仮面ライダー鎧武・鎧武を目指す者と戦いの歌姫達 作:にゃはっふー
美しい、というしかないほど綺麗な場所。
まさにファンタジーと言っていいほど、綺麗な水と緑の森。
カラフルな鳥が飛び、不思議な生き物が生きる星で、二人の戦士がぶつかる。
一人は白い鎧を纏い、バナスピアーと言う槍と、メロンディフェンダーの盾を持つ。
「はあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
二振りの剣を振るい、それに挑むは、オレンジの戦士。
盾と言うが、刃が付いているため、接近への攻撃もできるため、警戒しながら絶えず攻撃し続ける。
「ちっ」
紘汰は盾を投げ、それを防がれるのを見ながら、ソニックアローと言う弓を取り出す。
「またかよッ、容赦ねぇがッ」
「!?」
防いだメロンディフェンダーを掴み、無双セイバーの装備で突っ込んでくる。
「もらいッ」
「まだだッ」
二人の戦いを見ながら、舞は静かにほほえむ。
(また勝てねぇ)
メロンディフェンダーを奪いながら戦うが、いまだ本気じゃないのは戦って分かる。
学校帰り、家で休みながら、静かに身体を休ませる。
昔は三人暮らし、家のローンは両親が生きてた頃払い終え、いまは一人、自分しか住んでいない二階建ての家に住んでいる。
おかげでいまのような暮らしに支障はない。バイトもなんとかすればどうとでもなる。
「まあ、節制心がけないとな」
そう言って、パン耳を揚げて、砂糖をまぶしたものをほおばる。テレビも点けず、リビングがいまの自分の部屋であり、そこしか使用していない。トイレと風呂、キッチンは勘定には入れない。
「・・・そう言えばあの子で二人目か」
思い出すのは、いつも斬りかかる少女と同じ様子の、茶髪の子。
「あの子まで戦うことになるのか・・・」
正直、向こうの対応が正しいので、対峙したくない。
それは三人の総意だが、やはり関わり合う選択肢、メリットが思いつかない。
自分達の敵はコウガネであり、下手に力を使えば、蛇はなにするかわからないからだ。
「蛇か、俺はまだあったこともない、ヘルヘイムの意識・・・」
わからないそれを考えても仕方ない。
強くなればいい、何者にも負けない強さを手に入れればいい。
「・・・そうでなきゃ、俺は」
そう思う中、
『剣ッ、ノイズだ』
「またノイズかッ、いつも邪魔しやがってッ」
急いで家を出て、ローズアタッカーを出して走行する準備をする。
そして、
「これは避難警報っ!?」
ノイズによる避難警報が鳴り響く。それに驚きながら、ヘルメットをかぶる。
「前は三十分くらいしてからなのに、みるみるうちに早くなってきてる」
『それだけ彼女たちと出会う可能性が高くなるが、ノイズも被害も無くなるんだろうが・・・』
「喜んでいいか複雑だよちくしょうッ」
急いでノイズのもとへと向こう剣。バイクはもうスピード関係なく、どんな道も突き進む。
『おい、免許大丈夫だろうなっ』
「ちゃんと持ってるし、非常事態は気にするなッ」
取らせたのはあんただと付け加え、道ではない道すら使い、ノイズのもとへ急ぐ。
森の中、橋らしき人工物が見え、そして、
「・・・ほぼ終わってるな」
川から這い出るノイズとかいるが、問題なく倒されている。
『だな、茶髪の子、まだ慣れてないな』
「ああ、剣士の戦い邪魔してるな。まあ、やっぱり初日かなにかかな。格闘の型もなっちゃいないって、自己流がなに言ってるんだろう」
『・・・お前、なんでため口なんだよ。舞には敬語だろ』
遠くから、様子を見る剣。気配を消し、辺りを警戒しながらだが、雑談を続ける。
「あの様子じゃ、もう戦いは避けられないなこりゃ。どうするか」
『やっぱ、俺達の事情だけでも話しておくか? 信用するしない以前の問題だし』
「けど、俺は完璧な一般人だから、国家関わってる奴らに目をつけられるのはな。友達もクラスメイトだけだが、向こうがどう取るか」
『ああ、携帯番号くらい交換してやれよ。お前、友達いないんだし』
「別にいらん」
二人の戦いを見ながら、なにか様子がおかしい。
『まああれだ、やっぱこっちの事情を』
そう紘汰が言い終える前に、
「!?」
剣は察して走り出す。
「なにやろうとしてるんだテメェはッ」
『オレンジアームズ・花道、オンステージ』
変身した剣は、茶髪の子に振り下ろされる剣を止め、青い剣士を睨むように見据える。
「えっ」
茶髪の子がそうつぶやき、剣士はこちらを睨む。
「お前は、未確認鎧武者」
「お前なに考えてるんだっ、いまの一撃は仲間に向けるもんじゃねぇだろッ」
いままで会話らしい会話をしたことがないが、剣士への印象はまじめだった。いままではそう思っていたが、剣は叫ぶ。
「俺やノイズはいい、俺は未確認でわからないからな。ノイズは論外だ。だがこの子は違うだろッ」
「貴様には関係ないこと、だが、この距離なら」
剣を構え、静かに見据える剣士。それに、
「待て翼ッ、勝手な戦闘は俺が許さんぞっ」
Yシャツ姿の大柄の男が、茶髪の子の後ろにいた。
だが、翼と呼ばれた少女は構える。
「ですがいまの好機、見逃すわけにはいきませんっ。シンフォギアでない力でノイズを倒すその力、お前の正体、教えてもらうぞ」
「・・・まあいい」
無双セイバーと大橙丸を構えるが、
「いや、手に持つ武器は、これだけでいい」
そう言って、大橙丸を捨て、無双セイバーだけ構える。
それに眉をゆがめ、こちらを睨む。
「貴様、私を愚弄するのか」
「お前みたいな弱い奴ッ、手に持つのは無双セイバーだけで十分だッ」
その言葉に、剣を握る手が強まる。
「この身は剣、防人として鍛え上げた我が刃。愚弄したこと、いますぐ謝罪しろッ」
「防人だ? ざっけんじゃねぇッ。テメェが勝てば俺が何者か、俺の力は教えてやるッ。だが俺が勝てばんなふざけたこと、二度と言わせねぇ」
もうすでに止められない。そう判断し、後ろに下がる大柄の男。その気配を感じながら、剣は剣士翼を見る。
「シンフォギア・天羽々斬装者、風鳴翼。参るッ」
「ちっ」
それに舌打ちして、無双セイバーを構えながら、
「俺にはあいにくと名前はない。この姿は、あの人のコピー品だ」
そう言いながら、
「だが、その思い、志は背負っている・・・俺は」
それはあの人が話した、あの人の世界、ビートライダーズではなく、もう一つの戦士としての名乗り、それを借りる。
「俺は仮面ライダー鎧武かっこ仮かっことじだッ。テメェらの戦い、乱入させてもらうぜッ」
そう叫び、剣と剣がぶつかり合った。
「かめんらいだー・・・がいむ? 仮と言うことは他にいるのか?」
弦十郎はそう考え、橋の上で戦う二人を見ている。
「翼さんっやめて、その人は私を助けてくれた人ですっ」
茶髪の子の叫びを聞かず、剣と剣のぶつかり合う音と共に、口紡ぐ歌に、剣は疑問に思いながら戦うが、
(やっぱり、歌歌いながらの方が、威力と切れ味が違う)
そう思いながら、リロード済みの無双セイバーの銃口を向ける。
一気に距離を取り、警戒するが、撃ってこない。剣一本、いまはそれでいい。
「はあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
なるべく大技を使わせない。彼女の戦いは見たり、感じたりしている。ノイズ戦でよく見せる手の内は、どちらも知り得ている。
一つを除いては、
「どうしたっ、防人とか剣とか、その程度かお前はッ」
「黙れッ」
翼の歌が終えた瞬間の挑発、それに乗るのを見ながら、戦い続ける。
「所詮は弱者の戯言だッ、テメェは剣でも防人でもないッ。俺と同じ、身の丈を越えた力を持ったただのガキだッ」
剣撃で一旦距離を取る際、彼女が隠れて小太刀を手にするのを見た。仕掛けてくる。
気づかれないよう、無双セイバーを左手で持ち、言葉を続けた。
「それでも俺は負けない、負けるわけにはいかないッ。とくにお前みたいに剣だの防人だのいいわけする奴に、俺は負けないッ」
「黙れッ」
剣がぶつかったとき、それは放たれた。
(来たッ)
一度だけ見た、相手の動きを止める技。影に刺さる短剣のようなものが、剣の動きを止めた。
その攻撃が決まった瞬間、剣を振り上げる剣士翼。
「ハアァァァァァァァァァァァァァセイッハァァァァァアッ!!!」
その前に、気合いだけで身体の捕縛をうち破る剣。それに男が叫ぶ。
「気合いで翼の影縫いを破っただとっ!?」
だが、剣の勢いは止まらず、左腕に持つ、無双セイバーが宙に舞う。
「もらったッ」
だが、
「違う翼ッ、わざとだッ」
剣ははじかれたのではなく、投げた。
右手で、ブレードを一回、倒す
『オレンジスカッシュ』
静かに鳴り響く電子音。無防備になった剣士の腹に、無頼キックを放つ。
「ぐっああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
勢いのまま吹き飛ぶ彼女、すぐに飛び上がり、無双セイバーを手に取る。
地面に削られるように吹き飛び、浅瀬の川に落ちる剣士へと、追撃するように銃撃を放つ。
全弾が命中するのを悲鳴で感じながら、そのまま、
「セイッハァァァァァァァァァァッ」
無双セイバーを振り下ろす。
爆音が響き、辺りに水柱が立ち上る。
「・・・くっ」
剣を落とし、自分を切り捨てる寸前に止められた剣を見ながら、こちらを睨む。
「貴様、いまの攻撃は」
「俺は手に持つ武器はと言った。お前だってそのスーツみたいなものに、複数の武器が内蔵されてただろ」
それを言われ、黙り込む剣士に、
『剣ッ』
全員が驚く。虚空、誰もいない空間から声が響く。
『お前はなにしてるんだッ、説教はあとだっ、いまは戻れッ』
そう響くと、空間にクラックが出現。それに剣は言うことを聞く。
「待てッ」
去ろうとする者に対して、背を向けたまま、
「お前は剣でも防人でもない、ただの子供、俺と同じ力持っただけの子供だ。ノイズとの戦いが終わればいつでもまた相手してやるよ」
そう言い残し、それはクラックの中に入り、姿をくらます。
「くっ・・・」
歯を食いしばり、顔から水が流れる。
これは涙なのかどうか、彼女にはわからないままだった。
早く剣はオリジナルライダー変身させたい、そう思う今日この頃。
すでにあるネタがデットヒートする。やめてくれ、楽しいけどどっちつかずなのは問題なのは分かっています。止められないんです、申し訳ない。
翼の防人や剣を否定するのは、次回で本人は言わないですが、どうしてか話します。
それでは、いまはここで、無理せず、早い更新を心がけます。
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。