シャロ「いやああああああああーーーー!!!」
中からシャロが逃げ出した。逃げてる理由は、トラウマのあんこが追い掛けて来たからである。
シャロ「いやああああああーーーー!!!来ないでーーーーー!!!」
裏路地まで追い詰められたシャロ。
シャロ「それ以上近付いたら、舌噛むから!」
自分の舌を噛むシャロ。その時。
???「待て!!」
シャロ「!!」
救世主が現れた。先輩のリゼだった。
シャロ「あ・・・!!!」
リゼのお陰で救われたシャロ。あんこはリゼが抱えてる。
シャロ(うさぎ恐怖症の私を、よく助けてくれるリゼ先輩は、憧れの存在。)
リゼ「こいつ、よく見ると可愛いなー!」
シャロ(もし、私が先輩のような性格だったら、貧乏でも堂々としていられたのかな?)
想像するシャロ。
シャロ『特売だ!道を開けろ!!』
モデルガンを持って、周りの客達を退かす。そして堂々と前へ進む。想像終了。
シャロ「は!ごめんなさい!!ごめんなさい!!私ったらいけない想像を!!」
リゼ「いけない想像!?」
ある日のラビットハウス。今日のチノはちょっと不機嫌になっていた。
リゼ「ココア、今日のチノ、機嫌悪くないか?」
ココア「え?そうかな?」
回想するココア。
ココア『チノちゃーん!もふもふー!』
チノ『やめて下さいココアさん。』
もふもふしようとするが拒否られたり。
うさぎのラテアートが出来て満足になるココア。
チノ『ココアさん邪魔です。』
しかし途中で皿を運んでるチノにぶつかってミルク溢したりと。回想終了。
ココア「チノちゃんはいつも私にツンツンだよ?」
リゼ「いつもそんなあしらわれ方してんの?」
そこでリゼと楽兎は、昨日何があったのかを聞く為チノを裏に呼んだ。
リゼ「何かあったのか?」
楽兎「俺とリゼが相談に乗ってやるよ?」
チノ「昨日、ココアさんと私の部屋で遊んでる時に。」
それは昨日の夜、ココアがチノの部屋で遊んでる時。
チノ『ちょっとお手洗いに。』
ココア『行ってらっしゃーい!』
トイレに向かったチノ。
ココア「ん?」
するとココアはチノのやり掛けのパズルに目を付けた。
チノ「戻って来たら、毎日少しずつやるのが楽しみだったパズルがほぼ完成状態に。」
なんとトイレに行ってた間、ココアがパズルを勝手にやってしまったのだった。
リゼ「え!?」
チノ「しかも、1ピーズ足りなかったんです。」
楽兎「うわぁー!凹み率100%・・・・」
この事をココアに告げると。
ココア「えー!?チノちゃん喜ぶと思ったのにー!」
楽兎「お前がチノちゃんの楽しみを台無しにしたからあんなに機嫌が悪くなったんだよ。」
ココア「で、でもパズルのピースは最初から無かったよ?」
リゼ「なくしたのはココアだと思ってないのだろうけど。楽しみが取られてショックだろうな。」
ココア「・・・私・・・私・・・お姉ちゃん失格だーーーーーー!!!」
そう叫んで店から飛び出した。
リゼ・楽兎「先に謝っとけよ・・・」
夕方になってもココアは帰って来ない。
リゼ「ココアが帰って来ない・・・」
楽兎「チノちゃん、ココアに悪気は無かったんだから許してあげたらどうだ?」
チノ「ですが・・・あんな態度を取ってしまった以上、普通に話すのが恥ずかしくて・・・」
楽兎「分かるよその気持ち、凄く気不味いよな。」
リゼ(気付いて無かったけどな。)
するとそこに。
ココア「チノちゃーん!!」
帰って来なかったココアがパズルの箱を持って帰って来た。
ココア「新しいパズル買ってきたから許してー!」
チノ「8000ピース!?」
ピースの数はなんと8000だった。
その夜、何故か千夜とシャロを招き入れた。
シャロ「協力して欲しいって・・・」
千夜「これなの?」
8000ピースのパズルが進まなかった為、2人を招いて手伝って欲しかったのだった。
ココア「手伝って〜・・・」
チノ「始めたものの終わらないんです・・・」
シャロ「1回崩しちゃえば?」
ココア「勿体無いよー!」
楽兎「それに、シャロ見ろよ。今のリゼを止めるのは不可能になった。」
パズルで楽し気上昇になってるリゼ。
リゼ「楽しい・・・!!」
シャロ「た、確かに・・・仕方ないわね!手伝ってあげるわよ!」
ココア「本当ー!?」
そして6人でパズル完成を目指す。
千夜「ジグソーパズルなんて久し振りー!」
ココア「端から作って行くのが楽なんだよねー。」
だが千夜は、持ってるピースが合わなくて困っていた。
シャロ「チノちゃんが作った所と合体ー!」
チノ「合いそうですね。」
シャロが作った所とチノが作った所がピッタリ合った。
ココア「こっちも、リゼちゃんが作ってた所と合体だよー!」
リゼとココアのピースがピッタリ合った。千夜は頑張って合うピースを探すが、どれも合わなかった。
千夜「シャロちゃん・・・1ピースも合わせられない役立たずが、ここに居ても良いのかしら・・・」
シャロ(急にネガティブになった。面倒臭い。)
自暴自棄になり自虐的になってしまった千夜。
シャロがピースを嵌めようとしたその時、リゼと重なってしまった。
シャロ「せせせせ先輩からお先にどうぞ・・・!!」
リゼ「いや、シャロの方が合ってるっぽいし。」
シャロ「そ、そんな事無いです〜!」
リゼ「だってほら、形が。」
シャロ「いいえ!先輩が先に!」
リゼ「いや、シャロが。」
すると千夜がピースを嵌めるとピッタリ合った。
千夜「あー!嵌ったー!」
リゼ・シャロ「・・・・」
千夜「あ!」
シャロ「どうしたのよ?」
千夜「ううん、何でもないわ。」
一方その頃ラビットハウスのバーでは、ティッピーがうさぎの絵が描かれた額縁を見て満足していた。
ティッピー「んー。格好良いのー。息子よ、何時見てもわしにそっくりだと思わんか?」
タカヒロ「そろそろ、それも飽きてきたな。」
ティッピー「何じゃと何じゃと!?飽きてきたじゃと!?」
同じ頃ココア達は、集中力が切れてた。
楽兎「皆集中力のバッテリーが切れ掛かってるな。」
リゼ「おーい!ハートマークが出来たぞー!」
何故かリゼからピンク色のオーラが溢れ出ていた。
シャロ「リゼ先輩!疲れてるなら休憩して下さい!!」
ココアを見るチノ。ココアは1ピースをじっと見て動く気配も無い。
チノ「(ココアさん、さっきからピース見つめながら動かない。)そ、その、責任取ろうとしないで下さい・・・私、もう怒って・・・」
だがココアは寝ていた。
チノ「寝てる!?」
ココア「あ!」
チノの言葉で目が覚めたココア。
ココア「も、もう一息!頑張らなくっちゃ!もう少しで完成だもん!」
チノ「そうです!」
シャロ「ラストスパートね!」
千夜「ええ!!」
楽兎「よっしゃ!この勢いで行けばコンプリートだ!」
皆気を取り直してやる気を見せた。
リゼ「これ、下に何も敷いてないけど、どうするんだ?」
楽兎「あ。」
その時皆の動きが固まってやる気が切れた。
楽兎「ヤバい、考えて無かった。」
千夜「私、さっき気付いてたのに、この空気になるのが怖くて言えなかった・・・もっと早く言ってれば、私のせいで・・・」
シャロ「余計空気が重くなるから、自分を責めるのはやめて!!」
すると、シャロのお腹から音が鳴った。
ココア「お腹空いたねー。ホットケーキ作ってくるよー!」
チノ「あ!手伝います!」
楽兎「俺も行く。皆後頼む。」
3人はキッチンに向かった。
リゼ「あの2人、自然に仲直りしたみたいだな。」
シャロ「え!?喧嘩してたんですか!?」
リゼ「だって、何時も以上にチノの口数少なかっただろ?」
シャロ「何時もあんな感じじゃないんですか?」
千夜「チノちゃん照れ屋だから。」
リゼ「・・・・」
その頃キッチンでは、ココアがホットケーキを焼いていた。
楽兎「ココア、上手く出来るのか?」
ココア「私ねー、最近、ホットケーキ宙に浮かして返せるようになったんだよー?見ててねー。行っくよー!えい!」
ホットケーキを宙に高く浮かせた。するとケーキがチノの頭に直撃されそうになった。
楽兎「チノちゃん!!」
だが楽兎がチノを下がらせた。だが代わりに自分の顔に熱々のホットケーキが直撃した。
楽兎「熱っちーーーーーーーー!!!!」
チノの部屋。
リゼ「えっと・・・」
ココア「うわーん!!チノちゃんが口聞いてくれないよ!!」
リゼ「自分でどうにかしろよ。」
キッチンでは、チノがホットケーキを焼いていた。あの時楽兎がチノを救ったが、もう少しで直撃されそうになった為怒ってしまった。
楽兎(熱かった・・・俺が直撃受けたから許してあげても良かったのに・・・)
水袋を顔に被せてる楽兎。
ココア(完璧に嫌われた・・・)
チノ「そろそろ焼き上がるので、先に運んで・・・」
楽兎「どうしたチノちゃん?ん?ヴェ!?」
なんとココアがケチャップを使ってダイングメッセージを書いていた。『死してつぐないます』と書かれていた。
チノの部屋。
リゼ「これか?」
チノ「大変です!ココアさんがケチャップで死んでます!」
リゼ「え!?」
キッチンに戻ったチノは、ココアの顔を拭いてあげてる。
ココア「ごめんねチノちゃん・・・」
チノ「私も素っ気ない態度を取ってしまいました・・・楽兎さん、顔は大丈夫ですか?」
楽兎「大分治ってきたよ。直撃された瞬間地獄だったよ。」
ココア「でもね、初めて姉妹っぽい喧嘩出来て、ちょっと嬉しかった!かも。」
チノ「え?」
ココア「うさぎも気を引きたくて、死んだふりをするんだよ?」
チノ「ココアさんはうさぎと言うより笑顔が、ウーパールーパー。」
ココア「ウーパールーパーかぁ。複雑!!」
楽兎(ウーパールーパーの正式名はメキシコサラマンダーかメキシコサンショウウオだけどな。ウーパールーパーの名前は流通名だけど。)
その後ホットケーキを食べた6人。
千夜「ごちそうさまでしたー。」
リゼ「美味しかったなー。」
シャロ「はいー。」
ココア「この知恵の輪難しいね。」
知恵の輪をやってるココア。
チノ「おじいちゃんが作ってくれたんです。」
リゼ「チノって、パズルゲーム好きなんだな。」
チノ「難しくて何度挑戦しても出来なかったんですが、いつか自分の力で解いて、おじいちゃんをアッと言わせて見せます!!」
楽兎(そのおじいちゃんならここに居るけどな。)
リゼ「しかし、最初にやってたパズルのピースは何処に行ったんだろうなー。」
シャロ「そう言うのって、忘れた頃に見つかりますよね。」
楽兎「あるある。俺も何度かあったな。」
千夜「シャロちゃんは学校にランドセル忘れたまま帰って来た事があったわ。」
シャロ「!!!」
楽兎「まだ爆弾発言かよ。」
千夜「明日学校行けなーいって泣いてー。」
シャロ「リ、リゼ先輩の前で昔の話はやめてよ!!」
そう言ってベッドを叩いた。叩いた反動でティッピーが飛んだ。
ティッピー「お!」
するとティッピーから何か小さい物が落ちてきた。
ココア「チノちゃん、これって・・・」
チノ「なくなったピース・・・」
なんとあの時のパズルのピースだった。
ココア「良かったー!これで完成だねー!」
チノ「はい!」
楽兎「おいココア!知恵の輪が!」
しかしその時。ジャリと音が響いた。
ティッピー「あら。」
ココア「あ・・・」
なんと嬉しさのあまり、知恵の輪を一瞬にして解いてしまった。
リゼ・シャロ「あぁ・・・・」
千夜「まぁ。」
ココア「あ、あはははは・・・・」
楽兎「言わんこっちゃない・・・」
怒ったチノは頬を膨らませた。
チノ「ココアさん!」
ココア「はい、お姉ちゃんって・・・」
チノ「呼びません!!」
翌日。ココアが学校に登校した。途中で千夜に出会った。
ココア「おはよー千夜ちゃん!」
千夜「おはようココアちゃん。チノちゃんのご機嫌直った?」
ココア「朝になったら許してくれたよ。あれ?穴がー!」
なんと千夜のタイツに穴が空いてた。
千夜「やだー。」
ココア「このままだと目立っちゃうね絆創膏で穴を塞ぐのと、ペンで肌を黒くするの、どっちが良い?」
千夜「大丈夫よ。」
するとタイツをその場で脱ぐ千夜。
ココア「その手があったかー!」
その後白の靴下に履き替えた千夜。昼になり、ココアと弁当を食べる。
ココア「おじさんの作った栗きんとん美味しいねー!」
千夜「えぇ・・・」
だが千夜は弁当一口も食べてなかった。
ココア「お弁当食べないの?」
千夜「食欲無くて・・・」
ココア「(何か落ち込んでる?)悩み事があったら言ってね。」
千夜「ありがとう。でも良いの。これは私の問題だから。」
その後ラビットハウスに帰って来たココアは3人に千夜の事を話した。
リゼ「千夜が落ち込んでる?」
ココア「そうなの。」
チノ「私が怒ってる時は気が付かなかったのに、千夜さんの様子がおかしい時は気が付くんですね。」
ココア(あ!チノちゃん!ジェラシー!?)
チノ『お姉ちゃんの鈍感。ブー。』
ココア「チノちゃんの事はちゃんと見てるよ!」
チノ「え?」
ココア『一緒にお風呂に入ってくれない時は、そういう年なんだなーって気を遣ったり、反抗期の対処を考えたりしてるもーん。』
リゼ「考えてると言うか・・・」
楽兎「お前は思春期の娘に対する父親かよ。」
チノ「実は・・・私に悩みが・・・」
ココア「辛い事があったら我慢せずに、私の胸に飛び込んでおいで!」
リゼ「相談に乗るから何でも言えよ?精神のブレは戦場では命取りになるからな。」
悩むチノに必死に相手にしたがる2人。
チノ「成長が止まった気がします・・・」
ティッピー「精進あるのみじゃ。」
楽兎「チノちゃん頑張って。」
ココア・リゼ「スルー!?」
更衣室で着替える3人。
ココア「心配だから、千夜ちゃんの様子を見に行ってくるよ。」
チノ「外はもう暗いですよ?」
リゼ「何かあったら心配だな。これ貸してやる。撃つ時は、脇を締めて両手で構えろよ?」
モデルガンをココアに貸す。
ココア「私が捕まるから!」
その夜ココアは甘兎庵に向かった。そしてもう1人。
楽兎「何で俺まで行かなきゃいけないんだよ?」
ココア「私のボディーガードとして連れて行くの。」
楽兎(別にボディーガードはいらないだろ?それにしてもリゼ、ココアにモデルガンを貸すなんて、よく見るとこれグロック17だな。1983年にPi80の名前でオーストラリア軍の拳銃として採用された代物だな。)
そして甘兎庵の前に着いた2人。しかしそこにいたのは。
ココア「ん?シャロちゃん?」
体育座りして落ち込んでるシャロがいた。
楽兎「お前千夜の家の前で何落ち込んでんだ?」
シャロ「朝、起こしに来た千夜とちょっと揉めてしまいまして・・・」
楽兎「だから落ち込んでたのか?」
シャロ「追い掛けて来たのを振り切って学校に行ったんですけど・・・・」
朝の出来事。
千夜『シャロちゃーーーーん!!!ああ!!』
追い掛ける途中転んでしまった。
シャロ「罪悪感が・・・」
ココア「それで仲直りしたいんだね。」
でも!千夜だって悪いのよ!成長するようにって、毎朝しつこく牛乳を押し付けて来るの!胸が無いからって!!」
楽兎「心配なのは身長の方だと思うけど!?」
ココア「千夜ちゃん凄く落ち込んでたよ?あんなにショボンとしてるの初めて。」
シャロ「そ、そんなに?」
ココア「幼馴染みって良いなー。」
シャロの手を掴んでシャロを立たせる。
ココア「行こ!一緒に会えば、恥ずかしくないでしょ?」
シャロ「お店に入り難いのはそう言う理由じゃなくて!」
店を覗いてあんこを見る。
シャロ「あいつが怖いの!私の顔をみるなり噛み付いて来るから!」
楽兎「そう言えばシャロはうさぎ恐怖症だったな。しかも1番のトラウマがあんこだったとは。」
ココア「それなら私に任せて!私が守るよ!」
作戦を思い付いて来店する。
千夜「いらっしゃいませー、え?え!?ああ!!ご、強盗!?」
来店して来たのは、モデルガンを持ってるココアと、紙袋を被ってる千夜と、般若のお面を着けてる楽兎だった。
ココア「私だよ私!」
楽兎「俺だ俺だ!楽兎だ!」
般若のお面を外す。
千夜「あ!ココアちゃん、楽兎さん、どうしたの?あぁ・・・」
フラフラになって倒れそうになる。
ココア「だ、大丈夫!?お昼も食べてなかったし!」
千夜「食欲が無いの・・・」
シャロ「もうオーダーストップしてる時間よね!キッチン、借りるわよ!!」
被ってる紙袋を破くシャロ。その時あんこがシャロを追い掛ける。
シャロ「ノーーーー!!!」
追い掛けられて外に逃げるシャロ。
ココア「キッチンはそっちじゃないよ!?」
楽兎「今助けるぞ!!」
シャロを助けた後、キッチンで夕食を作る。味噌汁を味見するシャロ。
シャロ「こんなもんね。」
ココア「お味噌汁作ってるシャロちゃんって、意外と様になってるねー。お母さんが恋しくなっちゃった。」
シャロ「な!や、やめてよー!」
ココア「ところでお母さん、さっきからワカメの増殖が止まらないの。」
シャロ「入れ過ぎ!!」
その後ココアは、タマネギを切る。連続で切ったお陰で泣いてしまった。
ココア「タマネギで涙が止まらないよー!」
シャロ「娘なら邪魔しないでよー!」
楽兎「がぁー!目に染みるー!!」
千夜「2人共、私の為に夕食作ってくれてるの?」
シャロ「しょ、食欲ないって言うから、食べやすくて体に良いものを。」
千夜「嬉しい!でもシャロちゃんはお母さんって言うより、生活に困っても、愛があれば大丈夫!っな新妻役でお願いするわ。」
シャロ「ちゃっかり会話聞いてるんじゃないわよ!」
楽兎「それ全国の男性の理想な新妻的な感じ。」
シャロ「・・・・その・・・」
千夜「ん?」
シャロ「朝は逃げてごめんなさい・・・」
千夜「シャロちゃん・・・!」
ココア「ね!千夜ちゃんも元気出して!」
千夜「ごめんなさい!そのね・・・」
あの時の昼の時。
ココア『お弁当のおかず、交換しよ?』
千夜「チノちゃんのお父さんが作った栗きんとんが、私の作った和菓子より美味しかったなんて、恥ずかしくて言えなくて・・・」
ココア「そうだったんだー!」
楽兎「何だろう・・・この鬼畜感は・・・」
千夜「そう言えば!今朝渡したかった物だけど。」
シャロ「ん?牛乳じゃなかったの?」
千夜「これがうちの木に引っ掛かってたの。」
シャロ「ニャ!?」
楽兎「な!?」
袖から取り出したのは、シャロの下着だった。
千夜「追い掛けても逃げるように学校へ行っちゃうんだもん。」
シャロ「これ振り回して走ってたんじゃないんでしょうねー!?この和菓子バカー!」
ココア「白かー。」
楽兎「可哀想になってきた・・・・」
チノが通ってる中学校。
メグ「チノちゃんの今日のデザートは牛乳寒天?」
チノ「デザート感覚でカルシウムが摂れて、背も伸びるかもしれないと。」
マヤ「へぇー。」
チノ「あは良くば胸も大きく・・・」
マヤ「合理的!?」
メグ「効果あるのかな?」
同じくココアが通ってる高校。
千夜「あ!これ、うちの寒天デザートより美味しい・・・」
ココア「は!!」
後日、公園でシャロがチラシ配りをしていた。
シャロ「フルール・ド・ラパンでーす!ハーブのお店でーす!」
通りかかった女性がチラシを受け取った。
シャロ「ありがとうございまーす!残りのチラシは・・・」
チラシの上に木を咥えた野良うさぎが座っていた。
シャロ「あああああああ!!!そそそそそこ退きなさいよ!!どどど退きなさいってば!!!」
うさぎ恐怖症なので言葉しか抵抗出来ないシャロ。そこにリゼと楽兎がチラシを持って公園に来た。
リゼ「ん?」
シャロ「退いて下さい!お願いします!お願いします!お願いします!」
うさぎに向かって土下座をしてるシャロを発見した。
リゼ(うさぎに土下座してる・・・)
シャロ「お願いします!お願いします!」
リゼ「ほら。」
野良うさぎを持って退かした。
シャロ「リゼ先輩!!」
楽兎「シャロ大丈夫か?」
シャロ「楽兎さん!」
野良うさぎを降ろして逃がした。
楽兎「達者でなー!」
シャロ「あ、ありがとうございました・・・その服で外にいるなんて珍しいですね。」
リゼ「ココアが企画した、夏のパン祭りのチラシ配り担当に任命された。」
チラシには、『パン祭り。焼きたてパンが食べ放題』と書かれていた。
シャロ「食べ放題・・・」
楽兎「シャロも来てみたらどうだ?」
シャロ「は!!土曜日は1日中バイトなので・・・」
リゼ「そっか、残念だな・・・」
シャロ「メロンパン、お腹いっぱい食べたかったな・・・」
リゼ「さて、やるか。」
配る時、腰を少し曲げてチラシを前に出す。
リゼ「こうやって配れば、受け取ってくれるのか?」
シャロ「はい。」
リゼ「フルール・ド・ラパンを宜しくお願いしまーす!」
楽兎「リゼ!無意識にフルールの宣伝になってるぞ!!」
一方ラビットハウスでは、チノがチラシを見て気付いた。
チノ「!!!」
ココア「どうかした?」
チノ「ココアさん・・・ラビットハウスのスペルが間違っています・・・・」
ココア「え!?」
チノ「ハウスじゃなくてホース、馬です・・・」
『Rabbit House』が、『Rabbit Horse』になっていた。
ココア「やっちゃった・・・看板にも馬付けたら解決・・・」
チノ「しませんよ・・・それに、うぇるかむかもーんって、どうしてかっこつけて変な言葉使おうとするんですか・・・・!」
ティッピー「わしの似顔絵が気持ち悪い。」
ココア「私のミスが町中に知れ渡る!チラシ回収して来るー!!」
チノ「確認しない私がバカでした・・・」
ココアは急いで回収に向かう。
その頃リゼ達は順調にチラシ配りをしていた。楽兎は別行動中。
シャロ「お願いしまーす!」
???「あのー。」
シャロ「はい?」
声を掛けたのは青山ブルーマウンテンだった。
青山「このお店は、いかがわしいお店なのでしょうか?」
シャロ「普通の健全な喫茶店です!」
青山「成る程ー、耳を着けた少女達を拝みながらお茶をする・・・ふむふむ。」
シャロ「拝む!?」
青山「こういった思考もあるんですね。近日伺いますので、何卒よしなに。」
そう言いながらシャロの太ももを見てる。
シャロ「太ももに向かって話さないで下さい!!」
青山(目を合わせて話せないせいで、誤解されてしまったみたい。)
リゼ「是非来て下さーい!」
チラシを受け取る青山。
青山(これはラビットハウスのチラシ?マスター・・・久し振りにお会い・・・ラビットホース?違うお店だったみたい。)
勘違いをしてしまった青山はそのまま去って行く。
ココア「チラシ配りストップー!!」
リゼ「え?」
ココアとチノが駆け付けて来た。
チノ「あ!シャロさん!」
ココア「スペル間違えちゃった・・・」
リゼ「え?」
チラシを指差すココア。それを見たリゼは。
リゼ「見落としてた!!しょうがない、残りは書き直して!」
突然風が吹き始めた。風でチラシが舞い上がっていく。
ココア「うえぇーーー!!!」
バラまかれてしまったチラシを拾う。木に引っかかってるチラシを取ろうと、チノがココアの背中に乗って取ろうとする。
チノ「動かないで下さい。」
ココア「本当に馬になるなんて・・・」
すると木から何かが落ちた。
チノ「あ、大きい虫が落ちました。」
リゼ「うわぁー!!なんて事をー!!」
虫がリゼの頭に落ちた。リゼは虫が苦手で怯えてしまった。
シャロ「意外な一面ですね。」
虫をすぐ追い払うシャロ。
リゼ「おー、お前も意外と逞しいな。」
シャロ「家の隙間からよく入って来るん・・・なんでも、ないです・・・ッ!!!」
するとシャロが何か寒気を感じた。先程の野良うさぎが戻って来てシャロの足をペロペロ舐めてた。
シャロ「きゃああああああ!!!!」
リゼ「でも、うさぎがダメなんだな。」
チノ「あれ?楽兎さんは?」
楽兎「おーい!」
そこに別行動していた楽兎が戻って来た。
楽兎「戻って来たぞ。」
ココア「楽兎君、チラシはどうなったの?」
楽兎「ああ、別行動してる時チラシ違和感感じて見たら、ホースになってたんだ。お陰で全部配る事なく俺の手元に全部ある。」
ココア「良かったー。」
楽兎「どうしたシャロ?またうさぎが襲って来たのか?」
リゼ「いや、シャロの足を舐めてたんだ。」
楽兎「おいおい、犯罪だろそれ。」
ココア「このちっちゃい子なら大丈夫でしょ?」
1羽の子うさぎをシャロに差し出し、うさぎを受け取ってじっと見る。
シャロ「か、噛まないんなら・・・」
うさぎを見つめるシャロ。
シャロ「きゅ、きゅわー・・・・」
ココア「え!?うさぎって鳴くの!?」
チノ「そんなにはっきりとは鳴かないかと。」
シャロ「え!?」
幼少期の頃、千夜から教えられた言葉を思い出したシャロ。
千夜『うさぎは、キュウって鳴くのよ?』
シャロ『本当?』
それは千夜のジョークだった。
シャロ(帰ったら問い詰める・・・!!)
その夜、パン祭りの後、千夜のところに訪れた。
ココア「今日はパン祭りに来てくれてありがとね!」
千夜「無事に成功して良かったね。」
ココア「千夜ちゃんあまり居られなかったから、はい!お裾分け!」
お裾分けのパンを差し出すココア。
千夜「ありがとー!」
ありがたく受け取る千夜。
リゼ「それで、シャロの家知らないか?」
千夜「え?」
ココア「バイトで来れなかったから、お裾分けしたくて。きっと赤い屋根の大きなお家に住んでると思うんだけど。」
千夜「えっと・・・」
すると千夜の隣の家からドアの音が鳴った。
シャロ「夕食買い忘れちゃった。ん?」
家からシャロが出て来た。皆と偶然会ってしまった。
シャロ「あ・・・・!!!」
チノ「もしかして私達は・・・」
リゼ「大きな勘違いをしていた・・・」
チノ「今まで勝手に妄想の押しつけを・・・お嬢様とか関係なく私の憧れなので・・・」
シャロ「気遣わせちゃってる!?」
楽兎「チノちゃん、無理しなくても良いよ?」
ココア「ところで、シャロちゃんの家は何処?」
シャロ「この物置よー!!」
ココア「え!?」
千夜の隣の物置がシャロの家だと知って驚いた。
リゼ「そっか、うちの学校の特待生ってシャロだったんだな。」
シャロ「その、言い出せなくて・・・」
リゼ「よし!フェアになるよ!私も秘密を教えよう!」
シャロ「え?」
リゼ「あのな、うさぎのぬいぐるみに、銃のミニチュアを背負わすのにハマってるんだ。可笑しいかな?」
耳元で秘密を教えるリゼ。
シャロ「分かります!私もぬいぐるみの近くに小物の食器とか置くのが好きですー!」
千夜(同じベクトルなのかしら?)
楽兎「リゼ優しいな。」
ココア達と別れたあと、シャロがベッドで転がっている。
シャロ「もう恥ずかしい・・・こんな家に居られて・・・」
千夜「でも分かったでしょ?お嬢様じゃなくてもみんな幻滅したりしないわ。シャロちゃんはシャロちゃんよ。」
シャロ「千夜・・・」
千夜「けど2人だけの秘密がバレちゃってちょっと残念。」
シャロ「何でよ。」
千夜「さ、パン食べましょ。」
シャロ「私のティーカップコレクション勝手に使うな!あ!メロンパンいっぱい入ってる。」
千夜「良かったわね。」
この夜、シャロはメロンパンをいっぱい食べたのだった。
ラビットハウスのバーでは、ティッピーが驚いてた。
ティッピー「何じゃこりゃー!わしの絵が・・・」
うさぎの絵の額縁が、ココア達が完成させたパズルに変わっていた。
タカヒロ「新しいのにしておいた。」
ティッピー「何だと!?」
タカヒロ「よく見ろよ親父、この5匹誰かに似てるだろ?」
ティッピー「何?」
パズルをよく見るティッピー。
ティッピー「ま、これはこれで悪くない。よく見たら真ん中のはわしに似とるしなあはっはっは。」
新しい絵が変わっても満足になったティッピーでだった。
「END」
キャスト
綾部楽兎:斎藤壮馬
ココア:佐倉綾音
チノ:水瀬いのり
リゼ:種田梨沙
千夜:佐藤聡美
シャロ:内田真礼
マヤ:徳井青空
メグ:村川梨衣
青山ブルーマウンテン:早見沙織
ティッピー:清川元夢
タカヒロ:速水奨
タカヒロ「愛、それは人を素直にさせる。」
ティッピー「わしも素直にこの気持ち・・・」
タカヒロ「チノは、夕焼けの方が心に染みるみたいだぞ?」
ティッピー「わしは、いやわしも!」
次回「プールに濡れて 雨に濡れて涙に濡れて」
感想や評価なの宜しくお願いします。
『因みに私の好きなパンは、カレーパンとガーリックパンです。』