ご注文は従兄ですか?   作:naofree

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ある日の夜、チノの部屋に3人が居た。チノが2人に怪談話を語ってる。

チノ「本当にこの喫茶店には、白いフワフワしたお化けが彷徨ってるんですよ!」

ココア「うんうん!(怖がらせようと頑張ってるなー。ティッピーの事なのに。)」

毎回チノの怪談話はティッピーの事ばかりだと確信してるココア。

楽兎(チノちゃん、毎回ティッピーの事ばかり語ってるが・・・)

チノ「本当なんですって!白いフワフワしたお化けが・・・」

ココア「分かってるよー。」

楽兎(ココアお前、反応が可笑しいだろ?)

ココアの反応を見てチノはムッとした。その頃バータイムでは、タカヒロがグラスを拭いて、ティッピーがカウンターの上でゴロゴロ転がっていた。

ティッピー「ゴロ、ゴーロゴロ、ゴーロゴロ、ゴーロゴロ、ゴーロゴロ、ゴーロゴロ、今日は暇じゃのうー。」

タカヒロ「親父、少しはジッとしてたらどうだ?」

ティッピー「こんな暇な時にジッとしていられるか。」

すると誰かが来店した。

タカヒロ「いらっしゃいませ。」

ティッピー「え?」

来店したお客を見てティッピーが驚いた。その頃チノは、まだ2人に怪談話を語っていた。

チノ「ノックの音がして、白いフワフワしたお化けが・・・」

突然ノックの音がした。チノはビクッと怖がる。

ココア「はーい!誰かな?」

楽兎「タカヒロさんかな?」

チノ「お・・・お化けかもしれませんよ・・・?」

ココア「そうかもねー。今開けまーす。」

ドアを開けるとそこには。

ココア「白いフワフワしたシャロちゃん!?」

ガクガク震えてるシャロだった。あの時バータイムに来たお客はシャロだった。

楽兎「シャロどうした!?」

シャロ「物置でも良いから匿ってくれない!?」

ココア「夜逃げ!?」


14羽「灰色兎と灰かぶり姫」

シャロに紅茶を差し出す。そして夜逃げの事情を訊く。

 

チノ「シャロさんの家で怪現象?」

 

シャロ「ええ・・・天井から変な物音がするし・・・帰ったら、部屋に葉っぱが盛られてるし・・・千夜は起きないし・・・」

 

それは、天井に不気味な音や、玄関に何処からか葉っぱが盛られたりの連続だった。

 

ココア「それは、お化けかネズミの仕業だよ!」

 

シャロ「え!?」

 

チノ(コ、ココアさん・・・いくらシャロさんの家が慎ましやかだからと言って・・・)

 

シャロ「うぅ・・・」

 

チノ「うさぎがこっそり家を借りているのかもしれません。」

 

シャロ「もっと地獄!」

 

チノ「凄く可愛いです!」

 

シャロ「イヤー!」

 

楽兎「チノちゃんから見たら可愛いけど、シャロから見たらヤバイだろ?」

 

ココア「うさぎのお化けかも!」

 

うさぎのぬいぐるみを見せるココア。シャロの口から魂が抜けてる。

 

チノ「魂が出てます!」

 

楽兎「成仏するなー!」

 

部屋の床に3つの布団を敷く。

 

ココア「三人で一緒に寝れば怖くないよね。」

 

シャロ「あ・・・ありがとう・・・」

 

ココア「あ!怪談の続きしなきゃ!」

 

シャロ「私がここに来た理由忘れたの!?」

 

ココア「チノちゃん怪談上手くなれるように頑張ってるみたいなんだよ。マヤちゃんメグちゃんを怖がらせたいんだって。」

 

シャロ「なるほど!」

 

突然シャロがやる気になった。

 

シャロ「私を頼って何でも話してみて!」

 

チノ(頼りに来たのはシャロさんでは・・・)

 

楽兎(立場逆になってるな。)

 

翌日の夕方、家の前でリゼを待ってるシャロ。今日学校でリゼに家にお化けが出たと話した。

 

リゼ『お化けが出る!?それは解明しないとな!』

 

シャロ『家に来てくれるんですか!?』

 

リゼ『得体の知れないのがいたらイヤだろ?』

 

シャロ『とびっきりの茶葉を用意します!お気に入りの食器も!』

 

リゼ『私も相応の武器を用意しよう。親父に頼んで!』

 

シャロ『武器!?』

 

回想終了。今もリゼを待ってる。そこに。

 

リゼ「待たせたな、シャロ!」

 

シャロ「あ!」

 

しばらくしてリゼが来た。武器を持って来てる。

 

リゼ「色々準備があってさ。」

 

シャロ「(準備って・・・)あ!リゼ先輩!足!」

 

リゼの左足には包帯が巻かれていた。

 

リゼ「ちょっと体育の時挫いちゃって。この程度の怪我支障ない!」

 

足を挫いても平気なリゼ。

 

シャロ「そ・・・そうですか。無理しないで下さいね。あ、じゃあ、じゃあどうぞ。」

 

千夜「シャロちゃーん!」

 

後ろから千夜が駆け寄ってきた。

 

シャロ「千夜。」

 

千夜「ココアちゃんから聞いたのよ!どうして!?」

 

シャロ「な・・・何が?」

 

千夜「どうして私を頼らなかったの!?」

 

シャロ「あんた着信履歴見てないでしょ!」

 

昨日の夜、シャロが千夜に電話しようとしてたが、千夜はその時爆睡してたのだった。千夜が携帯を見ると、着信履歴がシャロばかりであった。

 

千夜「あら?ごめんなさい。」

 

シャロ「もう・・・」

 

リゼ「良かったら千夜もお化け退治、協力してくれないか?」

 

千夜「そうね。」

 

シャロ「じ・・・自分の喫茶店の隣がお化け屋敷なんてイヤでしょ?」

 

千夜「甘兎庵の隣が、お化け屋敷・・・」

 

甘兎庵の隣がお化け屋敷だと想像する千夜。

 

千夜「OKよ!」

 

シャロ「良くない!」

 

千夜「楽しそう!」

 

シャロ「楽しくなーい!」

 

嫌がるどころか喜んでた。そして2人を家に招き入れる。

 

リゼ・千夜「お邪魔しまーす。」

 

シャロ「狭い部屋ですが、適当に座って下さい。今、紅茶淹れますね。」

 

リゼ「ああ、ありがとう。」

 

この時、1つの影が忍び寄ってるのを知る由も無かった。

 

シャロ「リゼ先輩、どっちのカップにしますか?」

 

千夜「それよりも・・・」

 

突然、千夜とリゼが、落ちてる雑誌に目を向けた。シャロが2人が見てる方向に目を向けるとそこには、落ちてる雑誌が勝手に動いてた。

 

リゼ・千夜・シャロ「ポルターガイスト!」

 

リゼ「これで潜入のつもりか!笑わせるなー!」

 

シャロ「きゃーーーー!!」

 

勢いよく雑誌を取るとそこに居たのは。

 

シャロ「不良野良うさぎ!?」

 

葉っぱを咥えた右目に傷がある灰色の野良うさぎだった。

 

千夜「屋根裏か何処かに住みついていたのね。」

 

野良うさぎがシャロの前に咥えてた葉っぱを置いた。

 

千夜「もしかして家賃の代わり?」

 

リゼ「義理堅い不良だ!」

 

このうさぎかなり礼儀正しかった。しかしシャロは泣いていた。

 

リゼ「シャロ?」

 

シャロ「これ・・・私が裏庭で育てたハーブ・・・」

 

リゼ「それは辛い・・・」

 

その頃ラビットハウスでは、ココアが箒で掃き掃除をして、楽兎がテーブルを拭いてた。

 

ココア「チノちゃん、リゼちゃんシャロちゃん家寄るから遅くなるって。」

 

チノ「そうですか。私も、シャロさんのように怪現象を体験すれば、リアリティのある怪談ができるでしょうか?」

 

ココア「そこまでするの!?」

 

楽兎「チノちゃん、無理しなくても良いと思うが・・・」

 

チノ「マヤさんメグさんを怖がらせたいのと、この機会に私もお話が上手くなれたらなーと。」

 

ココア「大丈夫!チノちゃんのお話なら、皆ホニャホニャにできるよ。」

 

ティッピー「それは怪談としてどうじゃろ?」

 

楽兎「確かに。」

 

ココア「でも、苦手を克服しようと頑張ってるんだね!偉い偉い!」

 

ティッピーを撫でるココア。チノはムッとしていた。

 

ココア「よーし!お店は私に任せてシャロちゃんのお手伝いをしておいで!」

 

チノ「え!?こ・・・怖いです!」

 

ココア「やっぱり怖いよね!でも!これは試練だよ!」

 

チノ(ココアさんにお店任せるの怖い!)

 

ティッピー(わしもじゃ!)

 

お化けではなく、ココアに店を任せるのが怖いだけだった。

 

楽兎「おいココア、俺はどうなんだよ?」

 

その頃リゼ達は、野良うさぎを見送ってた。

 

リゼ「ごめんな、葉っぱは家賃として受け取れないから、住む場所は他をあたってくれ。」

 

野良うさぎはリゼの説得でその場を去った。

 

シャロ「やっと静かになる。」

 

千夜「背中に哀愁を感じるわ。」

 

シャロ「こんな物まで用意して、私の家なんかの何処が良いのよ。」

 

すると野良うさぎが、突然戻って来た。

 

シャロ「受け取ったつもりじゃないんだから!」

 

リゼ「この際仲良くしてみたらどうだ?」

 

シャロ「え!?」

 

千夜「うさぎへのトラウマを克服するチャンスかも。」

 

リゼ「ああ。」

 

シャロ「先輩がそう言うなら・・・」

 

うさぎを克服しようとするシャロだが、明らかに怖がっていた。

 

リゼ「無理はするな。」

 

千夜「シャロちゃんファイト!」

 

シャロ「どうしてこんな事に・・・」

 

千夜:なんだか子供を見守る親みたいね。

 

シャロ「マ”ァ”ー!!!」

 

リゼ「私達が両親?」

 

千夜「どっちがお母さん?」

 

リゼ「それは千夜っぽい。」

 

するとシャロは泣いてしまった。

 

リゼ「泣くほど!?」

 

千夜「やきもち?」

 

野良うさぎを甘兎庵に入れた。野良うさぎに名前を付ける事になった。

 

千夜「名前を付けてあげたら愛着が湧くんじゃない?」

 

シャロ「そ・・・そう?名前・・・名前・・・エリザベス・・・ベアトリクス・・・ヴィクトリア・・・出来るだけ高貴な・・・」

 

リゼ「何か無いか?変わった名前付けるの得意だろ?」

 

千夜「そうだわ!灰色だからごまぼたもちは?」

 

リゼ「それは喫茶店のメニューに付けろ。」

 

シャロ「すっごい普通。」

 

するとリゼが名前を思い付いた。

 

リゼ「ワイルドギースはどうだ?潜入技術は未熟だけど立派な兵士になるぞ!」

 

シャロ「ワイルドギース・・・ワ・・・ワイルドギース。」

 

ワイルドギースは名前が気に入るかのように耳をピクンとさせた。

 

シャロ「き・・・気に入ったの?この名前。」

 

今度は咥えてる葉っぱを揺らした。そうやら気に入ったらしい。

 

シャロ「そうね・・・先輩が付けてくれた名前だし似合ってるかも。」

 

千夜「シャロちゃんがうさぎに微笑んで!」

 

シャロ「見間違いよ!」

 

すると誰かが来店した。

 

リゼ「チノ!その格好はどうした!?」

 

頭にお札を貼り、十字架とお札を持って、数珠の首飾りを身に付けていた。店の方はココアと楽兎に任せてる。

 

チノ「何が起きたか分からないですけど、解決したみたいですね。あ、うさぎです!」

 

千夜「ワイルドギースって言うの。宜しくね、チノちゃん。」

 

チノ「はい。宜しくお願いします。」

 

するとワイルドギースがティッピーに咥えてた葉っぱを飛ばした。

 

チノ「ティッピー!」

 

ワイルドギースを撫でるリゼ。シャロが怯える

 

リゼ「怯えると警戒されるぞ。」

 

シャロ「あ・・・はい!」

 

青山「こんにちはー。」

 

そこに青山ブルーマウンテンが来店した。

 

リゼ:「青山さん。」

 

千夜「いらっしゃいませ。」

 

青山「まぁ、凛々しいうさぎさんです。」

 

チノ「前髪が素敵です。」

 

シャロ「ちょ・・・ちょっと怖いけどね。」

 

千夜「シャロちゃんとお似合いよね。」

 

シャロ「何処がよ!」

 

するとワイルドギースがリゼに向かって飛び付いた。リゼがキャッチするが、怪我してる足を捻って尻餅付いた。

 

青山「ナイスキャッチ!」

 

リゼ「いきなり飛び付くなよ。ビックリするだろ?」

 

シャロ「先輩大丈夫ですか!?」

 

リゼ「ああ、大丈夫だ。シャロも撫でてみたらどうだ?」

 

シャロ「大丈夫ですか!?」

 

千夜(シャロちゃん周りが賑やかになって何だかとっても嬉しい。)

 

するとシャロにワイルドギースが飛び付いた。

 

シャロ「きゃーーーー!!」

 

千夜「あらまあ!」

 

翌日、シャロが庭で何かを作ってた。そこにココアと千夜と楽兎が来た。

 

ココア「シャロちゃん!私もワイルドギースに会いに来たよ!」

 

千夜「あれ?ウサギ小屋作ってたの?」

 

シャロ「はっ!」

 

作ってたの、ワイルドギースのうさぎ小屋だった。ガムテープと段ボールで出来た立派な小屋だった。

 

楽兎「立派な小屋だな。」

 

千夜「あんなにイヤがってたのに、ツンデレね。」

 

シャロ「ち・・・違うわ!これは・・・もし噛まれたら逃げ込む・・・私の家だから!」

 

ココア「シャロちゃんの家がより慎ましやかに!」

 

シャロ「慎ましやかって言うな!」

 

千夜「立派な家よね。」

 

シャロ「千夜・・・おバカ!!!」

 

ワイルドギースが楽兎に近付いた。

 

楽兎「お前がワイルドギースか。本当に凛々しいなお前。」

 

ワイルドギースはシャロ足の周りをグルグル回した。

 

シャロ「な、何!?」

 

楽兎「お!お前ご機嫌上昇だな。シャロ、ワイルドギースは今機嫌上昇だぞ?」

 

シャロ「え?そうですか?」

 

楽兎「足の周りをグルグル回ってるのは、嬉しい時の合図だ。此奴、飼い主が見付かって良かったな。」

 

数日後、リゼの捻挫が悪化したのを聞いたチノ達3人。お見舞いに行く事になった。

 

チノ「リゼさん、捻挫が悪化したって大丈夫でしょうか?」

 

ココア「電話じゃ大した事ないって言ってたけど心配だね。」

 

そして目の前に巨大な豪邸が見えた。

 

ココア「リゼちゃん家ってこれだよね?」

 

チノ「はい。」

 

楽兎「らしいな。にしても立派なお屋敷だなぁ。」

 

ココア「メイドさんが居たりして!」

 

チノ「入口でお迎えされたらどうしましょう。」

 

ココア「流石にそれは凄過ぎかな?」

 

入り口を見ると、メイドではなく、黒服でサングラスを掛けてる2人の男達だった。

 

部下A「おい、異常ないか?」

 

部下B「異常なし。」

 

男達を見て3人が怯えた。

 

チノ「ココアさん?」

 

ココア「私が囮になるから先に行って!」

 

チノ・ティッピー・楽兎「え!?」

 

ココア「そのお見舞い用のメロンパン、絶対にリゼちゃんに渡すんだよ!」

 

チノ「命より大事な物なんですかー!?」

 

ココアが男達に立ち向かう。しかし男達は。

 

部下B「お嬢のお友達ですかい。」

 

部下A「ですかいですかい。」

 

部下B「ようこそいらっしゃいました。お嬢も喜びます。どうぞこちらへ。足元にお気を付け下さい。」

 

チノ(凄く紳士的でした。)

 

男達は紳士的なリゼの部下であった。入り口の門を開け、3人を招き入れた。

 

チノ「ここで働いているのは、ああ言う方達なんですね。」

 

楽兎「そうらしいな。流石リゼだ。優秀な部下を持ったな。」

 

ココア「人を見かけで判断してしまった!接客業失格だよー!」

 

失敗してしまったココアは罪悪感を覚えてしまった。横のドアからリゼが出て来た。

 

リゼ「あれ?チノに楽兎じゃないか。」

 

チノ「あ、リゼさんこんにちは。」

 

楽兎「ようリゼ、見舞いに来たぜ。」

 

3人はリゼの部屋に入った。

 

リゼ「わざわざ来てくれなくても良かったのに。」

 

ココア「心配だったしリゼちゃん家来てみたかったから。」

 

チノ「凄く立派なお宅です。父がリゼさんのお父さんに宜しくと言ってました。」

 

リゼ「伝えておくよ。」

 

楽兎「それに引き換え、何で緑羽太がここにいるんだ?」

 

リゼの部屋に緑羽太がカメラで部屋を撮っていた。

 

緑羽太「俺がカメラで街を撮っていた所、リゼと部下に偶然出会って、俺を招き入れたんだ。」

 

楽兎「そうか。悪いなリゼ。此奴まで。」

 

リゼ「気にするな。」

 

するとノックの音が聞こえた。

 

リゼ「どうぞ。」

 

シャロ「先輩、お茶をお持ちしました。」

 

メイド服姿のシャロと千夜と何故かみくるが居た。シャロが紅茶を持って来た。

 

チノ「メイドさんが居ました。」

 

シャロ「来てたの!?」

 

ココア「シャロちゃん!ここでもバイトしてたんだ!」

 

千夜「ええ、ついに天職を見付けたみたいなの。」

 

シャロ「おバカ!罪滅ぼしよ!」

 

ココア・チノ・楽兎・緑羽太「罪滅ぼし?」

 

それは、ワイルドギースがリゼに飛び付いて、リゼが怪我した足を挫いしまった時の事を。

 

シャロ「あれで捻挫が悪化して・・・あの時私がワイルドギースを止めていれば・・・」

 

リゼ「だからシャロのせいじゃないって。」

 

楽兎「みくる、お前までメイドになってたのか?」

 

みくる「どう?可愛いでしょ?私メイド服着てみたかったの。」

 

楽兎「ああ、昔そう言ってたな。にしても似合うな。ロングスカートとはセンス良いな。」

 

緑羽太「俺ミニスカートが良かったな。」

 

すると緑羽太の頭にビンタする楽兎。

 

緑羽太「イテッ!」

 

楽兎「お前がただ中を覗きたいだけだろ!」

 

リゼ「そ・・・それよりせっかく来たんだし・・・あ・・・遊んでいかないか?」

 

トランプを取り出すリゼ。

 

緑羽太「良いな!」

 

楽兎「そうだな。皆で遊ぶと楽しいしな。」

 

ココア「怪我に響くといけないし、そろそろ帰るよ。」

 

リゼ「え!?」

 

シャロ「名残惜しいですが、私達も仕事があるので。」

 

リゼ「ええ!?」

 

緑羽太「え!?ちょっと!?」

 

チノ「では失礼します。」

 

楽兎と緑羽太以外部屋を出ようとした。

 

リゼ「ま・・・待って!」

 

また捻挫した足が響いた。

 

ココア「リゼちゃん!?」

 

リゼ「動くな!」

 

何処からか拳銃を取り出して銃口を向けた。

 

楽兎「おいリゼ!グロック17を皆に向けるな!」

 

ココア「お・・・落ち着いて・・・!」

 

怖がりながら後ろに下がるココア。すると何かにぶつかり、何かが倒れてしまった。倒れたのは望遠鏡だった。望遠鏡のレンズと三脚が壊れてしまった。

 

ココア「ラビットハウスを担保に入れて弁償だ!」

 

チノ「うちを巻き込まないで下さい!」

 

楽兎「おいココア落ち着け!リゼ、望遠鏡壊れたが大丈夫か?」

 

リゼ「良いって。安物だから気にするな。それよりせっかくだからもう少しいてくれよ。そうだ、何かゲームとか。」

 

緑羽太「ゲーム良いね!皆もやろうぜ!」

 

ココア「お嬢様・・・身体でお返しするから・・・」

 

チノ「お店を担保にするのは勘弁を・・・」

 

楽兎「ダメだ、パニック状態になってる・・・」

 

こうしてココアとチノは、弁償の為メイドとして働く事になってしまった。

 

ココア「凄く良い匂いがする!」

 

千夜「もう誰も着てない古いやつみたいだけど。」

 

緑羽太「メイド服姿のココアちゃんとチノちゃん!これはレアだぜー!」

 

カメラで撮影する緑羽太。

 

ココア「お嬢!私達に命令してみて!」

 

リゼ「では、一列に並べ!」

 

ココア「お嬢っていうより教官っぽい!」

 

シャロ「もう!仕える身なら言葉遣いから直しなさい!解雇するわよ!」

 

ココア「はい!お嬢様!」

 

シャロ「何で!?」

 

みくる「楽しそうだねー。」

 

廊下に移動した5人。

 

ココア「さあ!みんなでお屋敷のお掃除大会だよ!」

 

千夜・みくる「おー!」

 

チノ「何でこんな事に・・・」

 

ココア「千夜ちゃんの仕事着が着物以外って新鮮だね。」

 

千夜「たまには洋装もいいわね。ロングスカートでクルクルしてみたり?」

 

クルクル回る千夜。

 

ココア「似合ってるよ!本物のメイドさんみたい!」

 

だがクルクル回り過ぎて壁に倒れた。

 

千夜「三半規管が・・・!」

 

シャロ「ダメイドか!?」

 

ココアちチノは、他のメイド達と一緒に部屋で掃き掃除をしていた。そこに部下の1人が入って来た。

 

チノ「いらっしゃいませ。」

 

部下「え・・・?」

 

顔を赤くする部下。

 

チノ「あ!つい喫茶店のつもりで・・・」

 

ココア「チノちゃんたらお茶目さんね。」

 

怒ったチノはバケツをココアに渡す。

 

チノ「ココアさんも早くこのコーヒー持って行って下さい!」

 

ココア「それバケツ!」

 

部屋の窓ガラスを雑巾で拭くココア。すると外で掃き掃除してるシャロと千夜とみくるを見付けた。

 

ココア「シャロちゃん達だ!」

 

手を振るが3人は気付かない。

 

ココア「ダメだ・・気付いてもらえない・・・」

 

チノ「何かサインでも送ってみたらどうです?」

 

外で掃き掃除してる3人。すると3人が何かを見た。

 

千夜「ん?」

 

シャロ「ん?」

 

みくる「ん?」

 

ココアが箒の持つ部分に雑巾を結んで横に振っていた。

 

シャロ「降参の合図・・・?」

 

千夜「城が落ちたわ・・・」

 

みくる「私達の負けだわ・・・」

 

白旗は降参の合図なので、やられたとしか思ってない3人。

 

その頃リゼと楽兎と緑羽太は部屋で待機していた。

 

リゼ「何故か置いてかれた気分だ・・・なあ?ワイルドギース。私だけ、このカチューシャも付けてないし。あ!」

 

ティッピーを頭に乗せるリゼ。

 

リゼ「意外とバランス取り難い!」

 

バランスを崩してティッピーを落としてしまった。

 

リゼ「チノ・・・凄いな・・・!楽兎と緑羽太はどうなんだ?この状況。」

 

楽兎「凄く退屈だな。暇過ぎる休みくらい退屈だ。」

 

緑羽太「分かるぞぉその気持ち。俺達は昔からアウトドア派だからな。」

 

ティッピーは部屋の周りを見る。

 

ティッピー「この部屋にはお前らしい物が足りんのう。」

 

リゼ「チノの腹話術の声が!」

 

緑羽太「何だって!?まさかこの部屋の何処かに忍び寄ってるのか?」

 

楽兎(いやリゼよ、チノちゃんの声はここまで届く訳無いと思うが・・・後緑羽太は何を言ってるんだ?)

 

リゼ「私らしい物・・・あれを見せたら楽しんでくれるかな?」

 

楽兎「あれって何だ?」

 

リゼ「楽兎なら凄く楽しめると思うぞ?」

 

そしてリゼは、楽兎と緑羽太とココアとチノとみくるをある部屋の前まで連れて来た。

 

ココア「リゼちゃんの見せたい物って?」

 

みくる「何か可愛い物?」

 

リゼ「た・・・大した物じゃないんだけど・・・」

 

部屋のドアを開けて入る。部屋には、高級なソファーと額縁とシャンデリアがあった。するとリゼが部屋の端っこに置いてある戦車の砲塔を横に向けた。すると額縁が裏にひっくり返ると、沢山のモデルガンが飾られていた。

 

ココア・チノ・みくる・楽兎・緑羽太「おー!」

 

これには5人がびっくりした。特に楽兎は目をキラキラさせてた。

 

ココア「こ・・・これは!?」

 

リゼ「私のコレクションルームだよ。」

 

ココア「すっごーい!」

 

楽兎「HK G36、Hk SL8、AKS-74U、ドラグノフ狙撃銃、MG34機関銃、AR-15.308、M16A3、バレットM82!此奴は凄いコレクションだなリゼ!!」

 

リゼ「喜んでくれて何よりだな。」

 

楽兎「こっちはフランキ・スパス12、SIG SAUER P226、ベレッタM92、ショットガン No.3 スーパーSSII、SR-25、M16A4、SVU、FN SCAR、ミニミ軽機関銃!どれも立派だな!」

 

みくる「楽兎が凄くテンションが高いね。」

 

緑羽太「まあな、彼奴昔からミリオタだからな。」

 

楽兎「おまけにこっちはM9 フラッシュライト装備、デザートイーグル、M1911A1、H&K MP7、FA-MAS、SCAR-L、AR-15、M16A4 M203 グレネードランチャー装備!なあリゼ、これ全部取って良いか?」

 

リゼ「ああ。偽物だけど気になったら手に取っても・・・おっと敵襲か!?」

 

ノックが聞こえて戦闘態勢に入る。

 

ココア「敵襲!」

 

ドアを開けたのは千夜でシャロがお茶を持って来た。

 

千夜「失礼しまーす。」

 

シャロ「先輩お茶淹れて来まし・・・」

 

ココア「シャロちゃん敵襲だって!」

 

シャロ「イヤーーーーーーー!!!」

 

銃口を向けられてビックリするシャロ。だがお茶を上に投げてしまい、ピンポイントでリゼに当たって溢れてしまった。

 

千夜「あらまあ。」

 

楽兎「リゼ!!」

 

シャロ「ぎゃーー!!すみません!今拭きますから!」

 

チノ「それティッピーです!」

 

雑巾代わりにティッピーを持って行くシャロ。

 

ティッピー「苦しい・・・!やめろ!やめないか!」

 

シャロがティッピーを強く押し込む。

 

千夜「慌てないで。」

 

ココア「着替え持って来たよ。」

 

シャロ「ハッ!?」

 

ココアと千夜がメイド服を持って来た。リゼがメイド服を着た。

 

シャロ「この服・・・」

 

ココア「リゼちゃんのクローゼット勝手に開けるの悪かったから。」

 

シャロ「せ・・・先輩にメイド服なんて・・・」

 

リゼ「いや・・・これで良い・・・」

 

シャロ「え?」

 

みくる「あら?気に入ったみたいだね。」

 

その頃楽兎と緑羽太はモデルガンを取ってポーズを取っていた。

 

楽兎「凄いなこりゃ。」

 

緑羽太「本物と同じクオリティだな。」

 

みくる「私にも混ぜてー!」

 

楽しんでる2人の間に入ったみくる。

 

千夜「そうだわー。皆メイドさんになったところでアレにしましょ。」

 

5人で王様ゲームならぬお嬢様ゲームをする事に。くじを引いたチノ。当たりを引いた。

 

チノ「当たってしまいました・・・」

 

ココア「チノちゃんがお嬢様ね!」

 

王冠を被せるココア。

 

チノ「私こう言うの苦手で・・・」

 

ココア「なーんでも命令して良いんだよ!抱き締めて欲しい?モフモフして欲しい?」

 

チノ「じゃあココアさん。もっと真面目に仕事して下さい。」

 

ココア「なんて無慈悲な命令を!?」

 

チノ「コーヒーの味を覚えて下さい。セロリを食べて下さい。寝坊しないで下さい。」

 

リゼ「普段と何も変わらないな・・・」

 

ココア「じゃあ次千夜ちゃん。」

 

今度は千夜が当たりを引いた。

 

千夜「今度は私がお嬢様よ。」

 

ココア「愛のある命令をお願いね・・・」

 

千夜「くるしゅうない。面を上げい。」

 

すると扇子を広げてソファーに横たわる。

 

ココア「お殿様!」

 

千夜「違ったかしら?」

 

リゼ「かなり和風だったな。」

 

千夜「じゃあ、パンが無いならうさぎの餌を食べれば良いじゃなーい。」

 

シャロ「革命が起きそうな台詞ね。」

 

リゼ「畏まりました。ではうさぎの餌をご用意致します。」

 

お嬢様ゲームを楽しんでる5人。

 

楽兎「何だかリゼも楽しんでるよな。」

 

緑羽太「確かに。楽しそうで何よりだな。」

 

みくる「本当だねぇー。青春だねー。」

 

するとリゼが何か視線を感じた。視線を感じる方を見ると顔を赤くした。そこに居たのは、髭を生やした眼帯の男性が見ていた。その男性は微笑んでた。

 

リゼ(親父に見られた!!)

 

男性の正体は、リゼの父親だった。

 

数日後、リゼの捻挫が完治されて、ラビットハウスに無事復帰した。

 

リゼ「足はもう大丈夫だ!心配かけたな。」

 

楽兎「なぁに大丈夫さ。完治されて良かったな。」

 

緑羽太「完全復帰を果たしたな。」

 

ココア「お帰りなさいませ、お嬢様。」

 

リゼ「お嬢様とかやめてくれよ・・・」

 

ココア「メイドさんごっこ、楽しかったね。」

 

リゼ「シャロはもちろん、千夜のお嬢様役が意外にもはまってたりな。」

 

ココア「リゼちゃんも楽しんでたし、なりきってたよね。」

 

リゼ「な・・・なりきってなんかない!」

 

ココア「あ!そう言えばチノちゃんたらうっかり使用人さんにね。」

 

チノ「ココアさん!」

 

話そうとするが、チノに止められた。そこに青山が来店した。

 

青山「こんにちはー。」

 

リゼ「お帰りなさいませ!お嬢様!」

 

敬礼して笑顔で接客するリゼ。

 

楽兎「リゼが、もうメイドになりきってる。」

 

緑羽太「あの癖完治させないとな。」

 

「END」




         キャスト

      綾部楽兎:斎藤壮馬

     茶度緑羽太:相葉裕樹

     鴨田みくる:三森すずこ

       ココア:佐倉綾音
        チノ:水瀬いのり
        リゼ:種田梨沙
        千夜:佐藤聡美
       シャロ:内田真礼
青山ブルーマウンテン:早見沙織
     ティッピー:清川元夢
      タカヒロ:速水奨

       部下A:濱野大輝
       部下B:村田大志

タカヒロ「この店で、白いふわふわしたお化けを見たんだ。」

ティッピー「何じゃと?」

タカヒロ「本当だ。足元にゴロゴロと迫って来て・・・」

ティッピー「怖い!」

次回「回転舞踏伝説アヒル隊」

『最近私は少しミリオタにハマってます。好きな銃はワルサーP38です。』

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