仮面ライダー鎧武・鎧武を目指す者と戦いの歌姫達   作:にゃはっふー

4 / 31
前後みたいになっている。そして剣と言う名前はまずいか、わからなくなる名前にしてしまった


日だまりと剣

「このバカ弟子ッ、なに考えてるッ」

 

『パインアイアン』

 

 取り出した鉄球のようなものがからみつき、パインをもした鉄球が当たる前、それを気合いで引きちぎる剣。

「あんただって、つるぎって名前で呼びやがって無職神ッ」

 森で暴れる二人の戦士。紘汰こと、鎧武のかけ声と共に、草木が剣へと襲いかかるが、

「セイッハッ」

 ほとんど気合いと言っていいほど、力業でそれらを防ぐ。

 鎧武は極アームズを連続で使用、武器を召喚する。

 

『大橙丸・バナスピアー・キウイ撃輪・イチゴクナイ・・・』

 

 次々と向かってくる武器の弾丸に、無双セイバーをすぐにナギナタ形態に変え、撃ち込まれる武器、バナスピアーを奪い取る。

 その後は襲いかかる武器や、それを構える鎧武。さらに森の攻撃をさばき、対峙する。

 いま鎧武は二つの槍、影松と影松・真を振るう。

「どうして戦ったっ、答えろッ」

「あの剣士が自分のことを、防人と言って仲間に斬りかかったからだッ」

 ぶつかり、つば競り合う中、剣は鎧武を見る。

「相手は自分の身は剣だとか、防人だとかには興味ないッ。だが仲間に、どんなことがあろうと向ける刃なんて、あるはずないッ」

「それはお前の押しつけだろッ」

「だからあんたの説教を受けてるッ」

 お互い何度も刃を交わしているため、あまりにも手の内を知り尽くしている。

 そんなぶつかり合いの中でも、剣は善戦している方だ。

 だがそれでも、オーバーロードにかなうはずもない。

「セイハァァァァァァァァァァ」

 そのかけ声と共に、武器ごと吹き飛ばされ、地面をバインドし、変身が解ける剣。

 それを静かに見据えながら、槍を手放しながらも、立ち上がり、ロックシードを手に取る剣を見る。

「俺はまだ弱い・・・弱く、あんたの足を引っ張るし、彼奴らの事情を背負えるほど、余裕もない・・・それでもッ」

 

『オレンジッ』

 

「どんな理由があろうと、傷つける奴が防人だの、その身が剣だからって防人だの、言う資格はないッ。その身が剣なら、その力をなにに向けるか分かっていなければいけないッ。防人なら、守る者に刃は向けないッ」

 立ち上がりながら、剣は叫ぶ。

「なにより、そう言い聞かせなきゃ立っていられない奴が、あんな場所にいちゃいけないッ」

「・・・それが本音かバカ弟子」

 

『オレンジアームズ・花道、オンステージ』『無双セイバー・火縄大橙DJ銃』

 

 取り出した武器は一つの剣へとかわり、バカな弟子へと向ける鎧武。

 同じ鎧武でありながら、結局剣はコピーであり、偽物。

 それでも、引く気はない。

「俺はまだ弱い・・・それでも、俺は強くなきゃいけないんだッ」

「この、バカ弟子がァァァァァァァァァァ」

 ぶつかり合う閃光、そんな日々が続いた。

 

 

 

「・・・」

 学校では普通に過ごしていた。ノイズとの戦いの際、あの剣士はノイズを倒し終えるもこちらを警戒するが、手を出してこない。なにか言われたのだろうか。

 茶髪の子は何度も話しかけてくるが、聞くことはできない。

 そしてバイトは最近していない。身体が付いていかない。

 それもそのはず、紘汰からの本気の攻撃を毎日防いでいる。正直、正面上取り繕うのでやっとだった。

 いま人気のない自販機を背に、気絶しそうなのを耐えている。

 ジュース買うはずが、手が震えて、小銭を落とし、それを取ろうとしたら立てなくなった。

「・・・」

 弱い自分が嫌になる。そう思いながら、静かにしていると、

「あの・・・」

 座り込む剣に、誰かが話しかけてきた。

 白いリボンをつけた、ショートの女子学生。心配そうに剣を見ながら、小銭を拾う。

「大丈夫ですか、気分でも悪いんですか」

 そう聞いてくる少女に対して、

「いや、少し立ちくらみしただけだから」

 小銭を渡され、こちらの顔色を見ている。

「・・・貴方も無理してるんですね」

「も?」

「私も友達も、そんな顔してますから」

 悲しそうにそう言うが、すぐにすいませんと謝る少女。自分に言うことでもないだろうとすぐに思い返したみたいだ。

「なんだか知らないけど、その子もバカってことか・・・」

 そんなことを言いながら、やっと回復した身体を動かし、ジュースを買う。

 その様子を心配しながらも、

「バカ、ですか・・・」

「俺は自分がバカなことしてるって、わかってるからな・・・」

 缶ジュースを飲みながら、静かに考え込む。

「・・・俺が弱いから、中途半端なことしかできない」

 あの剣士の事情を知らずに、勝手に物事を押しつけた。

 向こうの事情は分からない。だけど納得もできない。

「強ければ・・・」

 強ければ、彼女たちの事情を知りながら、あの人達を助けることもできるはずだ。

 慢心でも傲慢でもいい、そう思う限り、力が欲しい。

 あのときの光景が蘇る。

 ノイズを滅ぼす、鎧武の力。

 だが、一番惹かれたのは、二人の戦い。

 譲れない思いと思いの、あの戦いだけは忘れられない。

 越えたい。ただそれだけが心の中で燃えている。

「・・・強ければ、誰にも傷付けずに守れるんだけどな」

 そう思いながら、空を見つめる剣。少女も自販機で飲み物を買いながら、こちらを心配な顔で見ている。

「・・・そんなに」

 言っていいのかわからない顔のまま、それでも、

「そんなに無理しなきゃ、いけないことですか?」

 その問いかけに、剣は少し考え込みながら、

「君の知り合いは、いい人? 悪い人?」

 その問いかけにはいい人ですと答えられ、ならと、

「なら、その友達がなにに無理してるか分からないけど、それは誰かのためだよ」

「誰かの、ですか・・・」

「俺は自分の価値観だけど、俺はある人達の力になりたいって思っているし、勝手に押しつけたりしてる。まあ、俺よりかマシな理由だろうけど、その子はきっと誰かのために無理してるんだろう」

「・・・なにも話して、くれないんですけどね」

 悲しそうにそう呟くが、

「話さないで欲しい、そう頼まれたら、その友達はどうする?」

 それを言われ、黙り込む。しばらく黙りながら、時間が過ぎる。

「・・・んじゃ、文句や愚痴は言っていいだろうけど、その友達のことは、大事にしろよ」

「・・・はい」

 そう言って帰り道。剣は空を見る。

(・・・強さか)

 思い返すは二人の戦い。映像を見せられたあの戦いが、懐のロックシードを握らせている。

 戦いの参考、なにが自分達に起きたかの光景を見せられた剣。その光景の中、あの戦いに挑み、そして、

「俺は鎧武、そして戒斗さん。あなた達を越えたい・・・」

 そう思いを改め、そのために、

「まずは自分の世界か」

 ロックシードを見つめながら、今日の鍛錬へと挑む。

 

 

 

「・・・少しだけ、楽になったかな」

 後ろ姿を見て消えた人に対して、彼女はほほえむ。

「名前聞くの、忘れちゃったな。また会えたらいいな」

 そうつぶやき、彼女もまた歩き出した。




剣は鎧武が呼び出す武器、全てを使用した訓練を受けてます。
ですけど自分の世界では、オレンジ以外はコウガネを見落とす可能性があるので、使用しませんが、ロックシードは持っています。
愛車はローズアタッカーで、鎧武活動時にはためらい無く使いますが、普段は乗りません。免許だけは取りました。
インベスは倒したことはありませんが、戦闘は紘汰監修の元で行われており、いざとなれば斬る覚悟も持ち合わせてます。
それでは次回、よろしくお願いします。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。