仮面ライダー鎧武・鎧武を目指す者と戦いの歌姫達 作:にゃはっふー
いま剣は紘汰の世界でジンバーメロンで紘汰と戦う。
「・・・」
二人の戦いに、全員が疑問に思う。ジンバーメロンは明らかなパワーアップしている。
変身を解きながら、メロンエナジーを投げ渡す剣。
「どうですか?」
「・・・調整されているが、やっぱりただのエナジーロックシードだ」
そう言いながら、仕方なく返す紘汰。受け取りながら、メロンエナジーを見ながら、
「だけど」
「ああ、ただのジンバーじゃないな。威力もなにも、強化されている」
謎の強化に疑問を思いながら、コウガネの動きがない。そのときに、連絡が入る。
「っと、ノイズ?」
「反応はないぞ? 連絡か何かじゃないのか?」
「もしもし」
通話に出る剣。自分のものに通話する人間なんて、弦十郎しかいないと、
『もしも~しっ』
「響!?」
弦十郎から番号を教えてもらい、響が連絡してきた。
『もう師匠に番号教えるんなら、私にも教えてくださいよ~』
「なんのようだ?」
『はい、連絡したいと思って連絡しましたっ』
響が言うには、未来が外部協力者として、自分のことを詳しく話し合える仲になり、ようやく仲直りできたらしい。
そして弦十郎から言われ、自分のことを詳しく人には言わないと言われたらしい。
『ですけど、未来とも知り合いだなんて、意外でした。私とも友達になってくださいね』
「あーはいはい」
『今度翼さんにも、この番号教えますから、それじゃまた』
「待てッ、いま情報拡散する宣言しただろッ。おいっ、響ッ!?」
通話は切れ、え~と思う。
紘汰は苦笑して、舞はほほえむ中、まじめな話をする。
「そう言えば、クリス、だったな、あの子は」
「朝起きたら出ていこうとしたから、止めてます」
どうも行き先を聞こうとしても答えないし、二言目には敵だのなんでの言う。それでもどうにかこうにか、口論して泊めている。
「飯やら、寝る場所とか、戦う際の周りの被害とか言うと黙り込む。ま、家はシェルター近くか、廃屋近くの一軒家ですから、どうにかこうにか説得してますが、時折、どっか行ってます」
「彼女は敵、ノイズ操ってたんだぞ」
「無職神は同じことしてそうだけどな」
「無職言うな、神様してるッ。それと俺だって女の子を自分の家に泊めたりしないッ。せいぜいサイボーグだけだ」
「マジかッ、いるのか改造人間ッ」
そんな会話を過ごす中で、剣はロックシードを持ち、元の世界に戻る。
そんな会話、剣は歩く。
町並みを遠くから見ながら、色々考える。
(俺の強化は俺の力じゃない)
はっきりわかる。紘汰達は気づいていないが、身体の負荷が強く、実は少しきつい。
だが、ヘルヘイムの影響を受けないのなら問題ない。
(あとは自分の実力で、越えるだけか)
やるやらないではなく、やらなければいけない。
そのとき、響、翼、クリスの顔を思い出す。やらなきゃいけないことを思い出しながら、静かに前を向く。
「で、これをどうすればいいんだ」
「どうもない、俺はクリスの行き先を知っているから、あの子のことは頼むぞ」
いま自宅、白銀家には、弦十郎がいて、あるチケットを渡された。
曰く、風鳴翼のライブチケットらしい。弦十郎は茶を飲みながら、剣を見る。
「白銀剣、俺と信用できる奴で独自に調べたが、普通の一般家庭だな。ある一点、保護者がこの世にいない点を除けばな」
いま親の財産などの管理権は、紘汰達が作った、存在しない人物になっている。そしてそれを看破するとは、
「一応は神様なんだけどな」
「意外と、雑だったから付け加えておいた。君にはコウガネ討伐を優先して欲しい。少なくともそれが俺の考えだ」
弦十郎はそう言う、俺の意見と言うことは独断だろう。その疑問に答えるように語り出す弦十郎。
「君はいまだ謎のシンフォギア装者、聖遺物所持者として接触、俺を始め、信用できる者によってその存在を隠蔽、協力者として活動している。唯一響くん達と違うのは、協力条件が、詳細不明と言うこと。だから白銀剣だと知っているのは、ごく一部だ」
「まあ予想はしてたが」
弦十郎は立ち上がり、チケットを置いていくが、
「あの、翼、だったか。あの子は」
「君達の協力のおかげで、五体満足だ。ライブには顔を出して欲しい、彼女もまた、君との対話を楽しみにしているからな。俺はこのままクリスくんに会いに出向くよ」
「っていうか、歌って歌手だったのか?」
「・・・知らないのか?」
「俺はそう言うのよりも、身体鍛えたり、ノイズ倒したり、できるバイトしている期間ばかりしていたから、前に風鳴翼知らないから、クラスメイトから人類否定され・・・風鳴翼? はあ?」
いまクラスメイトが応援しているアイドルと、剣士翼が同一人物と知る剣に、ふうと、苦笑する弦十郎。
だが急に鋭くなる。
「念のために聞くが、年頃の男女が一つ屋根の下にいるのは」
「舞さんが見ててくれているからなんもねぇよっ」
変な疑惑をもたれ、剣は叫び、弦十郎はそうかと険しい顔のまま去っていった。
「ライブチケットね・・・」
いまキッチンでまともなものを作っている。クリスはリビングで、不機嫌な顔でソファーに座り、飯を待つ。
「はあ、翼か・・・よくよく考えたら、まだまともに自己紹介もしてないな」
『行ってやれよ、色々あったんだ、話したいこともあるだろう』
「・・・頭に声が響くってのは、変な感じだな・・・」
クリスが紘汰との会話に愚痴る中、野菜炒めなどの簡単なものを皿に移す。
「まあというわけだから、俺はライブ行くが、お前はどうする」
「私は敵だぞっ、いけるわけないだろッ」
いまはライブ当日、飯の準備しながら、チケットを持つ。
「まあいいか、しっかしライブってなんだ。なにすればいい」
『あー・・・俺もそう言うのはな、ストリートダンスとか、バイトとか、映画館くらいは行ったけど・・・』
「ずいぶん庶民的な神だなこいつッ」
「現無職神だからな」
『無職言うなッ、いまは神様してるッ』
「職業神ってなんだっ!?」
クリスはそんな叫びの中、またどこかへと行ってしまう。剣は止めず、腹が減ったり、寝床に困ったりする際訪ねてくるので、それを無視している。
弦十郎もなにも言わないところを見ると、敵側もなにかあったらしい。
っと、
『!? 剣ッ、ノイズの気配だっ。まだ少し弱いが強くなってる』
「なにっ!?」
急いで外に出る、避難サイレンが鳴らないところから、まだ感知されていないのかと思考を巡らせていると、あることを思いだし、弦十郎に連絡した。
『おお剣くんか、いまノイズの反応があって、響くん達に連絡する気だったんだ』
「それは俺だけでやるから、響達には言うな」
『!?』
ローズアタッカーを取り出し、それに乗る剣。向こう側から驚きの声を聞くが無視しながら走らせる。
『しかし』
「響達にはライブがあるんだッ、俺もアンコールには終わらすから、絶対に呼ぶな」
『だが君の目的は』
「俺は必ず、響達のライブを守る」
そう言って、走り出す剣。廃屋の方へと向かう。
人気のないところに二人が来た途端、すぐにノイズが現れた。
『このバカ弟子、ライブはどうするんだ』
「アンコールくらいは聴くさ」
そう言ったとき、クラックから四つのロックシードが放たれ、それを受け取る。
気配からして紘汰と知り、バイクを走らせながらそれを見る。
『エナジーのおかげで調整できた、三つしかできなかったが、とっておきのばかりだ』
「なら、初手で使うッ」
『バナナ。バナナアームズ。ナイト・オブ・スピアー』
バナナの装甲、バナスピアーを片手に、ノイズをなぎ払う。
「乱入させてもらうぜッ」
モニター越しにノイズの群れ、鎧武剣が現れ、槍を持って一気になぎ払う。
「凄い・・・」
オペレーターがそう呟く、それは当然だ。シンフォギア装者でもない彼はいま、無双していた。
「オッラアァァァァァァァァァァァァ」
槍を振り回し、バイクを駆使してノイズを滅ぼす。
そんな中、銃声の音が聞こえ、ノイズが崩れるのを見た。
「クリスか」
「テメェか鎧武」
「剣だ、とりあえず一掃するから近くに来い」
「なんでテメェのさし」
クリスの言葉を待たず、ブレードを三回倒す。
『バナナスパーキング』
地面にバナスピアーを刺した瞬間、視覚に入るノイズは地面から貫かれる。
「バナナっ!?」
「バロンの力だッ」
ノイズはまだ現れるが、それをなぎ払う剣。
槍を振り回し、突っ込んでくるノイズも振り払う。
ノイズに対して苦も感じず、巨大なノイズですら、意にも介さず滅ぼす。
「こいつ・・・なんで」
強い、強すぎる。
ノイズがどんな強力なもの、飛行能力やら巨大なものまで、現れたノイズはなにも気にもとめず、現れたノイズは気にせず倒す。
クリスはある程度の話は聞いている。その様子を見ながら、戦慄する。
「神様に鍛えられた・・・ハッ、だから戦えるのか」
そう口では言うが、それだけでないのはわかる。
「わからない・・・」
戦う理由も聞いた。自分を守る?とはっきり言った。
「どうして戦うんだお前」
「クリスッ」
バナスピアーを投げ、クリスの背後のノイズを貫く。クリスも言われ気づき、その様子を見たとき、ノイズが一斉に無防備になった剣に迫る。
「鎧武ッ」
『ブドウ。ブドウアームズ。龍・砲・ハッハッハッ』
飛び上がると同時に外装を変え、それを手に持つブドウ龍砲で撃ち、クリスに近づいていった。
「無事かッ」
「無事なもんかッ」
クリスは叫び、剣を睨む。
「どうしてお前は守るんだよッ、私にはもう、守られることなんて」
「知るかッ」
「!?」
クリスの言葉に叫び、そんな会話の中、それでも迫るノイズに、銃を振り回すように振るい、ノイズを撃ち抜く。
「俺はお前を守るッ、響も翼のライブも」
「全部を守るッ、きれい事だッ。そんな奴の言葉なんか」
「俺はきれい事を貫き戦った人達を知っているッ」
ブドウ龍砲が火を噴きながら、そんな中叫ぶ。
「一人は弱さを憎み、なにもできない自分を憎み、ありとあらゆる力を取り込み、極みを進んだ人」
そしていま纏う外装に触れながら、剣は叫ぶ。
「ヒーローになろうとして、大切なことを見失った。だけど、最後に取り戻して、ヒーローになった男」
そしてその兄のロックシードを取り出す。
『メロン。メロンアームズ。天下御免』
無双セイバーとメロンディフェンダーを持ち、回転しながら跳び、ノイズを払う。
「罪を背負う覚悟をしながらも、誰も犠牲にしない方法を模索し続けた人」
無双セイバーでノイズを両断しながら、メロンディフェンダーを投げながら、使い慣れたロックシードと、エナジーロックシードを取り出す。
「そして何度も悩み、何度も悔やみ、何度も後悔しながら、それでも暗闇の中で輝きを放った人。俺が使う力は、その人達から借りたもの、ならやることはその人達と同じ道、そして越えることッ」
『オレンジ』『メロンエナジー』『ミックス・オレンジアームズ。花道、オンステージ。ジンバーメロン、ハハー』
「それが俺がこの力を振るう、覚悟と意地ッ。俺は弱さを越えて、強者を越えるッ。そのための力がこれだッ」
ソニックアローの矢を天へと放つ。それが雨のように、ノイズへと降り注ぐ。
迫る敵も無双セイバーと共に斬り、その姿に、恐怖すら覚える。
「俺は俺の意志を貫く、それが俺が得た力だッ」
『オレンジスカッシュ・ジンバーメロンスカッシュ』
そして現れた巨大ノイズを、数体まとめて跳び蹴りにて粉砕する。
「セイッハァ」
その力に、果汁を思わせるエネルギーが飛び散り、ノイズと共に全てを消す。
「たとえノイズとコウガネが同時に出ても、必ず響達を守るために駆けつける。それが俺の意志だッ」
そう言い振り返るが、クリスはそこにいない。
「いないのかい」
そう叫び、あーあとつぶやき、思いながらも、ライブを思い出し、急いでローズアタッカーを取り出して、走り出す。
ノイズを倒しきり、急ぎ出す剣を、後ろから除く影。
「・・・バカなのか、彼奴は・・・」
クリスはそんな姿を見ながら、別の方へ走り出す。
変身を解き、会場近くまで来た剣。
「うわっ、アンコールコール。ギリギリか」
外からでも聞こえるアンコール。剣は入れるかとヘルメットを取って見ていた。
だがそこに、見知った男が現れた。そのときは眼鏡をつけていたが、いまはつけていない。
「鎧武、剣さんですね。あのときはどうも」
そう言いながら眼鏡をつけて現れたのは、翼の病室で出会った男。緒川と言い、表向きでは翼のマネージャーしているらしい。
話を聞いて、特別に会場に入れてもらう。
そんな中、緒川は頭を下げる。
「翼さんの件、ありがとうございます。おかげで早い段階で退院することができました」
「いえ、彼女の自滅技、絶唱を知らなかったとはいえ止められなかった俺の落ち度ですから、気にせずに」
そんな会話の中、二回目の歌が始まるが、その前に、
「・・・」
ステージの上にいる翼を見て、もう満足している。
「なんか知らんが、辛いことを受け入れたようだな」
そう言う剣に、緒川はわかるんですかと訪ねてくる。
「戦うたび、いつも辛い、苦しい、悲しいって気持ち、歌と一緒に聞こえてきたから、だから・・・」
だが関わることもせず、結局あんな形での出会いをした。
それに気にはするが、後悔はしない。自分は悩んでいても、それでも正しいと思い向かったのだ。後悔は侮辱だろう。
「響のおかげか・・・よかったよ」
そう呟くが、緒川はそれに、
「いえ、あなたも少し関係ありますよ」
「・・・ぶっ飛ばした記憶しかないが」
「なら本人に。このあと会いますよね?」
逃がしてくれそうにない笑みで、缶ジュースを出されて言われた。
結局、剣は翼に会うことになる。
楽屋で、いまコンサート後の翼がいる。剣士ではなく、歌い手である彼女。
同一人物と思えない、優しく、穏やかな顔だった。
「鎧武、いや、剣と呼んだ方がいいか・・・」
「ああ、まあ剣で頼むよ。俺も翼って呼ばせてもらう」
少し戸惑いながら、翼はああとつぶやき、黙り込む。
だが、
「あのときは、すまなかった」
しばらくして翼はそう言った。
「・・・どれのことだ」
剣はそう聞くと、翼はしばらく黙り込み。
「・・・立花のことだ。あの子もまた、悩み、考えていたのに対して、守るべき仲間に刃を向けた。剣に言われたとおり、防人失格だ」
そう言われ、そうかと剣は言い、だがと付け加え、
「その様子じゃ、もう平気だろ。あんたはもう防人だよ」
「そう言ってもらえてうれしいよ」
そうほほえむ翼に対して、本当によかっと思う剣。
「? なんだ剣、私の顔に、なにかついてるか?」
「いや・・・」
自分はいま、やっと風鳴翼に出会えた気がする。そう思いながら、剣は言う。
「俺はコウガネの方を優先する。響、お前達がピンチでも、もう一つの災いを討つために、紘汰さんと動く」
それに険しい顔をして、翼はああと頷く。
「ノイズは私たちに任せ、剣達はコウガネを、その災いを断ってくれ」
「任せろ、そのあとは必ず駆けつける」
そう言い合い、剣は楽屋をあとにする。
「立花達に会わなくていいのか?」
「少しな、お前の歌聴いたから、このまま休みたい。久しぶりに、ゆっくりできそうだからな」
「なっ・・・」
遠回しにほめられている感じがし、少し頬を赤らめる翼。
だが実際は隠れてノイズ退治してたのバレたら、装者達の機嫌悪くなると思い、すたこらと弦十郎達に押しつけて、その場から逃げ出した。
『お前、いい性格してるな』
「うるさい無職神」
そんな日が続く、そう願っていた。
だけど、現実は残酷だ。
「セイッハアァァァァァァァァァァァァァ」
いま、ある女学院が何者かに攻め入られている。むろん、ノイズだった。
自衛隊らしき人達と、この学園の生徒を助け出す、剣。
「ここは俺に任せて、彼女たちの避難を」
「わ、わかりました」
謎の人物相手だったが、優先するべきことを思いだし、三人組の少女達を連れて行く人達。
その様子を見ながら、ノイズをあらかた倒したあと、通話が入る。
『剣くんかっ!?』
「指令、これは」
『すまない、こちらの不手際だ。いま攻撃を受けている、相手は了子くんだ』
「・・・あの人か」
なぜか驚かなかった。心の中での引っかかりが解けた気がした。
それに弦十郎は重々しく、剣に、
『すまないが、君に加勢を』
「!?」
残酷なことは続いた。剣は通話の中で気づいた。
『!? どうしたっ』
「・・・コウガネの気配、俺ですらわかるほど強い、あの野郎、この騒ぎを知っているのか」
『なんだとっ!?』
いまコウガネは自らの力で回復を始めている。このまま放っておけば、コウガネの復活を許してしまう。
だが、この現状を放っておくことは、
『なら君のするべきことは一つ、コウガネを頼む』
「ですけど」
『間違えるなッ、君のいままではなんのためにあったッ!?』
その言葉に言葉を詰まらせ、弦十郎は苦々しく、それでもはっきり言う。
『こちらは俺達が専門だ、だがコウガネは、君らにしか相手にできない災厄だ』
「・・・」
その言葉に、剣は、
「・・・響達を信じて、あなた達を信じていいですか」
『任せろッ』
そう力強く言われ、ならばと、
「ならとっとと金メッキ野郎を倒して加勢するッ、それまで持ちこたえるか、倒せって言っておいてくださいッ」
『応ッ、任されたッ』
通話を追え、メロンエナジーを取り出す。
すでに紘汰は待機していた。クラックの先、極アームズを構えて言う。
「約束したからには、全部倒すぞバカ弟子ッ」
「わかってますよ無職神ッ」
マントを翻す紘汰、剣も構え、そして歩く。
「「変身ッ」」
「・・・来たか」
クラックを通り、その先にいたコウガネ。
その足下はいくつものヘルヘイムの果実を実らせていた。それを食らい、その力をその身に宿し、インベスを呼び、それすらも食らうコウガネ。
「・・・そのインベス」
「気にするな、これはフェムシンムのインベスだ。お前の気にすることではない」
「・・・関係あるか」
フェムシンム、紘汰達の世界よりも先に、ヘルヘイムの森に侵略された滅んだ世界。
その元住人達を見ながら、怒りに拳を握りしめる。
「お前がフェムシンムの民の心、負の感情、闘争心をあおった所為で滅んだのは知っている・・・俺の世界でも、同じことをする気かッ!?」
ソニックアローを構える中、コウガネは苦笑する。
「君の世界はすでに、私の手を放れていても、醜く、争い、闘争心をさらけ出しているではないか? いまも地上で、争いが起きているだろう?」
「なんでお前が、剣の世界の事情を知っているッ」
紘汰の言葉に、それもまた見下すように見る。
「葛葉紘汰、お前はオーバーロード。黄金の果実を手にしていながら、まだ気づかないか・・・愚かな」
「なに」
そして全ての力を集め、一つのロックシードを見せつける。それに紘汰は驚く。
「そのロックシードは」
「やっと取り戻した、私の、黄金としての真の姿ッ」
『ゴールデンアップル』
「変身」
『ゴールデンアップルアームズ・黄金の果実ッ』
空気のない環境なのに、それからすさまじい力を放ち、纏われる姿は、
「あれはマルス、仮面ライダーマルスか」
「そこまで力を」
「不屈の聖剣、完全聖遺物とはよく言ったものだ。過去の黄金の果実と思う、この力、お前達の世界の力、我を神へと、黄金の果実へと進化させるため、使わせてもらうぞ」
「ふざけんなッ」
「響達が待ってるんだッ、悪いが倒させてもらうぜッ」
二人の戦士が、黄金の戦士へと向かっていく。
盾と剣を構え、弓と剣、呼び出すあまたの武器を駆使する戦士は、いま。
月の真上で、激戦を繰り広げ始めた。
ルナアタック編最終回、最優先にしていいよね。
それではここで、次回ルナアタック編、終局。
よろしくお願いします。