超次元ヒーロー ネプテューヌ×ネクサス   作:ハードモード

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まず始めに紳士・淑女の皆さんすいません!、コウヤに代わって謝罪します!m(_ _)m(過去2回目)





Episode18 伝承-ロア-

ネプギアside

 

コウヤさんが街で会った2人の少女に連れて行かれていき教祖のミナさんは考え込んでいた。

 

「もしかしてさっきの少女って・・・」

 

「えっ?、まだご存知無かったのですね、あの子達はルウィーの女神候補生、青い服の方が双子の姉のロム、ピンクの服の方が妹のラムです」

 

「まさか私の嫁だったなんて!?」

 

「確かに私たちだけじゃ彼女より苦労しそうね・・・」

 

 まさかあの子達が女神候補生だったなんて・・・確かにケイさんの言う通り私たちだけじゃかなり手を焼いてしまうのは目に見えています。

 

「先ほどのお話の続きですが・・・そもそも犯罪神という存在は」

 

 それから犯罪神というものがなんなのか、何故犯罪組織は犯罪神を復活させようとしているのか聞いた。

 

 犯罪神は元々全てを破壊し全ての命を葬る闇の塊のような存在で伝承では犯罪神が誕生した際にはゲイムギョウ界が滅びかけた事、犯罪組織は旗頭として掲げているだけで組みしている多くの人はその伝承を知らずに活動しているかもしれない事。

 

「ですが滅びかけたという話は実は今の犯罪神、つまり犯罪組織が復活させようとしているのは2代目と言われています」

 

「2代目?、じゃあ初代は誰が倒したの?」

 

「・・・まさか!?」

 

「はい、初代を倒したのはプラネテューヌの伝承に残っている光の勇者「ウルトラマンネクサス」です」

 

 私も含めてアイエフさんたちも驚いていました、まさかここでプラネテューヌの伝承と繋がるなんて!?

 

「その当時の古代の女神たちは国同士の戦争で疲弊しきりやっと互いに手を取り合い互の国の復興に力を注ぎ込んでいた時に戦争によって齎された凄まじい憎悪と怨念により犯罪神が生まれたとされています」

 

「その当時の古代の女神たちには力を復興の為に使い果たして真面に太刀打ちする事が出来ずもう後は自らの命を賭して封印するしかと思ったその時に絶望の闇の切り裂くように強く暖かい光と共に現れたそうです」

 

「ウルトラマンネクサスは犯罪神と激しい戦いを繰り広げた後に犯罪神を倒し、互いに手に取り死力を尽くした女神たちを後押しするように4つの国の復興に協力しかつての活気が戻った後、ウルトラマンネクサスは何処へと姿を消したと言われています」

 

「ネクサスはヒーローじゃなくて伝説のヒーローだったなんて・・・」

 

「でも何故ネクサスは2代目の時は助けに来てくれなかったのですか?」

 

 確かに私も思いました、犯罪神を1人で倒せるのに2代目が現れた時には助けに来てくれなかったの?

 

「それには諸説ありますが一番有力なのは「ウルトラマンネクサスの力を受け継ぐ者がいなかったから」とされています」

 

「力を受け継ぐ者?、じゃあ今の婿は・・・」

 

「恐らく伝承で言われているウルトラマンネクサスとは姿は同じですがその中身は違うでしょう」

 

「それが本当ならウルトラマンネクサスって・・・」

 

「私たちやお姉ちゃんたちみたいに誰かが変身した姿って事ですか!?」

 

「確証がある訳ではありません、ですが今回現れたウルトラマンネクサスを見てもその可能性は高いと思われます」

 

 ネクサスが誰かが変身した姿なんて考えもしなかったけどもしそれが本当なら誰なんだろう?

 

 

 

 

 

 

#####

 

 

 

 

 

 

コウヤside

 

その後僕は教会所属のメイドさんに事情を説明し台所をホットケーキを作り盛り付けは2人と一緒に行って2人が食べている姿を眺めていた。

 

「おにいちゃん、あ~ん」

 

「僕?あ~ん・・・」

 

 だけどラムのようなタイプは決まって・・・

 

「やっぱや~めた、ぱくっ!」

 

「あ~ラムちゃんのホットケーキ食べてみたかったな~」

 

「や~だよ~」

 

 フェイントを掛けられてしまい僕は少し大げさにリアクションを取る。

 

「おにいさん、あっ・・・あ~ん・・・」

 

「えっ?良いの?」

 

「・・・(こくり)」

 

 ロムがわざわざ一口大に切り分けて僕の口に運ぼうとし僕は一応口を開ける。

 

 するとロムは少し恥ずかしながらも僕の口にホットケーキを運ぶ。

 

「おいし?」

 

「もぐもぐ・・・うん、美味しいよ」

 

「良かった・・・(てれはずかしい)」

 

 う~ん・・・嬉しいは嬉しいけどミナやブランそれにあのロリコンやルウィーの国民の皆さんやありとあらゆる「紳士・淑女」の方々にこの事を知られたら絶対に血祭りに上げられる・・・多分。

 

「むっ・・・おにいちゃん、口開けてー!」

 

「えっ、どうして?」

 

「はやくぅー!!」

 

 駄々っ子のように言うラムに僕は取り敢えず口を開ける。

 

 すると適当に切ったホットケーキを勢い良く僕の口に放り込み危うくフォークが口の中に刺さりそうになる。

 

「どう?、おいしい?」

 

「・・・うん、美味しいよ」

 

「ロムちゃんのより美味しかったよね?」

 

「そうなのおにいさん?・・・(なみだめ)」

 

 まずいなぁ・・・こういう質問は答えにくいし「両方」って言うにはそれなりに理由が必要だしね・・・

 

「うん~・・・どっちのも2人の気持ちが詰まっていてとても美味しかったよ!」

 

「・・・な~んだ、つまんない」

 

「がっかり・・・」

 

 がっかりされたけどこれがベストな回答だと信じよう。

 

 時には最悪な回答だけどね・・・

 

 その後は2人と一緒に後片付けをしてポシェモン(某大人気ゲームではない)で対戦や交換をして遊び(最新のGPS機能が搭載されていて一応レベル上げの長期休暇の際に色んなダンジョンに向かっていて結構レアなご当地ポシェモンは手に入れていた)今は2人がお絵かきをしているのをスケッチしながら書いていた。

 

「出来たー!」「出来た・・・(どきどき)」

 

「僕も出来たよ」

 

「おにいちゃんのを見せてー」

 

「おにいさん、みたい・・・(わくわく)」

 

「良いよ、僕が書いたのは・・・これだ!」

 

 僕はちょっと大げさに披露して見せると・・・

 

「わ~あたしとロムちゃんだ!?」

 

「絵の中に私とラムちゃんはいるみたい(びっくり)」

 

 そんなに上手く書けたかな?、施設にいた頃に子供達とこうやって遊んでいた時には多少慣れている程度でそんな上手くはなかったけど・・・まぁ2人がお気に召した様子だし良いか。

 

「2人はどんな絵を書いたの?、見せてくれない?」

 

「いいよー!、ロムちゃんと一緒に書いたんだよー!」

 

「おにいさん、驚かないでね・・・(わくわく)」

 

 結構な力作な様子、さっきの驚きようだと僕を書いたのか?、まぁそんな無粋な詮索はなしにして空っぽの頭で見ますか!

 

「じゃじゃーん!」「じゃじゃーん・・・(てれてれ)」

 

 2人の書いた絵はある意味衝撃的だった、内容的な意味で・・・

 

「おにいちゃんとウルトラマンネクサス!」

 

「どう?、おにいさん?」

 

「うん、とっても上手に書けているよ!」

 

 僕はなんとか動揺を隠して答え2人はハイタッチをしていた、でも何故僕とネクサスを?、両方とも僕ではあるけど・・・

 

「でもなんで僕とウルトラマンネクサスなの?」

 

「だっておにいちゃんは悪い人からラムちゃんを助けてくれたヒーローだもん、ウルトラマンネクサスも悪いモンスターと戦うヒーローだよ!」

 

「ヒーローつながり(ぴしっ)、でもミナちゃんはウルトラマンネクサスはもしかしたら悪い人かもしれないから会っても近付いちゃダメだよって言っていたの・・・(しゅん)」

 

「おにいちゃんはどう?、ウルトラマンネクサスはヒーローだよね!」

 

 ここははっきりと言うべきなんだろうけど・・・流石に2人のような子供にネプギアたちのように言う事は出来ず・・・

 

「そうであってほしいね、いつまでも・・・みんなの希望の光に・・・」

 

「そんなの当たり前でしょ!、ねぇ~ロムちゃん?」

 

「うん!(にこにこ)」

 

 2人の笑顔を見て僕は取り敢えず頷きせめて子供達の期待だけは守ろうと固く決意した。

 

 

 

 

 

 

その後、ミナとの話が終わった事をメイドさんが伝えに来たので僕はみんなと合流した。

 

 少々話が長いと思ったけどどうやら世間話をしていたようでそれで長くなったようだった。

 

「おにいちゃん、帰るの?」

 

「もっと遊びたい・・・(なみだめ)」

 

「ごめんね、でも僕にはどうしてもやらなくちゃいけない事があるから」

 

「そうね・・・でもゲイムキャラを協力を仰げたらまた立ち寄るつもりよ」

 

「ほんとう?」

 

「ほんとうです!」

 

「その時には2人にも協力してもらいたいけど・・・」

 

「・・・この子達の保護者としては素直に頷くことは出来ません、最も本人たちが女神として望むのなら別ですが」

 

「それはまたここに立ち寄った時に答えを聞かせてもらいます」

 

「コウヤさん?」

 

 ネプギアたちは話を終わらせようとする僕に疑問を持っているようだった。

 

「まぁでも婿が言うならそれで良いんじゃない?」

 

「そうね、それよりも早くゲイムキャラを探すのが先決ね!」

 

「すいません、お力になれず・・・最後に1つだけ、最近になってこの国で大事件が起きると噂されていてそれに生じてかもしれませんがこの国の治安が悪くなっています、くれぐれも気を付けてください」

 

「分かりました、これで失礼します」

 

 大事件か・・・恐らくキラーマシンの封印が解かれる事を意味しているんだろうけど、もしビーストが現れる可能性も含んでいると考えても良いかもしれない。

 

 この状況だとなんのきっかけでビーストが現れるか分からないからね。

 

「おにいちゃん、また遊ぼうね!」

 

「おにいさん、またね・・・(にこにこ)」

 

「うん、またね!」

 

 僕は2人に手を振って答えルウィーの教会を一旦後にした。

 

 

 

 

 

#####

 

ミナSide

 

 

 

 ネプギアさんたちの一行が帰った後、私は気になった事を2人に聞いた。

 

「2人ともコウヤさんはどうだった?」

 

 緋剣光矢さん、あの人を見た時確かに2人やブラン様と非常に近いものを感じた、あの人は明らかに他の人とは違う。

 

 現にラム様はともかく人見知りのロム様まで初対面である彼に既に心を開いているように見えた。

 

「とっても面白くて優しい人だったよ!」

 

「いっぱい遊んでくれるおねえちゃんみたい・・・(きらきら)」

 

「そうですか・・・それなら良かったです」

 

 彼自身は2人に自分たちの旅に同行するように説得した様子ではなくむしろ彼は躊躇しているように見えた。

 

「でも・・・」

 

「でも?」

 

「ウルトラマンネクサスの事を聞いた時のおにいさんは、なんだか辛そう・・・だった?(うーん)」

 

 辛そうだった?、もしウルトラマンネクサスの正体が私の推察通りならもしかして彼が?

 

 

 

 

 

 

 

 

 N×N小話!

 

 コウヤがロムとラムと遊んでいた時の事・・・

 

「緋剣様、すいません教祖ミナがお呼びです」

 

「分かりました、じゃあお片づけしようか」

 

 メイドさんが呼びに来たので僕は2人に呼びかけるもやはり嫌そうにしていた。

 

「え~もっと遊びたい!」

 

「もう帰るの・・・(うわめづかい)」

 

「うん、でもまた必ず遊びに来るから」

 

 2人をなんとか宥めて片付けを始めたけど僕はある事に気付く。

 

「2人が書いていたのって・・・」

 

「あそこの段ボールに入っていた本に書いたんだよ、いっぱい同じ本が大丈夫!」

 

「前にお姉ちゃんが書いていた本、なんでこんな一杯あるんだろう?」

 

 うそっ!?、気づかなかった僕も僕だけどこれはブラン帰ってきたら確実にキレるなぁ・・・

 

「ダメだよ!、お姉ちゃんに聞くまでもうこの本に書いちゃダメだからね!」

 

「「はーい!」」

 

 本当に分かっているかな?、少し本の内容が気になった僕は本を手に取ってサラっと読んでいく。

 

「うわ・・・「邪気眼」とか「呪われた右腕」とかすごく厨二臭いな」

 

「お兄ちゃん、厨二ってなに?」

 

「うんうん・・・(はてな)」

 

「う~ん・・・まだ2人にはちょっと早いかな~・・・」

 

【ロムとラムに尋ねられて返答に困る光矢だったが、少なからず光矢の厨二心をくすぐっていたのはまた別の話である】

 

 

 

 

 

 




過去に古代の女神と戦ったネクサスは何者なのでしょうか?

どうでも良いですか、ウルトラシリーズの2代目って弱い気がするのは自分だけでしょうか?

次回はEpisode.19 追跡-トレース-


次回は光矢たちを付け狙う影の正体が!?

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