三度の食事縛りプレイ   作:みんみん

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後書き、活動報告でアンケートを行っています。


新米②

 朝早く、お坊さんに見つからないように気をつけてマダツボミの塔を出る。目指すは自然公園。ツチニン捜しの旅である。

 しかし、自然公園前のゲートで「虫取り大会は午後からとなっております」と言われてしまった。そりゃそうだわな。虫取り少年達も夏休みは不健康な生活を送ることを第一にしているだろうからな。

 そのような事情で、虫取り大会に参加する前の下見として自然公園に足を踏み入れる。

 

「そうざい、頼むぞ」

「ナァゾ、ナゾゾゾ!」

 

 任せて! と自信たっぷりに言うと、そうざいは草むらに飛び込んだ。

 一応モンスターボールは十個用意してあるが、出来れば勧誘して仲間にしたい。その方がモンスターボールを無闇に使う自体にはならないし、何より体力も使わない。……この照りつける日差しの中を歩き回るのは、かなり体力を使うけど。

 

「ナァゾ! ナゾ!」

 

 そうざいが捜索を始めてから一分ほど経ったとき、そうざいが慌ててこちらに来た。

 草をかき分け、そうざいの待つ場所へ向かう。

 

「どうした、ん、だ……」

 

 言葉が尻すぼみになっていく。なぜなら、目の前に候補として考えていたポケモンがいたからだ。

 白い体。黄緑色の頭。赤いツノ。そう、ラルトスである。

 

「ラァル? ラル?」

「ごめん、やきさかなとそうざい以外の言葉はわからないんだ……」

「ナァゾ! ナゾ、ナゾゾ!」

「え? 仲間になってくれるの?」

「ラル!」

 

 そうざいの通訳で、ラルトスの意思を知る。ただし、仲間になるのには条件があるようだ。

 

「ナァゾゾ、ナァ」

「俺の実力を見極めるためにバトル……。ラルトスさん、あなたバトルジャンキーですか」

「ラル!」

 

 なんとラルトスさん、俺のトレーナーとしての実力を見極め、主人に値するとわかったら仲間になってくれるようだ。

 

「じゃあ、バトルしましょうか」

 

 やる気いっぱいのそうざいにバトルをしてもらうことにした。

 ラルトスの周りの葉っぱが浮き、虹色に輝きながらそうざいを襲う。

 

「はなびらのまい!」

 

 そうざいのはなびらのまい。花びらがそうざいを包み込み、マジカルリーフを防いだ。

 

「放て!」

 

 はなびらのまいがラルトスを襲う。ラルトスは、たぶん念力だろう、それで花びらを操ろうとする。

 

「ラルトスが手間取っているうちににほんばれ!」

 

 そうざいが日差しを呼び寄せた。

 ラルトスは花びらを操ることに成功し、そうざいに向けて放つ。そうざいは、日差しで上がった素早さで、上手く花びらの間をすり抜け、ラルトスの上に飛び出した。

 

「痺れ粉毒の粉眠り粉三連発っ!!」

 

 そうざいが頭の葉っぱをバサリと降ると、黄色、紫、そして白い粉が思いっきりラルトスに降りかかった。

 

「行けっ!! モンスターボール!!!」

 

 新品のモンスターボールを、ラルトスに向かって投げる。

 コロン、コロン、コロン……カチ!

 

「やきさかな、そうざい……新入りが入ったぞ……」

 

 熱を込めすぎたせいで若干疲れた。俺はラルトスのモンスターボールを拾い上げ、急いでポケモンセンターに向かった。

 

 *

 

 チャンチャンチャララン♪

 

「お待たせしました。ラルトスは元気になりましたよ」

「ありがとうございます、ジョーイさん」

 

 エンジュシティのポケモンセンターでラルトスを回復。調子に乗って毒の粉までかけてしまったので、走ってここまで来たため、とても疲れた。

 ポケモンセンターを出ると、エンジュシティに入る手前の草むらで、食べれそうな木の実を探してくれていたそうざいが駆け寄ってきた。葉っぱの部分には、充分四人で食べれる量の木の実が乗せられている。

 

「ありがとな、そうざい。さ、行こう」

 

 エンジュシティにある湖に向かう。

 やきさかなを湖に投入し、ラルトスのモンスターボールも開く。

 

「夕食の時間だぞー。今日はひと工夫してみようと思うんだ」

 

 拾ってきた網を焚き火の上に乗せ、その上に穴を開けたペットボトルを置く。水が沸騰したら、そうざいがやっとこさ見つけてくれた薬草を入れ、出汁を取る。そして、木の実の柔らかい果肉を入れ、塩で味を整える。スープの完成だ。

 

「不味くても許してくれよ。一週間前まではこんなこと、したこともなかったんだから」

〔前世では?〕

「そうそう前世では……って、今の誰だ!?」

〔私よ私。ラルトスよ〕

「わお。あ、ラルトスって『きもちポケモン』だっけ?」

〔そうよ。これはテレパシー。すごいでしょ?〕

「すごいすごい」

〔明日からは私が料理しましょうか? 不慣れみたいだけど〕

「え? 出来るの?」

〔サイコキネシスを使えば、なんてことないわ。私、野生のポケモンを養っていたこともあるし〕

「どうやって?」

〔そうね……。木の実を集めてきて平等に配ったり、怪我や病気の(ポケモン)の看病をしたりね〕

 

 話してみるとわかったのだが、このラルトスはお姉さん気質みたいだ。ニックネームは何がいい? と聞いてみたら、何でもいいわよと返された。ちょっとクールなとこもある。ただ、ツンデレではない。ツンデレでは。

 ニックネーム……どうしようかね。




 皆様、お久しぶりです。
 見てくれる方はいるのかなぁと思いつつ、「三度の食事縛りプレイ」のアンケートをします。

 さて、久しぶりに投稿しましたが、新入りはラルトスに決定致しました。イーブイ、ロコン、ピンプク、ツチニンは、また次の機会にさせていただきたいと思います。
 そこで、ラルトスのニックネームを募集したいと思います。

 ・ラルトスはしっかり者でお姉さん気質
 ・面倒見がよい
 ・メス
 ・地味に6V

 上の設定を踏まえて募集します。
 なお、食材の名前などで無くても構いません。また、上の設定に関係なく食材の名前をお答えいただいても構いません。
 出来れば六文字以内でお願い致します。

 回答は活動報告、メッセージにて受け付けます。
 これからもよろしくお願い致します。

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