差し出されたよくわからないキーホルダを受け取りマジマジと眺めたけど今一何なのかわからないから
「マジックアイテムですか?」
と言っちゃって再び笑われたけど真面目な僕の表情に気付いて
「真面目に言ってるの?」
そう言われて驚いた僕の答えは
「えっ…あっ、じゃ、じゃ防犯ブザーとかなの?」
焦りまくる僕を見て
「携帯やスマホは知ってるよな?」
佐武先輩にそう聞かれて
「はい、一応…でもよく見たこと無いけどもっと大きいような?」
そう言って首を傾げる僕に
「メールやラインとかしないのか?」
そう聞かれて
「何それ?美味しいの?」
って言ったらビックリされた
「お友達居ないの?」
そう聞かれて
「居ない」
の一言
「里山さんの娘さん達は?」
そう聞かれて
「母さんも父さんも忙しくて里山家に入り浸ってたから殆どお姉ちゃん感覚でお友だちじゃない、家族だよ…他の人はお姉ちゃん達の友達?だからボクの友達じゃないよ、残念ながらね」
その僕の答えに溜め息吐く皆だけど
「じゃ俺は?」
そう聞いてきた相手を見て
「僕が生まれて初めて…先輩って呼んだ人だよ、佐武先輩が初めてなんだよ?そう呼んだ人はね」
僕がそう答えたら先輩は妙に嬉しそうな顔をするから
「佐武、マジにキモいからねっ!」
と、よくわからないやり取りをしてるのを呆れて見てたらキュアミューズの決め台詞やって欲しいのリクエスト有ったけど
「ムリっ、あーゆーのはテンションマックスでなきゃ恥ずかしいから出来ないっ、つかやりたくないっ!」
ってきっぱり断ったら
「小松由佳女史のサイン色紙…」
ボソッと呟かれたその一言で一発点火のボクは
ーレッツ!プレイ、プリキュアモジュレーションっ!
爪弾くは女神の調べ…キュアミューズっ♪
届け四人の組曲、スィートプリキュアっ!ー
…スベったね…今完璧にスベったよね?
うん、「アタシ完璧っ♪」なくらいみごとにスベっちゃったよ
もうヤダ、おうちに帰りたい…ってどこに帰れば良いの?もう帰るとこなんてどこにも無いくせにさっ!
そう言って嘲笑を浴びせる自分の声がした(気がする)…
落ち込んで部屋の隅で床に直接座り込みましたよ…膝小僧を抱き締めてさ
そんなぼの前で腰を下ろしてしゃがみこむと
「俺はプリキュアしんねえけどお前の演技力のスゴさだけはわかった
これからは、舞台上の活躍も期待してるからよろしく頼むぜ羽鳥甘草っ!」
そう言ってボクを立ち上がらせると
「ホレっ、席に戻って…主役がそんな隅っこにいてどうすんだよ?」
そう言ってボクを元の席に座らせパーティーは再開された…