超次元ヒーロー ネプテューヌ×ネクサス 作:ハードモード
「うん・・・ここは・・・病院か・・・っ!?、痛てぇ!!」
僕は目が覚めるとまだ見知らないベットで寝ていて辺りを見渡すと外から聞こえる騒々しさから病院だと気付く、すると身体に激痛に走る。
ガルべロスの戦闘の後なのだから無理もない、それにエナジーコアが鳴る程の体たらくぶりだ、ギリギリの体力で変身した事を言い訳にはしたくなかった。
「うん・・・っ!!、コウヤ!?、もう起きたの!?」
「はい・・・ご迷惑をお掛けしました」
すると僕が寝ていたベットの傍らで寝ていたアイエフが起きた、ずっと看病してくれていたのか?
「怪我は大丈夫!?、もう痛くない?」
「まだ・・・少しだけ痛みます」
やけに僕の事を心配してくれるアイエフに僕は少し戸惑ってしまう、まぁアイエフも何だかんだ言って優しいって言うのは知っているけどなんかこう・・・背中がこしょばい。
「アイちゃん、コウヤさんは・・・コウヤさん!?、もう起きてたのですか!?」
「えぇ・・・ついさっきです」
「少し待っていてください!、すぐにご飯を持ってくるです!」
「あっお構いなく・・・」
僕は遠慮するがお腹の虫が鳴りコンパは入ったと思ったらすぐに僕の病室から出て行く。
「コンパの料理は美味しいからコウヤもすぐに元気になるわよ♪」
「はっ・・・はぁ・・・」
なんだか凄く上機嫌で言うアイエフに僕は曖昧な返事しか出来なかった、するとコンパが言葉通りすぐにコップや食器を乗せたお盆を持って入ってきた。
「いきなり重いものはダメだと思ったのでお粥にしたです!」
僕の目の前のテーブルに置かれ戸惑いながらもスプーンを取ろうとするが激痛が走ってしまう。
「その身体じゃ無理です、私が・・・」
「ほらっ、私が食べさせてあげるから口を開けて」
するとアイエフがスプーンを取り僕に食べさせようとしてくれる。
「あっいや!?、僕は・・・」
「もしかして猫舌?、フゥ~フゥ~・・・」
なんとアイエフがお粥を冷ましてくれて僕は驚きのあまり口を開けてしまいアイエフはその隙に僕の口にスプーンを入れる。
「ゴクッ・・・本当だ美味しい」
「でしょう♪、私も小さい頃に風邪を引いた時もコンパに食べさせてもらったからね」
そう言いアイエフに食べさせてもらい何故かコンパは微笑みながら見ていた。
「ご馳走様でした」
「お粗末様です♪、今日はこれで帰るですが何かあったら連絡してください、すぐに駆け付けるです!」
「でも僕は連絡手段が・・・」
僕はゲイムギョウ界に転生したばかりで通信手段がなかった。まぁ転生する前もスマホが扱い切れなくてずっと携帯電話だったけど・・・あれ?確かアイエフって携帯電話をたくさん持っていたような?
「これ持っておいて・・・」
「えっ?、でも・・・」
「私は何個も持っているから良いの、コンパと私の連絡先は登録しているから絶対に無くさないでね」
「はい・・・ありがとうございます」
アイエフはなんと紫の携帯電話をくれて僕がお礼を言うとそっぽを向く、コンパはアイエフの顔を見るとクスッと笑っていた。
「じゃあコウヤさん、また明日です」
「またね・・・コウヤ・・・」
そう言って2人は出て行くとまじまじとアイエフから貰った携帯電話を見る。
アイエフってもしかして・・・なんて予感も一瞬過ったけどそんな事あるわけないよな、アイエフはコンパLOVEだし。
僕は携帯電話を枕元に置いて再び寝ようとするが着信が入る。
えっ?、いきなり!?、僕は慌てて電話を取り通話ボタンを押す、前の世界と同じタイプで良かった~。
「はい、もしもし?」
「コウヤさんですね、イストワールです」
なんで僕がこの携帯電話を持っている事を知っているんだと気になるがイストワールはお構いなしに続ける。
「「戦闘」での傷が癒えたら一度私の所に来てもらって良いですか?」
「はい、構いませんよ」
「ありがとうございます、ゆっくりと休養を取ってください」
イストワールはそう言って電話を切る、僕は少し気になる事があった。
さっき「戦闘」って言ったような?、まるで僕がガルべロスと戦っていたように・・・こっちはもしかしたら当たっているかもしれないね。
僕は少し不安に感じながらも横になり眠りに着いた。
アイエフ・コンパside
良かった・・・コウヤあれだけの怪我を負っていたのに結構元気そうだった。
「きっとアイちゃんが徹夜で看病したからです♪」
「えっそうかな・・・ってなんで分かったの!?」
「乙女の勘です♪」
乙女の勘って・・・コンパはコウヤの事をどう思っているんだろう?
「ねぇコンパ?、コンパはコウヤの事をどう思ってる?」
「私はコウヤさんの事が大好きです♪」
「えっ!?、好き!?」
「勿論友達としてです」
「そっそうよね・・・」
コンパが変な事を言うから驚いたじゃない・・・でもこんなに取り乱してたのかしら?
「アイちゃんはどう思っているですか?」
「私?、私は・・・コウヤは間の抜けた所があるし無鉄砲で考えもなし人を助けようとするバカだけど・・・」
「ネプ子やネプギアみたいに優しくて良い奴だとは思うそれに・・・」
「あの銀色の巨人と同じように芯が強いわ・・・必ず」
「私も・・・そう思うです」
私はあの巨人を見て確かに感じた、力だけじゃない人を守りたいという思いと優しさが何処かコウヤと似ているって・・・
光矢side
入院して1日で僕のダメージも完治し今はイストワールの所に向かっていた。
お医者さんは奇跡の回復って言っていたけど大袈裟だよね、だって僕が起きた時には殆ど治りかけていたのに、まぁこれもウルトラマンになった所以なのかな?
「イストワールさん、光矢です」
「入って構いませんよ」
僕はイストワールの部屋に入ると突如クラッカーが鳴り響く。
「「「コウヤ(さん)!、退院おめでとう!!」」」
「はっ?」
僕は状況が理解できず間抜けな声を挙げる、テーブルにケーキや料理が並べていて完全パーティーな雰囲気だけど?
「イストワールさん、これって?」
「えぇ退院パーティーですよ?、さぁ食べてください」
コンパに皿を渡され僕は言われた通り食べ進める、うん美味しい!!
食べ始めてから数十分後、イストワールは皿を置き僕たちを見る。
「皆さん、お聞きしたい事があります」
そう言うとモニターにある映像を映し出す、それはウルトラマンネクサスである僕の姿だった。
「お近くで見て、そして異空間にも入った3人に聞きたいのですが・・・あの巨人をどう思っていますか?」
「コウヤさんもあそこにいたのですか!?」
「えぇ・・・」
嘘ではない、何故なら僕がメタフィールドを展開したんだから。
「私は少なくともあの巨人は私たちの味方だと思います」
「私も同じです!、私たちを怪物から庇ってくれたです!」
「・・・コウヤさんはどう思いますか?」
アイエフとコンパの意見にイストワールは頷くと僕にも話を振る。
「僕は・・・まだそう判断するのは早いと思います」
「それは何故ですか?」
「あのメタ・・・異空間では怪物の動きは鈍っているような気がしました、もしかしたら巨人は自分が有利な空間で戦いたかっただけかもしれません」
「じゃあ何故巨人は街の被害を抑えようとして街の修復までしたの?」
「それは・・・単なる気まぐれとか?」
はっきり言ってみんなが僕を味方と考えるとは到底思えない、僕が言ったような考えを持っている人が必ずいる、もしかしたらイストワールはそんな考えかもしれない。
「確かにそうかもしれません」
「イストワール様!」
「だからこそ、コウヤさんにもこれを見てもらいたいです」
するとイストワールは何やら壁画のような写真を見せていくと何枚かの壁画に僕たちは驚く。
「これって巨人さん!?」
「はい、非常に酷似しています、あの巨人と考えていいでしょう」
「そんな・・・!」
このゲイムギョウ界には僕が現れるまでウルトラマンのウの字もなかったはずなのになんでそっくりな壁画が!?、単なる偶然なのか?
「これは何処の?」
「ネクスト山脈に発見された遺跡の壁画です」
ネクスト山脈?、そんなダンジョンなんてあたっけ?、それにネクストって・・・
「その他にも碑文が残されていました」
「なんて言う内容ですか?」
コンパの問いにイストワールは碑文の映像を見せて答え始めるが一瞬僕を見たような気がした。
「ゲイムギョウ界に災厄が訪れる時、希望の光となってこの世界を守る者たちと共に戦う勇者あり、その名は・・・ウルトラマン」
「へぇ~あの巨人ってウルトラマンって言うんだぁ~」
「でも少し物足りない気がするです」
コンパはアイエフがそう言っていたが僕は動揺してしまい目が泳いでいた。
「コウヤは何か良い名前は思い付かない?」
「えっ?、ウルトラマンの?」
「はいです」
僕は言おうかどうしようか迷う、イストワールの視線が気になるが名前ぐらいなら分からないよね。
「ウルトラマン・・・ネクサスでどう?」
「中々良い名前じゃない♪」
「私もです♪」
アイエフとコンパには好評価だがイストワールだけは何故か納得したような表情をしていた。
「ではこれにてお開きにしましょう、コウヤさんだけは残ってもらって良いですか?」
「はい・・・」
アイエフとコンパは不思議そうにしながらも部屋を出て行くと僕は緊張してしまう。
「ウルトラマンネクサス・・・やはりあなただったんですね」
「えっ何を言っているんですか?」
「あの壁画に描かれていた巨人の名前もウルトラマンネクサスなんです」
「それは・・・偶然が重なっただけで」
「あの怪物の事をコウヤさんは知っていた、それにあの異空間の事について妙に詳しいと思ったのですが?」
もう言い逃れが出来なかった、イストワールは既に僕がウルトラマンネクサスだって気付いていたんだ。
「コウヤさんを責めたい訳ではありません、私は礼を言いたかったんです、プラネテューヌをいえゲイムギョウ界を守ってもらってありがとうございます」
「僕は・・・当然の事をしただけですよ」
ウルトラマンとして誰かを守る為に戦うのは当然、それにあの時アイエフとコンパをメタフィールド内に取り込んでしまって危ない目に遭わせてしまった僕は礼を言われる資格はない。
「あの異空間・・・メタフィールドと言うのでしょうか?、何故アイエフさんとコンパさんを取り込まないように充分な距離を開けてから展開したにも関わらず取り込まれてしまったのでしょうか?」
「それは・・・分かりません、僕も直接2人も取り込むなんて聞いていなかったですから」
確か原作ではクロムチェスターが取り込まれた事があったけど、あれは展開したエリアにいたからであり今回のケースのようにまるで「引き込む」事はなかったはず。
「そうですか・・・でも私はきっと2人を取り込んだのは悪い意味ではないと思います」
イストワールは笑顔でそう言ってくれるが僕はどうしてもそう思えなかった、わざわざ戦闘の真っ只中に2人を巻き込んだことには変わりない。
「・・・1つ私の頼みを聞いてもらっていいですか?」
「はい、何ですか?」
イストワールが意を決した表情をし僕も真剣な表情でイストワールを見る。
「恐らく知っていると思いますが、プラネテューヌ他各国の守護女神たちが犯罪組織マジェコンヌに捕らえられ、今はどの国も組織の猛威を止める事が出来ない状態です」
「それに加えてあの怪物の登場です、私はあの怪物ももしかしたらマジェコンヌの尖兵と思っています」
確かにその可能性がある、神様が言っていた「災厄」が知的生命体ならマジェコンヌと協力するのは間違いない。
「そこでコウヤさんにお願いします、プラネテューヌだけでなくこのゲイムギョウ界の為にあなたの力を貸してもらえないでしょうか?」
「勿論そのつもりです、その為に僕はここにいるんですから!」
神様とも約束したしな!、ここで断るなんて有り得ない!
「ありがとうございます!、ではここで1つ提案なのですが・・・」
犯罪組織マジェコンヌside
「なにっ?、ガルべロスがやられただと?」
「はい、そのようです」
「プラネテューヌの街はすっかり平穏を取り戻していたッチュ」
リンダとワレチューの報告を聞き他の他の四天王は騒いでいたが、そうか・・・やはり「奴」が来たか。
「報告ご苦労、もう下がっていいぞ」
「はい」
「ッチュ」
「だが一体誰が倒したのだ?、プラネテューヌには女神たちはいないはず」
リンダとワレチューが下がり四天王のブレイブ・ザ・ハードが我に尋ねる、もうあの話を忘れたのか?
「所詮今の女神たちでは例え健在でもガルべロスに叶いはしない、恐らく「奴」がようやく姿を現したみたいだ」
「奴ってもしかして幼女か!?」
「勿体ぶってねえで答えろ!」
相変わらずせっかちな奴だ、気に食わないが教えてやろう。
「ゲイムギョウ界に災厄が訪れる時、希望の光となってこの世界を守る者たちと共に戦う勇者あり、その名は・・・ウルトラマンネクサス」
「なにっ!?、本当にウルトラマンネクサスだというのか!?」
「今の現状で我ら以外にガルべロスを倒せるのは奴しかいない、残っている女神候補生が束になった所で勝てるわけがない」
「なんだ~幼女じゃないのか~」
「あいつが出たって事は俺の出番だな!、さっさと行って血祭りにして!」
「待て!、まだ我らが出る時ではない、我らの真の力を発揮する時でもない、奴には充分に力を付けさせてやろう」
本当に戦いの事しか頭にない戦闘狂だ、少しはその頭で考えたらどうだ?
「一気に倒した方が楽じゃねえか?」
「奴には力を付けさせて本当の勇者に仕立てれば良い、そうして我がウルトラマンネクサスを倒せばもう誰も我らには逆らう事はしなくだろう」
「確かに・・・弱い敵を倒しても面白くもないからな」
「ッチ!、だがその時になったら俺が1番先にあいつと戦うからな!」
「あぁ・・・覚えておこう」
そう言って他の四天王、ジャッジ・トリック・ブレイブは解散し、我も持ち場に戻る。
ウルトラマンネクサス・・・お前も精々生贄になってもらおう、犯罪神様復活の生贄にな・・・
今話で序章は終了し、次章は一気に時が進み女神救出編(1回目)になります。
次話の投稿の前に主人公の設定を投稿させてもらいます。