仮面ライダー鎧武・鎧武を目指す者と戦いの歌姫達   作:にゃはっふー

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マルス対二人の鎧武。始まります。


変身

 戦いは月面、月の裏側で行われた。

 太陽の日差しない場所、そこで強大な輝きがぶつかる。

 ソニックアローによる乱射は、機動を変えて、マルスへと迫り、紘汰はあまたの武器を巧みに操り、剣と盾を構えるマルスへと相対する。

「人間がッ」

 そう言い、マルスはクラックを開ける。そこからインベスが剣の背後から迫るが、すぐに切り捨て、攻撃を休めない。

「下級インベスを倒すか」

 足下の草木が動く、だがその前に紘汰が止め、マルスは舌打ちをする。

 いまは大橙丸とバナスピアーを持つ紘汰に対して、マルスは叫ぶ。

「葛葉紘汰、貴様はこの世界の人間にを巻き込み、それでもなおあらがうかッ」

「それを決めるのは俺じゃない。剣の、彼奴の覚悟を甘く見るなッ」

 光と光が交差する。一瞬一瞬、人ではない動きをする二人に、剣は攻撃する瞬間を間違えないように集中する。

「確かに彼奴は俺が巻き込んだ。背負わなくていいものを背負い、苦しみ、それでも、選んだんだッ。その意志を、お前なんかに理解も否定もされてたまるかッ」

「頭を冷やせッ、この程度で我を失うなよッ」

 無双セイバーを取りだし、その中に入る剣。

 それにマルスは叫ぶ。

「貴様も貴様だ白銀剣、なぜ戦う? お前の世界は果たして、救うに値するのか?」

「俺は世界なんかどうでもいい、響達がいま地上でがんばってるんだ。テメェを倒して、響達のもとに行く。さっさと倒す」

 折れない覚悟を感じ、マルスはくっと呟いた。

 二人の鎧武の猛攻に、マルスは後ろに下がりつつある。

「今度は逃がすかッ」

「お前はここで止める」

 

『オレンジオーレ・ジンバーメロンオーレ』

 

 ブレードを二回倒し、ソニックアローを投げる。回転するソニックアローは不規則な動きでマルスを斬るが、

「邪魔だッ」

 それをはじき、無防備になった剣へと斬りかかる。

 

『火縄大橙DJ銃・無双セイバー』

 

 紘汰が最大の武器を出す音を聞き、それに振り返る。だが、

「なんだとッ!?」

 その手には、火縄大橙DJ銃ではなく、剣が投げ、はじかれたソニックアローと無双セイバーしかなかった。

「セイッハアァァァァァァァァァァァァァァァ」

 斬りかかる紘汰だが、その手に火縄大橙DJ銃がないのに疑問に思ったが、

 

『一』

 

 その音に気づく、構えているのは、

 

『十』

 

「貴様ッ」

 

『百』

 

 無双セイバーと火縄大橙DJ銃を合わせ、大剣へと変えている剣が、そこにいた。

 

『千』

 

「これで終わらす」

 

『万』

 

「くっ」

 

『億』

 

 マルスが距離を取ろうとするが、だが、遅かった。

 

『兆・フルーツバスケット』

 

「セイッ」

 威力があがった大剣は、マルスを懐へと無理矢理放つ。

 剣が振り下ろされるが、それを紘汰が撃ち、それを気にせず、懐に刃を放つ。

「ハァァァァァァァァァァァァ」

 刃が鎧に食い込むが、それ以上先に進まない。

「人間がッ、図に乗るなッ」

 マルスが叫ぶが、それよりも早く、片手が動く。

 ブレードを倒し、無頼キックを、紘汰もまた察して、無頼キックを放つ。

 それは、大剣の刃へと放つ、二人のキック。

「「セイッハアァァァァァァァァァァァァ」」

 刃が食い込み、果実の血が舞う。

「グッアァァァァァァァァァァァァ」

 無理矢理技を通し、盾を投げ飛ばすマルス。

 傷を抑え、彼らから距離を取る。

 二人もこの渾身の一撃に力を使ったが、まだ余裕がある。

「ま、まさか、三度も、三度もぉぉぉぉぉぉぉぉ」

「これで終わりだ」

「消えろ、金メッキ」

 二人はブレードを倒し、無頼キックを同時に放つ。

 飛び上がり、身体を一回転させて、マルスへと迫る一撃。

 これで決める。そのあとは響達だが、迎えるかと、頭によぎる。

 

 だから、

 

「!?」

 

 剣だけ、気づかなかった。

 

 いま地上で、何かが、

 

「終われコウガネェェェェェェェェェェェェ」

 

 剣の叫びと共に、地上から光が放たれた。

 

 

 

「・・・!?」

 痛みで気が付き、すぐに立ち上がる剣。

 変身が解けている。ここは真空の宇宙、月面だが、自分は傷だらけだが生きている。

「これは紘汰さんの」

「大丈夫か剣」

 紘汰もまた変身を解いていた。いつの間にか、黄金の果実のような結界が、剣達の周りに展開されていると理解する。

「紘汰さん」

 

「・・・すまない」

 

 口から血のようなものが流れ、紘汰は笑顔でそうつぶやき、そして、

 

「あとは、頼む・・・」

 

 その場で、砕け散った。

 

「・・・はあ・・・」

 あまりの光景に、驚き、目を丸くする。

 紘汰が目の前で消滅した。その前にあるのは極アームズだけだった。

 剣はそれに手を伸ばす。剣は知っている、極アームズにバックアップすれば、紘汰は時間がかかるが、また生きている。

 そう思っていたが、亀裂が目の前に入った。

「やめっ」

 誰に言うわけではないが、言葉が出る。

 それでも無慈悲に、極アームズは剣の前で、砕け散った。

「やめろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ」

 手を伸ばしても、欠片しか触れることはできず、剣は叫ぶしかできなかった。

 

 

 

「なんで、なんでッ!? 紘汰さんッ、紘汰さんッ」

 なにがわからない剣、辺りを見渡せば、異常に気づく。

 月が欠けて、欠片が宙に付いている。

「なにが」

「どうやら」

 剣は声に気づき、身構える。

 そこには光に包まれたマルスがそこにいた。傷は消え、光を放つマルス。

「彼女の悲願は失敗したか。月が破壊されれば、まだ力が増したのだが」

「月が破壊・・・」

「地上で起きている争いのことだ」

 マルス一歩歩くたび、冷や汗が流れる。すぐにロックシードを確認するが、エナジーは粉々に砕けて、オレンジには亀裂が走る。

「月の破壊こそ、彼女の悲願。いま地上ではそれを止めるための争いがあったようだが、いまの一撃は、砲身がずらされ、二射目の反応が無いところを見ると、完全に防がれたようだな」

 響達の反撃により、完全に月の破壊は防がれたようだが、

「なんでお前がそこまで知っている」

 紘汰の所為で、この世界の情報を手に入れるため、根を張ることはできなかったはずなのに、情報を、知識があるマルスに、剣は疑問に思う。

 だがそれに興味を持たず、そして高笑う。

「そんなことはどうでもいい」

 そして光り輝く光、マルスは剣を睨む。

「すでに我らの戦いは、異世界の介入により終わりを告げるッ。私の勝ちだ人間ッ」

 いつの間にか盾と剣を構え、静かに近寄ってくる。

「貴様を殺せばもう邪魔者はいないッ、あの世界にヘルヘイムの根を張り、世界を変えようッ、新たな時代、私の時代、神の時代ッ。いま到来するッ、新たな新世界創造が果たされるッ」

 バナナのロックシードを構えるが、睨まれた瞬間、ロックシードは粉々に砕け散った。他の、ブドウも、メロンの砕け散った。

「無駄だッ、ただのロックシードで私に勝てると思うかッ」

 唯一あるのは、原型は保っているが、亀裂が走るオレンジロックシード。錠前をはずそうとしても、なにも起きない。

「くそ、くそッ」

 何度も何度も、抗おうとする剣だが、マルスはそれを無視する。

「もう諦めろッ、貴様はただのコピーッ。葛葉紘汰の劣化したコピーだッ」

「くそッ」

「葛葉紘汰が倒された時点、代理品である貴様はもう、終わっているんだッ」

「終わってたまるかッ、地上では響達が待ってるんだッ」

 それに鼻で笑い、マルスて剣を向けるのをやめる。

「ならばまずは装者を殺してやろう」

「!!?」

 マルスの言葉に、剣の中に、怒りが燃え上がる。

「貴様ッ」

「彼女たちを無惨に殺されれば、葛葉紘汰への復讐にも繋がるか、これは面白い」

「ふざけるなァァァァァァァァァァァァァァァ」

 そのとき、無数のイナゴが自分の周りにまとわりつく。それを手で振り払おうとするが、無駄だった。

「あっはははははは、やはり代理品ッ。所詮は人間か、この程度で闘争心、愚かな感情に飲まれるとはなッ」

 イナゴに飲み込まれ、膝をつく剣。その光景を見ながら、マルスは勝ちを確信する。

「ちょうどいい、貴様の身体で新たな新世界を手に入れようッ。地上の戦いも知ったことかッ。むしろ、貴様であの世界の神になれば、葛葉紘汰、貴様のゆがむ顔が目に浮かぶッ」

 愉悦にゆがむマルス。その中で高らかに宣言する。

「葛葉紘汰よッ、貴様の代理品が世界を壊すッ。己の力で愛する者、大切な者、世界を滅ぼし、新たな世界、我が器として君臨する神へと昇華するッ。私の勝ちだッ、私こそが黄金の果実、新たな神だッ」

 そう宣言する中で、星の一角が光り輝く。

 それに気づき、ほうと呟く。

「黙示録の赤き竜、巫女も追いつめられたか。だがこの程度、神には叶わぬ」

 地上の争いを見下しながら、もう一つの力も見下す。

「聖剣の力、デュランダル・・・立花響か」

 イナゴに飲まれたそれを一瞬見ながら、それは不適に笑う。

「聖剣を操るか、いいだろう。神の最初の生け贄にはふさわしい」

 そう言いながら、どうすれば葛葉紘汰への復讐に繋がるか思案する。

「そうだな、世界にまず立花響を殺すように命令するか。果たして世界は立花響をどう料理するか。やり方によっては生かしてやってもよさそうだ」

 そう言い、高らかに笑う男に対して、

 

 ぐちゃという音が聞こえた。

 

「・・・なんだ」

 

 イナゴの固まりとかし、無力化したはずの代理品。それを見た。

 

「・・・ふざけるな」

 

 何かを握りしめ、イナゴが大量にまとわりつくが、それに負けず、立ち上がるそれに、マルスは困惑する。

「バカな、貴様はすでに」

 それからは怒りが、自分に対する憎しみを感じ取る。

 如何なる者であろうと、その心が自分の糧となり、蝕み、最後には自滅する。

 全てそうだった。フェムシンムの王、葛葉紘汰もまた、払いのける以外に回避する術は無かったそれ。

 それを飲み込むほどの怒りが、闘争心が、イナゴを飲み込む。

 あまりの熱さに、イナゴが燃える。

「なんだ・・・なんだなんだなんだなんだッ、なんなんだッ」

 狼狽するマルスに、それは叫ぶ。

 その炎に焼かれ、イナゴは粉々に吹き飛ぶ。

「彼奴に、彼奴には手を出させねぇッ」

 オレンジロックシードを握りしめ、消えぬ闘争心を糧に、剣は立ち上がる。

「代理品風情がッ、神に抗うかッ」

「俺は代理品でも構わないッ、だが貴様は神じゃないッ、なにより、響に手を出すのなら、誰であろうとぶっ倒すッ。代理品である、この力で」

 燃え上がる闘争心に、マルスが驚愕する。

「バカなッ、なんだその闘争心はッ。それほどまでの力への渇きッ、なぜ飲まれないッ!?」

 マルスは距離を取り、左手でオレンジロックシードを構える。

「俺は負けないッ、負けるわけにはいかない。代理品でもいい、いまは、それでいい」

 光が放たれる。剣から、戦極ドライバー、ロックシードから、見たこともない光が、放たれる。

「俺は代理品だッ、紘汰さん、戒斗さん、光実さん、貴虎さん、他のビートライダーズ全員、ここにいない、戦う戦士達の代わりだッ」

 この力も所詮は、葛葉紘汰がくれた自分の代わりの力。己のものではない。

「だが、だからこそ、俺は負けるわけにはいかないッ。代理品にも意地があるッ」

 光がドライバーとロックシードに集まる。

 闘争心、前へと進む感情。誰よりも強く、深く、根強い戦闘本能が輝く。

 

「だが彼女は、彼女達を守るのは」

 

 輝きが、何かを砕く。

 

「俺だけの役目だッ」

 

 そして姿を現す、新たなロックシードとドライバー。

 

「・・・バカな」

 マルスは驚く。白いオレンジのロックシード、そして戦極ドライバーと言うより、その強化版とも言えるドライバー。ゲネシスドライバーのような、白銀のドライバーが、腰に巻かれている。

「お前を倒す」

 それは静かに告げる。

「いま俺がここにいる理由は、それだけでいい」

 

『ギア・オレンジ』

 

「ギアだとッ!?」

 頭上からオレンジの果実、もはやそれをもしたと言うのには離れすぎた、白銀の果実が現れる。それと共に、ギアが高速回転する音も鳴り響く。

 ドライバーに、そのロックシードを付ける。

 

『セットアップ』

 

 鳴り響くエレキギターのような音。戦場に鳴り響く、闘争者の音が鳴る。

 

「変身ッ」

 

『サイダー』

 

 ハンドルを押し込むとともに、炭酸が注がれる音が鳴り響く。それとともにはじけ飛ぶ果実の鎧。それはすぐに、剣へと集まり、鎧へとかわる。

 

『オレンジギアアームズ・聖剣無双ッ』

 

 そこに現れたのは鎧武に似ているが違った。

 所々にオリジナルのような要素があり、それに憤慨する。

 そこにいたのは、過去に己を封印したフェムシンム、対峙する際に現れた銀色の果実の戦士に似ている。

 それを思わせるように、白、銀、蒼の装甲の鎧武。それが剣を二つ下げて現れた。

「乱入させてもらうッ」

 そしてそれは走り出す。

 

 

 

「ふざけるなッ」

 黄金の弾丸が放たれるが、それを拳だけではじき、突進する剣。

 その拳に盾で防ぐが、それが粉々に吹き飛んだ。

「バカなッ」

 剣も振るうが、鎧に傷を付けることは愚か、その剣もまた壊れるようにヒビが入る。

 拳がめり込む、マルスがそのときに気づく。

「攻撃が当たるたび、完全聖遺物の力が、デュランダルの力がッ」

 剣の中に入り込む。まるでこちらこそが主と言っているようにだった。

「そうかッ、その力、デュランダルがヘルヘイムの力を取り入れたのかッ。ならなぜだッ、私にも同じ現象が起きないッ」

「それはお前が金メッキだからだッ」

 形を変え、サックのようなものがついた無双セイバーを取り出す。

 刃を伸ばさず、それで殴るたび、装甲にヒビが入る。

「お前は金色にこだわり、金色の鎧を纏っているだけのメッキ野郎だ」

 今度は剣を伸ばす、刀身がデュランダルの細身のような刀であると、いまは知らない。

「紘汰さんも、戒斗さんも、自分の光、色を持っていた。だから果実に選ばれたッ」

 攻撃を続ける。今度は火縄大橙DJ銃の大剣を模したような大橙丸。色は白銀だ。

 それを振るう際、引き金のようなものがついており、それを引くと刃が放たれ、回転しながら、マルスを切り刻む。

「俺は俺の色を持っていない。だが、響達は違うッ」

 響には響の、翼にも翼の、クリスにはクリスの、輝きがあった。

「お前がそれを汚すと言うのなら、もうそれだけだ」

 それだけで、

「それだけで俺の中の怒りが燃え上がり、お前の色を塗りつぶすッ」

 傷から流れる果実の血、それを静かに見ながら、

「ここはお前の舞台じゃない、響達の舞台だッ。消えろ金メッキ」

「フザケルナァァァァァァァァァァァァァァ」

 果実の光を集めるが、ハンドルを押し、トドメを刺す。

 

『ファーストギア・オレンジストリームッ』

 

 白と鮮やかなオレンジ色の光が右足に集まり、それを纏い跳び蹴りを放つ。

 聖剣が大地に突き刺さるように一撃は、偽りの黄金の果実を貫いた。

「バカな・・・私は、私は」

「お前の色は偽りだ。代理品よりも劣っていた、それだけだッ」

 光に飲まれ消えるコウガネ。気配は完全に消え、次は極アームズの欠片を手に取る。

「・・・紘汰さん・・・」

 新たな力を手に入れたが、何かの異変に気づいた。

「なんだ」

 月の欠片が何かの力で引っ張られ、地球へと落下している。

「・・・マジかくそ」

 そう呟き、届かせるしかないと思い、二つの武器を一つにする。

「無双セイバーみたいだけど、刃の向きは一緒か」

 

『セットアップ・オレンジギア』

 

 新たな武器を構え、力を貯める。

 

『一・十・百・千・万・億・兆・天下一品』

 

 その一撃と共に、なにか放たれる気配を感じ取りながら、月の欠片を破壊した。

「!?」

 そんな中、弱い気配だが響達を見つけだす。

「響ッ、翼ッ、クリスッ」

 彼女たちに向かって手を伸ばす。そして、

「クラック」

 クラックを発見して、その中に避難した。

 

 

 

「・・・みんな無事か」

 シンフォギアが解かれた少女達は、外傷もなく気絶している。すやすやと力つき、眠っている様子に、

「・・・俺は間に合わなかったのか」

 それを拳で握りしめながら、それだけでなく、

「紘汰さん・・・」

 そう呟いたとき、

「おう」

「!?」

 顔を上げると、そこにいたのはまさしく、

「紘汰さんっ!?」

「よくやったな剣、その姿、かっこいいぜ」

 そう言う紘汰はそこにいて、困惑する。なぜならば極アームズは壊れている。

「どうして」

「簡単だ。向こうの俺事態が、俺の変わり身、極アームズだったってことだ。俺事態はずっとここにいた」

「・・・」

 つまり紘汰は向こうで活動するために、分身体を作っていた。そのコアが極アームズだったらしい。

「・・・そうか・・・」

 やっと落ち着き、変身を解く剣。

 やっと全部終わった。だが、剣は新しく進化した力を見る。

「・・・紘汰さん」

「わかっている。まだ終わりじゃない」

 コウガネには謎の行動と情報がある。なぜ聖遺物関係者の情報を得ていたのか、剣のこの進化の意味はなんなのか。

「・・・俺はまだ、この力を持っていてもいいですか?」

「持っていいもなにも、もうそれはお前だけの力だ」

 そう言って、舞が現れる。紘汰はともかくだと言って、

「俺達は弦十郎さんにテレパシーで会話する。お前は休め、この辺りにインベスが来ないようにしてやるから」

「・・・はい」

 そう言って、彼もまた倒れた。大の字のように横になり、やっと休めたように休む。

「・・・まだやることがある」

 コウガネがここに来たのは偶然ではない。何かを知り、利用しようとした。

「・・・剣」

 眠る弟子を見ながら、舞と共に姿を消す。いまは弦十郎達に連絡だ。

「お前のステージ、見せてくれよ」

 そう言って、その場から去っていった。

 

 

 

 蛇は上機嫌だった。

 インベスが近づけない場所に近づき、それを見た。

「聖遺物を取り込んだ、違うな」

 ギアロックシード、ギアドライバーといずれ呼ばれるものの所有者を見る。

「コウガネの力、戦闘本能を増幅された結果、お前は暴走ではなく、取り込むことで、デュランダルの力すら飲み込み、新たな力へと進化させた」

 それに笑いながら、空を見る。

「さあ歯車が動き出した。ここからは果たして、オーバーロード、仮面ライダーの舞台か。はたまた装者達、血の歌を歌う歌姫の舞台か。あるいは」

 乱入者、極みを越えようとする闘争心の持ち主が、新たな舞台へと演目をかえるか。

「見物だな、これだから傍観者はやめられない」

 そう言って、少しだけ笑う。

「これくらいはサービスしてやるか、新たな戦士。そうだな」

 あごに手を置きながら、そうだと、

「『仮面ライダーツルギ』お前の乱入ぶり、見せてもらうぜ」

 

 

 

 クラックを開け、弦十郎達を招き入れると、

「ん?」

 紘汰は驚く、それは全員だった。

「ん、う~ん・・・し、しょう?」

 起きあがる響。それに翼やクリスが起きあがる。

 と、気づく。寝心地がよかったと思ったが、異世界とか、そういうこととか、頭に入らない。

「・・・」

 なぜか響は剣に覆い被さり、翼とクリスは、剣の腕を枕にしていた。

 剣は気を失うように寝ていて、その様子に三人はフリーズし、

「「「!!?」」」

 その後、止められるまで剣をボコボコにした・・・

 これが仮面ライダーと歌姫の、最初の事件。ルナアタック事件であった。




仮面ライダーツルギ。鎧武、冠、斬月などをベースになってます。
番外編で細かい設定など説明。ここにてルナアタックは終了します。
それではここで、お読みいただきありがとうございます。
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