ご注文は従兄ですか?   作:naofree

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ある朝のラビットハウス。ココアとチノは朝食を食べていた。目玉焼きやサラダ、更にパンまでもあった。ココアはクロワッサンを堪能していた。朝食は楽兎とタカヒロが作っていた。するとココアはある物を見て嫌がっていた。それは自分が嫌いなトマトジュースだった。同じくチノもある物を見た。それは、嫌いなセロリだった。その後2人は登校する。

ココア「チノちゃん、好き嫌いせずにセロリも食べなきゃダメだよ?」

チノ「そう言うココアさんだってトマトジュース一口も飲んでませんでしたよ?」

ココア「えへへ〜。でも私より、チノちゃんの方が好き嫌い多いよ?我慢して食べなきゃ大きくなれないよ?」

チノ「心配はいらないです。ココアさんと同じ年の頃には私の方が高くなってます。」

ココア「そっか〜。あ!でもチノちゃんって、毎日ティッピーを頭に乗せてるよね?それで身長伸びるのかな?」

チノ「はっ!!」

ココアの言葉で察したチノだった。


4羽「ラッキーアイテムは野菜と罪と罰」

チノが学校に到着して下駄箱の方へ向かうと、クラスメートのマヤとメグが居た。

 

マヤ「おっはよーチノ!」

 

メグ「おはよーチノちゃん。」

 

チノ「マヤさん、メグさん。」

 

2人「ん?」

 

チノはマヤとメグを見て、2人の真ん中に立ってまた2人を見る。チノの行動に首を傾げる2人。するとチノは安心したのかホッコリとした表情を見せた。

 

メグ「そんなに休み中私達に会いたかったの?」

 

マヤ「照れるじゃーん!」

 

昼休み。チノはマヤとメグの3人で弁当を食べる。チノが弁当箱の蓋を開けると、可愛いうさぎの形をしたご飯が盛られていた。因みにこのうさぎはタカヒロの自信作だった。

 

マヤ・メグ「可愛いー!」

 

するとチノはセロリを見て、箸で掴む。マヤとメグはゴクリと喉を鳴らす。

 

チノ「頂きます・・・」

 

マヤ「お!チノが!」

 

勇気を出してセロリ1本食べる。

 

メグ「セロリ食べてる!」

 

そして頑張ってセロリをゴックンと飲む。

 

チノ「好き嫌いを克服すれば少しは身長が伸びると思って。」

 

マヤ「沢山食べて沢山寝なきゃね!」

 

メグ「チノちゃん偉い!」

 

マヤ「うちの親も、夜更かしするとチビのままだぞ!ってうるさくてさー。」

 

チノ「よく寝る人なら身近にいますけど。」

 

メグ「あ!あのチノちゃんの喫茶店に居るスタイル良い人?」

 

リゼを思い浮かぶ。

 

マヤ「寝ると育つってやっぱ本当なんだなー。」

 

チノは頭の中で想像した。

 

リゼ『ふぁー・・・寝不足・・・』

 

ココア『今日はお昼ね日和だよ・・・』

 

シャロ『カフェインはダメなの・・・』

 

左からシャロ、ココア、リゼと背の低い順に並んでいた。

 

チノ「そうとは限りませんよ。」

 

メグ「あれ〜?」

 

マヤ「じゃあ、寝る以外の方法だと・・・あ!ジャンプすると伸びるって聞いたよ!」

 

メグ「バナナも良いって言うよね!」

 

チノ(ジャンプ、バナナ。)

 

帰り道の時。

 

チノ「ジャンプ・・・」

 

人が居ない事を確認したチノは、スキップする。それを千夜が気付かれないように後ろから見ていた。

 

千夜(楽しい事があったのかな?ほほえま〜。)

 

だが千夜は勘違いしていた。

 

だがチノは途中でスキップを止めた。

 

チノ(スキップじゃ効果が薄いかな?赤い石畳の所をジャンプして渡って帰ろう!)

 

そして赤い石畳だけ着地しながらジャンプして渡る。するとチノの横にうさぎが現れた。チノはうさぎを見て目をキラキラさせたが、目の前の電柱に頭をぶつけてしまって、頭を抑える。

 

千夜(チノちゃんが暑さのせいで・・・暑さのせいでーーー!!)

 

またもや千夜は勘違いしていた。その後帰る途中チノが、スーパーを見付けた。

 

チノ「バナナ・・・」

 

バナナを買う為来店するチノ。スーパーの中に見覚えのある少女を見付けた。シャロだった。彼女は何かを呟いていた。

 

シャロ「タイムセールまで後10分だから、それまでにもやしと・・・あー、後魚が割引だったわね、玉ねぎ3玉100円に、キャベツ半分で50円、これで1150円だから・・・よし!1500円以内におさまりそうね!」

 

チノ「シャロさん?」

 

シャロ「ヒイッ!!」

 

チノ「うわっ!」

 

突然声を掛けられてシャロがびっくりして、シャロの反応でチノもびっくりした。その後2人は買い物をする。

 

チノ「シャロさんみたいなお嬢様でも、スーパーに来るんですね?」

 

シャロ「え?えぇ、まあ・・・(どうしよう・・・タイムセールまで時間が・・・)」

 

チノ「どうかしたんですか?」

 

シャロ「ん?(いけない、なんとか誤魔化さなきゃ!)え、えっとー・・・あ!あれ!あれが欲しいんだけど、ギリギリ手が届かなくて・・・」

 

チノ「お互い苦労しますね。」

 

誤魔化す作戦として、すぐ横の商品棚の上を見付けて取ろうとするが、手が届かない。シャロとチノがその商品を取ろうと何回もジャンプするがギリギリまだ届かない。そんな2人を偶々リゼが見付けた。

 

リゼ(何だあれは!新しい訓練か?)

 

訓練だと勘違いしてるリゼ。何回もジャンプして取ろうとするが全然届かない。そこにリゼが上の商品を取ってシャロに差し出した。

 

リゼ「ほら。」

 

シャロ「リ、リゼ先輩・・・!!」

 

チノ「リゼさん奇遇です。」

 

リゼ「外から訓練してるのが見えたから、サバイバルを想定した訓練か?」

 

チノ「ただの買い物ですよ。」

 

一方シャロはリゼから受け取った理由で満足な表情をしていた。

 

シャロ(背が小さくて良かったー!)

 

持ってるのは高級なすっぽん汁だった。

 

リゼ「すっぽん汁とは、渋いな・・・」

 

これは流石のリゼも少し引いた。その後帰ってきたココアとチノはキッチンでお互い苦手な物を取り出した。

 

ココア「はいチノちゃん!セロリパンだよ!」

 

チノ「どうぞトマトジュースです!」

 

そして苦手なものを持つ。

 

ココア「一緒に克服しよう!チノちゃん!」

 

チノ「はい!」

 

2人「せーの!」

 

同時にセロリパンとトマトジュースを口に入れる。だがしかし。克服出来なかった。その後店に顔を出した。

 

楽兎「どうした2人とも!?誰にやられたんだ!?」

 

ココア「トマトジュース・・・」

 

チノ「セロリ・・・」

 

リゼ「野菜?」

 

楽兎「成る程。」

 

チノ「好き嫌いを克服しようとしてたんです・・・何でも食べないと大きくなれませんから。」

 

リゼ「チノは大きくなりたいのか?」

 

チノはその言葉に頷く。

 

リゼ「そうか。」

 

楽兎「そうだ!」

 

そこで楽兎が思い付いた。

 

楽兎「チノちゃんが大きく声を出せば、チノちゃんの存在が上昇するかもしれないぞ?」

 

チノ「錯覚ですか?」

 

楽兎「じゃあ俺が言った後に続いて言ってみて。行くよ?いらっしゃいませ!」

 

チノ「い、いらっしゃませ・・・」

 

楽兎「チノちゃん、声が小さいよ?頑張って!」

 

発生練習の繰り返しをしてる途中に、お客様が戸惑っていた。

 

楽兎「あっはは、いらっしゃいませ・・・ヤバい・・・俺恥かしい・・・!」

 

その後夕方になった。

 

女子更衣室。

 

チノ「やっぱり地道に頑張ります。」

 

ココア「頑張って好き嫌い克服しようね!」

 

チノ「沢山食べて沢山寝て、最低でもココアさんより大きくなります!」

 

リゼ「そうしたら、ココアはもふもふする側じゃなくて、される側だな。」

 

ココア「それでも良いかも!」

 

チノ「あ、私抱き付いたりしなので大丈夫です。」

 

その言葉を聞いたココアはショックした。

 

ココア「チノちゃんは大きくなっちゃダメー!食べちゃダメー!寝ちゃダメー!」

 

無理矢理チノの身長を縮めようと頭を押し込むココア。それをリゼが止めた。

 

リゼ「何無茶言ってるんだ?」

 

泣き顔で悲しむココア。すると自分の携帯が光ってる事に気付いた。携帯を見ると、千夜からのメールが着信されていた。

 

ココア「千夜ちゃんからメールだ。」

 

『チノちゃん夏バテみたいなの!ちゃんと栄養と睡眠とらせてあげて!(○>_<○)』と書かれていた。あの時の事を勘違いしている千夜だった。

 

ココア「チノちゃん!栄養摂って!いっぱい寝なきゃダメー!」

 

チノ「どっちですか?」

 

別の日のラビットハウス。チノがカップを見ながらお客様と会話をしている。

 

ココア「チノちゃん何してるのかな?」

 

楽兎「コーヒー占いだ。チノちゃんの占いはよく当たると評判なんだ。」

 

ココア「ほほーう?お天気占いでよく当たる私と張り合うとは、中々やるね!」

 

リゼ「何で勝負になってるんだ?」

 

その後チノにやり方を聞く事にした。

 

ココア「さっきのコーヒー占いってどうやるの?」

 

チノ「やり方自体は簡単ですよ。まずコーヒーを飲み干します。次にカップを逆さにしてソーサーに被せます。そうやってカップの底に出来たコーヒーの模様で、運勢を占うんです。これがコーヒー占いこと、カフェドマンシーです。おじいちゃんのカフェドマンシーは当たり過ぎて怖いって有名でした。私はカプチーノしか当たりませんが・・・」

 

楽兎「それでもチノちゃん十分凄いぞ?」

 

ココア「うー!私もやってみたい!」

 

と言う訳でココア達も挑戦する事に。ティッピーもコーヒーを飲んでる。飲み干した後ココアがカップの底を見る。

 

ティッピー「よっこらしょっと。」

 

ジャンプしてチノの頭に乗るティッピー。

 

ココア「チノちゃんは・・・空からうさぎが降ってくる模様が浮かんで来たよ!」

 

チノ「そうは見えませんが・・・本当だったら素敵ですね。」

 

ココア「リゼちゃんは・・・コインが沢山見える!金運がアップするのかな?」

 

リゼ「おー!欲しかった物が買えるのかな?」

 

ココア「楽兎君は・・・周りの女の子達に誘われ続けるのが見える!」

 

楽兎「逆ナンかよ!?あんま嬉しくないな・・・」

 

ココア「ティッピーは・・・セクシーな格好で、皆の視線を釘付けだよ!」

 

するとティッピーが突然やる気に。

 

ココア「あれ?ティッピーどうしたの?」

 

チノ「ティッピーも占いたいみたいです。」

 

ココア「おお!どっちが当たるか勝負だね!」

 

そしてティッピーもカフェドマンシーで占う事に。

 

ティッピー「ココアの明日の運勢は・・・雨模様!と言うより、水玉模様!正直外出しないのが吉じゃ。」

 

ココア「だって。」

 

リゼ「いや、お前の運勢だから。」

 

ティッピー「では、リゼの運勢も。おー!リゼは将来器量のある良き嫁になるじゃろう!」

 

リゼ「私が?まさかー!」

 

ティッピー「昨日は夕食後ティラミス一つじゃ足りず、キッチンに侵入した。」

 

何故バレた!?みたいな表情でびっくりしたリゼ。

 

ティッピー「実は甘えたがり、褒めると調子に乗りよる。適当に流すのが無難。ギャーーーーー!!!!」

 

我慢出来ずにティッピーに強い1発チョップするリゼ。

 

リゼ「この毛玉めー!ただの性格診断じゃないかー!」

 

楽兎「当たってるんだ。」

 

ティッピー「次は楽兎の運勢も。んー・・・お主は何れ、1人の女性から可愛がられるじゃろう?」

 

楽兎「また逆ナン的な!?俺ちっとも嬉しくねえよ・・・」

 

チノ「楽兎さん、何で嬉しくないんですか?」

 

楽兎「実は、俺ガキの頃からよく年上の女の子達に追いかけ回されたのがトラウマなんだ。追いかけ回す女の子曰く「理想の弟!」ってよく・・・」

 

チノ「それは気の毒ですね。」

 

後日、ココアの学校では。

 

生徒A「もうすぐテストだねー。」

 

生徒B「全然勉強してないよー。」

 

もうすぐテストが始まるのだった。

 

千夜「カフェドマンサー?それってネクロマンサー的な?」

 

カフェドマンシーを千夜に教えるが、マンシーをマンサーと間違えてた。

 

ココア「千夜ちゃんって、どうしてそう言う知識が豊富なの?違うよ。カフェドマンシー。」

 

千夜「ごめんなさい。あ!占いと言えば、私、手相なら見られるの。」

 

ココア「本当?見て見て!」

 

自分の手相を千夜に見せる。ココアの手相を見る千夜。

 

千夜「ココアちゃんには、魔性が秘めた相があるわ。」

 

ココア「魔性!?」

 

千夜「・・・・・・・・実は私にもあるの!」

 

ココア「お揃いだねー!」

 

生徒2人「魔性?」

 

昼になり、外で弁当を食べる2人。

 

千夜「そのお弁当、美味しそうね。」

 

ココア「本当?今日はねー、自分で作ったんだけど自信作なんだ。特にこの卵焼きの焼きかげっ!!??」

 

突然空からあんこが降って来て、ココアの弁当箱にジャストミートした。

 

千夜「あらあらー。」

 

あんこをどかすが、ココアの弁当がぐちゃぐちゃになってしまった。その後コロッケパンを買ったココア。

 

千夜「ごめんねココアちゃん、あんこったら、よくカラスに攫われるの。」

 

ココア「良いの良いの!この学校のコロッケパン、食べてみたかったんだー!」

 

食べようとしたその時。

 

千夜「ココアちゃん!!」

 

突然千夜がココアのスカートを掴んだ。落ちそうになったコロッケパンをココアが見事キャッチした。

 

千夜「コ、ココアちゃん・・・パン、パン、パン・・・・」

 

ココア「パンならキャッチ出来たよ?」

 

千夜「違うの!多分・・・昼休み前にトイレに行った時から、コ、ココアちゃんの水玉が・・・!」

 

ココア「はっ!」

 

ショックしたココアはコロッケパンを落としてしまった。もう食べられない。その後何も食べてないココアは千夜と下校する。ココアはあんこを抱いてる。

 

ココア「何だか今日は付いてない気がする・・・」

 

千夜「そんな日もあるわよ。」

 

すると。上から水が降ってきて、ココアがその水に濡れてしまった。

 

女性「ごめんなさい!手が滑ってジョウロが!」

 

千夜「コ、ココアちゃん・・・?」

 

だがココアは笑顔になっていた。

 

ココア「あんこが濡れなくて良かった!」

 

千夜「ココアちゃん・・・!!」

 

ハンカチでココアの頭を拭く。

 

ココア「千夜ちゃんありがとう。」

 

千夜「ううん、こちらこそ。お礼と言ってはなんだけど、シャロちゃんの喫茶店に寄って行かない?ご馳走するから。」

 

ココア「ええ?良いの?やったー!」

 

フルール・ド・ラパンに来店したココアと千夜。しかしシャロが。

 

シャロ「なんてもの連れて来てるのよ!!やめてー!!こっち来ないでー!!

 

ココアを見て怖がっていた。

 

ココア「ガーン・・・私、そんな不幸オーラ出てたんだ・・・」

 

千夜「シャロちゃん、小さい頃、あんこによく齧られて以来ちょっと恐怖症で。」

 

ココア「なんだ・・・あんこの方か。」

 

怖がっていたのはココアではなく、ココアの頭に乗ってるあんこの方だった。するとあんこがシャロに飛び付いた。シャロがクルクル回ってパニック状態になってしまった。

 

ココア「ちょっとってレベルじゃないよ!?」

 

その後あんこに慣れたシャロは、ココアにロールケーキを差し出した。

 

シャロ「お待ちどうさま。」

 

ココア「わーい!」

 

やっと食べられるとココアがロールケーキを美味しそうに食べる。あんこはシャロのロップイアーを齧っていた。

 

シャロ「こいつが来るなんて、今日は付いてない!」

 

付いてないの言葉を聞いたココアは、トラウマを思い出したのか表情が暗くなった。

 

ココア「付いて・・・ない・・・」

 

千夜「せっかくココアちゃんが忘れていたのに、付いてないなんて言っちゃダメ!」

 

シャロ「え!?(よく分からないけど、面倒臭い・・・)。」

 

やっと食べ切れたココア。千夜が奢り、シャロがお釣りを渡す。

 

シャロ「はいお釣り。ん!?な、何よ?」

 

すると千夜がシャロの手相を見る。

 

千夜「シャロちゃんの手相も見てあげる。えーっと・・・片思い中で、しかも全く相手に通じない相があるわ。障害だらけのそうね。後、金運がひー「これ以上言うなバカーー!!」クシュン!!」

 

ココア「わ!?」

 

シャロが痺れを切らせ、お釣りをシャロに投げるが、タイミング良くくしゃみが出て避けた。投げたお釣りは後ろのココアにヒットした。

 

シャロ「あ!!ごめんココア!!」

 

その後ラビットハウスに帰ったココア。

 

ココア「チノちゃん!リゼちゃん!楽兎君!今日は私の占い当たってた?」

 

リゼ「え?」

 

3人「・・・」

 

リゼ「いや、別に何もなかったけど?」

 

ココア「そっかー・・・私、あんこが上から降ってきたり、スカートめくれちゃったり、シャロちゃんにお金ぶつけられちゃったりして大変だったよー。占い勝負はティッピーの勝ちだね。って、どうしたの?」

 

リゼ「今後、占いは止めた方が良いぞ?」

 

楽兎「自分の為にな。」

 

ココア「何で!?」

 

数日後。リゼを除いたココア達5人は図書館に訪れた。

 

ココア「わー!この図書館大きいねー!」

 

シャロ「何処に連れて行かれるのかと思ったら。」

 

千夜「あの辺で良いかしら。」

 

ココア「うんうん!眺めも良いし!」

 

景色が見える窓際のテーブルに座る5人。

 

チノ「勉強しに来たんじゃないんですか?」

 

楽兎「もうテストの時期か。」

 

シャロ「チノちゃんはどうして図書館に?」

 

チノ「小さい頃に読んだ本をもう1度読みたくて。でもタイトルが思い出せないんです。」

 

楽兎「内容は覚えてるの?」

 

チノ「えっと・・・正義のヒーローになりたかったうさぎが、悪いうさぎを懲らしめるんですが、関係ないうさぎまで巻き込んで大変な事になってしまうんです。更に主人公を追ううさぎまで現れて、途中も戦ったりもするんですけどーーーー」

 

5人(そんなに覚えてるのに、また読みたいんだ・・・)

 

ココア「そう言えばチノちゃんもテスト近いって言ってたよね?」

 

千夜「それなら、シャロちゃんと楽兎さんに教えて貰ったら?」

 

楽兎「俺は良いとしてシャロもか?」

 

千夜「ええ!特待生で、学費が免除されているくらい優秀なの。」

 

ココア「へぇー!凄い!美人で頭まで良いなんて!」

 

チノ「悲の打ち所がないです!」

 

ココア「まぶしー!」

 

両目を隠すココアとチノ。

 

シャロ「そ、そんな・・・」

 

千夜「おまけにお嬢様だなんて完璧すぎるわ。まぶしー。」

 

千夜は煽るように目を見せたり隠したりもした。

 

楽兎「皆煽ってるな・・・まあでも特待生だろ?それくらいの学力があれば簡単だろ?」

 

シャロ「そんな・・・」

 

楽兎「ヤベッ!変なこと言ってしまった・・・」

 

シャロ「あ!いえ、大丈夫ですよ?」

 

こうして勉強会が始まった。

 

千夜「それじゃあココアちゃん、今日は宜しくね。」

 

ココア「うん!」

 

シャロ「え?千夜が教えてあげるんじゃないの?」

 

千夜「違う違う。私が教えて貰うの。」

 

シャロ「嘘でしょ!?」

 

ココア「わたし数学と物理が得意なんだー。」

 

楽兎「それならココアがチノちゃんに教えてあげれば良いんじゃねえのか?」

 

ココア「んー・・・私、総合順位で言えば平均くらいだし・・・」

 

シャロ「そんなに足を引っ張ってる科目があるの?」

 

ココア「これ・・・」

 

するとココアが見せたのは、英語と国語と歴史の文科系のテストの点数だった。英語が12点。国語が8点。歴史が23点。

 

楽兎「文系が絶望過ぎる!」

 

ココア「本はいっぱい読むんだけどねー。」

 

チノ「ココアさんは教え方があれなので頼りになれません。」

 

ココア「あれー?」

 

千夜「そうなの?分かりやすいのにー。」

 

楽兎「多分千夜は波長が合うんだろ?」

 

ココア「仲良しだもんねー!」

 

千夜「ねー!」

 

シャロ「放っておいて勉強しましょ?チノちゃん。」

 

チノ「はい。」

 

その後シャロと楽兎がチノに勉強を教える。

 

シャロ「この問題は、さっきの答えをここに当て嵌めて。」

 

楽兎「こっちの問題は、あの答えを当て嵌めれば完璧だ。」

 

チノ「おー!シャロさんと楽兎さんの教え方凄く分かりやすいです。」

 

シャロ「嬉しい!チノちゃんみたいな妹が居たら毎日だって教えるのに。」

 

ココア「うわ!?」

 

ショックしたココア。

 

チノ「私もシャロさんみたいな姉が欲しかったです。」

 

楽兎「そしたらもう完璧な従妹になるなこの2人は。両手に花だな。」

 

ココア「私いらない子だーーーーー!!!!」

 

テーブルに俯せて大声で叫ぶココア。

 

楽兎「おい図書館では静かにしろ。他のお客さんに迷惑だろ?」

 

千夜「チノちゃんは将来、私達の学校とシャロちゃんの学校、どっちに行きたい?」

 

ココア「チノちゃんにはセーラー服が似合うよ!」

 

シャロ「ブレザーの方が絶対可愛いわよ!」

 

千夜「私は袴姿が良いと思うの。」

 

楽兎「何時の時代だ?」

 

チノ「袴はともかく、そろそろ決めないといけませんよね。悩みます。」

 

シャロ「将来のことを決めるのは難しいわよね。」

 

楽兎「分かる分かる。」

 

ココア「将来かー。私はパン屋さんか、弁護士さんになりたいなー。」

 

将来を想像。

 

ココア『私ココア!街の国際弁護士!』

 

楽兎「可笑しいだろ?」

 

ココア「あ!ちょっと間違えチちゃった。やり直し。」

 

また想像する。

 

ココア『私ココア。街の国際弁護士よ。』

 

セクシーでクールなココアが浮かんだ。

 

楽兎「頭身じゃなくてな!太もも見え過ぎるだろ!?」

 

千夜「立派な夢ね!ココアちゃん!」

 

ココア「千夜ちゃんの夢は?」

 

千夜「私は、自分の力で、甘兎をもっと繁盛させるのが夢。」

 

チノ「私も、家の仕事を継いで立派なバリスタになりたいです。」

 

ココア「バリスタも格好良いね!」

 

シャロ「チノちゃんならなれるわよ。(私は取り敢えず、今の貧乏生活から脱却したい。)」

 

ココア「決めた!私街の国際バリスタ弁護士になるよ!」

 

楽兎「街の国際から離れろ!」

 

時間が過ぎてあっという間に夕方になった。

 

ココア「何処かなー?チノちゃんの本。」

 

チノ「これだけ本が多いと、探すのは大変そうです。」

 

ココアとチノと楽兎は、チノが読みたい本を探し回っていた。

 

楽兎「1冊ずつ探すのは疲れるな。」

 

ココア「正義・・・悪・・・あ!本のタイトル分かったかも!」

 

チノ「ほ、本当ですか!?」

 

楽兎「内容だけで!?」

 

ココア「今まで気付かなかったけど、私達、本の趣味が合うのかもしれないね!」

 

手を伸ばすココア。その手に伸ばそうとするチノ。そしてチノの手を掴んでその本がある場所へ走り出す。

 

楽兎「おい待てよ!」

 

その頃千夜とシャロ。シャロはテーブルに俯せていた。

 

シャロ「わたしが千夜たちと同じ学校だったらどうなってたんだろう・・・」

 

千夜「今の学校、後悔してるの?」

 

シャロ「せめて・・せめてリゼ先輩と同じ学年だったら・・・」

 

千夜「(本当にしてた・・・)正直窮屈よね。学費免除が理由でエリート学校に入れても。私なら周りがお嬢様だらけで気を使って疲れちゃう。でも待って、もしシャロちゃんが私達と同じ学校だったら。」

 

シャロ「だったら?」

 

千夜「人数合わせ的に私とココアちゃんが違うクラスになってたかも!そんなの困るわ!」

 

シャロ「嘘!?」

 

千夜「なんて冗談。」

 

シャロ「い、いい加減からかうのは止めてよ!」

 

千夜「シャロちゃんだってホントは分かってるんでしょ?学校以外だってこうして会えるんだもの。私達大人になってもずっと一緒。」

 

シャロは千夜の言葉を聞いて感動したのか、顔を赤くした。その頃ココア達は、チノが読みたい本を探してた。

 

ココア「確か、ここに!」

 

脚立を使って、本を探すココア。

 

ココア「あ!あったよー!」

 

遂に本を見付けたココア。

 

チノ「やりましたね!」

 

ココア「えっへへー。ちょっとは頼れるお姉さんになれたかな?」

 

本をチノに差し出すココア。

 

チノ「ココアさん・・・」

 

本を受け取るチノ。

 

ココア「見付かって良かったねー!」

 

楽兎「ああ!ん?チノちゃん?」

 

チノ「ココアさん・・・・・・・・・・・・・・・・・これじゃない!」

 

本のタイトルは罪と罰だった。

 

楽兎「罪と罰かよ。」

 

「END」




    キャスト

 綾部楽兎:斎藤壮馬

  ココア:佐倉綾音
   チノ:水瀬いのり
   リゼ:種田梨沙
   千夜:佐藤聡美
  シャロ:内田真礼

   マヤ:徳井青空
   メグ:村川梨衣
ティッピー:清川元夢
 タカヒロ:速水奨
   女性:櫻井浩美
女子生徒A:小澤亜李
女子生徒B:田頭里奈
女子生徒C:松田颯水

タカヒロ「私は友が軍人で幼い頃からシェイクアウト優雅や色々仕込まれてるだけで、普通のバーテンダーだから信じろ!」

ティッピー「何を!」

次回「ココアと悪意なき殺意」

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