チノ「美味しい。」
ココア「うん!私もコーヒー大好き!チノちゃんが淹れてくれたコーヒー飲んだから余っちゃったんだよ。何でかな?えへへ〜。」
チノ「でもココアさんは味の違いが分からないじゃないですか。ただのカフェイン中毒ですよ。」
ココア(中毒扱いされた・・・)
苦笑いしながら心の中でそう呟くココア。
リゼ「さぁ!そろそろ開店だぞ!」
ココア「はーい!」
テーブル席から立ってカップを片付けようとするココア。
ココア「ラビットハウスのカップってシンプルだよね。」
チノ「シンプル・イズ・ベストです。」
ココア「もっと色んなのあったら、きっと皆楽しいよ!」
チノ「そうでしょうか?」
ココア「この前面白いカップ見付けたんだ!皆で買いに行かない?」
リゼ「へぇ〜、どんな?」
ココア「えっとねー、ロウソクの炎が揺れて、良い匂いがしてね!」
楽兎「それアロマキャンドルだろ?」
ココア「!!」
後日、4人でカップ専門店に来店した。数多くのカップが陳列されていた。
ココア「うわー!可愛いカップがいっぱーい!」
多くのカップを見てはしゃぎ回るココア。
リゼ「あんまはしゃぐなよ?」
その束の間、ココアがバランスを崩して目の前の棚に頭をぶつけた。上に置かれた写真立てが落ちるが、チノが見事キャッチし、倒れそうなココアをリゼが見事受け止め、ガタガタ揺れる棚を楽兎が抑えた。
リゼ・チノ・楽兎(予想を裏切らない!)
ココア「えへへ〜、ごめんねー。あ!可愛い!」
チノが持ってる写真には、カップに入ってるうさぎの写真だった。
ココア「ティッピーも入ってみたら、注目度アップだよ!」
リゼ「でもそんな大きなカップは無いだろ?」
チノ「ありました。」
するとチノがティッピーが入りそうなでかいカップを持って来た。
楽兎「あんのかよ!!」
頭に乗せてるティッピーを、でかいカップに入れる。
4人「・・・・・」
ココア「何か違う。」
チノ「ご飯にしか見えないです。」
ティッピー「む!?」
その後もカップを見て回るココア。
ココア「あ!これなんて良いか!あ!?」
すると誰かの指と重なった。その相手は金髪でカチューシャを着けている少女だった。その少女はリゼと同じ学校の制服を着ていた。
チノ「こんなシチュエーション漫画で見たことあります。」
楽兎「よく恋愛に発展しそうな場面だな。」
するとそんな言葉を聞いたのかココアは何かを期待していた。
少女(何か意識されてる!?)
リゼ「あれ?シャロじゃん。」
少女の名前は「桐間紗路」。
シャロ「リ!リゼ先輩!?どうしてここに!?」
チノ「知り合いですか?」
リゼ「私の学校の後輩だよ。ココア達と同い年。」
ココア「え?リゼちゃんって年上だったの?」
楽兎「今更かよ!?」
シャロ「先輩はどうしてここに?」
リゼ「バイト先の喫茶店で使うカップを買いに来たんだよ。シャロは何か買ったのか?」
シャロ「いえ、私は見てるだけで十分なので。」
リゼ「見てるだけ?」
シャロ「ええ。この白く、滑らかなフォルム〜。フォハハ〜。」
カップを手に取って感動するシャロ。
ココア「それは変わった趣味ですな〜。」
楽兎「お前が言うんかい!」
チノ「2人は学年が違うのに何時知り合ったんです?」
シャロ「それは、私が暴漢に襲われそうになった所を助けてくれたの。」
ココア「へぇ〜!格好良いな〜!」
リゼ「ん?」
シャロの回想では、シャロが人気の無い路地に、暴漢の男2人に囲まれてしまい、諦めようとしたその時。
リゼ『伏せろ!』
突然リゼが現れて、男達は驚いた。
リゼ『この私が!断罪してくれる!』
男達にハンドガンの銃口を向ける。回想終了。
リゼ「違う!そんな事言って無い!本当は!」
シャロ「ああ!言っちゃダメです!」
リゼの回想。シャロが路地で立ち止まって怯えていた。目の前に木を咥えた野良うさぎがいた。
シャロ(あれは野良うさぎ!?噛まれる!怖い!通れない!)
するとそこにたまたまリゼが気付いて。
リゼ『ああ、また通行の邪魔してるな?しっし!』
野良うさぎは木をその場に吐き捨ててその場を去った。これがシャロとリゼの出会いだった。回想終了。
リゼ「って訳だよ。」
その話を聞いたココアとチノと楽兎がじっとシャロを見る。
シャロ「うさぎが怖くてわ!悪い?!あ!」
するとカップを持って。
シャロ「こ、このティーカップどう?」
別の話題をしようとするシャロ。
チノ「話を誤魔化そうとしてますね。」
シャロ「違うの!ほら見て。この形、香りがよく広がるの。」
チノ「へぇ〜、カップにも色々あるんですね。」
そしてもう一つのカップを持ってココアに見せる。
シャロ「こっちは持ち手の触り心地が工夫されているのよ。」
カップの取っ手を触るココア。
ココア「あ!気持ち良い!成る程ねー。」
リゼ「詳しいんだな!」
シャロ「上品な紅茶を飲むには、ティーカップにも拘らなきゃです。」
チノ「うちもコーヒーカップには丈夫で良いものを使ってます。」
ココア「私のお茶碗は実家から持って来た拘りの一品だよ!」
リゼ「何張り合ってるんだ?」
楽兎「ああでも、うちコーヒーの店だからカップもコーヒー用じゃないといけないしな。」
シャロ「ええ!?そうなんですか!?リゼ先輩のバイト先行ってみたかったのに・・・」
ココア「あれ?もしかしてコーヒー苦手?」
シャロ「はい・・・」
ココア「砂糖とミルクいっぱい入れれば美味しいよ?」
シャロ「に、苦いのが嫌いな訳じゃないのよ!」
チノ「では何が?」
シャロ「・・・カフェインを摂り過ぎると、異常なテンションになるみたいなの。」
ココア「コーヒー酔い!?」
シャロ「自分じゃよく分からないんだけど・・・」
リゼ「飲めなくても良いから遊びに来なよ。」
楽兎「そうそう。コーヒー以外でも持て成してやるよ。」
シャロ「っ!!はい!!」
するとおしゃれなデザインが入ったカップを見付けたココア
ココア「あ!このカップおしゃれだよー?」
だが値段を見ると5万円もする高級なカップだった。
楽兎「と思ったら高え!」
チノ「5万円・・・」
シャロ「アンティーク物はそれくらいするわよ。」
楽兎「アンティークか。確かに年代物は高いよな。」
リゼ「あー、これ・・・」
再びリゼの回想。幼い頃。
使用人『え?処分しようとしたんですが、いるんですかお嬢様?』
幼いリゼ『うん!』
使用人が処分しようとしてたあのカップを欲しいと言ったリゼ。回想終了。
リゼ「昔的にして打ち抜いた奴じゃん。」
4人「!?」
一方ティッピーはカップに入ったまま寝ていた。その後もカップを見て回る5人。
ココア「チノちゃん、お揃いのマグカップ買おうよ!」
チノ「私物を買いに来たんじゃないですよ?」
ココアとチノの楽しい会話を見て羨ましがるリゼ。
シャロ「(先輩が羨ましそうに見てる・・・)・・・あ!!」
すると2つの色違いのマグカップを見付けてリゼに見せる。
シャロ「これなんて、色違いのセットで、か、可愛くないですか?」
リゼ「あー!それ可愛いなー!」
片方のうさぎの絵が描かれてるカップを持つリゼ。
シャロ(あー!ってようく見たら、恋人用!?)
持ってるマグカップはマフラーの絵があり、恋人用のカップだった。
リゼ「よーし買うか!シャロに一つあげるよ。」
シャロ「あー!ありがとうございます!!」
ココア「シャロちゃんって高いカップに詳しくて、お嬢様って感じだね!」
シャロ「お嬢様!?」
チノ「その制服の学校は秀才とお嬢様が多いと聞きます。」
ココア「おまけに美人さんだし完璧だね!」
シャロ「そ!それリゼ先輩に言いなさいよ!」
リゼ「シャロにとっては、このカップも小物同然だろうなー。」
シャロ「あ!あなたが言うの!?」
仕方なくお嬢様のポーズを取り。
シャロ「末代まで家宝にしますけど!」
お嬢様口調でセリフを言うシャロ。
ココア「お嬢様ポーズだ!本当カップを持つ仕草に気品があるよね!」
シャロ「普通に持ってるだけなのに。」
チノ「髪もカールしてて風格があります!」
シャロ「癖毛なんですけど。」
チノ「やっぱりキャビアとか食べるんですか?」
シャロ「そ!そう言う事は、リゼ先輩に聞いた方が。」
リゼ「うーん、私がよく食べるのはジャンクフード?後レーションのサンプルとか。」
ココア「レーション?」
楽兎「レーションとは軍人が食べる携帯軍用食だ。っつかリゼ、レーション食うのかよ。」
リゼ「即席で食べられる物って良いよなー!」
シャロ「分かります!卵かけご飯とか美味しいですよね!」
ココア「きっと卵てキャビアの事だよ!」
チノ「うんうん!」
楽兎「キャビアはチョウザメの卵を塩漬けにした三代珍味の1つだ。」
その時ティッピーの鼻ちょうちんが割れて、ティッピーが目を覚ました。その後4人はシャロと別れて帰った。シャロの帰り道に千夜と会った。
千夜「あらシャロちゃん!おかえりなさい。」
暗い顔で帰ってき来たシャロは、千夜の前で悲しそうに縮こまる。
シャロ「リゼ先輩に余計なイメージ持たれた・・・後頭に変な生き物も・・・」
千夜「ココアちゃん達に会ったのね。」
シャロ「絶対内緒よ?」
千夜「何が?」
シャロ「私がこんな家に!住んでるって言う事よおお!」
甘兎庵の隣の物置を指すシャロ。実はあの物置はシャロが住んでる家なのだ。
千夜「慎ましやかで良い家だと思うけど?」
シャロ「フンだ!」
千夜「うふっ♪」
その夜。リゼは部屋でテレビを観て、カップを見ていた。同じ頃シャロはベッドで横になり、カップを見ていた。そして顔を下にして叫んだ。
シャロ「フォアアアアアア!!!」
翌日。千夜が甘兎庵の正面を箒で掃除してると、隣の家からシャロが出て来た。
シャロ「行ってきます。」
手に持ってるのは、チラシが入った封筒だった。
千夜「それは何?」
シャロ「今度働くお店のチラシよ?」
千夜「私も1枚下さいな。」
シャロ「・・・別に良いけど?」
千夜にチラシを渡すシャロ。すると千夜がチラシを見て驚いた。
千夜「こ・・・これは・・・!」
その頃ラビットハウスでは、開店前に準備をしていた。するとその時。
千夜「シャロちゃんがー!大変なのー!」
ココア「何事!?」
突然千夜がやって来た。
千夜「シャロちゃんが!こんなチラシを持って来て!きっと!如何わしいお店で働いているなど!」
チラシにはロップイアーを着けた女性のシルエットと、フルール・ド・ラパンと書かれていた。
ココア「なんとー!」
千夜「怖くて本人に聞けない!」
リゼ(フルール・ド・ラパンって、ただの喫茶店じゃ。)
コーヒーを千夜に差し出すココア。
千夜「どうやってシャロちゃんを止めたら良いの?」
ココア「仕事が終わったら皆で見に行かない?」
チノ「潜入ですね。」
リゼ「潜入!?お前ら!ゴーストになる覚悟はあるのかー!」
潜入の言葉を聞いて突然やる気になったリゼ。
ココア「ちょっとあるよー!」
リゼ「潜入を甘く見るなー!」
ココア・千夜「サー!」
リゼ「よーし!私に付いて来い!」
ココア・千夜「イエッサー!!」
チノ「何処に潜入に行くんです?」
楽兎「チラシに書いてある喫茶店じゃねえのか?まあそんな事より仕事だ。」
仕事を終えて、フルールを潜入する5人。外から身を潜める。何故か楽兎だけ私服を着ていた。仕事が終わってすぐに着替えたからである。
ココア「千夜ちゃんとシャロちゃんって幼馴染みだったんだね。」
千夜「そうなの。だから放っておけなくて。」
楽兎(幼馴染みか。彼奴今頑張ってるだろうな。)
リゼ「良いか?身長に覗くんだぞ?」
身長にそーっと店内を覗く。そこに見えたのは。
シャロ「いらっっしゃいませー!」
ロップイアーを着けて制服を着て、笑顔で接客してるシャロの姿があった。
シャロ「・・・?・・・何で居るのよー!!」
気配をキャッチしたシャロが5人を見付けた。5人はフルール・ド・ラパンに来店した。
シャロ「ここはハーブティーがメインの喫茶店よ。ハーブは色んな効能があるのよ。大体勘違いしたの誰?」
ココア「私達、シャロちゃんに会いに来ただけよー?」
手を上げてココアが言った。
チノ「如何わしいってどう言う意味です?」
リゼ「こんな事だろうと思った。」
千夜「ん?」
全員千夜を見る。しかし千夜は突然シャロの両手を握って。
千夜「その制服素敵!」
話を逸らした。
シャロ(こいつか!)
楽兎(千夜の野郎、話を無しにしやがった。)
ココア「でもシャロちゃん可愛い!うさ耳似合うー!」
シャロ「店長の趣味よ。あ!!」
リゼが真顔で見てるのを察したシャロ。
シャロ(こんな格好・・・リゼ先輩には見られたくなかった・・・あの目は軽蔑な目よ・・・)
だがリゼは、ロップイアーを着けた自分を想像していた。
リゼ(ロップイアーも良いかもしれない。)
シャロ「そ!それより何で制服なのよ!」
ココア・千夜「!!」
千夜「つい急いじゃって。」
女性客A「店員さーん!注文お願ーい!」
女性客B「こっちも頼むわー!」
2人の女勢客がココアと千夜に注文をお願いする。
ココア・千夜「少々お待ち下さーい!」
2人はノリに乗って接客する。
シャロ「紛らわしい事やめてよー!」
5人はテーブル席に座る。
ココア「せっかくだからお茶してても良いかな?」
シャロ「しょうがないわね。」
5人にメニューを差し出す。
リゼ(ハーブティーの種類ってよく分からないなー。)
メニューを見ると、ハーブティーの種類が多い。
ココア「やっぱダンデライオンだよね!」
チノ「飲んだ事あるんですか?」
ココア「ライオンみたいに強くなれるよ!」
楽兎「たんぽぽの意味分かってないな?」
シャロ「迷うなら、それぞれに合ったハーブティーを私が選んであげる。ココアはリンデンフラワーね。リラックス効果があるわ。」
ココア「へぇ〜!」
シャロ「千夜はローズマリー。肩こりに効くのよ。」
千夜「助かるー。」
シャロ「チノちゃんは甘い香りで飲みやすいカモミールはどう?」
チノ「子供じゃないです。」
シャロ「リゼ先輩は、最近眠れないって言ってましたから、ラベンダーがオススメです!」
リゼ「おー!」
シャロ「楽兎さんはエゾウコギが合いますね。」
楽兎「ああ、疲労回復や運動能力の効果があるハーブティーだな。そいつは助かるな。」
チノ「あ!ティッピーには腰痛と老眼防止の効果があるものをお願いします。」
リゼ「ティッピー、そんな老けてるの!?」
楽兎「老眼防止と言ったらハイビスカスだな。目の疲れに最適だ。」
ハーブが入ったガラスのティーポットにお湯を入れると赤く染まった。
ココア「うわー!赤く染まった!キレーイ!」
青色のハーブティーにレモンを入れると一瞬にしてピンク色になった。
チノ「こっちはレモンを入れたら色が青からピンクになりました。」
千夜「面白いわねー。」
するとシャロがクッキーを持って来た。
シャロ「あの、ハーブを使ったクッキーはいかがでしょう?私が焼いたんですが。」
リゼ「シャロが作ったのか!どれ。」
クッキーを一口食べるリゼ。
リゼ「美味しい!」
シャロ「良かったー。」
美味しいと言って貰えて顔を赤くするシャロ。
ココア(シャロちゃんが真っ赤だー!)
千夜(こっちの方が見てて面白ーい。)
ココアと千夜もクッキーを頂く。しかし。
ココア「このクッキー甘くい!?」
千夜「そんな事ないわよ?」
楽兎「あー、それギムネマ・シルヴェスターだな。」
ココア「え!?」
シャロ「ギムネマとは、砂糖を壊す物の意味!それを飲むと一時的に甘みを感なくなるのよ!」
ココア「そ・・・そんな効能が・・・!」
千夜「シャロちゃんはダイエットでよく飲んでいたのよね?」
シャロ「言うなバカー!」
楽兎「千夜って人の秘密を簡単に暴露してるな。」
その後ハーブティーを飲み終えた。
千夜「沢山飲んじゃった〜。」
ココア「お腹の中で花が咲きそうだよー。」
シャロが片付けようとすると。
チノ「何かお手伝い出来る事があったら言って下さい。」
シャロ「ありがとう。チノちゃん年下なのにしっかりしてるのね。妹に欲しいくらい。」
ココア「あ!!」
シャロがチノを撫でると嬉しそうな顔をするチノ。
ココア「チノちゃんは私の妹だよー!」
シャロ「何言ってるの?」
チノ「私は楽兎さんの妹です。」
楽兎「やっぱり。流石俺の従妹だな。」
リゼ「仮にもしチノがシャロの妹になったら、楽兎は2人の兄って事になるな。」
ココア「うぅ〜・・・」
楽兎「確かにそうなるかもな。有能な妹2人が出来たみたいな。」
シャロ「3人はリラックス出来ました?」
リゼ「確かにリラックスしたけど。」
千夜「少し肩が軽くなったような。」
楽兎「何か気分が楽になって来たな。」
チノ「少し元気になった気がします。」
リゼ「流石にプラシーボ効果だろ。」
ココア「ねぇシャロちゃん、ハーブティーって自分の家でも作れるの?」
シャロ「そうね、自家栽培する人もいるわ。」
するとココアが爆睡した。
チノ「ココアさんが寝ています。」
シャロ「今喋ってたのに。」
リゼ「ハーブティー効き過ぎ。」
その後チノと楽兎がラビットハウスに戻って掃除をしてると、ココアが戻って来た。
ココア「ハーブティー作ろー!これで出来るかな?」
1つの草を持って来た。
楽兎・チノ「ココアそれ、雑草だぞ(ココアさんそれ、雑草です。)。」
ある雨の日、千夜とシャロがラビットハウスに訪れてた。
ココア「こんな天気なのに遊びに来てくれてありがとね。」
シャロ「ちょうどバイトもなくなったし。」
千夜「でも、私達が来た時は晴れていたのに。」
シャロ「誰かの日頃の行いのせいね。」
ココア「シャロちゃんが来るなんて珍しい事なんてあったのかな?」
シャロ「あえ!?」
丁度リゼがコーヒーを持って来た。
リゼ「お待たせ。コーヒー苦手なのに大丈夫か?」
シャロ「す、少しなら平気です。」
コーヒーを手に取るシャロ。
シャロ(先輩が淹れてくれたコーヒーだもの。)
すると一瞬に全部飲み切ってハイテンションになってしまった。
シャロ「みんなー!今日は!私と遊んでくれてあっりがとー!イッエーイ☆」
ココア「時間が空いたら何時でも来てね。」
シャロ「良いの?行く行くー!あ!」
するとチノに抱き付いてもふもふする。
シャロ「チノちゃんふわふわー!!」
楽兎(ココアが2人居る状況になってきたみたいだな。)
すると外の雨が段々激しくなってきた。
ココア「雨が強くなってきたね。」
チノ「風もです。」
リゼ「迎えを呼ぶから、家まで送ってやるよ。」
千夜「はっ!!」
すると千夜は以前シャロが言った事を思い出す。
シャロ『家バレしたくなーい!』
千夜「いえ!私が連れて帰るわ!」
シャロを背負って帰る。だがすぐ倒れてしまった。
ココア「千夜ちゃーーーーん!!!」
楽兎「明日土曜で休みだから泊まらせよう。」
その後2人をバスルームへ案内する。
チノ「お2人は先にお風呂どうぞ。」
千夜「ありがとう。」
リゼ「私まで泊まって良かったのか?」
ココア「リゼちゃん、お泊まり緊張してる?」
リゼ「い、いや〜、ワイルドなキャンプしか経験した事ないから、こんなの初めてで・・・」
ココア「ワイルド?」
その後4人はチノの部屋に入った。
リゼ「チノの部屋って、チノって感じだよな。」
ココア「あ!!」
楽兎「!?」
ココアがチノの学校の制服を見付けて試着した。楽兎は一瞬にして目隠しをした。
ココア「じゃーん!チノちゃんの制服着てみたよ!」
楽兎「危ねぇ危ねぇ、タオル持ってたからラッキーだったぜ。」
リゼ「そのまま中学校行っても、違和感無くて心配だな。」
ココア「本当!?ちょっと行って来る!」
チノ「待って下さい。外は大雨です!」
楽兎「チノちゃんそう言う問題じゃないだろ!」
その頃千夜とシャロは風呂で体の疲れを癒していた。
千夜「はぁ〜。リゼちゃん達とお泊まり出来て良かったねー。」
シャロ「別に良くないし。」
千夜「本当は皆と会いたかったのよね?」
シャロ「会いたくないし。」
千夜「シャロちゃん本当は楽しくないのね?」
シャロ「楽しくなくないし・・・って、ん?」
千夜「チノちゃんギューしたらふわふわよね?」
シャロ「ん?そんなココアみたいな事したら迷惑じゃない。」
千夜「うふふっ♪」
今まで自分がやってきた事を覚えていないシャロ。2人が浴室から上がって、チノから借りたパジャマに着替えた。
シャロ「チノちゃんにパジャマ借りたのは良いけど、ちょっと可愛過ぎない?」
千夜「本物のお嬢様みたい。」
シャロ「何時もはジャージなのに。」
2人がチノの部屋に向かってる途中、チノの部屋の前で待ってる楽兎を見付けた。
楽兎「やっと来たか。お2人さん。」
千夜「あら楽兎さん。」
楽兎「お!シャロ!随分可愛いじゃねえか。」
シャロ「いえ、私はそんな可愛くは・・・」
楽兎「その姿リゼが見たら喜ぶぞ?」
シャロ「そうですか?」
楽兎「ああ。自分に自信を持てば自分でも可愛いと言うぞ?」
シャロ「あ、ありがとうございます・・・」
すると部屋の中からノックが聞こえた。
楽兎「お!来た来た。じゃあ入ろっか。」
ノックの合図で部屋に入る3人。
シャロ(リゼ先輩に笑われたりしたらどうしよう・・・)
するとシャロが見たのは、チノの制服姿のリゼだった。恥ずかしくなったのかカーテンに隠れるリゼ。
リゼ「これは違う!じゃんけんで負けて!!」
シャロ「フォアアアアアア!!」
目をキラキラさせるシャロ。
ココア「じゃあチノちゃん、お風呂行こ?」
チノ「はい。」
リゼ「お!おい!!」
リゼそっちのけで浴室に向かうココアとチノ。
その後制服姿のリゼを見てまだ目をキラキラさせてるシャロと、ボトルシップを見る楽兎。すると浴室から2人が上がった。
ココア「上がったよー!」
チノ「まだやってたんですか?」
楽兎「着させたのはどっち?」
リゼ「じ、じゃあお風呂に行って来る。ん?なんかココアの匂いがするぞ?」
ココア「えっへへー!私の匂いって何ー?」
リゼ「飲む方のだよ!」
するとココアは入浴剤の袋を見せた。
ココア「ぱーん!入浴剤でした!これでリゼちゃんも甘い匂いに。」
リゼ「余計な事を。」
風呂に入るリゼ。満足に浸かっていた。
リゼ「悔しいが悪くない。」
その後リゼが上がったら、最後に楽兎が風呂に入る。
楽兎「なんか、女の子が入った後に俺が入ったら犯罪な気がするんだが・・・」
その後楽兎が風呂から上がって、全員がチノの部屋でコーヒーを飲んでいた。
ココア「なんか一気に賑やかになったね。」
千夜「こんな機会だから、皆の心に秘めてることを聞きたいんだけど。」
シャロ(これは好きな人を暴露する流れ・・・ちょっと待ってヤダヤダ、心の準備が・・・)
千夜「とびっきりの怪談を教えて。」
シャロ(恋をしたような瞳で言うな!)
楽兎「あざと気に言うなよ。」
チノ「怪談ならうちのお店にありますよ。」
ココア「うー!」
リゼ「そうなのか?」
楽兎「初耳だぞ?」
怖がるココアはリゼに抱き付く。
チノ「リゼさんとココアさんと楽兎さんはここで働いてますけど、落ち着いて聞いて下さい。」
リゼ「ゴクリ。」
チノ「この喫茶店は夜になると・・・」
4人「キャーーーー!!!」
突然雷が鳴り、4人の少女達が悲鳴を上げた。
チノ「目撃情報が沢山あるんです。父もわたしも目撃しました。」
ココア「そ・・・それは・・・」
チノ「暗闇に光る目・・・ふわふわで小さく・・・白い物体!」
リゼ(一生懸命怖がらせようとしてるけど・・・)
楽兎(ヤバいな、ティッピーしか思い付かねえな。チノちゃんの夢壊せない。)
千夜「コホンッ。とっておきの話があるの。切り裂きラビットっていう実話なんだけど。」
突然でかい雷が鳴ったと同時に部屋が停電した。
シャロ「て、停電!?」
楽兎「タカヒロさんは大丈夫なのか?」
チノ「落ち着いて下さい。こんな時の為に。」
ライターの火を点けて、ロウソクに火を灯した。
リゼ「よりによってロウソクか!」
千夜「盛り上がって来ちゃった・・・昔ある喫茶店に一匹のうさぎが居ました。そのうさぎの周囲では次々と殺人事件が・・!」
それと同時に雷が再び鳴った。
4人「キャーーー!!」
千夜「と言う訳なの。お終い。さぁ、怪談はこれくらいにして、もう寝ましょ?」
ココア「ぜ・・・絶対取り憑かれる・・・・」
ココアとシャロは絶望的に怖がっていた。
楽兎(皆可哀想な気がするな。)
その夜、全員が寝静まった時間に、シャロが起きた。
シャロ「トイレ・・・」
ぬいぐるみを抱いてロウソクを点けてトイレに向かう為ドアを開けると。
楽兎「シャロ?」
シャロ「あれ?楽兎さん?どうしたんですか?」
楽兎「いやぁ〜、トイレの帰りだったんだ。シャロもあれか?トイレか?」
シャロ「は、はい・・・」
楽兎「怖いなら俺が付いてってやるよ。1人より2人の方がマシだろ?」
シャロ「あ、はい・・・」
楽兎とシャロは2人でトイレに向かう。すると不可思議な音が響いた。
シャロ「!!!・・・もう・・・千夜のせいで怖くなったじゃない・・・」
楽兎「よくあるよな。怖いものや怖い話聞いたら眠れないって。」
するとシャロが足に何かをぶつけた。
シャロ「キャーーーー!!!」
楽兎「どうしたシャロ!?」
シャロ「何かがぶつかって・・・!」
楽兎「ぶつかった?って、リゼ!?」
ぶつかった正体を照らすと、体育座りしてるリゼが居た。
シャロ「リゼ先輩!?」
リゼ「ロ!ロウソクの火が消えて、動けなくなった、訳じゃないぞ・・・?」
楽兎「そう言いながら怯えてるじゃねえか。」
シャロ「一緒に行きましょ?」
リゼ「そ、そうだな・・・」
リゼも同行しようとしたその時、また雷が鳴った。
リゼ・シャロ「キャーーーーー!!!」
2人は雷にびっくりしてお互い抱き合う。
シャロ(はぁー、雷様ーー!)
その後トイレに行って部屋に戻った3人はまた寝た。そして満開の朝になり、早起きしたチノがカーテンを開ける。
楽兎「ん?おはようチノちゃん。」
カーテンが開いたと同時に楽兎が起きた。
チノ「おはようございます楽兎さん。」
続いて千夜が起きた。
千夜「おはようチノちゃん。」
チノ「おはようございます。」
続いてシャロが起きた。
シャロ「おはよう・・・」
千夜「シャロちゃん、寝言で今日は特売なのーーんぐ!!??」
話してる途中にシャロが口封じした。
シャロ「そそそ!そんな事言っててもここで言うな!!
続いてリゼも起きた。リゼが横をみると、ドアの前で寝ているココアが居た。
リゼ「何であんな場所に?」
チノ「ほふく前進の夢でも見ているのでしょう。」
とても幸せそうな顔で夢を見てるココアであった。
「END」
キャスト
綾部楽兎:斎藤壮馬
ココア:佐倉綾音
チノ:水瀬いのり
リゼ:種田梨沙
千夜:佐藤聡美
シャロ:内田真礼
ティッピー:清川元夢
タカヒロ:速水奨
部下:茂木たかまさ
女性客A:葉山いくみ
女性客B:板野清夏
ティッピー「好き嫌いなく何でも食べてればチノもわしのようにふわふわのもこもこに。」
タカヒロ「親父の場合、ふわふわなのかデブデブなのか。」
ティッピー「なぬ!?」
次回「ラッキーアイテムは野菜と罪と罰」
感想や評価など宜しくお願いします。