ご注文は従兄ですか?   作:naofree

2 / 24
『2羽目になりました。今回からあの少女が登場します。』

本編スタート。
____________________________________________
楽兎がラビットハウスの店員になって数日が経ったある日。木組みの家と石畳の町に、1人の少女がやって来た。

少女「綺麗ー!可愛い町ー!」

少女の名前は「ココア」。彼女は町を見渡して興奮した。

ココア「ここなら楽しく暮らせそう!」

町中を少し観光して、目的地に向かう為地図を見る。

ココア「うーん、ここがこうで、あっちがそっちで、うーん、まあ良いか!」

地図見ても分からなかった。取り敢えず進む。途中で迷ったりもしたけど、そこでココアはある店に目を付けた。

ココア「喫茶店、ラビットハウス?ラビット!」

その時ココアは想像していた。店の中に沢山のうさぎが居る事を。

ココア「入ってみようっと!」

そう思ったココアはラビットハウスに来店した。そこに、アンゴラうさぎのティッピーを頭に乗せたチノと、テーブルを拭いている楽兎が居た。

チノ「いらっしゃいませ。」

楽兎「いらっしゃいませ!」

ココア「うっさぎ〜♪うっさぎ〜♪」

歌を歌いながらうさぎが居ないかキョロキョロ見渡す。だが、うさぎの姿は何処にもいない。

ココア「うさぎがいない・・・」

楽兎(あの子どうしたんだ?)

ココア「うさぎがいない・・・?うさぎがいない!!」

うさぎを探し回ったがうさぎがいないと言ったココア。この時楽兎とチノはこう思った。

楽兎・チノ(何だこの客?)


1羽「ひと目で、尋常でないもふもふだと見抜いたよ」

その後席に座ってメニューを見るココア。そこにチノが水が入ったコップを置く。するとココアはチノの頭に乗ってあるティッピーを見た。

 

ココア「もじゃもじゃ?」

 

チノ「これですか?これはティッピーです。一応うさぎです。」

 

ココア「うさぎ?」

 

楽兎(あの子うさぎが好きなのか?)

 

チノ「ご注文は?」

 

ココア「じゃあそのうさぎさん!」

 

チノ「非売品です。」

 

するとココアはがっかりした。

 

ココア「せ、せめて・・・せめてもふもふさせて!」

 

チノ「コーヒー1杯で1回です。」

 

ココア「じゃあ3杯!」

 

楽兎「3杯かよ・・・」

 

チノと楽兎が3つのカップに3杯のコーヒーを淹れる。

 

楽兎「うーん良い香りだ。チノちゃん、俺も運んで行くよ。」

 

チノ「お願いします。」

 

2人はココアにコーヒーを差し出す。

 

チノ「お待たせしました。」

 

ココア「コーヒー3杯頼んだから、3回触る権利を手に入れたよ!」

 

チノ「冷める前に飲んで下さい。」

 

ココア「ああ!そ、そうだね!」

 

ティッピーに触ろうとするが、チノに止められて、まずは1杯のコーヒーを飲む。

 

ココア「この上品な香り、これがブルーマウンテンかぁ!」

 

チノ「いいえ、コロンビアです。」

 

続いて2杯目のコーヒーを飲む。

 

ココア「この酸味!キリマンジャロだね!」

 

楽兎「それが先ほど言ったブルーマウンテンです。」

 

最後に3杯目のコーヒーを飲む。

 

ココア「安心する味!これインスタントの!」

 

チノ「うちのオリジナルブレンドです。」

 

ココア「え?うん!全部美味しい!」

 

そしてティッピーをもふもふするココア。ティッピーは冷や汗をかいていた。ココアは満足していた。

 

ココア「もふもふ気持ち良い〜あ!いけないよだれが。」

 

するとその時。

 

ティッピー「ノ〜〜〜〜〜!!!」

 

突然叫び声を上げるティッピー。

 

ココア「あれ?今、このうさぎ叫ばなかった?」

 

チノ「気のせいです。」

 

ココア「それにしても、この感触癖になるな〜♪」

 

今度はティッピーを顔ですりすりする。

 

チノ「もう良いですか?」

 

またもやその時。

 

ティッピー「ええい!早く離せこの小娘が!」

 

またティッピーが叫んだ。

 

ココア「何かこの子に、ダンディーな声で拒絶されたんだけど!?」

 

チノ「私の腹話術です。」

 

ココア・楽兎「え!?」

 

チノ「早くコーヒー全部飲んで下さい。」

 

楽兎(チノちゃん、いくら腹話術と言えど、あんなダンディーな声は女性には絶対不可能な気がする。)

 

コーヒーを飲みながら、窓の外を見るココア。

 

ココア「私春からこの町の学校に通う事になったの。」

 

チノ「はぁ。」

 

ココア「でも下宿先探してたら迷子になっちゃって。」

 

楽兎「下宿?」

 

ココア「道を聞くついでに休憩しようと思ったけど、香風さん家ってこの近くのはずなんだけど知ってる?香る風って書くんだけど・・・」

 

楽兎「その家なら。」

 

チノ「香風はうちです。」

 

ココア「え!?すご〜い!これは偶然を通り越した運命だよ!」

 

チノ「私はチノです。ここのマスターの孫です。」

 

ココア「私はココアだよ!それでそこに居るのは?」

 

楽兎「俺は綾部楽兎。チノちゃんの従兄だ。普通に接してくれればありがたいな。」

 

ココア「そっかー!宜しくねチノちゃん!楽兎君!」

 

チノ「はい。ココアさん。」

 

楽兎「ああ、宜しくな。」

 

ココア「後は高校の方針でね、下宿させて頂く代わりに、その家でご奉仕しろって言われるんだよ。」

 

楽兎「つまりうちで働くって訳だな。」

 

ココア「そうそう!」

 

チノ「っと言っても、家事は私と楽兎さんでなんとかなってますし、お店は十分人手が足りてますので、何もしなくて結構です。」

 

ココア「いきなりいらないご宣言されちゃった・・・」

 

楽兎「チノちゃん何か失礼なこと言ってるように思えるんだが・・・」

 

ココア「取り敢えず挨拶はしたいんだけど、マスターさんは留守?」

 

チノ「祖父は去年。」

 

ココア「!そっか・・・今はチノちゃんと楽兎君で切り盛りしてるんだね・・・」

 

楽兎「いやそんな事無いぞ?チノちゃんの親父さんもいるし、後バイトの子がもう1人・・・って!?」

 

するとココアがチノをギュッと抱きしめた。

 

ココア「私を姉だと思ってなんでも言って!」

 

突然抱きしめられて困惑するチノ。

 

ココア「だからお姉ちゃんって呼んで?」

 

チノ「じゃあ、ココアさん。」

 

ココア「お姉ちゃんって呼んで!」

 

チノ「ココアさん。」

 

ココア「お姉ちゃんって呼んで!」

 

楽兎「おいココア、早速働いてくれるか?そんな事を繰り返したら話にならないだろ?」

 

ココア「任せて!」

 

楽兎「切り替え早!じゃあチノちゃん、ココアを更衣室に案内してあげて。」

 

チノ「はい。」

 

ココアに更衣室を案内するチノ。そしてロッカー前に止まる。

 

チノ「このクローゼットを使って下さい。」

 

ココア「ありがとー。」

 

チノ「制服持って来ますね。」

 

制服を持って来る為チノが更衣室を後にする。

 

ココア「うわー!制服着れるんだね!制服制服♪・・・あ!!」

 

するとココアが何か違和感を感じ取った。

 

ココア「誰も居ないはずなのに・・・誰かに見られてるような・・・」

 

クローゼットの取っ手を握り、勇気を出してクローゼットを開けると。そこにいたのは、なんと下着姿のリゼだった。

 

ココア「し、下着姿の、泥棒さん・・・?」

 

リゼ「完全に気配を殺したつもりなのに・・・お前は誰だ!?」

 

すると何処からか拳銃を取り出してココアに銃口を向ける。

 

ココア「うわっ!?わわわ私は!今日からここにお世話になる事となったココアです!」

 

ビビりながら両手を上げるココア。

 

リゼ「そんなの聞いて無いぞ!怪しい奴め!」

 

ココア(今のこの状況で怪しいのは、どっちだろう・・・?)

 

丁度その時、ココアの制服を持ったチノが来た。

 

チノ「何かあったんですか?」

 

ココア「!!チノちゃん強盗が!!」

 

リゼ「と、違う!知らない気配がして隠れるのは普通だろ!」

 

ココア「じゃあその銃は何!?」

 

リゼ「護身用だ!」

 

拳銃のマガジンを抜く。

 

リゼ「私は、父が軍人で、幼い頃から護身術と言うか色々仕込まれているだけで・・・普通の女子高生だから信じろ!」

 

ココア「説得力無いよー!」

 

チノ「あの、制服。」

 

そしてラビットハウスの制服を着るココア。

 

ココア「うわー!!可愛いーー!!」

 

制服を着て好評するココア。

 

チノ「良いです。似合ってます。」

 

リゼ「ああ。悪く無いな。」

 

チノ「ココアさん、彼女がここのバイトのリゼさんです。」

 

ココア「本当にバイトさんだったんだ。」

 

チノ「リゼさん、先輩としてココアさんに色々教えてあげて下さい。」

 

リゼ「きょ!教官と言う事だな!」

 

少し照れるリゼ。

 

チノ「嬉しそうですね。」

 

リゼ「この顔の何処がそう見える!?」

 

ココア「宜しくね!リゼちゃん!」

 

リゼ「上司に口を聞く時は!言葉の最後にサーを付けろ!」

 

ココア「落ち着いて!サー!」

 

更衣室から出ると、楽兎が来た。

 

楽兎「やっと着替え終えたか。」

 

チノ「楽兎さん?どうかしました?」

 

楽兎「ココアに初めての仕事を誘ってやろうと思って今来た。ココアとリゼ、倉庫からコーヒー豆を運びに行くぞ。チノちゃんは店の方を頼める?」

 

チノ「はい。」

 

倉庫に到着した3人。

 

リゼ「じゃあ、このコーヒー豆の入った袋をキッチンまで運ぶぞ。」

 

楽兎「無理しないようにな。」

 

ココア「う、うん!」

 

コーヒー豆の入った袋を軽々と持ち上げて肩に乗せるリゼと、両肩に乗せる楽兎と、頑張って持ち上げようとするココア。

 

ココア「重い・・・!これは普通の女の子にはきついよ・・・!ねえリゼちゃん・・・!」

 

リゼ「はっ!!え!?あ、ああ!た、確かに重いな!うん、無理だ!普通の女の子には、無理だ。」

 

そう言って袋を無理矢理置くリゼ。

 

楽兎(おいリゼ!?何で乙女全開になってんだ!?)

 

ココア「小さい袋だけ運ぼうか・・・」

 

今度はさっきのより小さい袋を持ち上げようとするが少し重かった。だがリゼは軽々4つ持ち上げて両肩に乗せる。

 

ココア「小さいのでも重い・・・!1つ持つのがやっとだよ・・・!」

 

リゼ「う!うわ!ああ確かに!1つ持つのがやっとだ!1つ。」

 

またもや乙女全開し、無理矢理袋だけ1つ持ち上げるリゼ。

 

楽兎(普通の女の子に憧れてるなこのお嬢さんは。)

 

その後、ホールで働く4人。

 

リゼ「ココア、メニュー覚えとけよ?」

 

そこにリゼがメニューをココアに渡す。

 

ココア「うん。ありがとう。」

 

メニューの中を見るココア。

 

ココア「コーヒーの種類が多くて難しいね。」

 

楽兎「俺最初多くて分からなかったが、今は全部覚えたからな。」

 

リゼ「そうか?私は一目で暗記したぞ?」

 

ココア「すご〜い!」

 

リゼ「訓練してるからな。チノなんて香りだけで、コーヒーの銘柄当てられるし。」

 

ココア「私より大人っぽい!」

 

楽兎「だけど砂糖とミルクが必須なんだ。」

 

ノートで顔を隠すチノ。

 

ココア「くすっなんか今日一番安心したー!いいなー、チノちゃんもリゼちゃんも、私も何か特技あったらなー。楽兎君は何か特技あるの?」

 

楽兎「特技かー、俺はシンプルだけど料理かな?」

 

ココア「良いね!料理男子って奴だね!ん?チノちゃん何持ってるの?」

 

チノ「は、春休みの宿題です。空いた時間にこっそりやってます。」

 

楽兎「どうチノちゃん?宿題少し進めた?」

 

チノ「はい。」

 

するとココアが数学の宿題の問題を見て能力を発揮した。

 

ココア「あ!その答えは128で、その隣は367だよ?」

 

リゼ「!・・・ココア?430円のブレンドコーヒーを、29杯頼んだらいくらになる?」

 

難しい問題をココアに出したリゼ。すると。

 

ココア「12470円だよ?」

 

3人「!!??」

 

圧倒的な暗算能力に3人はびっくりした。

 

ココア「私も何か特技あったらなー。」

 

リゼ(こいつ、意外な特技を・・・!)

 

楽兎(それに自覚無し!?)

 

するとドアのベルが鳴った。

 

ココア「いらっしゃいませ!」

 

早速お客様を接客するココア。

 

女性客「あら?新人さん?」

 

ココア「はい!今日から働かせて頂くココアと言います!」

 

お客様にお辞儀するココア。

 

女性客「宜しくね。キリマンジャロお願い。」

 

ココア「はーい!」

 

接客ぶりを3人が見ていた。

 

リゼ「ふーん?ちゃんと接客出来てるじゃないか。」

 

楽兎「初めてにしては上出来だな。」

 

チノ「はい。心配無いみたいですね。」

 

嬉しそうにココアがはしゃぐ。

 

ココア「やったー!私!ちゃんと注文取れたよ!キリマンジャロお願いします!」

 

リゼ「あー。」

 

チノ「偉い偉いです。」

 

楽兎「何か反応酷くない?」

 

その後お客様が続々来店して大忙し。途中でリゼにぶつかりまた銃口を向けられたココア。その後店が落ち着いたところでココアがチノに質問してきた。

 

ココア「ねえねえチノちゃん!この店の名前ラビットハウスでしょ?うさ耳着けないの?」

 

チノ「うさ耳なんて着けたら違う店になってしまいます。」

 

ココア「リゼちゃんとかうさ耳似合いそうだよね。」

 

リゼ「そんなもん着けるか?」

 

するとリゼが、バニーガールとなった自分の姿を想像して顔を赤くした。

 

リゼ「!!露出度高過ぎだろ!!」

 

ココア「うさ耳の話だよ!?」

 

楽兎「何を想像してたんだ?」

 

ココア「教官!じゃあ何でラビットハウスなのですか?サー!」

 

リゼ「そりゃあティッピーがこの店のマスコットだからだろ?」

 

ココア「あ、んーでも、ティッピーうさぎっぽくないよ?もふもふだし。」

 

楽兎「じゃあ逆にどんな店名が良いんだ?」

 

ココア「ズバリ!もふもふ喫茶!!」

 

リゼ「そりゃ、まんま過ぎるだろ?」

 

楽兎「そうでも無いみたいだぜ?チノちゃんを見てみろ。」

 

リゼ「?」

 

チノ「もふもふ喫茶!」

 

リゼ「気に入った!?」

 

その後楽兎がラテアートを始めた。

 

ココア「ん?楽兎君なにやってるの?」

 

楽兎「ラテアートだ。カフェラテにミルクの泡で絵を描くアートだ。例えばこんな風に。」

 

出来た作品は、満開の花だった。

 

ココア「へぇー!」

 

楽兎「実はこの店でサービスをやってるんだ。これも人気の一つだ。どう?描いてみる?」

 

ココア「絵なら任せて!これでも金賞貰った事があるんだ!」

 

リゼ「町内会の小学校低学年の部っとか言うのはなしな。」

 

ココア「・・・・」

 

さっきの言葉で固まってしまったココア。

 

リゼ「まあ手本としてはこんな感じに。」

 

リゼが描いたラテアートは、花とハートと猫の顔の3つ。

 

ココア「わー!凄い上手い!」

 

リゼ「そ、そんなに上手いか?」

 

ココア「凄いよ!リゼちゃんって絵上手いんだね!ねえ!もう1個作って!」

 

リゼ「しょ、しょうがないな、特別だぞ?」

 

ココア「本当!?」

 

リゼ「やり方もちゃんと覚えろよ?」

 

すると器用にミルクを淹れて、そして高速で絵を描く。

 

リゼ「うおおおおおおお!!!」

 

そして出来たのは本物の戦車だった。そして煙までも再現されていた。

 

リゼ「出来たー!」

 

ココア「うわー!うまーい!」

 

リゼ「まったく!そんな上手くないって!」

 

ココア「いや・・・上手ってレベルじゃないよ・・・て言うか・・・人間技じゃないよ・・・」

 

楽兎「この戦車ティーガーだな。1943年に旧ドイツ軍が開発した戦車だ。」

 

ココア「よーし!私もやってみるよ!」

 

リゼ「頑張れ。」

 

ココアのラテアート初挑戦。カフェラテにミルクを注ぐ。

 

ココア「あう・・・何か難しい・・・イメージと違う・・・」

 

リゼ「どれ?」

 

ココアが描いた絵はうさぎだったが、口と耳が失敗してしまってる。

 

リゼ(か!可愛いー!!)

 

ココア「わ!笑われてる!?」

 

リゼが笑い堪えてるのは、可笑しくて笑い堪えてるのではなく可愛いから笑い堪えてるのだった。

 

ココア「もう、チノちゃんも描いてみて?」

 

チノ「私もですか?」

 

そしてチノもラテアートを始める。

 

ココア「リゼちゃん、楽兎君、どんなのが出来るのか楽しみだね。」

 

リゼ「確かチノが描くラテアートって。」

 

チノ「出来ました。」

 

出来たラテアートは、ピカソに似た作品だった。

 

ココア「こ!これは!」

 

楽兎「ピカソ!?」

 

ココア「チノちゃんも仲間!」

 

チノ「仲間?」

 

リゼ「ち、違うぞココア?こう言う絵は、私達のと一緒にしちゃ・・・」

 

時間が過ぎて夕方になった。ラビットハウスは閉店した。

 

ココア「お疲れ様!」

 

リゼ「お疲れ!」

 

楽兎「お疲れさん!」

 

女子更衣室にココアとチノとリゼが入り、男子更衣室に楽兎が入る。

 

リゼ「ココアは、今日からこの家で寝泊まりするんだよな?」

 

ココア「うん!そうだよー!チノちゃん、今日の夕食一緒に作ろうね!」

 

チノ「1人で出来ますよ。」

 

ココア「えー!?私も手伝うー!」

 

チノ「大丈夫です。」

 

リゼ(っ!!楽しそう・・・)

 

男子更衣室では楽兎が私服に着替えていた。

 

楽兎「ふぅー、ココアはかなりテンション高い子だったなー。しかしあれだけの元気で和ませるってのはありがたいかもな。」

 

するとそこに、チノの父親のタカヒロが入って来た。

 

タカヒロ「楽兎君、お疲れ様。」

 

楽兎「あ!タカヒロさん!どうもお疲れ様です!」

 

タカヒロ「仕事はどうかね?」

 

楽兎「大分慣れてきましたね。チノちゃんとリゼのお陰で楽しくなりましたね。」

 

タカヒロ「それは良かった。私はそろそろ行かなくては。」

 

楽兎「そうでしたね。」

 

外ではリゼが帰る時だった。

 

リゼ「じゃあな!」

 

チノ「お疲れ様でした。」

 

ココア「バイバーイ!」

 

リゼが帰った後のキッチン。

 

チノ「夕飯はシチューで良いですか?」

 

ココア「野菜切るの任せて!」

 

チノ「いえ、1人で大丈夫です。」

 

エプロンを着けた後、髪を結ぶチノ。

 

ココア「えー?んー・・・あ!チーノちゃん!」

 

チノ「はい?」

 

野菜を切るチノに見せたものは、4人の顔が描かれたラテアートの写真だった。

 

ココア「じゃじゃーん!」

 

チノ「これは・・・」

 

ココア「さっき密かに作ってたの!」

 

チノ「私達・・・?」

 

ココア「そうだよー!」

 

するとドアのノックが聞こえて、出て来たのは、タカヒロと楽兎だった。

 

ココア「楽兎君?それと何者?」

 

チノ「こちら父です。」

 

タカヒロ「君がココア君だね。この家も賑やかになるな。今日から宜しく。」

 

チノがタカヒロのところに駆け寄る。

 

ココア「お、お、お世話になります!」

 

タカヒロ「こちらこそ。」

 

お辞儀をしてる瞬間、ティッピーがタカヒロの頭に乗った。

 

タカヒロ「チノを宜しく。楽兎君、後は頼んだよ。」

 

楽兎「お任せ下さい。」

 

タカヒロ「じゃ。」

 

ココア「は、はい!」

 

タカヒロが店に向かった。チノは野菜切りの続きを始めた。

 

ココア「お父さんは一緒に食べないの?」

 

楽兎「実はラビットハウスは夜になるとバーになるんだ。チノちゃんの親父さんはそのマスターなんだ。」

 

ココア「へぇー!そうなんだー!なんか裏世界の情報提供しそうで、格好良いね!」

 

チノ「何の話ですか?」

 

そしてシチューがそろそろ出来そう。

 

ココア「そろそろかな?」

 

チノ「もうすぐです。」

 

楽兎「皿出さなきゃな。」

 

ココア「えへへ!何かこうしてると姉妹みたいだねー!」

 

チノ「姉妹、ですか?・・・・・・ココアお姉ちゃん、ですね?」

 

その時ココアが大興奮した。

 

ココア「うおーーーー!!!もう1回言ってーー!!」

 

シチュー食べてる時も。

 

ココア「お願い!もう1回!」

 

皿洗ってる時も。

 

ココア「お願い・・・もう1回・・・」

 

楽兎(何この可愛い生き物?)

 

その後チノは風呂に入り、残りの片付けは楽兎がやってる。

 

チノ「はぁ・・・」

 

すると、ココアがシャワールームにやって来た。

 

ココア「チノちゃーん!一緒に入ろ?ココア風呂だよ!」

 

チノ(ココア風呂?)

 

2人は背中合わせで風呂に入ってる。

 

ココア「はぁ〜気持ち良いね〜生き返る〜♪ねぇ!今日は一緒の部屋で寝て良い?」

 

チノ「一緒の、ですか?」

 

ココア「うん!荷物まだ届いてないし、いっぱいお話したい事あるし。」

 

チノ「(お話・・・一緒に寝る・・・私にちゃんと出来るかな?)ふ、不束者ですが、お手柔らかに、お願いします・・・」

 

その頃リゼの部屋。

 

リゼ「聞いてくれよワイルドギース。今日新人が入って、こいつが中々変わった奴でさ、練習用のラテアートが余りまくって大変だったよー、当分はカフェラテは飲みたくないなー。」

 

するとリゼは、ぬいぐるみと話してると察して、布団に潜り込んだ。

 

リゼ「寂しくない!寂しくないよー!!」

 

同じ頃チノの部屋では、ココアがチノの髪をドライヤーで乾かしている。そこに楽兎も居た。

 

楽兎「ふぅー、風呂サッパリしたなー。」

 

ココア「そう言えばティッピーは?」

 

チノ「父と一緒にバーで働いています。」

 

ココア「そっかー、ギューっとして寝たかったのになー。」

 

楽兎「ティッピーは抱き枕じゃねえぞ?それにギューっとやったら苦しむだろ?」

 

ココア「じゃあチノちゃんをギューっとして寝ようかな?」

 

チノに抱き付いた瞬間、チノがぬいぐるみで顔に直撃させた。

 

楽兎「チノちゃんもギューっとやったらチノちゃんも苦しむだろ?」

 

その頃ラビットハウスのバーでは、ティッピーとタカヒロが会話をしていた。

 

ティッピー「やれやれ、大変な事になりそうじゃ。」

 

タカヒロ「チノも、仲良くなれると良いな。」

 

ティッピー「ココアと言ったかあの娘あっという間に店に馴染んちまった、チノにはああ言う友達が合ってるのかもしれん。」

 

タカヒロ「ん?フッ。」

 

ティッピー「だがその、勝手に抱き付かれると困ると言うか、わしもほら今はこんな体だけど一応あれだし。」

 

体をコロコロ転して逆さまになるティッピー。

 

タカヒロ「なんだ、楽しくなりそうじゃないか親父。」

 

ティッピー「だぁー!バカモン!お前にわしの気持ちが分かるかー!」

 

するとお客様は来店して来た。

 

タカヒロ「いらっしゃい。」

 

ティッピー「話を聞けーーーーー!!!」

 

その頃リゼの部屋では、携帯の着信音が鳴り響く。

 

リゼ「メール?ココアから?」

 

布団から出てメールを見ると、4人の顔のラテアートの写真が受信されてあった。

 

リゼ「あいつ、こんなの作ってたのか?・・・壁紙にしておこう。」

 

同じ頃チノの部屋では、ココアが夜空を見上げていた。

 

チノ(ココアさん・・・)

 

ココア「シチューもう1杯おかわりすれば良かった・・・」

 

楽兎(そんな事かよ。)

 

ココア「チノちゃん!楽兎君!この町、とっても素敵だね!」

 

チノ「そう、ですか?」

 

ココア「うん!」

 

チノの方へ駆け寄り、両手を握る。

 

ココア「私、この町に来て良かった!これから沢山楽しい事ありそう!」

 

チノは少し唖然としたが、自然に笑う。

 

チノ「ココアさん、宜しくお願いします。」

 

楽兎「俺からも宜しくなココア。」

 

ココア「チノちゃんのお姉ちゃんとして頑張るね!」

 

チノ「やぱりちょっと待って下さい。」

 

ココア「えー?今日は一緒の布団で寝ーる!」

 

チノ「うっ・・・」

 

楽兎「頑張れよチノちゃん。」

 

こうして楽しい1日を過ごした3人であった。

 

「END」




    キャスト

 綾部楽兎:斎藤壮馬

  ココア:佐倉綾音
   チノ:水瀬いのり
   リゼ:種田梨沙

ティッピー:清川元夢
 タカヒロ:速水奨
  女性客:笹本菜津枝

ティッピー「次回はココアが学校に行くらしい。新しい学校に緊張するココアは、1人の少女と出会う。それはーーー」

タカヒロ「何だって!?お楽しみに。」

次回『小麦を愛した少女と小豆に愛された少女』

感想や評価など宜しくお願いします。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。