そう言ったら溜め息吐かれて
「まぁいい、チャリ乗ってお握りでも買いにいくとこだったから…ついてこい、案内する」
そう言って先に歩き出す先輩の後をちょこちょこついて歩く僕
女子寮棟から現れた部長さん(多分)が
「自首するなら早い方が良いしまさか沖ノ鳥島先生が主犯?変な事に巻き込まないでくださいねっ!」
そう叫ぶのを聞いた甘草は
「先輩なんかやらかしたんでか?あ、女子寮を覗いちゃったとかしちゃったんでしょ?サイテーですね?」
そう言って意地の悪い黒笑みを浮かべながら
「優子おばさん、四人前で良いですよねね?」
そう言ってキッチンに向かおうとする僕に
「あー、良い…お前は座ってなさい」
そう言われて四人用のテーブルについて待つ事になった
「な、なんですか?この山のようなサンドイッチは…」
「スープは寸胴鍋一杯って一体何人前っすか?」
そう言って呆れてる二人に
「そのなんだ…済まない、こいつの両親の喪が明けてないどころか初七日も済んでないんでな…
両親の死と共に全てを失ったあの子には帰る家もないし一番近い親類の私も親族ではなく取り敢えず学園長の理解と協力を得てこの寮に入寮する事になった」
そう言われて副部長が
「どっちが素かは知りませんけど俺と二人きりだった時と明らかにキャラ違ってましたから演技の才能ありそうですね?」
そう言われた優子おばさんは
「学園長の親友だったからな…あの子母親は…それで大体想像つくな?息子に女の子の格好させて喜ぶ様な人なんだよ…
だからあの子もかなり歪んでる…母親の言う事を聞いて用意された服を着てれば誉めてもらえるし玩具や小遣いにも不自由しないから苦にしない…」
そう沖ノ鳥島優子が答えると
「まぁその辺の細かい事はおいおいで良いんじゃ無いっすか?
取り敢えず何人前っすか?寮に残ってる奴等全員呼んでも平気みたいな量だから呼んで構いませんか?」
そう言われて
「少なくともお前は受け入れてくれるそう解釈して良いんだな?」
そう言われて
「演劇部部長として迎え入れますけど…ちょっとアンタそのミニオムレツの味見してみなよ?」
そう言われて副部長が一口かじり自分もかじり
「演技の方は未知数だけどこの料理の腕前逃したら後悔するよね?」
そう微笑む部長に
「後悔する前に野郎共に殺されるわ、確実に…学園長に感謝っすよっ!まぁそうゆー事ですから」
そう言って[朝飯有り、食いたきゃ食堂集合な]と打ち込んだメールを一斉送信して料理を運ぶ事になった
寮監の隣に座る見知らぬ幼女を気にしながらも各テーブルに所畝ましと並ぶ料理が気にならない訳がなく
「話しは食いながら聞いてくれれば良い、部長…音頭を頼む」
そういわれた部長が両手を合わせ
「いただきます」
そう声を上げると他の部員達もそれに習い食べ始めしばらくすると一人の男子部員が
「沖ノ鳥島先生、もしかしてその子先生の隠し子ですか?」
そう言われて呆れ顔で
「とてもそうは見えんのだろうがこの子は12歳「11歳っ!」」
そう遮られ息を呑む沖ノ鳥島優子に部長が目配せして頷くのを見てから
「先生、続きをお願いします」
そう言われて
「あ、あぁそうだな…家庭の事情から私が面倒を見ることなった羽鳥甘草、甘い草と書いてあまきだ
今年の新入生だがこの朝飯はこの子が仕度をしてくれた
勉強はあまり得意でないらしいが学園長の目に留まったから入学、入寮が叶った者だから仲良くしてやってくれ」
そう言われて黒髪ロングの少女が
「甘草…って男の子なんですか?」
訝しげな表情で投げ掛けられたその質問に
「うん、母さんは僕の事男の娘って言ってた…前はちゃんと男の子服も持ってたけど火事でみんな燃えちゃったんだ
落ち着いたら優子おばさんが一緒に買いに行ってくれるって約束してくれたからそれまでは手持ちの服で過ごします