「邪魔をするな3号ッ」

「お前こそ、状況を理解しろ。トドメを刺すぞ」

「!?」

 初めてディケイドは驚いた。

 ザクロのギアを握りしめ、いまだ起きあがろうとする剣。それを見ながら、ディケイドは剣を構える。

 だがクウガがその前に立つ。

「邪魔をするなユウスケ」

「先に邪魔をしたのはお前だろッ」

「このままこいつを放置して、仮面ライダーにする気かッ!?」

「!?」

 話が付いてこれない中、だが響はすぐに剣へとだきつき、前に出る。

 それには未来もいて、マリアはより前に立つ。

「これ以上、仲間を傷付けさせないっ」

 そのとき、複数の車もやってきて、黒服の男達が拳銃を構え、向けてくる。

 その中に緒川もいて、響のクラスメイト達を守る。だが彼女たちも引く気はないどころか、挑むように睨んでいた。

「仮面ライダークウガ、ディケイド、そして3号。これ以上仲間を傷付けることは、俺が許さんッ」

 弦十郎はそう言い現れ、3人の仮面ライダーは静かに周りを見る。

「邪魔をするな、これは俺達、仮面ライダーの問題だ」

「そのようなことは関係ない。彼はこの世界の仮面ライダーだ」

 弦十郎の言葉、それにクウガは顔を背け、3号は黙り込み、ディケイドは頷く。

「ああそうだ、だからこそ殺さなければ、ここで仮面ライダーツルギの物語を終わらせなければいけない」

「なんだと?」

 ディケイド達も変身を解き、意識が無くとも戦おうとする剣を見る。

 二人の少女に抱えられているが、こちらが動けば目を覚まし、襲いかかるだろうと、仮面ライダー達は察する。

「いまこいつに起きていることを知れば、お前達は俺達を止めない。いや、止めることはできないぞ」

「・・・ふざけているのか、子供一人殺そうとするのを、俺達が黙っていると?」

「その子供のためだからだ」

 弦十郎は明らかにディケイドを睨み、緒川達周りに緊張が走る。

 だがディケイドは続ける。

 

 

 

 仮面ライダーとは、始まりは改造戦士、仮面ライダー一号から始まった。

 

 悪の組織ショッカーとの戦い、二号と共に、その戦いを終えた歴史が始まりとされている。

 

 それから仮面ライダーの世界が始まったのかは、いまはどうでもいいので割愛しよう。

 

 そして仮面ライダーの世界は生まれた。

 

 時には改造人間として、悪と戦う。

 

 時には古代の力を振るい、いつしかそう呼ばれる戦士。

 

 都市伝説のように語られる謎の存在と重なり、そう呼ばれる戦士。

 

 仮面の乗り手として、仮面ライダーと呼ばれる戦士。

 

 時には人を越えた存在となり戦う戦士。

 

 仮面ライダーと言う戦士は数多いるが、全てにおいて共通点がある。

 

 それは、大元は悪と同じ力であり、最後にたどり着くのは怪人であること。

 

 炎の十字架を背負い、悪と善の間で戦う者こそ、仮面ライダーである。

 

 クウガは古代の戦士。アギトは対立する創造神からそれぞれ授けられた力。

 

 怪物と契約する龍騎。人類に牙を向ける新人類であるファイズ。

 

 怪人を封じ、その怪人の力で戦うブレイド。自然界の力、己を鍛えた鬼の響鬼。

 

 高速移動する地球外生命体、相対する同じものから授けられた力で戦うカブト。

 

 未来を改ざんしようと目論む者を、未来の怪人と共に戦う電王。

 

 魔族と人のハーフの王、キバ。破壊者として役割を与えられたディケイド。

 

 地球の記憶を読み解き、その力を悪用する者を、同じ力で止めるW。

 

 欲望より生まれたメダルの怪人を制する、メダルの王オーズ。

 

 同じ宇宙の力を使い、宙を目指し合ったフォーゼ。

 

 人間の身体に宿る魔力より生まれた怪人を、自身に封じて魔法を使うウィザード。

 

 口にすれば怪物と化す果実、その黄金を取り合った鎧武。

 

 同じコアを使い、戦い合った機会生命体と、戦士ドライブ。

 

 人の目には見えず、人を襲う怪物と戦う。半死半生の仮面ライダーゴースト。

 

 それら全て、同じ、ただ進む道が違うだけの、同じ者達。

 

 ただ、それだけの物語。

 

 

 

「それが仮面ライダーと言う世界、唯一無二の共通点だ」

「・・・」

 黙り込む一同。剣は傷の治療しているが、ディケイドは黙り込みながら見る。

「仮面ライダーは悪と善の狭間にいる。けしてかわらない、なにより知っているはずだ。鎧武を知っているのだからな」

 人を捨てざる終えず、それでもなお戦い続けた仮面ライダーの名前に、装者達は黙り込む。

「それと剣くんはなにが関係している」

「白銀剣は仮面ライダー全ての力を使える」

 間髪入れず、ディケイドは弦十郎に告げた。

「それは逆に言えば、悪の力も使える。いや違う、そいつは人じゃなくなる」

「!!?」

 全員が目を見開く。だが、知っている。葛葉紘汰は、現に人をやめている。

「つまりそういうことだ、仮面ライダーになるということは、怪人に変わり果てる。しかもそいつは全ての怪人になるんだ」

「そんなことないッ」

 響が叫び、まだ目を覚ましてない剣の前に立つ。だが3号は告げる。

「そいつはすでに仮面ライダーの力が詰まった力を使用している。最初は誰も気づかなかった。だが、そいつは俺達が貸し与えた以上の力を求めた。結果」

 いま剣は全ての仮面ライダーと源の力を、我がモノにしようとしている。

 無意識であろうと、仮面ライダーツルギはいま、最狂の仮面ライダーへと変わり果てようとしている。

「そんなことになれば、この男の魂は、永遠の戦いに身を置く」

「永遠の戦い・・・」

 響の言葉に、クウガが頷く。

「俺以外にも、クウガの世界がある。名前や性格は違ったりするだろうけど、クウガと言う仮面ライダーだけは同一でいる。そのクウガとして、彼は永遠を過ごす」

「クウガだけじゃない、仮面ライダーという仮面ライダーに、そいつは転生したり、別次元、別可能性の白銀剣は、仮面ライダーとして生涯を全うする。死んでもなお、仮面ライダーとして戦うことになる」

 名もない仮面ライダーとして、白銀剣の魂、意味、存在理由はそう言うものへと変わり果てる。そうディケイドはそう告げた。

「そんな話、信じるとでも?」

「すでに俺達、別世界の存在と関わっている時点で、信じて欲しい。葛葉紘汰のように、なにもせずに終わり無きの仮面ライダーを作り出す気はない。ディケイドは俺一人で十分だ」

 そう言ってカードを構える。それに全員が構える。

「言ったはずだ、ディケイドは俺だけで十分だ」

「だからと言って」

「残るはアマダム、光の力、オルフェノク、アンデット、イマジン、ファンガイア、グリード、そしてロイミュードの力を取り込むだけだ。その先にあるのは人じゃない、ただの怪人、仮面ライダーとしての永遠だ」

 だが、それでもどかない弦十郎達を睨むディケイド。

 弦十郎もその様子を見ながら、

「・・・永遠の戦い、それをさせないために、お前は剣を殺すのか」

 その問いかけに、ディケイドは、

「俺は破壊者だ。たとえ悪にその身を染めようと、やらなければいけない。ましては後輩のためなら、俺はやるだけだッ」

 その言葉に、彼らもまた剣の問題を知り、剣のためにいま行動している。弦十郎は舌打ちして、構える。

「バカな男だな、嫌いになれん・・・」

「・・・」

 拳銃を構える黒服の男達、緒川も懐に手を置く。

「やめろディケイド」

「・・・だな」

 そのとき、一つのギアが空中に浮いている。

 それはライダーギア。

 まるで使えと言わんばかりに、剣の前にあった。

「いま戦えば、進行を早めるだけか」

 そう言い、空間が歪む。

「もうそいつは助からない」

 ディケイドはそう響達に告げる。

「他のライダーの言うとおり、殺すか諦めるしか、もう方法はない。そいつは戦うことをやめられない。やれるはずができない、だから仮面ライダーなんだからな」

 そう言い姿を消すディケイド達に、剣は本当に意識を手放した。




交差する仮面ライダーと歌姫の物語。
仮面ライダーの力、その全てを求める剣は、本当の仮面ライダーになるのか?
その先にあるのが破滅でも、求める。それが剣です。
響達の物語に乱入した異物は、どのような幕を下ろすかお楽しみに。
では、お読みいただき、ありがとうございます。
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