リゼ「600円になります。1000円お預かりしたので、400円のお返しです。」
4人「ありがとうございましたー!」
今日もラビットハウスは忙しい。お客が出た瞬間、千夜とコーヒーで泥酔してるシャロが来店して来た。
シャロ「いえーーい!たのもーーー!」
ココア「テンションが高い!?」
楽兎「おい、シャロのそのテンションはまさか・・・」
千夜「貧乏がバレてしまった恥ずかしさに耐えられないって言うから、ヤケコーヒー巡りを勧めたの。」
リゼ「もっと違う物を勧めろよ!」
千夜「ここで3軒目。」
楽兎「多いわ!酒たったらヤバイぞ!」
シャロはココアと遊んでいた。
千夜「でも見て。あの晴れやかな顔。」
リゼ「カフェインで可笑しくなってる顔だな・・・」
チノ「シャロさん、コーヒー好きになってくれて嬉しいです!」
楽兎「チノちゃん、それ違うと思うぞ?」
ココア・シャロ「アーループースー一万尺♪」
アルプス一万尺で遊んでる2人。
リゼ「酔い潰れるほど悩んでたんだな・・・」
千夜「皆気にしないって、シャロちゃん自身分かってるんだけどね。」
リゼ「ああ。私なんか、シャロのお嬢様らしさを見習いたいくらいだ。(その方が、あの学校では、周りと馴染めそうだし。)」
想像するリゼ。クレー射撃をしてるリゼ。
リゼ『ご覧いなってまして?お父様。射撃は淑女のたしなみです。』
メイド『お疲れ様ですお嬢様。ご休憩にコーヒーをどうぞ。』
そこに、1人のメイドがコーヒーを持って来た。カップはかなり小さい。
リゼ『あら!ありがと!』
コーヒーを飲むリゼ。すると自然に赤くなる。再びクレー射撃を始める。今度は4つ同時に撃ち落とした。使ってる銃は、アメリカのバレット社が設計したバレットM82だった。
リゼ『ははははは当たった当たった!全弾ぶち抜いてやったよ!』
狂ったようにバレットを打ちまくるリゼ。想像終了。
リゼ「はっ!戦場の悪魔が誕生した!?」
千夜「そのフレーズ素敵ね。」
楽兎「お前何を想像してたんだ?」
ココア『今日は仕事の汗を流す為に、皆で温泉プールに遊びに来ました。』
温泉プールに着いた6人。
ココア「うわー!お城みたいだねー!」
リゼ「古い建物を改造した名残だな。」
千夜「私、水着で温泉初めて。」
シャロ「泳ぐのとお風呂が一緒に出来て一石二鳥ね。」
早速中に向かう。
チノ「あ、浮き輪持って来れば良かった・・・」
ココア「あ!これなら持って来たんだけど・・・これ。」
バッグからフィンを取り出した。
ティッピー「足ひれ・・・」
チノ「いりません。」
楽兎「どうやって入ったんだ?」
更衣室前に来た6人。
楽兎「じゃあ俺ティッピー連れて行くから後で合流ねチノちゃん。」
チノ「はい。」
楽兎はティッピーを連れて男子更衣室に向かった。ココア達はそれぞれ水着に着替えてた。
千夜「ココアちゃん!良く似合ってるわ!」
ココア「ありがとー!実はビキニ初挑戦なんだ。」
千夜「チノちゃんの水着も可愛いわね〜!」
ココア「でしょー!」
千夜「どうしてココアちゃんが自慢気なの?」
何故か自慢気になってるココア。
チノ「千夜さんは何時もとイメージが違って素敵です。」
千夜「普段なら、もっと落ち着いた色を選ぶんだけど、若い人達と遊ぶんだから、冒険しないとね。」
チノ「千夜さんは何歳なんですか?」
ココア「お!リゼちゃんは?」
その頃リゼは、丁度水着に着替え終えたところだった。ロッカーの戸を閉めたら、横からココアが覗いてた。
リゼ「な、何だ?」
水着をじっくり見るココア。
ココア「素材を活かした味付けって感じー!」
リゼ「はぁ!?」
訳が分からない言葉を発言したココア。その頃シャロも着替え終えてた。
シャロ(千夜からの水着のおさがり・・・少し緩いけど・・・紐をきつく締めれば・・・行ける!)
水着の紐をきつく締める。そこにココアが覗く。
ココア「シャロちゃん。」
シャロ「ん?」
ココア「紐が食い込んでるよ?」
シャロ「察してよ!」
男子更衣室では楽兎が海パンに着替え終えてた。
ティッピー「どうじゃ楽兎、お前から見て今のチノをどう思ってる?」
楽兎「チノちゃんはもうすっかり大きくなって、7年間会わなかったけど、再会出来た時覚えてくれてて嬉しかったな。」
ティッピー「じゃが、お前にチノはまだ早いじゃがの。」
楽兎「冗談はやめてくれよ。今の俺は、チノちゃんを妹のように可愛がってから心配ない。じゃあ行くか。」
その頃女子更衣室では、リゼとチノが髪を整えてた。
チノ「あのリゼさん、良かったら私の髪も結んでくれませんか?」
リゼ「ああ。良いよ。」
チノの髪を器用に結ぶリゼ。
リゼ「こんな感じでどうかな?」
チノ「素敵です。ありがとうございます。」
ココア「チノちゃん可愛いー!」
シャロ「先輩凄いです!」
千夜「リゼちゃんは本当に器用ね。」
リゼ「じ、自分の髪が長いから、髪を結ぶ機会が多いだけで・・・」
千夜「ねえ、私の髪も結ってくれない?」
リゼ「い、良いけど・・・」
ブラシで千夜の髪を整える。
シャロ(私も髪が長ければ、自然な流れで先輩に髪を結んでもらえたのに・・・)
ココア「おー!手慣れた手捌き。」
チノ「華麗です。」
リゼ「ふ・・普通だ。」
ココア「こんなに上手な人今まで見たことないよ!」
リゼ「ホントに普通だって!私なんか!」
褒められ過ぎて千夜の髪が異常なまでに派手になってた。
ココア「わー!凄過ぎるよーーー!!」
シャロ「こ、これは流石に・・・」
だが千夜は満足していた。
シャロ「あれ?満足してる?」
プールに出て来た5人。そこに楽兎が待っていた。
楽兎「お!皆来たか!」
ココア「お待たせー!」
楽兎「はいチノちゃん、ティッピー。」
ティッピーを返す。
チノ「ありがとうございます。楽兎さんの身体、凄く素敵です。」
楽兎「俺の身体、休みの時は少し鍛えてるからね。」
その後温泉プールで満喫する。
シャロ「気持ち良い〜♪」
ココア「小さい頃、銭湯で泳いで怒られた事を思い出すな〜。」
シャロ「ここは銭湯じゃないけどね。」
ココア「シャロちゃんは今でもよく銭湯に行くの?」
シャロ「たまにね・・・たまに。こんな大きい所じゃないけど・・・」
ガッカリするシャロ。
千夜「うちのお風呂を借りてる話でもしてるのかしら?」
ココアとシャロが入ってるお湯の温度を確かめる千夜。
千夜「緩いわ。こんなのお風呂じゃない!」
チノ「千夜さんは江戸っ子ですね。」
3人はお湯に浸かって満足する。
リゼ「おい毛玉、このくらいの温度なら、お前も入れるんじゃないか?」
千夜「あっちにティッピーにぴったりのサイズの桶があったわよ?」
チノとティッピーは気不味い雰囲気に圧倒され、顔の半分を潜る。
リゼ「あ、嫌がるなよ。温泉嫌いなのか?」
千夜「濡れたら普通のうさぎになるの?」
チノの顔にリゼと千夜の胸が近付いて来て顔を赤くしてる。
ココア「ここの温泉は高血圧や関節痛に効果があるらしいよ。」
チノ「成長促進に効果はありませんか・・・?」
シャロと同じようにガッカリするチノ。その頃楽兎はプールで泳いでいた。
楽兎「ぷはぁー!ふぅ・・・久し振りのプールで泳ぐと気持ち良いな!」
チノ「今日はあまり人はいませんね。」
ティッピー「この温泉の強者共とあいまみえるを楽しみにしていたんじゃがのー。」
チノ「では、私と差しますか?」
ティッピー「勝負じゃチノ!」
チノとティッピーはチェスで勝負をしている。
ココア「1人2役やってる。」
リゼ「中々レベル高いな。」
シャロ「こっちはこっちで泳ぎましょうか。」
千夜「あ、私泳ぐのはちょっと・・・」
リゼ「私、深いプールで泳いだ事がないんだけど・・・」
ココア・千夜・シャロ・楽兎「意外!?」
泳いだ事がないリゼ。初めて知った4人は目を丸くした。
ココア「じゃあ私が教えてあげるよ!」
泳ぎ方を教えようと自信満々になるココア。だが。
ココア「見て見てー!これがクロールだよー。」
クロールしようとするが、背泳ぎ状態で手足をバタバタする。
シャロ「泳ぎ方を覚え直した方が良いわね。」
楽兎「お前は泳ぎが下手なアメンボか。」
ココア「じゃあこれから、リゼちゃんが泳げるように特訓を始めます!」
シャロ「待って、泳ぐなら念の為軽くストレッチした方が良いと思うの。」
リゼ「うん。準備運動は大切だよな。」
開脚して、前に体を倒すリゼ。
ココア・シャロ「柔らかい!!」
圧倒的に体が柔らかい。
楽兎「俺も結構柔らかいぞ。」
余裕でブリッジする楽兎。
ココア「シャロちゃん!」
シャロ「え?」
ココア「肉体美の表現なら負けてられないね!」
シャロの足を持って膝で立たせてるココア。
リゼ「何してる・・?」
ティッピー「良い勝負じゃった。」
チノ「はい。」
チノとティッピーのチェス勝負が終わった。そこに千夜が来た。
千夜「チノちゃーん、私とお手合わせしましょう。チェスってやったことないんだけど、将棋とよく似てるんでしょ?」
チノ「良いですよ。勝負です。」
今度はチノと千夜のチェス勝負。
千夜「せっかくだから何か賭けてみない?私が勝ったらティッピーが、びしょ濡れになったらどうなるのか見せてもらうのはどう?」
チノ「分かりました。私が勝ったらココアさんに私をお姉さんと呼んでもらうことにしましょう。」
ココア「何で巻き込まれてるの!?」
千夜「では。」
チェスを始める2人。
ココア「まずは息止め勝負!」
リゼ・シャロ・楽兎「何でそうなるんだろう・・・」
ココア「せーの!」
4人同時に息止め勝負を始める。息を止めて潜る。余裕で息止めしてるリゼと楽兎。しかし横を見ると。
リゼ・楽兎「ぶはああ!?」
なんとココアが死んだように浮かぶ。びっくりしたリゼと楽兎が咳き込む。
シャロ「だ、大丈夫ですか!?」
ココア「私の勝ちー!」
リゼ「紛らわしい潜り方をするな!」
楽兎「焦ったじゃねえか!!」
ココア「じゃあ2回戦!」
シャロ「まだやるの!?」
2回戦が始まり、同時に潜る。3人がココアを見ると、うさぎのジェスチャーをしていた。
リゼ(な、何だ?うさぎのジェスチャー?)
次に右を指す。
シャロ(右?)
リゼ(いや、銃か?)
今度はナルシスト。
楽兎(全然分かんねー。)
リゼ(ナルシストか?)
4人が立つ。
ココア「なーんだ?・・・答えは全部リゼちゃんでしたー!」
リゼ「私はそんなんじゃない!!」
楽兎「最初のうさぎのジェスチャーしてもリゼだと分からないぞ?」
チノ「追い詰めました。」
千夜「まだまだよ?」
2人の会話を聞いて焦るココア。
ココア「千夜ちゃんが負けたら、私のお姉ちゃんとしての威厳がー!」
急いでチノ達のところへ駆け寄る。
シャロ「と、とりあえずビート板を使って練習しましょう。」
リゼ「ビート板じゃなくて手を引っ張るやつ!あれがやりたい!」
楽兎(おい意外と子供だなリゼさんよ。)
シャロの手を持って泳ぎの練習をするリゼ。横から楽兎が見る。
楽兎「良い感じだぞリゼ。そのペースだ。」
シャロ「先輩ってスポーツ万能かと思ってました。」
リゼ「泳ぐ機会がなかったからな。授業もなかったし。年下に教わるって、なんだか恥ずかしいな。」
楽兎(手を引っ張られてるこの状況は恥ずかしくないのかあなたは?)
リゼ「シャロが溺れても助けられるぐらい上手くなってやるぞ。」
シャロ「そ・・そんな迷惑かけませあっ!!クォぉぉぉぉ・・・」
何かに反応したのか、プールに沈むシャロ。
リゼ「もう想定訓練か!?」
シャロ(緊張して足がつった・・・)
想定訓練ではなく、シャロが足をつっただけだった。楽兎がシャロを引き上げる。
シャロ「すみません楽兎さん・・・」
楽兎「あんまり無茶はするなよ?」
その頃ココア達は、チェスを楽しんでた。
ココア「千夜ちゃん頑張って!そこでチェストだよ!」
千夜「チェックメイトって言いたいの?」
ティッピー「ここで負けたらわしがあられもない姿に・・・」
チノ「ティッピーうるさいです。」
ティッピー「はい・・・」
ココア「一兵卒が女王に逆らおうなど、貴族に生まれ変わってからにしろー!」
千夜「ココアちゃん!駒になりきるのやめてもらえる?」
ティッピー「チノ!今じゃそこだ!」
ココア「千夜ちゃん上!後ろ!」
チノ・千夜(集中出来ない・・・)
周りの応援のせいで集中出来ない2人。外は夕方になってた。リゼが見事なクロールをしている。
シャロ「先輩流石です!」
楽兎「上達早いなリゼ!」
リゼ「シャロと楽兎の特訓のお陰だよ。」
シャロ「リゼ先輩は飲み込みが早いですから。」
楽兎「逆に俺達ほとんど何もしてなかったしな。」
リゼ「泳ぐのがこんなに楽しいとは思わなかった。ありがとなシャロ!楽兎!」
褒められて顔を赤くするシャロ。
リゼ「じゃあ次は。」
シャロ「え?」
シャロの手を握って、フィンを取りに行く。
リゼ「あれを使って深いところへ行こうなー!」
シャロ「それは私にも無理です先輩〜・・・」
女の子A「何だこれ?」
女の子B「柔らかーい。」
女の子A「美味しそー。」
ティッピーが3人の女の子に突っつかれたり引っ張られたりなどやられていた。
ティッピー(チノ〜助けてくれ〜!)
すると楽兎がティッピーが入ってる桶を持った。
楽兎「ごめんね君達、これうちの従妹の大事な物なんだ。遊んでくれてありがとね。」
女の子達と別れてティッピーを救った。
ティッピー「助かった・・すまないな楽兎・・・」
楽兎「良いって事よ。」
外はすっかり夜になって、バルコニーから夜景を眺めているココアと千夜とチノと楽兎。
ココア「わー!夜景が綺麗ー!気持ち良いー!」
千夜「夜風は心地良いわね。こうやって耳を澄ませば、あの光一つ一つから街の営みが聞こえてきそう。」
チノ「素敵です。」
ココア「あのお家今夜は妹さん特製カレーだって。良いなー。」
千夜「あの家のご夫婦、今夜は修羅場ね。」
楽兎・チノ「台無し(です)だろ。」
シャロ「買ってきたわよー!」
リゼとシャロがジュースを買って戻って来た。
リゼ「皆で飲もー!」
コーヒー牛乳の瓶の蓋を開ける。シャロはコーヒーがNGなのでフルーツ牛乳にしてる。
5人「コーヒー牛乳で!」
シャロ「フルーツ牛乳で!」
6人「カンパーイ!」
ココア「お姉ちゃん!コーヒー牛乳はこうやって飲むんだよ!」
リゼ「チノが勝ったのか・・・」
楽兎「そのようだな。」
数日後。ココアが通ってる高校。
千夜「うさぎのマスターがCGかどうか確かめなきゃね。」
ココア「そうだねー・・・」
今日のココアは眠たそうになってる。
千夜「後あのコーヒー豆のシーン、あれを映画でどう表現するのか見ものだわ!」
ココア「千夜ちゃん楽しそうだねー・・・」
千夜「だって皆と映画だもの。チケットをくれたお客さんに感謝しなきゃ!」
以前甘兎庵で、うさぎになったバリスタのチケット6枚くれたのだった。
青山『あのー、これ良かったら。貰い物が余ってるんです。』
くれたのは青山ブルーマウンテンだった。
千夜「ココアちゃんは眠そうね。」
ココア「夕べチノちゃんにわたしの修業の成果を見せようと思って・・・コーヒーの銘柄当てクイズしたんだ・・・」
千夜「コーヒーの飲み過ぎであまり眠れなかったのね。」
ココア「今までずっと起きてたから・・・」
机にうつ伏せるココア。
千夜「え!まさか寝てないの!?ちょっとこの後映画観に行くのよ・・・!」
ココア「コーヒー飲めば夜まで持つと思う・・・」
千夜「えー!」
同じ頃リゼとシャロが通ってるお嬢様学校。
リゼ「ところで、待ち合わせは直接映画館で良いんだっけ?」
シャロ「はい・・・」
今日のシャロは眠たそうになってる。
リゼ(眠そうだな。映画が楽しみで眠れなかったのか?私も遠足の前とか眠れないタイプなんだよな。)
シャロ(バイトの疲れが一気に出ちゃった。昨日はやけに忙しかったし・・・あ!先輩つまらなそう!そんなに私と一緒が退屈ですかー!?)
お互い勘違いをしていた2人であった。
リゼ「ところで、待ち合わせは直接映画館で良いんだっけ?」
シャロ「え?」
同じ頃。チノが通ってる中学校。放課後の掃除をしている。
マヤ「わー。ねみー。ココアと夜更かしなんてするんじゃなかったわー。」
チノ「変な声当てないで下さい。」
チノが思ってることを勝手に言うマヤ。
マヤ「チノって何時も眠そうな顔してるよね?」
チノ「何時もじゃないです。仕事中はお客さんにこんな顔見せません。」
マヤ「へー、仕事中は目つき変わるんだ。」
メグ「もしかして頭の上にティッピーが乗ってると覚醒するのかな?」
マヤ「成る程ー!」
チノ「掃除して下さい。」
マヤ「チノの目を覚ます為に、頭の上に乗せる代わりの物を考えよう。」
黒板にモップ、にわとり、わたと書くマヤ。
メグ「後他にはー・・・」
チノ「良いから掃除して下さい!」
外を見ると雨が降ってきた。
チノ「雨・・・」
高校では、ココアと千夜が入り口に立っていた。
千夜「雨か・・・映画今日じゃない方が良かったかしら。」
ココア「ううん、せっかく今日はみんな揃ってバイト休みなんだし、えい!行こう千夜ちゃん!小雨の中走るのも気持ちいいよ!
小雨が降ってる中、ココアが走り出した。
千夜「ココアちゃん・・・!」
ココア「誰が一番乗りするかな?」
走ってる途中、滑って転んでしまった。
ココア「チノちゃんたちは大丈夫かな・・・?」
千夜「ごめんなさい!楽しそうに走るから黙ってたけど、私折り畳み傘持ってるのー!」
相変わらずの鬼畜。
同じ頃、お嬢様学校では、リゼとシャロが入り口に立っていた。
シャロ「雨ですね。傘持ってきてません。」
リゼ:困ったな。やむまで待つべきか迎えを呼ぶか。
シャロ「そういえば軍人さんって邪魔になるから傘をささないって聞いたことあるんですけど、本当ですか?」
想像するリゼ。片手に傘を持ち、片手でマシンガンを打つ。
リゼ(片手じゃ照準が定まらない!)
想像終了。
リゼ「確かに手が塞がってると不便だよな・・・・・走るぞ!!」
雨の中全速力で走り出すリゼ。
シャロ「先輩!私ったら余計なことを・・・!」
同じ頃楽兎は、傘をさして映画館へ向かっている。
楽兎「生憎の雨か。でもタカヒロさん、俺まだ仕事出来ますのに。」
出掛ける前。
タカヒロ『楽兎君、もうすぐ雨が降りそうだから傘を持って行くと良いよ。』
楽兎『そうですね。雨雲が広がってますしね。でも良いんですかタカヒロさん?俺はまだ仕事やれますが。』
タカヒロ『大丈夫だ。チノ達と一緒に楽しんで来なさい。』
楽兎『ありがとうございます。では行って来ます。』
そして今に至る。
楽兎「まあでもせっかくの機会だから楽しんで鑑賞しないとな。」
その頃ココア達は、もう映画館に到着していた。そこにチノが到着した。帽子にティッピーが入ってた。
チノ「遅くなりました!」
ココア「あ!チノちゃん!大丈夫だった?」
リゼ「雨なんて予想外だったからな。」
ココア「あはは!皆びしょ濡れだね!」
シャロ「でも目は覚めたかも。」
リゼ「確かに眠気吹っ飛んだな!」
ココア「あ!私も眠いの忘れてたよ!」
チノ「なんとか起きてられるかもしれないです。」
千夜「実は私も眠かったの・・・」
ココア「え!?初耳だよ!?」
するとココアが空を指した。
ココア「あ!皆見て!」
空が晴れて雨が止んだ。
ココア「雲の間から光が!」
チノ「綺麗です。」
シャロ「これが映画だったらエンドロール流れてもおかしくないです。」
リゼ「終わるの早いな。」
楽兎「お!皆揃ったな。」
そこに楽兎が到着した。
チノ「楽兎さん。」
千夜「あの光の差し込み方は天使の階段って呼ばれてるのよ。」
チノ「素敵です。」
ココア「そうなの?わたしおてんとうさんの鼻水って教わったけど。」
楽兎「・・・・・・台無だろ。」
全員合流したところで映画館に入る。
リゼ「待った。これ使ってくれ、体育で使わなかった奴だから。」
カバンから綺麗な白いタオルを出したリゼ。
ココア「流石リゼちゃん!頭拭いてあげるねー。」
タオルでチノの頭を拭く。
チノ「良いです、私はあまり濡れなかったので。」
楽兎「チノちゃんは傘持ってたんだな。」
チノ「途中でティッピーが持ってきてくれました。」
楽兎「器用だなおい!」
リゼ「とりあえず中に入ろっか。」
ココア「私ポップコーン買ってくる!他にジュース飲む人ー!」
ポップコーンを買いに行くココア。その間にチノ達はシアター内に入る。
チノ「私もよく子供扱いされるんです。」
シャロ「分かるわ。」
楽兎「ねぇチノちゃん、子供扱いって言ってたけど、俺もチノちゃんを子供扱いしてるのかな?」
チノ「楽兎さんは別ですよ。」
千夜「本当にくせ毛凄いのに・・・」
シアター内で、うさぎになったバリスタを鑑賞。既にココアが泣いている。
ココア(開始5分で涙腺が・・・お姉ちゃんなのにチノちゃんの隣で泣いちゃダメ。)
同じくチノも泣いていた。
チノ(泣いてるのココアさんにバレたくない。絶対からかわれる・・・)
泣いてるココアの隣に泣く声が聞こえた。
ココア(チノちゃん・・・?そうだよね、感情に素直になるべきだよね。)
ポケットティッシュをチノにあげる。だが泣いてたのはチノではなくティッピーだった。ティッシュで鼻をかむココア。
リゼ(映画館初めてだけど、スクリーンって大きいな!うちのテレビより大きいんじゃないかな?)
家のテレビと比べてるリゼ。
千夜(メニュー名に使えそうね。)
メモする千夜。
シャロ(静まれお腹!ケチらずに何か買っておけば良かった・・・!)
お腹を抑えるシャロ。
楽兎(本当に良く出来た映画だな。俺が評論家だったら好評価あげたいくらいだな。)
じっくり映画を楽しんでる楽兎。
その頃、青山ブルーマウンテンはある場所へ向かっていた。ラビットハウスだった。
青山「ラビットハウス・・・遂に来てしまいました。」
ドアの前に立って、取っ手を握る。
青山(マスターに会えたら、胸を張って目を見て話さなきゃ。)
そしてドアを開けて来店する。
タカヒロ「お待たせしました。スパゲッティボンゴレでございます。」
女性客にスパゲッティボンゴレを差し出してるタカヒロがいた。
タカヒロ「いらっしゃいませ。」
青山「マスター以外の男の人と目を合わせてしまいましたー!」
タカヒロ「え?」
ラビットハウスから逃げてしまった青山。タカヒロは唖然としてる。
その頃映画館では、上映が終わっていた。
女性A「凄い良かったね!」
女性B「面白かったー!」
チノ「後半寝てたんですか!?凄く良かったのに。皆さんと語り合えないじゃないですか!?」
ココア「し、小説は読んだから・・・」
リゼ・千夜・シャロ(あまり内容覚えてない・・・)
ココア「でも主人公のうさぎになったおじいちゃん格好良かったね!」
同意するかのように頷くチノ。
千夜「ライバルの甘味処のおばあさん、あの情熱には心打たれたわ!」
シャロ「何処かで聞いた話ね。」
千夜「下らない事で争ってたけど・・・」
リゼ「おじいさんも良かったけど、ジャズで喫茶店の経営難を救ったバーテンダーの息子さんはもっと格好良かったな!」
チノ「まるで父みたいでした。」
ティッピー「ほえー!ほえー!」
今日のティッピーは少し怒っていた。
ココア「今日のティッピーは表情豊かだね!」
リゼ「一番楽しんでたんじゃないか?」
楽兎「でもまあ本当に良く出来た作品だったな。(モデルが心当たりがあるな。帰ってタカヒロさんに聞いてみるか)」
リゼ「あ、ちょっとトイレ。」
ココア「待ってるね。」
トイレに向かうリゼ。その間に待つ。
ココア「リゼちゃんが戻って来たら・・・チノちゃん?眠いの?」
眠たそうな表情をしているチノ。
チノ「いえ・・・平気です・・・」
ココア「カモン!家までおんぶしてあげる!」
しゃがんで背を見せるココア。
楽兎「チノちゃんは子供じゃねえよ。」
ココア「大丈夫!気にしないよ!」
チノ「私が気にします。」
ココア「えー?」
チノ「えーじゃなくて、ココアさんがおんぶしたいだけじゃないですか?」
千夜「やめておいた方がいいわよ、ココアちゃんも眠いんでしょ。」
シャロ「倒れたりしたら悲惨よ。」
ココア「それなら!」
丁度トイレからリゼが戻って来た。
リゼ「ん?うわ!?」
何かを見て驚いた。ココアとシャロと千夜がチノを運んでた。まるで騎馬戦のように。
リゼ「騎馬戦でも始めるのか!?」
楽兎「ここで騎馬戦やったら迷惑だろ?」
チノ「やっぱり楽兎さんに頼みます。」
楽兎「え?まあチノちゃんが言うなら良いよ。」
その夜、楽兎がタカヒロにラビットハウスについて相談した。
楽兎「え!?じゃあタカヒロさんがジャズで救ったんですか!?」
タカヒロ「ああ。あの頃はとても盛り上がってたよ。お陰でラビットハウスも経営難から救われたよ。」
楽兎「(やっぱりあの小説と映画と同じだ。)凄いですね。タカヒロさんってジャズも出来ちゃうんですね。今もやってるんですか?」
タカヒロ「今はもうやっていないんだ。」
楽兎「そうですか。今度機会があったらやってくれませんか?」
タカヒロ「ああ。良いとも。」
翌日のラビットハウス。
ココア「心がバリスタなら、例えうさぎだってコーヒーを淹れられるんだ!」
昨日の映画のセリフを言うココア。
リゼ「あ、それ昨日の映画の台詞だな。」
ココア「えへへ〜。私も本格的にバリスタ目指してみようかな?それでリゼちゃんはバーテンダーかソムリエになるの。」
チノ「すぐ影響されて・・・」
ココア「大人になっても、4人一緒にここで働けたら素敵だね。」
リゼ「パン屋さんと弁護士は良いのか?」
ココア「あ!最近小説家も良いかなって。」
その夜、チノが3杯のコーヒーをココアに差し出す。
ココア「どうして怒ってるの・・・?」
チノ「本気でバリスタ目指したいなら、コーヒーの違いくらい当ててみてください!」
ココア「あ・・・」
そこに楽兎が入って来た。
楽兎「なんだココア?もしかしてバリスタになる為にコーヒーの違いを当てたいのか?」
ココア「チノちゃんにそう言われて・・・」
楽兎「良い香りだな。チノちゃん、ちょっと良いかな?」
チノ「ちょっと待って下さい。今同じ物を持って来ます。」
ココアと同じコーヒー3杯持って来た。
チノ「どうぞ。」
楽兎「ありがと。じゃあ。」
1杯目の香りを匂って啜る。2杯目も匂って啜る。最後の3杯目も匂って啜る。
楽兎「流石チノちゃん。左からマンデリン、ロブスタ、モカだね。」
チノ「凄いです!流石楽兎さんです!」
楽兎「褒められてら照れるな。ココア、このくらい見分け付くぐらい頑張れよ。」
ココア「はーい・・・」
「END」
キャスト
綾部楽兎:斎藤壮馬
ココア:佐倉綾音
チノ:水瀬いのり
リゼ:種田梨沙
千夜:佐藤聡美
シャロ:内田真礼
マヤ:徳井青空
メグ:村川梨衣
青山ブルーマウンテン:早見沙織
ティッピー:清川元夢
タカヒロ:速水奨
メイド:諏訪彩花
女の子A:巽悠衣子
女の子B:優木かな
青山・ティッピー「・・・・・・・・・」
ティッピー「ん?」
青山「ん?」
次回「青山スランプマウンテン」
感想や評価なの宜しくお願いします。