あまき   作:春の雪舞い散る

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今日から住むはずの家が燃え尽きてました…


コスプレイヤーあまき

 ふぁーっ…

 

 見上げるような大木の枝に腰掛けすっかり力を失った肌寒くなってきた晩秋の日差しを浴びながら微睡む僕を呼ぶ声が聴こえる…地の底から?

 

 だから気付かないふりして居眠り決め込んだら石がんできたから更に上に登ってエスケイプっ♪

 

 

 羽鳥甘草(はとりあまき)13才、腐女子な母親が付けてくれた名前でこのふざけた名前のお陰で常に名前で弄られるんだよね

 

 年が明けたらいよいよ最終学年だけど進学予定無い僕はお世話になってる家の執事候補として雇ってもらえる事になってるから将来は安定してる?

 

 とりま軽く自己紹介からってことで特性は身が軽いが頭と結構尻も軽いと言われている

 

 演劇部所属で子役と衣裳班時々コスプレイヤーで身体な的特徴は特別美形じゃないけど中二男子には見えない身長は119㎝しかなく幼児体型で幼児顔の僕は有る意味所轄の少年課では有名人

 

 新人や新任の警察官は必ずと言っても程僕を迷子の幼児と間違えて保護して署に連れていき先輩達に爆笑される

 

 それは警察に限らず迷子認定される僕一人じゃ出歩けないしとあるスーパーのインフォメーションのお姉さんなんか何度も間違って連れてこられるから顔馴染みになってるから僕は春の…特に四、五月が嫌いだった

 

 たまに事情を知ってる人が説明してくれるけど大抵の場合笑いを堪え生暖かい目で見守ってくれてたものだ

 

 

 

 

①自称永遠の11歳児

 

 両親の不慮の事故で失った身寄りの無い僕は唯一日本国内に在住である沖ノ鳥島優子と言う遠縁の女性に引き取られ彼女が勤める中学に編入する事になった

 

 幸いと言うべきか呪われた血脈と言うべきか腐女子系の母さんの親友で元厨ニ病の親友の父親が理事長を勤める学園法人で付属幼児園、小学校から大学院まであるそうなんだけど…

 

 ぶっちゃけそんなモノなんかはどうでも良かった

 

 と、言うかそんな事を考えてられる余裕なんかありはしなかった

 

 春休み中の入学式を目前に控えていたその訃報に呆然自失の僕に変わって遺体無き葬儀を仕切ってくれ全てを処理してくれた優子さん…

 

 両親を一度に失い住む家も思い出の詰まった物一切合切をを失った…文字どおり全てを失った僕

 

 あー、お泊まりセット一式にデジカメとSDカード数枚に携帯ゲームとソフトが三本はある…うっ…でもこの着替えってば実用性無かった…なんせアレがアレしてるからな…

 

 ディズニーリゾートで一日遊びまくったあの日…

 

 母さんのお迎えで里山さん母子と新居に向かうハズが待ち合わせ場所に現れたのは知らない人…(沖ノ鳥島優子)

 

 残念ながら僕に面識の無い彼女は最初は僕に気付かなかった

 

 「甘ちゃん(海女ちゃんではない)弱すぎ…デッキもう少し真面目に組もうよ?」

 

 そう言われて

 

 「良いでしょ?可愛いは正義って誰かが言ってたんだからさっ♪」

 

 そう言い返したら嘲笑う操との会話で僕を改めて見てようやく気付いたらしくて

 

 「里山さんですね?私は旧姓出島水鳥(いずしまみどり)こと羽鳥水鳥の遠戚の者で沖ノ鳥島優子と申します実は…」

 

 そう言って僕達の様子をチラッと見て確かめてから里山さんのお母さんに声を潜めそして…

 

 「甘草君…お母さんがお迎えにこれなくなったそうで代わりにこの方…沖ノ鳥島優子さんがお迎えに来てくれました…」

 

続きます

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