あまき   作:春の雪舞い散る

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 目立つ事を嫌う理由の一端を部員に話します


妖精は表舞台を嫌う

 その日の食事の後にお目出度い事(はっきり言って皮肉)に僕の部屋は女子寮にお引っ越しでルームシェアのメンバーは大野木先輩、与市先輩に布目先輩のメンバーって…何?

まぁずっと里山家に居候状態だったから今更って気はするから先輩達が

 

 他の男子達も今週中に引っ越しを済ませる予定で仮設住宅の必要がなくなり学園長に感謝されて圧力鍋を五個を寮の備品として購入してくれた他にも保温調理鍋も五個買ってくれたから色々楽になりそうだね?

 

 それからボクには関係ない話としては女子バスの寮の跡地は10階建てのテニス部、水泳部、陸上部、卓球部の女子寮になり

 

 男バス、野球部の寮の跡地は共に10階建ての運動部系の男子寮の予定なんだってさ

 

 新しい寮は基本ワンルームになるをだってね

 

 そんなこんな事を食事の後に発表されたんだって聞いても頭素通りのボクは洗い物していたから聞いてないけど

 

 そして翌日の放課後になり何故か講堂にいるけど状況を理解する気の無いボクはひたすらシュシュを作っている

 

 何か講堂内が盛り上がってるけどボクにはなんら関わりないから気にしないでいた

 

 そんな僕を布目先輩が僕に「壇上に上がって」

 

 何て笑えない冗談ゆーから

 

 「地味っ娘のボクにそんな事させて誰得なんですか?」

 

 ジト目で見ながらそう言って壇上を見たらスクリーンに映し出された映像に気付いて一気に血の気が引いたんだ…

 

 「え?あ…う、嘘、何で…人に見られない様にいつも周囲には注意して…」

 

 自分の失言に気付いてパニックに陥ったボクは何処かに隠れなきゃそう思ったけどそんな場所はなくてその場に頭を抱えて踞り震え出したボクは

 

 「ごめんなさい…意地悪しないで…もう止めて…酷いことシナイで…」

 

 そうぶつぶつと繰り返しは涙を泣かすだけで布目先輩の呼び掛けに全く反応しないボクに焦った先輩達が周りに集まって来たけどその気配に益々怯えるボクに

 

 「大丈夫、此処に貴女を苛める人なんか居ないから安心して…私達を信じて…」

 

 パニックに陥ったボクにはその言葉に何度も騙され裏切られた記憶が蘇っていたから

 

 「嘘だっ!そう言ってお馬鹿なボクを騙して苛めてわらってるんだ…みんなみんなそうだったんだから…」

 

 そう小さな声でぶつぶつ言う僕の背中を優しく撫でながら

 

 「ほら、ゆっくり息を吸って…」

 

 暫くの間何を言われたのか理解出来ず無反応なボクに重ねて

 

 「深呼吸をして落ち着きましょう…」

 

 そう言われてやっと現状を思い出したボクは声の主に

 

 「ぬ、布目先輩?」

 

そう言って顔を上げると穏やかな笑みを浮かべて僕を見ていた

 

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