此方の事情で、やむを得ずお休みさせていただいておりました。
それと、小説を書く際のルールもちょっと勉強しました。
これから休み休み更新すると思いますのでかなり遅くなってしまうかもしれませんがご了承ください。
自己紹介を終えると、話すことが無くなってしまう。
クラウスとスティーブンはいまだに何か話しているようだ。
ギルベルトが紅茶を淹れ音もなく四人分並べると、ベルはぺこりと礼をした。
部屋に二人の声だけが響く。どうやら今後のことについて話し合っているみたいだが、レオ、ザップ、チェイン、そしてベルの四人の間は静まり返っていた。
その空気に耐えかねて、レオがおずおずと次の話題を出した。
「あ、あのー……そういやこの子……ベルってどこで生活するんですかねぇ?」
へらと笑って言うと、ザップがにやにやと笑いながら「こいつホームレスだろ」と言ってチェインに肘鉄を食らう。
その言葉に反応して、話している二人が此方を見た。
「あー……その事なんだけどね」
スティーブンが気まずそうにクラウスを見た。
視線がクラウスに集まると、当人はあっさりと
「やはりベルは、誰かの家で預かってもらうことになるだろう」と話す。
「……いやー旦那、俺は無理っすわ」
「アンタは女の家はしごでしょ」
「うっせぇな犬女」
チェインは珍しく笑顔で、ザップはただ殺気を出して相手を睨む。
そんな彼は年下二人に呆れた視線を向けられていた。
「落ち着け二人とも。本来なら俺が引き取るべきなんだろうけど、まぁなんというか……いろいろと危ないし。悪いとは思うんだけど、よろしく頼む」
二人をなだめながら手を合わせる。お互いに顔を逸らすが、喧嘩は収まった。
ベルは「ごめんなさい……」と小さく呟いた。
「ベルのせいじゃないから気にしなくてもいい……って言いたいところだけど、すみません、私も無理そうです」
人に見せられるような状況じゃ……という小さな声をベルは聞いていたが、ツッコまないでおくことにした。
「お前はどーなんだよ、レオ」
「えっ!? あー……えーと、はは……」
Noは無いのか……はいかYesだろコレ!!
自分に振ってきたザップを、心の中で盛大に蹴飛ばしておいた。
断りづらい状況ではある。レオはそんな空気のなか、思わず
「まあ……無理ってことはないですかね……一応……二人ぎりぎり……かろうじて住めるくらい……あ!ホントぎりぎりなんですよ!ぎりぎり!」
と言ってしまった。
流石に断りたがっているのが周りに伝わったのか、スティーブンは「少年……」と哀れむようにレオを見た。しかし、クラウスはそれを"Yes"ととってしまったのか、「そうか、すまないなレオナルド君、ありがとう」と微笑む。
えええー……
流石のレオも泣きそうだった。
狭いよ、狭いですから!俺知らないですから!
金銭的にもレオはピンチであった。否定出来るのは心の中だけである。
「すんません、ボロアパートで良ければ、ですけど……」
それでも最後に、ほとんど無意味であろう抵抗をしてみる。
「いえ、こちらこそすみません、全然構わないです……ありがとうございます」
そしてベルが最後の希望を呆気なく折ってしまった。
こんなに礼儀正しい子を前にして、「駄目だ」と言える輩がどこにいるだろうか。
いや、いるか……目の前の自分の先輩だが。
レオは泣く泣く了承せざるを得なかった。